木津道(こつみち、地蔵下口→木津集落)

2024.05.10(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 57
休憩時間
0
距離
8.8 km
のぼり / くだり
430 / 1280 m
1 19

活動詳細

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23年度末に全通した木津道(こつみち、※1)。 2018年度から、紀北町の登山道整備グループ・NTRCが発掘・整備していた栃山木組林道(通称:栃山林道)沿いの明治道です。 現在はスタート地点近くの林道ゲートまで車で入れるため、忘れられた生活古道です。 (一部は現林道につぶされてしまい、現林道歩きもあります。) 要所要所には石積の道床や橋台が残り、登山道とは違う巧みなルート取りに感心します。 今回はそれら林業遺産を感じ、林道や登山道との交差点などに設置された案内板を再確認しながらの通し歩きでした。 車をデポったゴールの木津(※2)は、銚子川水系で最上流の集落。 森林鉄道の分岐点が置かれたなど、かつては住居も多く林業の基点になった集落です。 9:24栃山木組林道ゲート~<林道歩き>~9:26地蔵下口~9:35清五郎滝4ノ滝9:40~9:51清五郎滝2ノ滝・3ノ滝分岐~10:21中須口~<林道歩き>~10:42水無峠(水無峠口)10:45~11:19ジブツキ口・ジブツキ下口(林道交差)11:20~<11:34昼飯12:16>~12:24害ノ木向口~<林道支線・林道歩き>~12:35滝ノ音橋口~12:44滝ノ門口~<林道歩き>~12:49後谷口~13:16木津登山口~13:17魚飛橋 ※1 木津道 ・今回発掘・整備した道は明治34年(1901年)12月完成の中須山の林道(木馬道)。(海山町町史(昭和59年、海山町役場)、海山町史年表(昭和37年、海山町役場)) ・松浦武四郎は大台ケ原を3回探査(明治18・19・20年)しており、下山時はいずれも木津を通過している(松浦武四郎大台紀行集(平成15年、松浦武四郎記念館)。詳細なルートは不明だが、整備前の明治道との重複区間もあると推測。 ・明治41年(1908年)には相賀町長らが明治道を使い大台ケ原往復。往路では「中須峠(=水無峠)より左傍の山腹を往くこと・・・」など記録が残る(臺原紀行・未定稿(明治41年、櫻井))。 ・今回歩いた木津道と思われるものとして「北山越」の表記もみられる(三重懸紀伊國北牟婁郡地史、(明治22年、野地(昭和48年復刻))の、便山村の地勢の項)。 ・なお、「木津道」としては、樫山ピーク南の銚子川沿いの道を指す資料もある(大臺ケ原山 : 世界乃名山(大正12年、岡本))。 ※2 木津(集落) ・明治32年7月の豪雨による山津波で死者28人、負傷者10余人(海山町史年表(昭和37年、海山町役場))。

橡山・光山 栃山木組林道ゲート(鍵付き)、現状では最低地上高のある車でないと少し厳しい
栃山木組林道ゲート(鍵付き)、現状では最低地上高のある車でないと少し厳しい
橡山・光山 ゲートからすぐに「地蔵下口」
ゲートからすぐに「地蔵下口」
橡山・光山 「地蔵下口」~「清五郎滝4ノ滝」は明治道ではなく、最近の整備でつけられたアプローチ道、
地形的に急坂
「地蔵下口」~「清五郎滝4ノ滝」は明治道ではなく、最近の整備でつけられたアプローチ道、 地形的に急坂
橡山・光山 明治道上の道標からも見えるが少し下って、清五郎滝4ノ滝(H25m)
明治道上の道標からも見えるが少し下って、清五郎滝4ノ滝(H25m)
橡山・光山 「清五郎滝4ノ滝」道標からはいよいよ明治道をトレース
「清五郎滝4ノ滝」道標からはいよいよ明治道をトレース
橡山・光山 道床が痩せ岩がちな区間にはロープが張られてます
道床が痩せ岩がちな区間にはロープが張られてます
橡山・光山 清五郎滝登山道と交差(正面奥は短く重複)、左に降りると2ノ滝・3ノ滝
清五郎滝登山道と交差(正面奥は短く重複)、左に降りると2ノ滝・3ノ滝
橡山・光山 木馬道規格を奥へ進む、右上に上がれば「清五郎滝登山口」(林道ゲート手前すぐ)
木馬道規格を奥へ進む、右上に上がれば「清五郎滝登山口」(林道ゲート手前すぐ)
橡山・光山 不動谷最上流の黒滝(中奥の白い壁)、奥の稜線上には堂倉山(中左)と地池山(中右)
不動谷最上流の黒滝(中奥の白い壁)、奥の稜線上には堂倉山(中左)と地池山(中右)
橡山・光山 炭焼窯跡(右)
炭焼窯跡(右)
橡山・光山 土を掻いて土留めして歩きやすくされた区間、左には石積道床もみえる
土を掻いて土留めして歩きやすくされた区間、左には石積道床もみえる
橡山・光山 「中須口(なかずぐち)」で林道に合流
「中須口(なかずぐち)」で林道に合流
橡山・光山 未舗装林道歩きの途中に大台ケ原方面、
マブシ嶺(中左)と堂倉山(中右、紀北町最高峰)
未舗装林道歩きの途中に大台ケ原方面、 マブシ嶺(中左)と堂倉山(中右、紀北町最高峰)
橡山・光山 水無峠のすぐ海側に「水無峠口」、ここから林道外れる、
大きく迂回する林道(車道)と明治道の違いを感じる面白い区間が始まる、
これより下の林道は舗装路
水無峠のすぐ海側に「水無峠口」、ここから林道外れる、 大きく迂回する林道(車道)と明治道の違いを感じる面白い区間が始まる、 これより下の林道は舗装路
橡山・光山 「水無峠口」~「「ジブツキ口」は天然林区間も、石積道床に見入ってしまうが、落葉が滑りやすい
「水無峠口」~「「ジブツキ口」は天然林区間も、石積道床に見入ってしまうが、落葉が滑りやすい
橡山・光山 天狗倉山(左)と便石山(右)の奥には熊野灘、
明治41年資料(テキスト参照)では「海見えて 暑さ忘れる 峠かな」、「汗かひて のぼる水なし 峠かな」と当地で読まれた句が載っている
天狗倉山(左)と便石山(右)の奥には熊野灘、 明治41年資料(テキスト参照)では「海見えて 暑さ忘れる 峠かな」、「汗かひて のぼる水なし 峠かな」と当地で読まれた句が載っている
橡山・光山 「水無峠口」~「ジブツキ口」はやや急峻な斜面をトラバースする坂道、
ルート取りや石積道床などに驚く
「水無峠口」~「ジブツキ口」はやや急峻な斜面をトラバースする坂道、 ルート取りや石積道床などに驚く
橡山・光山 「ジブツキ口」で林道と交差、立派な石積道床残るが林道で切られている
「ジブツキ口」で林道と交差、立派な石積道床残るが林道で切られている
橡山・光山 林道を斜め横断して、「ジブツキ下口」から明治道へ
林道を斜め横断して、「ジブツキ下口」から明治道へ
橡山・光山 斜面をトラバース気味に進み谷へ下る
斜面をトラバース気味に進み谷へ下る
橡山・光山 木橋跡を渡渉して対岸の石積みを上がる、
明治41年資料にあるジブツキ橋はココかな?
木橋跡を渡渉して対岸の石積みを上がる、 明治41年資料にあるジブツキ橋はココかな?
橡山・光山 このすぐ木津側に狭くて深い支谷と木橋跡。ガイドロープ等に従い大きく下巻き
このすぐ木津側に狭くて深い支谷と木橋跡。ガイドロープ等に従い大きく下巻き
橡山・光山 木橋跡(左に石積み橋台)の上流側を渡渉
木橋跡(左に石積み橋台)の上流側を渡渉
橡山・光山 石積道床の上を進む
石積道床の上を進む
橡山・光山 「害ノ木向口」で林道支線にでる
「害ノ木向口」で林道支線にでる
橡山・光山 本来、明治道(中奥)はここで林道支線に合流する(渡渉や崩落のため整備断念)
本来、明治道(中奥)はここで林道支線に合流する(渡渉や崩落のため整備断念)
橡山・光山 林道支線横の砂防堤から、迂回して越えてきた山々
林道支線横の砂防堤から、迂回して越えてきた山々
橡山・光山 林道本線に合流、土捨て場による明治道消失区間を避けるため林道本線歩き
林道本線に合流、土捨て場による明治道消失区間を避けるため林道本線歩き
橡山・光山 「滝ノ音橋口」で林道から外れて下る
「滝ノ音橋口」で林道から外れて下る
橡山・光山 土捨て場の下端から明治道に乗る
土捨て場の下端から明治道に乗る
橡山・光山 かつては木橋があったところに鉄枠のみ残る(左)、
やや深い谷のため、上巻きで渡渉する
かつては木橋があったところに鉄枠のみ残る(左)、 やや深い谷のため、上巻きで渡渉する
橡山・光山 切り通し、ここから滝ノ門までは林道造成などで明治道が消失しているが、岩間を縫うようにルートあり
切り通し、ここから滝ノ門までは林道造成などで明治道が消失しているが、岩間を縫うようにルートあり
橡山・光山 滝ノ門、滝で川が合流し涼しげ
滝ノ門、滝で川が合流し涼しげ
橡山・光山 「滝ノ門口」から林道歩き、
明治道は左上の稜線上にあったようだが、林道造成で消失
「滝ノ門口」から林道歩き、 明治道は左上の稜線上にあったようだが、林道造成で消失
橡山・光山 「滝ノ門口」~「後谷口」の林道から見える石積道床、
林道で切られて取り付きが危ないため徒歩ルートにしていない
「滝ノ門口」~「後谷口」の林道から見える石積道床、 林道で切られて取り付きが危ないため徒歩ルートにしていない
橡山・光山 「後谷口」で林道から外れて下る
「後谷口」で林道から外れて下る
橡山・光山 林道下の斜面を下り、ここで明治道に乗る
林道下の斜面を下り、ここで明治道に乗る
橡山・光山 強固な洗い越しが残る、伸びてた雑木を手鋸で処理
強固な洗い越しが残る、伸びてた雑木を手鋸で処理
橡山・光山 切り通し
切り通し
橡山・光山 この区間には数か所に石畳があり、ココがもっとも美しく残る
この区間には数か所に石畳があり、ココがもっとも美しく残る
橡山・光山 小さな切り通し
小さな切り通し
橡山・光山 旧木津集落のシシ垣
旧木津集落のシシ垣
橡山・光山 道沿いの祠跡、庚申さんかな?
道沿いの祠跡、庚申さんかな?
橡山・光山 墓地前の地蔵群、左奥を右折すると松浦武四郎が泊まった水谷家跡
墓地前の地蔵群、左奥を右折すると松浦武四郎が泊まった水谷家跡
橡山・光山 木津登山口、集落に降りてきた
木津登山口、集落に降りてきた
橡山・光山 銚子川にかかる魚飛橋(県道760号南浦海山線)
銚子川にかかる魚飛橋(県道760号南浦海山線)
橡山・光山 水無峠口のベンチにあったNTRCイメージ図?
水無峠口のベンチにあったNTRCイメージ図?
橡山・光山 ジブツキ口より上で偶然会った際(2019年1月)は、イメージ図と大きな違い
ジブツキ口より上で偶然会った際(2019年1月)は、イメージ図と大きな違い

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