体力度
2004年に世界遺産に登録された大峰奧駈道、その中核をなすのが八経ヶ岳(別名八剣山、仏経ヶ岳)だ。奈良県天川村と上北山村の境にあり、標高1,915mは関西の最高峰である。大峰山は日本百名山に選定されているが、この山が登山対象と言ってよいだろう。山頂部にはシラビソやトウヒの原生林やオオヤマレンゲの群落(ともに国の天然記念物)があり、後者は7月上旬~中旬にかけて香りのよい花をつける。最も登りやすいのは、国道309号の行者還トンネル西口から奧駈道に上がり、「大峰中興の祖」理源大師聖宝坐像がある聖宝ノ宿跡を経て山頂に立つコース(山頂まで約3時間)。山頂北面・弥山直下に弥山小屋(4月下旬~11月中旬営業)がある。