【鳥海山2236m】暴風雨にメンタルボロボロ🤣
先日、百名山を登ったとき、森の整備をしている方が下山してきました。 その方が笑顔で言った言葉が「楽しんで行ってらっしゃい!」 その瞬間、心の中で「えっ? 今、雨降ってるのに? 楽しいなんてあり得ない…」とつぶやいたのです。 それ以来、山を登りながら「なぜあの人はあんなふうに言ったんだろう」と理由を探すようになりました。 そして今日、鳥海山の頂上を目指しながら、ようやく自分なりの答えが見えてきました。 山は、頂上や景色だけじゃなくて、“登る途中”にも楽しさがある。 そのことを、今日の鳥海山が身をもって教えてくれました。 ■ 鳥海山、大雨の洗礼 秋田県内を走っているときは少し青空も見えて「今日こそ晴れるかも!」と期待。 ところが鳥海山に近づくにつれ雲行きが怪しくなり、駐車場に着くころには完全に“シトシトピッチャン”の世界。 「まあ霧雨程度なら涼しくていいか」と思いながらスタート。 序盤は石畳の道が丁寧に整備されていて、整備の方への感謝しかありません。 御浜小屋までは歩きやすい道が続きましたが、そこからは本格的な山道。 そして本格的な雨。 ■ 七五三掛からの試練ラッシュ 外輪山コースの分岐で時計回りを選択。 するといきなり下り。 下りきった先には雪渓。 チェーンスパもないのに渡渉確定。 雪渓を渡り切ったと思えば、尾根までの過酷な急坂。 ここまでで メンタル3つ折れ。 やっと尾根に出たと思ったら、御室小屋からは岩登り。 「これが楽しい」という人もいるけれど、雨は本降り。 岩は濡れて巨大な障害物。 大岩を登り切ったと思ったら、洞窟のような岩の中へ降りていく。 「え、ここ頂上じゃないの?」と心が折れかける。 さらにいくつも突き出た岩山が続き、どれが山頂なのか分からない。 「誰か居ませんか?」声を掛けても誰もいない(そりゃそうだ、この天気だし)。 それでも白いマークを探しながらなんとか登頂。 しかし周辺をぐるぐるしたせいで、今度は下山方向を見失う。 あちこち彷徨い、ようやく来た道を発見。 ここで メンタルさらに2つ折れ。 ■ 暴風雨、雪渓、アイスバーン…心が削られる帰路 小屋まで戻ったものの、突風と雨。 体感では完全に暴風雨。(てんくらDだな) 時計回りで帰ろうにも道が分からず、ピストンしようにも激下りと雪渓は避けたい。 七高山の案内看板を見つけてようやくルート判明。 スマホは雨で反応が鈍く、YAMAPの地図もなかなか開かない。 その後も雪渓があり、今度はアイスバーン化(先ほどよりひどい) ロープとストックを信じて横断するもヒヤヒヤ。 もうメンタルはボロボロ。 七高山に寄る気力はゼロ。 写真を撮る余裕もなく、横殴りの暴風雨に耐えながら尾根を歩く。 ここで メンタルのトドメ。 水分補給もできず、お腹はペコペコ。服も靴も完全にベチャベチャ。 御浜小屋でようやく休憩できてひと安心。小屋の方にお礼を伝えて下山。 途中の登山道は大雨で川のようになっていました。 ■ それでも「楽しかった」と言える理由 話は最初に戻りますが、これだけ大変だったのに、 それでも楽しかった。 ・晴れの日とはまったく別の体験だったから。 ・足場は滑りやすく何度も転びかけた ・10m先が見えないほどガスった ・下山は渡渉の数が増えた 雨の日だから雑音が消えて世界が自分だけになる 雨の日だから植生も岩も濡れて色が深くなる 雨の日だから景色ではなく“歩くこと”に集中できる 鳥海山のコースは本当に登りごたえがありました。 そして今度は、晴れた日にリベンジしたい山のひとつになりました。 本日の山5座:扇子森・鳥海山(新山)・行者岳・伏拝岳・文珠岳





