YAMAP / ヤマップ

岡山の山

  • 那岐山

    標高 1255 m

    • 鳥取
    • 岡山

    那岐山(なぎさん)は鳥取県八頭郡智頭町と岡山県勝田郡奈義町の境界にある山。「なぎせん」とも呼ばれる。氷ノ山、後山などと並んで、氷ノ山後山那岐山国定公園の区域に指定されている。 山の名は、伊邪那岐命と伊邪那美命という国造りの神がこの峰に降臨した伝説に由来するとも、また近隣の後山との高さ比べに敗れて泣いたため「ナキノセン」と呼ばれたとも言われている。

  • 蒜山

    標高 1202 m

    蒜山は岡山県と鳥取県にまたがり、のどかな蒜山高原の北に、上蒜山と中蒜山、下蒜山の3つの峰を並べ、「蒜山三座」の名で親しまれている。日本三百名山の那岐山や県下最高峰の後山(標高1,355m)とともに岡山県を代表する山で、日本二百名山や新日本百名山に選ばれている。ブナの純林がある最高点(標高1,202m)の上蒜山、笹原のユートピアにカタクリが咲く中蒜山、最も低いながらも展望は抜群の下蒜山とそれぞれ個性があって単独で登っても充分楽しめるが、これらの魅力を一度に満喫できる3山の縦走(約5時間半)がおすすめ。登山適期は一般的には4~11月にかけてだが、樹林が少ない山だけに盛夏は避けたい。

  • 金ヶ谷山

    標高 1164 m

    金ヶ谷山(かながやせん、かねがたにやま、かながたにやま、かながたにさん)は鳥取県と岡山県にまたがる標高1164メートルの山。中国百名山の一峰である。 金ヶ谷山はデイサイトから成る山で、西麓には黒雲母花崗岩が分布する。 伯耆大山に発する稜線が南西へ続き、擬宝珠山、三平山、朝鍋鷲ヶ山を経て金ヶ谷山の山頂に至る。金ヶ谷山からは南の笠杖山、西の白馬山、毛無山へと稜線が続いて連峰を形成している。そのため金ヶ谷山の独立性は低いが、伯耆大山からの遠望では視認性が高い山容をしている。 北西の鳥取県側では、山麓の江府町俣野地区の標高は300メートル台で、金ヶ谷山との比高は700メートルほどあって急峻である。俣野地区は俣野川とその支流によって作られた谷底平野にあり、俣野谷と呼ばれてきた。俣野谷では、江戸後期から盛んにたたら製鉄が行われていた。しかしこれらの地域では中腹まですでに二次林が回復し、一部にはスギ植林も進んでいる。また俣野谷の下流には断崖や奇岩に富む猿飛渓谷と呼ばれる険しい谷が形成されていたが、1984年(昭和59年)に完成した俣野川ダム(猿飛湖)によって水没した。 猿飛湖畔に位置する池の内地区の熊野神社の境内にはイチイの巨木などの自然林が残り、鳥取県の天然記念物「熊野神社社叢」に指定されている。池の内地区の上流にあたる尾上原地区には、江府町の文化財「摩崖仏」や、室町時代に3カ国を治めた守護大名山名義幸が隠居生活を送った俣野の土居城がある。 一方、岡山県側では南東山麓の野土路川(新庄川 (美作国)の支流)が標高600メートル級の谷底平野を形成しており、斜面も緩傾斜である。南西山麓には中国電力最大の水力発電所となる土用ダムが設けられている。ダム自体は岡山県にあるが、このダムの水は鳥取県側から山を越えて猿飛湖から引水しており、水利権が鳥取県に属する。そのため岡山県側の水がダムに流入しないように、ダムの周囲に排水路が張り巡らされている。 この土用ダムの直上にあたる稜線上には、「土用越」または「俣野越」と呼ばれる峠がある。 山頂と稜線には原生のブナ林が茂っているが、その林床はササによって形成されている。このササはチュウゴクザサであり、チュウゴクザサとブナ林の組み合わせは西部中国山地の典型的な植生である。金ヶ谷山以東では、チシマザサの林床とブナ林の組み合わせ(「ブナ-チシマザサ群団」)が主流で、これは日本海側深雪地帯の典型的な植生である。このように、金ヶ谷山は日本海深雪型の植生と西部中国山地型の植生の移行地帯となっている。

  • 中蒜山

    標高 1123 m

    岡山県と鳥取県の県境に位置する、標高1123mの山。一般的に「蒜山(ひるぜん)」とは上蒜山、中蒜山、下蒜山の三座を総称して呼び、岡山県を代表する山。日本二百名山、また花の百名山でもある。蒜山三座の裾野に広がる蒜山高原には、キャンプ場、宿泊施設、観光施設などが整備されていて、多くの観光客が訪れる。中蒜山は、上蒜山と下蒜山の間に位置するピーク。登山口の塩釜には、旭川の支流である井川の原流域で、中蒜山の伏流水が湧き出ている。五合目には日留神社が祀られているので参拝しよう。山頂は展望に恵まれ、蒜山盆地が俯瞰して一望できる。尾根伝いの上蒜山・下蒜山を望み、南には中国盆地の山並みが広がっていて気持ち良い。

  • 津黒山

    標高 1117 m

    津黒山(つぐろせん、つぐろやま)は、岡山県と鳥取県の県境をなす山である。山と溪谷社による中国百名山の一つ。 二等三角点のある山頂は岡山県側(真庭市)にある。山域は岡山県の湯原奥津県立自然公園に指定されている。 中生代の火山活動の安山岩によって形成された山で、中国山地の作北山地に属する。2つの頂をもち、岡山側の山頂には二等三角点が設けられている。そこから数百メートル東の頂は、岡山県真庭市(旧真庭郡中和村)、鏡野町(苫田郡)、鳥取県三朝町の県境・郡境になっている。旧中和村では津黒山が村のシンボルとされており、村歌の歌詞に盛り込まれていた。 一級河川の水源として、北面の鳥取県側には天神川の源流があり、岡山県側では西面に吉井川の支流である若曽川や羽出西谷川、東・南面には旭川の支流である津黒川や山乗川の源流域がある。北側では山陰特有の多雨雪による侵食が激しく急峻な地形を成しているが、岡山県側は比較的なだらかな山容である。標高900メートルを超える緩やかな斜面地では、太平洋戦争以前は和牛の放牧が行われていたが、廃されてヒノキやカラマツの植林が行われている。 山峰は東西に続いており、北東側へは大谷峠、田代峠をはさんで人形仙へ至る。北西側には仏ヶ仙、犬挟峠を経て蒜山三山へ連なっている。

  • 下蒜山

    標高 1100 m

    岡山県と鳥取県の県境に位置する、標高1100mの山。一般的に「蒜山(ひるぜん)」とは上蒜山、中蒜山、下蒜山の三座を総称して呼び、岡山県を代表する山。日本二百名山、また花の百名山でもある。蒜山三座の裾野に広がる蒜山高原には、キャンプ場、宿泊施設、観光施設などが整備されていて、多くの観光客が訪れる。下蒜山は三座の中で標高が一番低いが、山頂からは360度のパノラマ絶景が広がり、北に山陰海岸と日本海、西に上蒜山と中蒜山、南の眼科に蒜山盆地、東には中国山地が広がる。4月の残雪期から5月の新緑、10月下旬〜11月の紅葉シーズンが特に美しい。6月上旬はタニウツギの花が咲く。夏の時期は暑さに注意。

  • 日名倉山

    標高 1047 m

    日名倉山(ひなくらやま)は、兵庫県宍粟市、佐用郡佐用町および岡山県美作市にまたがる山である。標高1,047.4m。関西百名山、兵庫50山に選定されている。氷ノ山後山那岐山国定公園に属する。岡山県側からみた山容が富士山に似ていることから「美作富士」または「作州富士」とも呼ばれる。

  • 伯州山

    標高 1044 m

    伯州山(はくしゅうざん)は鳥取県と岡山県にまたがり、山頂は人形峠の約5km東にある。 山頂には三等三角点「伯作山」(標高1044メートル)が設置されている。 伯州山は中国山地の中の頂の一つで、山頂を含む稜線は鳥取県と岡山県の県境に成し、人形仙と三国山の間に位置する。 山頂からは360度の展望が開けているが、頂上一帯は霧が多いことから「霧ヶ原」と呼ばれる。 国土地理院の2万5000分の1地形図では、この山は無名で三角点のみが記載されている。日本山岳会山陰支部の『鳥取県境の山』に拠ると、この山は鳥取県・岡山県のどちらでも特定の名称では呼ばれていなかった。 1892年(明治25年)に、山頂に三等三角点「伯作山」が設置された。おそらく「伯耆」と「美作」の境にあることからこの名が与えられたとされている。 昭和30年代に岡山県側の上齋原村(現在の鏡野町)が作成した地図では「伯州山」と表記したが、上斎原村が編纂した村史では、これは戦前の「伯作山」の誤記もしくは転訛だとしている。しかし、同村ではその後も「伯作山」表記を行っている。

  • 人形仙

    標高 1004 m

    人形仙(にんぎょうせん)は鳥取県と岡山県にまたがる山である。 山頂には三等三角点「人形仙」(標高1003.81メートル)が設置されている。 人形仙は東西に連なる中国山地のなかの頂の一つで、南西の津黒山、北東の三国山のほぼ中間にある。山の名前は人形仙越に由来する。江戸時代の『伯耆民諺記』に登場する。「人魚山」、「人形山(にんぎょうさん)」の異名もある。 人形仙越は、倉吉・三朝のある東伯耆と津山を結ぶ「津山往来・伯耆往来」の一つだった。1899年(明治32年)に津山往来に県道(現在の国道179号)が開通したが、このとき県道は人形仙越の北東1kmほどにある「打札越」を通ることになった。1955年(昭和30年)に打札越付近でウラン鉱山が発見されると、翌年からこの鉱山を人形峠鉱山、打札越を人形峠と称するようになった。 岡山県側のなだらかな南東斜面の山麓には人形仙川が発し、旧上齋原村(現鏡野町)で吉井川に合流している。北面の鳥取県側は急斜面で、天神川の支流加谷川をはじめとする小渓流が発している。人形仙周辺は、かつて盛んに鉄穴流しが行われたことで、窪地や崩壊地が多く残っている。

  • 五輪山(岡山県)

    標高 980 m

    五輪山は、岡山県真庭市にある標高980mの山。櫃ヶ山(ひつぎがせん・953m)と星山(ほしやま・1030m)の二つの名山をつなぐ、快適な縦走路の中にある一座だ。登山口は主に櫃ヶ山登山口と東口ビジターセンターの二つで、車の回送には片道30分ほどかかるが、周回するのがおすすめ。五輪山には丸太のベンチが置かれ、春は山桜、秋は紅葉など四季折々の風景に包まれる。扇山まではササの切り開かれた心地よい尾根歩きが楽しめ、展望はとても良い。数十年前までは放牧地であり、登山道脇の鉄柵はその名残である。