活動データ
タイム
16:40
距離
22.6km
のぼり
2783m
くだり
3197m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る5年前に初めてソロで北アルプスを日帰りしたのが岳沢重太郎新道からの奥穂高・前穂高のピストンでした。このコースの下調べをしていた時に目に入った奥穂高〜西穂高の縦走、穂高山荘のコースガイドではエキスパートコースと書いてあったので自分には関係ないと思っていました。あれから5年、色んな山々を登り関係ないと思ってたコースが憧れに変わり、そして現実になり叶えてきました。5年前と同じ道を歩き今回は穂高山荘に泊まり(ついでに涸沢岳も登頂)、奥穂高〜西穂高縦走して新穂高ロープウェイが運休のため西穂高山荘から旧ボッカ道を使って新穂高に降りるコースにしました。 チェーンスパイク持って行きましたが御守りで使いませんでした。 上高地〜奥穂高は割愛。↓↓↓ https://yamap.com/activities/2661012 ただ、紀美子平から前穂高の登りの一部や吊り尾根には、前の週に降った雪の残雪が登山道上にあったり、細い道が残雪で更に道幅が狭くなっている所もあって少し怖かったです。 翌日のた目に予習で奥穂高〜馬の背の往復。 奥穂高からジャンダルムの方に進み警告看板を左上に見て飛騨側の道を進むと、↑の矢印があるので上へ登る。この上がって進んでく道が足元がギザギザの不安定(たまに動く石あり)で両側は切れ落ちてるのでバランス崩して落ちないように注意でした。ギザギザ岩の真ん中を飛騨よりに降りて進んでいくと上高地側に写真とかでよく見かける足元が細いゾーンが見えてきます。ここは上高地側にクライムダウン。動く石があるので一歩一手を慎重に選び降りて行き、足元が細いゾーンは上の岩を掴みながら横移動。距離は1mぐらいです。そこから飛騨側に少し移動して「ウマノセ」のペンキマーク目指して降りて行って鞍部に着いて終了です。戻りの登りは降りて来れたなら普通に登れます。ただ西穂高から来て疲れた所に最後の最後にこの登りは痺れると思う印象でした。 奥穂高岳〜穂高山荘。 意外と距離がある印象でした。山荘近くになるとハシゴと鎖場があるので最後の最後まで気を抜かずに注意です。 穂高山荘〜涸沢岳。 穂高山荘でチェックインの受付をして涸沢岳へ。山荘から見上げる涸沢岳は果てしなく高く感じます。道は特に危険箇所は有りませんが急登で流石3000m峰なだけあって息が上がります。貴重品だけ持って飲み物を持って来なかった事を後悔。なのでペットボトルぐらい持って登る事をお勧めします。ちなみに登り始めから見える頂上は頂上ではなく更に少し奥に登った先に頂上の標識があるので気を抜かないように。 奥穂高岳〜西穂高岳縦走。 早朝まだ暗い中穂高山荘を出発しました。奥穂高岳までの山道の残雪はこの時間はカッチカチに凍ってました。奥穂高岳から警告看板を過ぎた所で日の出。寝起きの体の馬の背は体が思うように伸びずに前日より少し難儀しましたが、それでも予習したおかげでスムーズに通過。そして間髪入れずにロバの耳へ取り付きます。 ロバの耳は、いきなり垂直に近い壁のような岩登りから始まります。手かけや足かけのスタンスが広い所があり落ちたら終了なので緊張します。マーキングを頼りに登って行くと途中でマーキングが絶えたと思う所があります。下からだと見えなく、少し登った岩の上にマークキングがあったりします。マーキングを探しながら登って行くと鎖のついたトラバースになります。このトラバースも足元は切れ落ちてるので注意です。そしてまた垂直の岩登りとトラバースがあってジャンダルムのコルに着きます。この行程はロバの耳のピークに立つことはなく飛騨側を巻いて行くような感じです。 ジャンダルムのコルからそのままジャンダルムへの直登に誘惑されますが、「←西ホ」と書かれた道を進みます。ここもトラバースになるので足元注意です。進んでいくと「オクホ→」と岩に書かれた所に着きます。その右側から山頂に登って行けそうな道がありますが、そこではなく左下に見える鎖場を一度降りて更に周りこんで進んでいくとマーキングがあり、そこから山頂に登って行きます。イメージ的にジャンダルムのコルから真反対から登る感じになります。ジャンダルム山頂は憧れの天使と、その下に「ニャンダルム」と書かれた猫ちゃんの置き物があって癒されます。 山頂から来た道を戻り鎖場直下の分岐を右へ進み天狗ノ頭方面へ進みます。ここから高度感は少し和らぐもののガレ場や浮石が多くなりそこに急斜面を登ったり降りたりするので神経を使いました。天狗のコルが奥穂高西穂高縦走の中間地点になるのかなと思います。 天狗ノ頭を過ぎて進んでいくと逆層スラブ。鎖があるので靴のフリクションを効かせれば問題ないかと。間ノ岳付近は滑落が多いので注意です。この日は前後に人が居なくて人為的落石はありませんでしたが自然落石があちらこちらであったので常に落石にも注意が必要です。 そして赤岩岳手前の太い鎖場からの岩登りがこの縦走路の最後を締めくくる腕力と脚力を使って登るポイントでした。鎖場か岩登りかどちらのセクションか忘れましたがブッ刺さってるボルトの一本がツルツルに磨かれていて下向きに曲がっていて、このボルトに足を乗っけるのが怖かったのが印象的でした。それを過ぎ下って登り返すと西穂高岳主峰手前のP1に到着し破線ルート終了です。また軽く下って登り返すと西穂高岳山頂です。 西穂高岳〜西穂高山荘。 縦走を終えると消化試合みたいな感じになってしまいそうですが、縦走後の西穂高岳から独標までで事故ってしまう事が多いみたいなので、ここからも危険箇所はあるので西穂高山頂からしっかり後ろ向きでクライムダウンして独標降りるまで気を抜かずに。 西穂高山荘〜旧ボッカ道。 第二ロープウェイは11月9日まで運休してます。西穂高山荘からは上高地に降りるか旧ボッカ道で新穂高に降りるかの2択になります。せっかくなので旧ボッカ道を選択。 とりあえずロープウェイ方面に進んでいきます。山荘とロープウェイ駅の中間地点辺りに分岐のある標識があるので小鍋谷方面へ進み旧ボッカ道へ。 ここからはYAMAPの地図では示されてませんが拡大すると灰色の点線があるのでそれに沿って進みます。旧ボッカ道入ってすぐに片側が急斜面の細い道を緩やかな下り調子で進んでいきます。危ないところにはロープが張られていますが軽い補助なのであまり頼らない方が良いと思います。それなりにワイルド道で倒れてる笹の下は道なのか谷川に落ちているのかわからないので山側重心で。こんな道を40分ぐらい進んでいくと、小さな沢に出ます。補助ロープが対岸までかかっており沢に降りて渡りそうになってしまいますが、渡らずに右を見るとピンクテープがあるのでそちらへ進みます。ここからは歩きやすくなります。ピンクテープを見落とさずに進むと西穂平に着き、そこからは舗装路になり進んでいくとロープウェイの鍋平駅に着きます。 第一ロープウェイが営業してますが、乗らずに鍋平駐車場方面に歩き、新穂高センターまでの最後の登山道(ここも気を抜かずに‼︎)を降りてゴール。 そこから新穂高センターの前(道挟んだ向こう側の広場)にあるバス停からバスに乗り平湯へ戻りました。 奥穂高〜西穂高縦走の感想。 全体の7割は垂直に近い岩登り岩下り鎖場、危険なトラバース浮石パラダイスと危険が占めてて、3割は普通に歩ける印象でした。今回は視界が良かったため遠くのマーキングまで見えましたが、たまに下から岩をよじ登らないと見えないマーキングや、よじ登った先の反対側に回らないと見えないマーキングやらありました。3回ぐらいルートロスしてしまいましたが不安を感じたらすぐ戻るを念頭に置いていたので、大きなロスにはならなかったです。自分の歩いた時間帯は前にも後ろにも全然人が居なくて貸し切り縦走みたいな感じで緊張感は保ちつつ落ち着いて判断して歩けたと思います。曲芸のような登り降りはありませんが、3点支持は常にしっかりと前向いたり後ろ向いたりと体捌きが忙しかったです。 どんなに大きな岩でもグラついたり動いたり落ちたりするので「石橋を叩いて渡る」精神で一手一足を慎重に運んだ方が良いと思います。 そして、危ない思いはしませんでしたが人が全然居なくても自然落石がありました。なので休憩は不安定な岩場の間のコルではなく、稜線の広い所や数ヶ所あるビバークしたであろうなと思う跡がある安定した所で休んで次に進む体力と集中力を回復させた方が良いと思います。 前の週の降雪以降のジャンダルムから西穂高の間の情報が見つからず残雪状況が分からないし、前日に見た当日の天気予報が早めに天気が崩れる予報で次の日は雪降る大荒れで途中でトラブル起こしてビバークするのは危険な状況、前後にまったく人が居ないで1人で挑む初めての北アルプス屈指の難ルートと不安要素満載の中で、ジャンダルム山頂から個人的には思い切った判断したなと思いました。 幸いに天気予報は良い意味で反してくれて視界良好で風も弱く気になっていた残雪もまったく無く、好条件で歩き切る事ができました。ガスや雨で視界が悪かったり人が多かったら格段にレベルが上がるルートだなと強く感じました。そして、西穂高→奥穂高の逆ルートは体力勝負になり後半のロバの耳が核心部になりそうだなと思いました。 縦走を終えて達成感よりも回想して「ここでこうしていたら落ちてただろうな…。あそこでああしてたら落ちてただろうな…。」と事故る想像力の方が強くなってしまいました(⌒-⌒; ) 今回の旅までが僕の夏の山行(笑) 今年の夏は快晴の中央アルプスを歩き通したり、東北アルプスの飯豊山行けたり、初めてテン泊装備で山でのテン泊を経験したり、そして今回のダイナミックな縦走できたりと。とても充実した夏でした(o^^o) 穂高山荘。 今年の令和5年で100周年の山荘㊗️ 受け付けで宿泊料金1泊2食13500円を払うと、割り当てられた部屋の番号札と朝食をお弁当に切り替えたのでお弁当の引換券をもらえいます。それと100周年記念のピンバッジが貰えました。 受け付けの左に蛇口があり小屋泊、テント泊の人は無料で頂けます。立ち寄りの人は200円。お酒や飲み物つまみまで豊富な種類があります。 相部屋の部屋は畳の方は1人一畳スペースがあり上半身をパーテーションで仕切られてます。2段ベットの方はカーテンで仕切られてました。山荘内はとても綺麗で広く快適に過ごせます。夕飯は1巡目で17時からでした。バランスの取れたおかずでメインの和風ハンバーグは美味しかったです。ご飯と味噌汁はおかわりできます。ご飯のおかわりを貰う時に量を聞かれたので「マンガ(日本昔話)みたいに」とお願いしたら、ガチ盛りでまるで奥穂高岳のような形で盛ってくれるので挑戦したい方はどうぞ。 小屋泊者用トイレは小屋入って1階の右奥に進み左に曲がった乾燥室の奥にあります。男子トイレは小便器大便器ともに3つあります。全然臭くなかったですし何より便座が暖か便座だったのが感動でした。おかげさまで翌日の早朝なら良いのが出ました💩拭いた紙はゴミ箱へ。
活動の装備
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)リボルト350
- サロモン(SALOMON)クロスハイクミッド
- マムート(MAMMUT)Crashiano Pocket T-shirt
- マウンテンハードウェア(Mountain Hardware)マウンテングリッドジャケット
- ファイントラック(finetrack)カミノパンツ
- マムート(MAMMUT)Ducan 30
- エバニュー(EVERNEW)スパイクプロ
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