より速く、より遠く。乗り物の発展によって、旅は大きく姿を変えました。
空調が効いた席から眺める車窓を瞬く間に過ぎていく景色。本を読んだりスマートフォンを触っている間に着いてしまう目的地。
でも、それは本当に豊かな旅なのでしょうか?
命のきらめき、風の揺らぎ、文化の奥深さ。五感で感じ、よろこぶことこそが、旅の楽しみだったはず。
だからこそ、時速4km。"歩く"という行為でゆっくり旅を楽しめば、景色はもっと美しく、目的地はもっと魅力的になるはずです。
「最先端は、歩く旅。」この冬は、時速4kmの先に広がる豊かな旅の可能性について考えてみたいと思います。