市房山(熊本,宮崎)
2026.06.09 (火)日帰り
市房山(1,721m) 雨と急登に苦しめられた九州百名山
最近は天気も不安定な日が続いているが、鹿児島から比較的行きやすい百名山は一通り登ったので、今回は九州百名山を目指して熊本・宮崎方面へ遠征。以前から気になっていた市房山へ行ってきた。
市房山は標高1,721m。登山口はいくつかあるが、今回はキャンプ場の広い登山者駐車場からスタートした。駐車場の標高が約500mなので、実質1,200mを登ることになる。
本来は3合目付近まで林道で上がれるようだが、途中の道は落石や倒木、路肩崩落も多く、かなり荒れている印象だった。最近熊本の山を登っていて感じるが、鹿児島の山に比べると林道や登山道の整備状況があまり良くない場所が目立つ。この日も工事中で関係者以外立入禁止の看板があり、無理はせずキャンプ場側の駐車場から登ることにした。
当初は「3〜4時間で登って、近くでもう1座」と軽く考えていたが、それは完全に甘かった。
距離は往復で約8.5km、標高差は約1,200m。体重もまだ重いこともあり、そう簡単な山ではなかった。結果として登り約3時間半、下り約3時間。休憩をほとんど取らずに歩いてこのタイムなので、想像以上に体力を使った。
登山道序盤は立派な杉林が続く。巨大な杉が並ぶ景色はどこか屋久島を連想させる雰囲気があり、「市房杉」と呼ばれる巨木群は見応え十分。目落杉などの巨木もあり、このあたりは市房山の大きな魅力だと思う。
4合目付近には立派な神社がある。そこまでは比較的歩きやすいが、その先は雰囲気が変わる。4合目から8合目あたりまではひたすら登りが続き、鎖場のような場所も出てくる。
さらに今回は天気予報に裏切られた。
本来は午後から雨が止む予報だったが、実際は逆で後半になるほど雨が強くなった。登山道も滑りやすくなり、難易度を押し上げた要因だったと思う。
特別危険な難所があるわけではない。しかし、終始続く急登と細かなアップダウン、そして雨。じわじわと体力を削られる山だった。
それでも一瞬だけ雨が止んだ時間があり、雲海の下に広がる街並みを見ることができた。あの景色はかなり良かった。晴れていれば展望ももっと楽しめたと思う。
総評としては、景色も良く、巨木も素晴らしく、九州百名山に選ばれている理由も納得できる山だった。ただし「1,700m級で標高差1,200m」という数字が示す通り、決して甘い山ではない。初心者向けというよりは、中級者向けの登り応えのある一座だと思う。
個人的には予定よりかなり苦戦したし、「もう1座行こう」という計画は完全に崩壊した。しかし、苦しかった分だけ印象にも残った。
正直な感想を言えば、「最高だった!」というよりは、「なかなか手強かったな」という山。それでも、もう一度くらいなら晴れの日に再挑戦してみたいと思える、そんな一座だった。⛰️🌧️