YAMAP / ヤマップ

日本百低山

  • 塔ノ岳(神奈川県)

    標高 1490 m

    • 神奈川

    東西約40キロ、南北約20キロに及ぶ丹沢山塊。表丹沢、東丹沢、西丹沢、北丹沢と4つのエリアに区分けされ、表丹沢エリアの最高峰が塔ノ岳(とうのだけ)だ。大倉尾根からの山頂部は広く開けていて、『日本百名山』の丹沢山や、丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳を始めとする丹沢の山々はもちろんのこと、富士山や南アルプスの高峰、房総半島に三浦半島、相模湾に江ノ島まで望むことができる。塔ノ岳は東西南北に尾根が派生して、登山道の交差点となっている。東側の表尾根縦走コース、南側の大倉尾根(通称バカ尾根)コース、鍋割山からの縦走や、北側の丹沢主脈を縦走する人など、多くの登山者で賑わう。新宿から横浜など首都圏方面も一望できるので、山頂に建つ山小屋・尊仏山荘に宿泊して夜景を楽しむというのも面白い。尊仏山荘は、夕飯のカレーと朝食のおでんが定番。

  • 榛名山

    標高 1449 m

    群馬県中西部にあって、利根川をはさんで赤城山と対峙する活火山。妙義山、赤城山とともに「上毛三山」と呼ばれる、群馬を代表する山のひとつだ。榛名山という山名は総称で、カルデラ中央の溶岩ドームである榛名富士とカルデラ湖の榛名湖を中心に、掃部ヶ岳(かもんがだけ・最高峰)や天目山、相馬山などの外輪山で構成されている。榛名富士の南東には木道の敷かれたゆうすげ園が広がり、7月の夕方と朝にはユウスゲの黄色い花が高原を彩る。山全体が落葉広葉樹の自然林に包まれ、ヤマツツジなどが咲く新緑期や紅葉期に歩くのがおすすめ。榛名富士にはロープウェイで登れるほか、榛名湖畔にあって日帰り入浴ができる天然温泉、パワースポットとして知られる榛名神社など見どころも多い。

  • 荒船山(経塚山)

    標高 1422 m

    荒船山(あらふねやま)は群馬県甘楽郡下仁田町と長野県佐久市に跨る標高1,423mの山である。妙義荒船佐久高原国定公園に属している。日本二百名山のひとつ。 南北約2km、東西約400mの安山岩でできた台地で、平坦な頂上部と切り立った崖のある山容が、荒波を割って進む船を思わせることから、その名が付けられたといわれている。 荒船山は妙義山とともに第三紀にできた本宿カルデラの一部である。地学用語でいうところの溶岩台地ではなく、浸食によって固い部分が残ったもので、こうした差別浸食でできた地形のことをメサという。 一般的な登山ルートは、内山峠から艫岩(ともいわ)を目指すコース。荒船山の北端にある艫岩は荒船山を船に見立てたとき船尾にあたり、高さ200mの岩壁が垂直に切れ落ちる。頂上部は笹原が続き、緩やかな道が最高地点の経塚山(京塚山とも書く 標高1,422m)へ続いている。

  • 石割山(山梨県)

    標高 1412 m

    石割山(いしわりやま)は、山梨県南都留郡山中湖村と都留市の境に位置する標高1412mの山であり、山梨百名山に選定されている。南麓の山中湖畔・平野地区にある石割山ハイキングコース入口から赤い鳥居をくぐり、400段あまりの急な石段を登っていくと8合目付近に山中湖石割神社が祀られている。社殿裏手に鎮座するぱっくりと割れた巨岩が御神体であり、この隙間を3回くぐるとご利益があるとされている。山頂からは眼前にそびえる富士山を眺望することができ、眼下に山中湖が広がっている。

  • 天城山

    標高 1405 m

    伊豆半島中央部の東西に連なる山々の総称で、天城山脈とも呼ばれる。最高峰は万三郎岳(ばんざぶろうだけ)。稜線沿いには、太平洋側としては貴重なブナの自然林が広く残り、暖かな地方に自生するヒメシャラも赤くつるつるした樹皮を見せている。また万三郎岳一帯はアマギシャクナゲ(花期は例年、5月中旬~6月初旬)の一大群生地になっていて、この万三郎岳と万二郎岳(ばんじろうだけ)周辺、そして天城峠側の八丁池周辺は、富士箱根伊豆国立公園の特別区保護地区に指定されている。登山コースは、万三郎岳と万二郎岳を中心にした周回コースと天城縦走コースがメインだが、最近は土砂の流出によって歩きづらい箇所もあって歩行には注意が必要だ。なお、温暖な伊豆半島とはいえ、冬期は冬山の装備が必要となる。

  • 御前山

    標高 1405 m

    貯水池としては日本最大級である奥多摩湖の南東岸に大きな姿で横たわる奥多摩三山の一峰。他の二山(大岳山、三頭山)と違って二百~三百名山には選定されていないが、奥多摩湖・多摩川を挟んで南北に分かれる奥多摩にあって南側エリアの主峰といってもいい。4月下旬~5月上旬にかけては山頂付近にカタクリが咲き、一年を通して最も多くの登山者で賑わう。大きな山ゆえ、どのコースを歩いてもそれなりの時間を要するが、奥多摩周遊道路(無料)の月夜見第二駐車場からスタートする最短コースなら2時間前後で山頂に立つことができる。また、御前山からそれぞれ三頭山、大岳山をめざす縦走路は健脚者に人気のコースで、7~8時間ほどかかるものの、達成感の大きなコースとしておすすめだ。

  • 猫魔ヶ岳

    標高 1403 m

    猫魔ヶ岳(ねこまがだけ)は福島県耶麻郡磐梯町、北塩原村にある山。標高1,403.6m。 猫魔ヶ岳は磐梯山の西に位置し、猫魔火山が生み出した直径2kmほどの雄国沼カルデラの外輪山にある一峰である。猫魔火山は安山岩質で、100万から40万年前の活動で形成された。50万年前にカルデラを形成する古猫魔火山の北東方向への山体崩壊があり、その後の新猫魔火山の成長により猫魔ヶ岳峰ができた。カルデラ内には広大な湿原を伴う雄国沼があり、初夏にはニッコウキスゲの大群落が咲き誇る。 山名は昔化け猫が住みついて人を食べていたという伝説によるもの、あるいは、食料をネズミに食い荒らされて困っていた 慧日寺の僧がネズミ退治のため猫王を山に祀ったことによるものなどの説がある。それらの伝承に関連するのか山頂の西側ピークには「猫石」と呼ばれる大きな岩がある。また、猫魔ヶ岳は、かつては慧日寺から磐梯山あるいは吾妻山へ行く修験道の経路となっており、多くの修験者たちに登られていた。なお、現在、山の南側はアルツ磐梯スキー場、北側は裏磐梯猫魔スキー場となっている。

  • 小野岳

    標高 1383 m

    小野岳(おのだけ)は、福島県南会津郡下郷町北部にある標高1,383mの山。二等三角点「小野岳」設置。大川羽鳥県立自然公園に属する。 うつくしま百名山に選定されている。 会津盆地の南側に位置し、会津盆地を取り囲む明神ヶ岳、博士山、大戸岳などの山々の一つ。東に阿賀川(大川)、南と西にその支流の小野川に囲まれ、急斜面をもって聳える。山体は流紋岩からなり、山頂付近には平坦地がある。北東斜面には半径500mほどの馬蹄形をした崩壊壁があり、その崖下には土石流堆積地とそれに伴って形成された堰止湖沼尾沼がある。 山中はブナ、ミズナラ、ダケカンバが茂る。 西に会津西街道(下野街道)の宿場町大内宿、南に湯野上温泉、東に大川ダムがある。

  • 伊吹山

    標高 1377 m

    【ご注意】 伊吹山は火気厳禁です。 滋賀県と岐阜県の県境に位置する日本百名山で、山頂部は滋賀県側にある。ドライブウェイによりアクセスがよく、登山だけではなく観光、自転車のヒルクライムやスキーなど様々な楽しみ方で親しまれている山である。自然保護などを目的に入山協力金を導入した数少ない山のひとつ。新・花の百名山にも選ばれており、この山で発見されたイブキジャコウソウをはじめ、シモツケソウなどが一面に咲く山頂部のお花畑はみごとだ。花の最盛期は盛夏だが、山麓から登る場合は日光を浴び続けることで体力の消耗が激しく、そのために夕方から登り始めて山頂にある3軒の山小屋で仮眠(有料)し、御来光を迎える夜間登山がいまも盛んに行われている。体力に自信がなければ、伊吹登山口からのコース途中の3合目までタクシーで行くか、伊吹スカイラインを利用するといい。冬は雪がたいへん多く、本格的な冬山装備が必要となる。

  • 鶴見岳

    標高 1374 m

    鶴見岳(つるみだけ)は、大分県別府市にある活火山。標高は1,375m。日本三百名山のひとつ。東側山麓の扇状地には別府温泉(別府八湯)が広がる。 鶴見岳は阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、別府湾からは後方の由布岳と並ぶ美しい姿を見ることができる。初夏のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の霧氷等の自然に恵まれている。 山頂へは、別府ロープウェイが中腹の別府高原駅(標高503m)から山頂の鶴見山上駅(標高1,300m)まで通じており、10分足らずで登ることができる。山頂からは、東方に別府市街や別府湾、南方に城島高原を見おろし、すぐ西側には由布岳、遠方には九重山を望む。晴れた日には東方に四国を遠望することができる。また、山頂には火男火売神社(通称、御嶽権現)奥院の石祠や鶴見七福神が祭られている。 日本最大の温泉都市別府の源である鶴見岳には、古代より山麓に温泉があることは広く知られていたが、活発な噴火活動で荒地や沼地になっており、整備されていなかった。『豊後国風土記』や『万葉集』には、現在の柴石温泉の血の池地獄にあたる「赤湯の泉」や、鉄輪温泉の地獄地帯にあたる「玖倍理(くべり)湯の井」等についての記載がある。『伊予国風土記』逸文には、大国主命が鶴見山麓から湧く「速見の湯」を海底に管を通して道後温泉へと導き、少彦名命の病を癒したという神話が記載されている。771年(宝亀2年)に創祀されたとされる火男火売神社は、神体山である鶴見岳の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命(ひやきはやめのみこと)の男女二柱の神として祀っており、別府八湯の守り神として信仰を集めている。府内大橋から眺めると由布岳と鶴見岳が並び稜線が透けたように見える。これは一番手前にある小鹿山の稜線が由布岳と鶴見岳の稜線に偶然にも合致しているためである。 立地のよさから、各放送局の施設や警察庁の通信施設、県防災行政無線などの中継所が設置されており、また、大分県デジタルネットワークセンターの区域外再放送の受信施設を設置、北九州局(デジタル・アナログ)と久留米局(アナログ)の電波を受信し、大分県のケーブルテレビ局に配信する。