九州百名山の山一覧

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    1000m級の山々を40山以上連ね、「洋上アルプス」とも称される鹿児島県の屋久島。その最高峰をして九州最高峰でもあるのが、標高1,936mの宮之浦岳だ。屋久島では、人里から見える比較的沿岸部にある山を「前岳」、人里から見えない島の奥地にある山を「奥岳」と呼ぶが、この宮之浦岳も奥岳のひとつ。人里からその姿を望むことはできない、まさに最奥の山といえる。数ある山頂へのコースのうち、最も登山者が多いのが淀川登山口からの安房歩道。屋久杉やヤクシマシャクナゲ、日本庭園のような高層湿原・花之江河など、屋久島の魅力を凝縮したコースだ。なお、屋久島山中の山小屋はすべて無人小屋のため、テント泊と同様の装備を持参する必要がある。

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    大分県西部に位置するくじゅう連山を形成する山のひとつで、ひときわ大きな山容や険しさ、美しさは主峰の久住山に負けない存在感がある。5月中旬~6月中旬頃にかけての大船山から北大船山、平治岳へと続くミヤマキリシマのピンクの海、そして山頂直下にある御池の紅葉はまさに絶景。この時期の休日は登山者がどっと押し寄せる。西の九重町側から坊がつるを経て登ることもできるが、こちらのコースは歩行時間がたいへん長くなるので、南側の池窪から登ったほうがはるかに楽である。池窪登山口までは4月から11月にかけて大船山観光登山バス(要予約。2020年度は運行中止)が運行されており、登山口から山頂まで2時間ほどで登ることができる。池窪登山口への道はこの登山バス専用道路となっているため、池窪登山口を利用する場合は必ず登山バスを利用するようにしよう。

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    日本百名山の一峰で、大分県竹田市と豊後大野市、宮崎県高千穂町の境に位置する。山頂には山名の由来となった神武天皇の祖母・豊玉姫の祠が祀られている。遮るもののない大展望が広がる山頂への登山口はいくつもあるが、大分県側の尾平と神原、宮崎県側の北谷がメイン。険しいコースが多い中、北谷から三県境を経由するコースは唯一登りやすい。日帰りでも楽しめる山だが、9合目には避難小屋があるので、小屋泊やテント泊でゆっくりとこの山の時間を楽しむのもよいだろう。体力や日程に余裕があれば、九州の岳人憧れの祖母・傾縦走路にチャレンジしたい。全長約40km・累積標高差約3,500mのハードな道のりだが、山域の奥深さと雄大さに最も触れられる。

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    宮崎県延岡市にある日本二百名山。この山の最大の魅力は、ワク塚やダキと呼ばれる岩峰群と、深い谷を流れる沢の美しさだろう。この山域は谷が深く、山頂を目指す以外にも、沢歩きやロッククライミングを楽しんだりと、その魅力には限りがない。山頂への主な登山口は東面の大崩山登山口と西面の宇土内谷登山口で、前者はワク塚や坊主尾根などにかかるハシゴ場をいくつも越える中級者以上向けのハードなコース、後者は春には登山道がアケボノツツジに彩られ、危険箇所も少なく比較的短い時間で山頂まで登ることができる。アケボノツツジは4月下旬~5月上旬、ササユリは6月上旬~中旬、紅葉は10月中旬~11月上旬が見ごろ。

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    熊本県北東部に位置する二重式火山で、阿蘇五岳と呼ばれる高岳(最高峰)・中岳・根子岳・烏帽子岳・杵島岳、さらにそれらを取り囲む周囲約128kmの外輪山を含めた総称。阿蘇山によってつくられた阿蘇カルデラは北海道の屈斜路湖カルデラに次いで日本で2番目に大きく、世界でも最大級だ。火山活動は現在でも活発で、2020年3月現在、高岳、中岳は全コース入山禁止の措置がとられ、登山可能な根子岳、烏帽子岳、杵島岳も一部コースは通行不可となっている。なお、休止中だった阿蘇山ロープウェーだが、2019年(令和元)末に再建を断念した。中岳火口へのアクセスは今後、阿蘇山ループシャトル(バス)を継続運行する予定。ただし運行は、噴火警戒レベルが1の場合のみとなる。

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    大分県由布市の由布岳は、「おんせん県」大分を代表する温泉地のひとつ・湯布院温泉の背後にそびえる日本二百名山。均整の取れた美しい山容は、深田久弥が『日本百名山』に選ばなかったのを後悔させた。東峰と西峰の2つのピークからなる双耳峰で、最高点は一等三角点がある西峰。山頂からは隣り合う鶴見岳(標高1,375m)を間近に望むことができる。正面登山口と西登山口、東登山口からのコースがあり、最も歩かれるのはバス停と大きな駐車場がある正面登山口。山頂部は東峰、西峰を含めて一周できるようになっているが、クサリのある岩稜帯や崩壊地の通過があるため、初心者は比較的安全に登ることができる東峰の往復にとどめたい。

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    熊本県小国町と大分県九重町にまたがる涌蓋山は、円錐形の均整がとれた山容から「小国富士」「玖珠富士」とも称される。山麓は日本有数の地熱地帯だけに、峐(はげ)の湯や筋湯などの温泉が点在し、格好の登山拠点となっている。くじゅう連山や阿蘇山などの大パノラマが楽しめる山頂へは、熊本側から1コース、大分側から4本のコースがある。よく利用されるのは熊本側のはげの湯コースと大分側のひぜん湯コース、八丁原コース。いずれも危険箇所がなく初心者でも問題なく歩けるが、コース上部は草原で遮るものがなく、雷雨や濃霧に注意したい。通年登れる山だが、6月のミヤマキリシマの開花期と10月の草紅葉の頃がベストシーズン。

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    熊本県阿蘇市と高森町の境にあり、阿蘇五岳で最も東に位置する根子岳。阿蘇山を遠望するとその姿が容易に認識できるのは、この山のギザギザした山容のためである。根子岳には化け猫伝説があるが、まがまがしい姿を見ると、そんな話が生まれるのもうなずける。最高点の天狗岩へは崩壊のため通行禁止のため、登山対象は天狗岩東方の東峰(標高1,408m)となる。東峰へは南面からの大戸尾根ルートと東面からの前原牧場ルート、北面からの箱石釣井尾根ルートがあり、大戸尾根ルートと前原牧場ルートは初心者でも登頂可能。ただし、登山道は急斜面で滑りやすいうえ、熊本地震や大雨等で崩壊した箇所もある。やせ尾根では滑落事故も発生しており、要注意。

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    雲仙岳は、長崎県島原半島の中央部に位置する活火山。最高峰の平成新山(標高1,483m)や普賢岳(同1,359m)をはじめとする複数の山で構成される(平成新山は活発な火山活動のため立入禁止で、事実上は普賢岳が主峰として扱われる)。もともとは雲仙ではなく「温泉(うんぜん)」とされていたが、1934年に現在の名称に改められた。一帯は2009年に日本初の世界ジオパーク(島原半島ジオパーク)に認定されている。仁田峠をはじめ一帯は4月中旬~5月下旬にかけてミヤマキリシマの名所となり、多くの登山者や観光客が訪れる。登山は仁田峠を起点に普賢岳とともに雲仙三岳をなす妙見岳と国見岳を経て普賢岳に立ち、全国森林浴百選の薊谷を下る周回コースが中心。

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    福岡県添田町と大分県中津市の境にある英彦山は、北岳、中岳、南岳の三峰からなり、最高峰の南岳は標高1,199mと福岡県で三番目に高い山である。三峰とも頂上付近は平坦だが、周囲は切り立った崖に囲まれている。数ある登山道も、緩やかな斜面からロープやクサリ付きの岩場までとバラエティ豊か。千年以上の歴史を誇る修験の山で、北岳への登山口である豊前坊には高住神社、中岳には英彦山神宮など山岳信仰の史跡が点在し、今も修行する山伏の姿を見る。四季を通じて楽しめ、ヒコサンヒメシャラ、ドウダンツツジ、オオヤマレンゲが同時に開花する6月上旬と全山が紅葉・黄葉する10月下旬が特におすすめ。中岳の氷瀑も人気で多くの登山者が訪れる。