やまがた百名山

  • 鳥海山

    標高 2236 m

    • 秋田
    • 山形

    鳥海山は秋田と山形の県境に位置し、標高2,236mは福島の燧ヶ岳(標高2,356m)に次ぐ東北地方第2位の高峰である。裾野を広げる秀麗な山容から、「出羽富士」とも称される。中央火口丘の新山をはじめ、行者岳、七高山など多くの寄生火山をもつ複式火山で、過去幾度となく起こった噴火により変化に富んだ地形ができあがった。その周囲にはニッコウキスゲに彩られる火口湖や雄大な雪渓など、この山の魅力を増幅させる要素が詰まっている。数ある登山道のうち、西面の鉾立バス停から御田ヶ原経由、南面の滝ノ小屋登山口から心字雪経由のコースがよく歩かれる。山頂直下に山小屋があるが、営業期間が短いので注意(山中はテント泊不可)。

  • 飯豊山

    標高 2105 m

    福島・山形・新潟三県にまたがる飯豊連峰の主峰。飯豊本山とも呼ばれ、最高峰の地位こそ大日岳に譲るものの、そのどっしりとした存在感は連峰随一だ。2000mを超える山頂は地図上では山形・新潟県境に位置するように見えるが、実際は飯豊山南東の三国岳から山頂西側の御西岳にかけての約8kmの狭い尾根筋だけが福島県の旧山都町(現喜多方市)というユニークな行政区分となっている。よく登られるのは南東面の川入、東面の大日杉を起点としたコースで、いずれも途中の有料避難小屋を利用する1泊2日の行程となる。避難小屋のうち、飯豊切合(いいできりあわせ)小屋のみは夏期、食事が提供されるが、寝具は忘れずに。連峰北部の門内岳からの縦走は2泊3日をみておく必要がある。

  • 西吾妻山

    標高 2035 m

    山形県と福島県にまたがり、東西約25kmにわたる吾妻連峰・吾妻火山群の総称。主峰・最高峰の西吾妻山は吾妻連峰唯一の2000m峰でもある。火山群としては、西吾妻火山群など3つの火山群で構成されるが、現在も活動が認められるのは、活火山に指定される一切経山のある東吾妻火山群のみだ。西吾妻山は全体的になだらかな山容で、広い山上には美しい高層湿原が点在する。7月上旬~中旬、チングルマやワタスゲ、コバイケイソウなどが湿原一帯でつくる大群落は見どころのひとつだろう。この山のメインコースは、山形県側の天元台からロープウェイとリフトを乗り継ぐ往復コース。天気がよければ初級者でも難なく歩けるコースだ。山頂は樹林に囲まれるが、湿原帯からの眺めがすばらしい。

  • 月山

    標高 1984 m

    山形県の中央部にある出羽三山の一座であり、世界でも珍しい半円形のアスピーテ型火山(出羽三山神社のHPより。ただし、活火山ではない)といわれる。そのなだらかな姿から臥牛山(がぎゅうさん)などとも呼ばれ、豪雪地帯に位置することから夏スキーの名所としても有名だ。山頂には月山神社本宮と月山頂上小屋が立ち、北面の八合目にも有人小屋がある。月山神社は6世紀の創建と伝えられ、山岳信仰の古社として多くの修験者や参拝者を集めてきた。俳人・松尾芭蕉も夏の月山に登ったことが『奥の細道』に記され、山頂の南西面には句碑も置かれている。リフトが利用できるコースをはじめ登山コースはいくつかあるが、登山者の増加につれて高山植物の盗掘の報告も増えている。

  • 大朝日岳

    標高 1871 m

    山形県西部と新潟県北部の県境に連なる朝日連峰の主峰。豪雪地帯の山だけに遅くまで雪が残り、7月上旬頃まではピッケル、アイゼンがほしい山だ。大きな山塊ながら、北アルプスなどと異なって食事・寝具付きの山小屋は稜線上にはなく、山上で宿泊するには有料避難小屋の利用が必須となる(テント泊は禁止)。その場合、食料や寝具、炊事用具などが必要となり、技術、体力とも中級レベル以上の山といえるだろう。よく歩かれるのは朝日鉱泉と古寺鉱泉をベースにしたコースだが、日帰りで往復するにはかなりの体力がないと厳しい。また、以東岳からの縦走コースは前夜泊1泊2日となる。なお、古寺鉱泉は休業中で、近接する大江町営古寺案内センターが前泊に対応した代替施設となっている。

  • 蔵王山(熊野岳)

    標高 1841 m

    山形県と宮城県の県境になだらかな姿を見せる活火山で、山形側が山形蔵王、宮城側が宮城蔵王と呼ばれる。また、蔵王山を東西に横断する蔵王エコーラインの北側を北蔵王、南側を南蔵王と呼ぶこともある。蔵王山は、熊野岳を最高峰とする蔵王連峰の総称だが、その名の表記は「ざおうさん」「ざおうざん」の二通りがあり、紆余曲折を経て近年、地元自治体、国土地理院、気象庁なども2つの呼び名を併記することに決まった。国内にある111の活火山のなかでは活動が比較的活発な山で、熊野岳の避難小屋や刈田岳のレストハウスには緊急時用のヘルメットや水などが用意されている。刈田岳や馬ノ背付近にはエスケープルートも整備されているので、登山前に自治体HPなどで確認しておくといい。

  • 以東岳

    標高 1772 m

    山形県鶴岡市と新潟県村上市の境にある日本二百名山で、朝日連峰の主峰・大朝日岳(標高1,871m)が端正な三角錐を見せるのに対し、以東岳はどっしりとした重量感ある姿を誇示する。山頂には以東小屋(素泊まりのみ)が建ち、大朝日岳方面へ縦走する登山者の登山拠点となっている。北面の高山湖・大鳥池には、幻の怪魚タキタロウがいるとされている。池畔に大鳥小屋があるので、1泊して釣りまでゆっくり楽しみたい。主な登山コースは、鶴岡市大鳥の泡滝ダムから大鳥池経由と、大朝日岳からの縦走路がある。前者は大鳥池で花の多いオツボ峰コースと、最短コースだが傾斜のきつい直登コースに分かれ、以東岳山頂で合流する。

  • 姥ヶ岳

    標高 1670 m

    姥ヶ岳(うばがたけ)は、山形県西村山郡西川町に位置する標高1670mの山である。日本百名山・月山(1984m)を南側からめざす際に通るピークで、山頂直下の1510m地点まで月山リフトを利用してアプローチすることができる。リフト上駅の先に、牛首へ直登するコースと姥ヶ岳を経由するコースの分岐があり、姥ヶ岳へは左へ進む。山頂からは月山に連なる稜線はもちろん、眼下には月山湖を見下ろすことができる。詳細は月山を参照。
 https://yamap.com/mountains/43

  • 船形山

    標高 1500 m

    宮城・山形の県境、奥羽山脈上に位置する日本二百名山で、宮城県側は「船形山」、山形県側では「御所山」と称される。宮城県側では船を逆さにした船底のような形状から「船形山」と呼ばれ、一方の山形県側では順徳天皇が隠れ住んだという伝承から、「御所山」と呼ばれるようになったという説がある。かつては豊かなブナの原生林が広がっていたが、伐採によりその数を減らした。その後1985年に結成された「船形山のブナを守る会」の手により、ブナ林が再生しつつある。登山道は宮城県側が升沢コースと色麻コース、山形県側は層雲峡コースと観音寺コースが一般的。このうち最短時間で山頂に立てるのは色麻コース(約2時間)だ。

  • 雁戸山

    標高 1485 m

    雁戸山(がんどさん)は、宮城県柴田郡川崎町と山形県山形市の境にある山である。雁戸山と南雁戸山(標高1486m)とで双耳峰をなす。 笹谷峠の南に位置する火山である。蔵王連峰のうち北蔵王と呼ばれる山塊である。東麓にはセントメリースキー場があり、西麓には馬見ヶ崎川に造られた蔵王ダムがある。 火山活動時期は約40万年前であり、第四紀火山に分類される。蔵王連峰に属するが、中央蔵王火山に対する寄生火山ではなく、複式火山であり、その活動時期は中央蔵王よりも古い。開析が進んでおり、特に山体の東西ではそれが著しい。そのため火口などの噴火活動の痕跡を見ることはできず、かつての山頂は喪失してしまっているが、山体の南北にはそれぞれ八方平、八丁平と呼ばれる火山性の緩やかな斜面を残し、かつて雁戸山が成層火山であったことが窺い知れる。

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