福島の山一覧

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    尾瀬ヶ原・尾瀬沼の福島県側に立ち、尾瀬ヶ原西端の至仏山と対峙する。東北以北の山の最高峰で、最初の登頂者とされるのは尾瀬沼東岸に立つ長蔵小屋を造った平野長蔵。長蔵とその長男・長英、孫の長靖たちは何代にもわたって尾瀬の自然を守り続け、尾瀬の自然保護の象徴として知られている。長英の名を冠した長英新道はいまも、尾瀬沼側から山頂へのメインコースとして人気が高い。火山地形の山頂は、最高点の柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳(※地形図には掲載されていない)の5ピークで形成され、コースは北部の御池からのコースと長英新道がメイン。ただし、いずれも歩行時間は6~7時間となり、それなりの体力・経験が要求される。

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    福島県檜枝岐村に位置する日本百名山。山頂から中門岳へと延びるなだらかな尾根上には広大な湿原が展開し、中門池をはじめ大小の地溏が点在する。雪解けとともにハクサンコザクラ、ワタスゲ、チングルマなどの高山植物が咲き競い、初秋からは黄金色の草紅葉が輝く。燧ヶ岳や至仏山などを眺め、花々に出会いながらの尾根歩きは、「山上の楽園」と呼ぶにふさわしい。山頂はクマザサや灌木に遮られて見晴らしはあまりよくないが、晴れた日には富士山が遠望できる。登山コースは数本あるが、東側の滝沢登山口からの利用者が大半。山頂の南直下には有人小屋の駒の小屋が建っている。檜枝岐村は温泉でも有名なので、下山後には立ち寄りたい。

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    福島・山形・新潟三県にまたがる飯豊連峰の主峰。飯豊本山とも呼ばれ、最高峰の地位こそ大日岳に譲るものの、そのどっしりとした存在感は連峰随一だ。2000mを超える山頂は地図上では山形・新潟県境に位置するように見えるが、実際は飯豊山南東の三国岳から山頂西側の御西岳にかけての約8kmの狭い尾根筋だけが福島県の旧山都町(現喜多方市)というユニークな行政区分となっている。よく登られるのは南東面の川入、東面の大日杉を起点としたコースで、いずれも途中の有料避難小屋を利用する1泊2日の行程となる。避難小屋のうち、飯豊切合(いいできりあわせ)小屋のみは夏期、食事が提供されるが、寝具は忘れずに。連峰北部の門内岳からの縦走は2泊3日をみておく必要がある。

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    福島県と栃木県の県境に連なる帝釈山脈の主峰。山深い場所にそびえることから、かつては“幻の名山”と呼ばれることもあったが、福島県桧枝岐村側からの林道が登山口の馬坂峠(うまさかとうげ)まで開通したことで多くの登山者が訪れるようになった。絶滅危惧種に指定される日本固有種・オサバグサの群生地として知られ、峠から山頂までの間と、山頂から稜線続きの田代山までの間は6月中旬前後、ランプシェード形の白く可憐な花を数多く見ることができる。馬坂峠から山頂までの登山時間が50分ほどと短いことから、田代山の湿原まで往復する登山者が多いが、湿原の花々はオサバグサの花期よりやや遅いので(年によって大きく異なる)、事前に役場や観光協会などで確認しておくといい。

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    山形県と福島県にまたがり、東西約25kmにわたる吾妻連峰・吾妻火山群の総称。主峰・最高峰の西吾妻山は吾妻連峰唯一の2000m峰でもある。火山群としては、西吾妻火山群など3つの火山群で構成されるが、現在も活動が認められるのは、活火山に指定される一切経山のある東吾妻火山群のみだ。西吾妻山は全体的になだらかな山容で、広い山上には美しい高層湿原が点在する。7月上旬~中旬、チングルマやワタスゲ、コバイケイソウなどが湿原一帯でつくる大群落は見どころのひとつだろう。この山のメインコースは、山形県側の天元台からロープウェイとリフトを乗り継ぐ往復コース。天気がよければ初級者でも難なく歩けるコースだ。山頂は樹林に囲まれるが、湿原帯からの眺めがすばらしい。

  • 田代山

    標高:1971 m

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    福島県と栃木県の県境に連なる帝釈山脈の一座。山頂には広大な田代山湿原が広がり、ここから眺める会津駒ヶ岳や日光連山は絶景だ。さまざまな高山植物に彩られる湿原は尾瀬国立公園の特別保護区に指定され、一方通行の周回木道は夏、登山者が列をなす。“この湿原にはかつて水田があったと伝わる”との伝聞記述は日本の代表的な地誌『新編会津風土記』のものだが、弘法沼あたりの広く浅い池塘はその伝聞に現実味を抱かせるかのようでもある。6月中旬前後なら田代山から帝釈山にかけ、日本固有種のオサバグサが白い花を咲かせるので、時間が許せば帝釈山を往復(約2時間)してもいい。なお、登山口の猿倉までは北麓の湯ノ花温泉から未舗装の林道を走る。距離も長く、運転は慎重に。

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    福島県北部、吾妻連峰・吾妻火山群に属する活火山。山名の由来として、平安中期の武将、安部貞任(空海などの僧という説もある)が聖典である一切経をこの山に埋めたという説がよく知られている。活火山ゆえに、浄土平から山頂へと続くメインコースのある南面一帯は岩礫だらけで味気ないが、山頂から見おろす瑠璃色の五色沼は感動的だ。魔女の瞳、吾妻の瞳とも呼ばれるその絶景は、コース下部にある酸ガ平湿原・鎌沼とともに一切経山の魅力を高めている。なお、2020年3月現在、噴火警戒レベルこそ1に下がっているものの、大穴火口からの火山ガス噴出などの影響でメインコースは通行できない。山頂に立ちたい場合は、北東面にある高湯温泉側の不動沢登山口から家形山中腹を経由することになる。

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    栃木県の北端にそびえ、福島県と境を接する百名山。いまも蒸気ガスを吹き上げる活火山の茶臼岳、鋭い山姿の朝日岳、最高峰の三本槍岳の3山を総称して那須岳と呼ぶ。活火山のために油断はできないが、ロープウェイを使えば茶臼岳山頂までなら1時間とかからない。ただし、三本槍岳までの縦走となると総行動時間は7時間以上必要となり、早朝の出発が原則となる。昼間時間の長い6~7月頃がおすすめだ。茶臼岳一帯は紅葉がすばらしいエリアとしても知られ、時間が許せば山頂西側の姥ヶ平・ひょうたん池まで足を延ばすといい。また、那須岳一帯は有数の温泉地であり、茶臼岳東麓の大丸温泉、弁天温泉、北温泉、朝日岳西麓の三斗小屋温泉など、いで湯での後泊は味わいがある。

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    会津盆地の東に位置し、南面や東面から眺めた際の端正な姿から“会津富士”とも呼ばれる福島県のシンボル的存在。日本で4番目に大きな猪苗代湖へと続く南麓にはいくつものスキー場があり、一年を通して観光客が絶えない。一方、明治の大噴火で大きな被害を及ぼした北面はいまも荒々しい景観を呈し、噴火の結果として生まれた五色沼など裏磐梯エリアは、福島県随一のリゾートとして人気を博している。山頂へは四方から登山道が延びているが、最短路は西側の八方台からで、山頂まで約2時間30分。大駐車場もあってマイカー派にも便利なコースだ。山頂直下の弘法清水には2軒の茶屋が立ち、天気急変時には助かる。磐梯山の固有種、バンダイクワガタは山頂東面の沼ノ平周辺に多い。

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    東北新幹線の車窓からもひと目でわかる、なだらかで大きな山容を持った福島県の名山。高村光太郎の第二詩集『智恵子抄』にある“ほんとの空”のくだりでは阿多多羅山と表現されている。なだからな山頂部に岩がぽこんと乗った独特の姿から、おっぱい山などとユーモラスな名も付けられているが、気象庁が指定する常時観測火山でもある。噴火の可能性があることは忘れずにいたい。山頂の北にある通年営業のくろがね小屋は温泉付きの山小屋で、カレーライスが評判だ。立ち寄り入浴もできる。また近年、隠れた人気となっているのが、安達太良山から北に稜線続きの箕輪山山腹にできるハート形の雪形。毎年、バレンタインデー前後の晴れた日の午前10時頃、福島市側から見ることができるそうだ。