中国百名山の山一覧

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    鳥取県大山町に位置する大山は、その秀麗な姿から「伯耆富士」とも呼ばれる中国地方の最高峰。『出雲風土記』に火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。最高点の剣ヶ峰(標高1,729m)は崩壊により立入禁止で、西側の弥山(標高1,709m)が実質的な山頂。弥山山頂からは、弓ヶ浜が弧を描く日本海や、南東の烏ヶ山や北東の甲ヶ山など周辺の山々が見渡せる。山頂へは大山寺バス停を起点とする2コース(夏山登山道、行者コース)があり、5合目上部で合流する。いずれのコースもよく整備され、登り下りで使い分けるとよいだろう。登山道には西日本最大級のブナ林や特別天然記念物のダイセンキャラボク群生地など見どころも豊富で、花も多い。

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    兵庫・鳥取県境にそびえる氷ノ山(別名須賀ノ山・標高1,510m)は兵庫県の最高峰で、中国地方でも大山(標高1,729m)に次ぐ高峰だ。天照大神が朝日に映える樹氷を見て「ヒエの山」と呼んだことが山名の由来とされる。登山道の途中には、かつて因幡と但馬を結ぶ御伊勢参りの峠だった氷ノ越があり、この先にブナの自然林がある。山頂部にはドーム状の緩やかな斜面が広がり、一帯はチシマザサに覆われている。展望もよく、空気の澄んだ日には六甲から四国の山々まで、360度のパノラマを楽しめる。登山適期は5月中旬から12月上旬。雪山登山として登られることもあるが、冬装備は必須。登山道は兵庫県側、鳥取県側ともにダイナミックな周回コースが楽しめる。

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    島根県大田市・飯南町境にあり、古代の火山活動によってできたトロイデ型火山。中央の火口跡を囲むように、主峰の男三瓶、女三瓶、太平山、孫三瓶、子三瓶、日影山の6つの峰が並び立つ。火口跡は「室の内」と呼ばれる池で、一年中水を湛えて美しい景観をつくっている。山名は、出雲風土記の国引き神話に登場する「佐比売山」(さひめやま)から転訛したとされる。山麓にはなだらかな高原が広がり、浮布ノ池や姫逃池など見どころも多い。男三瓶山頂からは島根半島から日本海が見渡せる。紅葉の山として知られているが、3月のユキワリイチゲ、5〜6月のカキツバタ、9〜10月のヤマラッキョウ、11月のリンドウなど、花の種類も多い。

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    松島(宮城県)、天橋立(京都府)とともに日本三景に数えられる安芸(広島県)の宮島。朱の大鳥居をシンボルとする厳島神社は、1996(平成8)年に世界文化遺産に登録された。その背後にそびえるのが、島の最高点となる標高535mの弥山だ。ツガやモミ、アカガシなどの原生林に包まれ、巨岩が点在する山頂部には、弘法大師が修行した本堂や1200年もの間炎を燃やし続ける霊火堂などがあり、参拝する人も多い。宮島ロープウェイを利用すれば30分ほどで展望台が建つ山頂だが、海抜0mの宮島桟橋を起点に紅葉谷や大聖院、大元などのコースを登れば、この山の奥深さをより実感できるはずだ。通年登れるが、降雨直後や降雪後は避けたい。

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    右田ヶ岳は、山口県防府市にある標高426mの山。低山ながらも迫力のある岩肌が露出した姿は、南直下を通過する山陽新幹線の車窓からもよく目立つ。展望にも恵まれ、季節やコースを変えて何度も登りたくなる山だ。山中には鎌倉時代末期に大内氏の庶流・右田氏が築城した右田ヶ岳城があり、ピークのひとつ南ノ峰が城跡とされている。一年を通じて登れるが、ヤマツツジの赤が白い岩峰に彩りを添える初夏がおすすめ。複数ある登山道の中で、よく歩かれるのは東面の塚原ルートと南面からの天徳寺ルート、西面からの勝坂ルート(山頂へは1~2時間ほど)。勝坂ルートは2011年公開の映画『アントキノイノチ』のロケ地となった。