02:29
3.9 km
275 m
九死に一生。最強寒波の洗礼受けた蔵王
蔵王山・雁戸山・不忘山 (宮城, 山形)
2026年02月08日(日) 日帰り
京都からわざわざ来たんだから……。 その「せっかく」という気持ちが、雪山ではどれほど危険なものか。身をもって痛感した一日になりました。 朝からロープウェイで2時間待ち。極寒の中で立ち尽くし、登る前から体力を削られます。山頂駅に降り立った瞬間、目に飛び込んできたのは「暴風」と「ホワイトアウト」。楽しみにしていた樹氷なんて、影も形も見えません。 「地蔵山までなら」 そう思って登り、頂上で一瞬風が止んだのが運の尽きでした。「行ける」と判断して熊野岳へ。これが大きな間違いでした。 熊野岳に近づくにつれ、風は「暴風」を超えて牙を剥いてきました。 前が全く見えない。ゴーグルを忘れるという大失態のせいで、眉毛もまつ毛も瞬く間に氷結。 YAMAPのナビを凝視するけれど、自分が今どっちを向いて、どこを歩いているのかさえ分からない。現在地を確認するために何度も手袋を外したせいで、小指の感覚が消え、凍傷気味に。 ようやく辿り着いた山頂も、喜びなんてゼロ。一刻も早くここを離れたい。 でも、帰ろうにも道が真っ白で分からない。頂上付近をウロウロと彷徨ったときは、正直、生きた心地がしませんでした。 なんとか下まで降りてきたとき、少しだけ樹氷が顔を出してくれました。 必死の思いでスマホを取り出し、写真に収める。 距離にすれば大したことはないけれど、精神的にはこれまでで一番しんどい山行でした。 「いい思い出」とは言えません。 でも、自分の甘さと山の怖さを知った「いい経験」にはなりました。 次は夏、穏やかな空の下で御釜を見に来よう。 冬のリベンジは、もっと慎重に、天候を100%選べる時に。
