日本二百名山の山一覧

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    3
    体力度
    5

    山梨県と静岡県の県境にまたがり、南アルプス北部の高峰群である白峰三山の一座。三山の南端に位置し、同じ三山の北岳、間ノ岳に比べると知名度はいまいちだが、3026mの農鳥岳、3051mの西農鳥岳が並ぶ姿はなかなかの迫力がある。この山に登るだけなら、山麓の早川町奈良田から大門沢コースをたどればいいが、コース後半はたいへんな急坂が続くため、ほとんどの登山者は北岳から間ノ岳を経て南下する白峰三山縦走コース最後の峰として頂上を踏み、大門沢コースを下っている。コース途中、西農鳥岳と間ノ岳の間の鞍部には農鳥小屋が立ち、食事付きの宿泊ができる。また、天気のいい日の西農鳥岳山頂から農鳥岳を眺めると、平らな山頂に富士山が乗っかっているようで面白い。

  • 難易度
    4
    体力度
    5

    黒部川の最上流域にそびえる、北アルプス最奥の山のひとつ。やや赤茶けて見える山肌と牛が寝そべっているかのような穏やかなスタイルから赤牛岳の名が付いたといわれる。人気の山やコースから大きくそれたところに位置するため山頂に立つのはたいへんで、烏帽子岳から槍ヶ岳へと続く裏銀座コース上の水晶小屋を起点にした場合でも往復7~8時間。途中で水晶岳を越えなければならず、水場や避難小屋もない。一方、黒部湖から登る場合は山頂まで10数時間。奥黒部ヒュッテから山頂までの6~7時間はほぼ登り一辺倒で、山頂からも最寄りの山小屋まで3時間ほどかかる。まるで修行僧のような登山を強いられるが、山頂から眺める薬師岳や黒部源流の山々は疲れを忘れさせるほどに絶品だ。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    黒部湖の東側、富山・長野県境にそびえる日本二百名山。後立山連峰の南端に位置し、白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられる針ノ木大雪渓で知られる山だ。この山をめざす登山者のほとんどは、扇沢から針ノ木峠まで針ノ木大雪渓を登って山頂に立つコースをとる。雪渓歩きに不安のある人は軽アイゼンやストックを用意し、紅がらや幟で示されたルートを外れないようにしたい。軽アイゼンは、日本で初めて登山ガイド組合を作った百瀬慎太郎ゆかりの大沢小屋(雪渓口)と針ノ木小屋(針ノ木峠)で有料貸し出ししている。なお、針ノ木峠の東側にある蓮華岳はコマクサの群生地として有名。また、針ノ木岳~鳴沢岳~種池山荘~扇沢と歩く周遊コースも楽しい。

  • 難易度
    2
    体力度
    3

    日本海側の犬ヶ岳から乗鞍岳へと続く北アルプス(飛騨山脈)を構成する連山・連峰のひとつ、常念山脈の一座。長野県安曇野市と大町市の市境にそびえ、槍ヶ岳を経て上高地へと下る表銀座コースの出発点でもある。山頂部は花崗岩からなる独特の白い山体を持ち、点在するコマクサの群落が彩りを添えている。登山口は中房温泉で、ここから北アルプス三大急登・合戦尾根(他は烏帽子岳ブナ立尾根と剱岳早月尾根)の登りが始まる。標高差1300m弱、ひたすらの登りはなかなかこたえるが、ゆっくり着実に登れば何とかなる。途中の合戦小屋(休憩のみ)で販売されるスイカのうまさは、大汗を絞られた者にしかわからないだろう。山頂手前に立ち、遠く槍・穂高連峰を望む燕山荘では、喫茶室サンルームのケーキが大人気だ。

  • 難易度
    2
    体力度
    5

    長野県大町市にあり、北アルプスの一山脈である常念山脈の北端に位置する。北アルプスで大人気の山のひとつ、燕岳と稜線続きにあるものの、燕岳に登る登山者のほとんどは山頂往復のみか、槍ヶ岳に向けて表銀座コースを行くかのどちらかを選ぶため、忘れ去られてしまったかのような立場の山である。だが、山頂部の尖った姿はなかなか格好よく、砂礫地ではコマクサなどのお花畑もみごとだ。山頂直下には、燕岳の近代的な燕山荘とは対をなす昔ながらの山小屋、餓鬼岳山荘が立ち、混雑しない山小屋の居心地のよさを体験することができるだろう。山麓から山頂まで直行できる登山道は1本で、まる一日必要。燕岳側からは中房温泉と燕岳からそれぞれコースが延びるが、ケンズリの岩場は通行注意だ。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    烏帽子岳は長野県大町市と富山県富山市にまたがり、北アルプス中部に位置する山。烏帽子状の岩塔を突き立てた特徴的な山容で、日本二百名山にも選定されている。山頂の北側にある四十八池は、無数の池塘が点在する。「烏帽子田んぼ」とも称され、ウサギギクやクルマユリなどの湿原植物が咲き誇る。大展望の山頂へは、高瀬ダムからブナ立尾根~烏帽子小屋を経由するコースと、北東の船窪小屋から不動岳や南沢岳などを経由するコースがある。前者は北アルプス三大急登とされるブナ立尾根の登りがあるが、危険箇所は少ない。稜線上の烏帽子小屋~前烏帽子岳間ではコマクサの群落も見られる。いっぽう後者はヤセ尾根や崩壊地の通過が多く、上級者向き。

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    3
    体力度
    2

    JR小海線が走る長野県東端、北相木村と南相木村の境に立つ孤峰。『先蹤者』(せんしょうしゃ)などの著書で知られる大正期~昭和初期の登山家、大島亮吉が日本山岳会の年報でその魅力を発信した山でもある。全山が深い森に覆われているが、岩峰となっている山頂部(行動に注意が必要)からは目の前の八ヶ岳や南アルプス、北アルプス、秩父などの大きな展望が広がる。また、例年5月下旬~6月上旬のアズマシャクナゲとイワカガミの群落はみごとのひと言だ。登山コースは数本あって、シャクナゲの群落を見るのなら北相木村側の白岩コース、より短時間で山頂に立ちたいのなら南相木村側の栗生コースがおすすめ。コテージのある北相木村・長者の森で前泊してここから登るのも楽しい。

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    1
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    2

    福島県と栃木県の県境に連なる帝釈山脈の主峰。山深い場所にそびえることから、かつては“幻の名山”と呼ばれることもあったが、福島県桧枝岐村側からの林道が登山口の馬坂峠(うまさかとうげ)まで開通したことで多くの登山者が訪れるようになった。絶滅危惧種に指定される日本固有種・オサバグサの群生地として知られ、峠から山頂までの間と、山頂から稜線続きの田代山までの間は6月中旬前後、ランプシェード形の白く可憐な花を数多く見ることができる。馬坂峠から山頂までの登山時間が50分ほどと短いことから、田代山の湿原まで往復する登山者が多いが、湿原の花々はオサバグサの花期よりやや遅いので(年によって大きく異なる)、事前に役場や観光協会などで確認しておくといい。

  • 難易度
    1
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    3

    群馬県と新潟県の県境に位置する谷川連峰の最高峰で、日本二百名山に選ばれている。西方の平標山(標高1,984m)と仙ノ倉山をつなぐたおやかな稜線は、見渡す限りのお花畑と笹原が展開し、楽園のような光景を見せる。お花畑には6月上旬から7月上旬にかけて高山植物が咲き、谷に残る雪渓の景色も楽しめる。また、広場のような山頂からの雄大な展望も魅力のひとつ。バス便や駐車場がある平標登山口を早朝に立てば日帰りも可能だが、平標山の南側に平標山乃家(テント泊可)があるので、宿泊してのんびり稜線漫歩を楽しむことをおすすめする。仙ノ倉山から東の谷川岳方面へは起伏のあるダイナミックな縦走が楽しめるが、岩場の通過が伴うだけに上級者向き。

  • 難易度
    2
    体力度
    2

    富士山の西、山梨・静岡県境に連なる天子山地(天守山地)の最高峰。山名の由来は、山頂部に樹木が少ない(木無)ことから、など諸説ある。山頂は3つのピークが並び立ち、元も低い1945mピークに一等三角点が置かれている。1964mの最高点はここから20分ほどだ。2000mに近い標高があって標高差は1000m以上と、なかなか登りがいのある山で、山頂まで一気の登りが続く。総歩行時間は6時間前後だが、ある程度の体力が備わっていないときついかもしれない。コース上には、山頂下にあって南アルプス、八ヶ岳、そして遠く北アルプスを望む「北アルプス展望台」があり、頂上稜線からは富士山、天子山地、丹沢、駿河湾などの大きな眺めも広がるので、登るときはぜひ天気のいい日に。