体力度
鳥海山は秋田と山形の県境に位置し、標高2,236mは福島の燧ヶ岳(標高2,356m)に次ぐ東北地方第2位の高峰である。裾野を広げる秀麗な山容から、「出羽富士」とも称される。中央火口丘の新山をはじめ、行者岳、七高山など多くの寄生火山をもつ複式火山で、過去幾度となく起こった噴火により変化に富んだ地形ができあがった。その周囲にはニッコウキスゲに彩られる火口湖や雄大な雪渓など、この山の魅力を増幅させる要素が詰まっている。数ある登山道のうち、西面の鉾立バス停から御田ヶ原経由、南面の滝ノ小屋登山口から心字雪経由のコースがよく歩かれる。山頂直下に山小屋があるが、営業期間が短いので注意(山中はテント泊不可)。