日帰りアルプス・針ノ木岳

2021.08.08(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 13
休憩時間
1 時間 54
距離
11.8 km
のぼり / くだり
1507 / 1518 m

活動詳細

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せっかくの連休。台風と相談。日曜しかない! どうした事か先週の体調不良を引き摺り、行きたい天狗沢→ジャンは諦め。20Kmの行程距離、累積高度2,000mくらい。扇沢から針ノ木岳、スバリ岳、赤沢、鳴沢、種池小屋の周遊だったら大丈夫かと。 往路の高速道路、仮眠のSAで気持ち悪くなる。吐きそう。あれっ! 止める? ちょっと様子を見て、扇沢。 そりゃ、来ちゃったら、アドレナリンいっぱいになるよなぁ。身体の調子と相談し、針ノ木ピストンでもいいし。出立。 扇沢駅が、観光客の皆さんで混雑する時間帯より早い4:40過ぎ。予定より1時間くらい遅くなってしまった出立。普通に歩いているつもりも、スピードが上がってない。長めの高度差のない前半を終えて雪渓。時より温かな夏の風が、朝の雪渓ならではの涼風と交じり合う不思議な空間。どんどん遅くなる。針ノ木峠直下の葛折り。同い年くらいのご夫婦に、登り道を譲るほど遅い。体調の悪さは感じないが、すっかりのんびりさんに。 おっかしいなぁ、登りで食べたおにぎりは2つ。ちゃんと食べれている。と、針ノ木小屋で3つ目のおにぎりの補給している時には、周遊は頭から消え。滅多にしないザックのデポを小屋のオヤジさんに頼み、ガスの中のピークだけ踏んでおこうかと、山頂へ。 フェイクピークを超え360°真っ白な山頂を踏む。何とはなく雲が切れる瞬間も。5分、10分、時間の経過。瞬間は時間に変わり、スバリ岳への稜線がくっきり。おぉ、すごい高低差。今度は黒部湖がうっすら。そんなこんなの1時間くらいか。遂には、立山も剱岳もいい感じの雲の流れとともに。最後まで山頂を隠していた剱岳のピークも・・・。あ~っ、カッコいい。 稜線歩きの周遊を諦めたら、時間は余裕。針ノ木と対峙する蓮華岳、でっかく全容を。こうなると、小屋までの下山も楽し。スバリの奥の剱岳を何回も振り返り。小屋で、せっかくなんでと、ドリップコーヒー。こんな事、最近してなかった。小屋のオヤジさんに「黒部湖と立山剱を冬にみたい」と、問う。「僕たちの学生の頃はそう言う事やっていたけど、雪渓は言うても雪崩の巣だから。蓮華岳経由も長いしね」と。更に「昨日テン泊した男性二人、黒部湖近くまで下りて、イワナ釣りして、お刺身で食べたって言ってたよ。流石に驚いた」。黒部湖まで渓流釣りでピストンすること、イワナが釣れちゃうことにも驚くが、川魚のイワナ、お刺身かぁ、ビックリポイントいっぱい。 上昇気流の雪渓に、笹が生い茂る長い高低差ない道を、いつものように早足。体調、戻ってる。 体調崩して、遅い登りが引き合わせくれた針ノ木岳からの絶景に感謝。 【天候】 曇天、ピークに着いたら晴れ上がり 【コース状況】 危険な場所は、ほぼなし。雪渓は良く締まっており歩きやすい。登りだけならアイゼンも不要と思われるほど(軽アイゼンを使用したが)。雪渓での落石は、石がある程度ゴロゴロとしていたが、登山中の落石や「ラク~!」の声もなかった。 【アクセス】 扇沢第1駐車場(無料)に駐車。午前4時過ぎと遅めの到着となったが、ちゃんと探せば10台くらいは駐車できたと思われる。難なく駐車。むしろ柏原新道登山口近くにある駐車場の方が混雑は激しそうだった。

針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 まぁ、いつもの日帰りアルプス。変わり映えしないけど、今回は軽アイゼンが参加。行動食とお昼ごはんはコンビニ調達。
前日に準備。暑いままの2階で。これが良くなかったのかなぁ。暑過ぎて軽い熱中症🥵になってまったかも。
まぁ、いつもの日帰りアルプス。変わり映えしないけど、今回は軽アイゼンが参加。行動食とお昼ごはんはコンビニ調達。 前日に準備。暑いままの2階で。これが良くなかったのかなぁ。暑過ぎて軽い熱中症🥵になってまったかも。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 午前4:40、計画より40分ほど遅れての出発。”扇沢”の大きな文字が、”来たな~っ”と感じさせる。
午前4:40、計画より40分ほど遅れての出発。”扇沢”の大きな文字が、”来たな~っ”と感じさせる。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 扇沢駅。駅のフォルムも扇。でも、ここから立山黒部アルペンルートに向かったことはないなぁ。
扇沢駅。駅のフォルムも扇。でも、ここから立山黒部アルペンルートに向かったことはないなぁ。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 扇沢駅を向かって左手の奥に進む。ちょっと申し訳無さそうに登山口がある。
扇沢駅を向かって左手の奥に進む。ちょっと申し訳無さそうに登山口がある。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 歩いて1時間弱くらいで大沢小屋に到着。扇沢の標高:1,433mから、1,675mのこの小屋まで1時間かけて僅か200m程度しか上げていないことに。ここまでは、鉢ノ木隧道に通じる道と3回ほどの交錯。乗鞍高原からの登山道を彷彿させる。
歩いて1時間弱くらいで大沢小屋に到着。扇沢の標高:1,433mから、1,675mのこの小屋まで1時間かけて僅か200m程度しか上げていないことに。ここまでは、鉢ノ木隧道に通じる道と3回ほどの交錯。乗鞍高原からの登山道を彷彿させる。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 大沢小屋にある標識も趣ある。扇沢からの3kmとここから針の木峠までの4kmとは、当然だが別世界。
大沢小屋にある標識も趣ある。扇沢からの3kmとここから針の木峠までの4kmとは、当然だが別世界。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 出発して1時間半くらい。それほど高度はまだ上がらず。笹などが山道を覆うように、昨夜の雨に濡れながら、幾度とない登り下りを繰り返すと、ようやく見えた針ノ木雪渓。まだ標高は1,750m少しの所。
出発して1時間半くらい。それほど高度はまだ上がらず。笹などが山道を覆うように、昨夜の雨に濡れながら、幾度とない登り下りを繰り返すと、ようやく見えた針ノ木雪渓。まだ標高は1,750m少しの所。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 とても基本的なことだけれど、この雪渓の沢の名前がわからない。その名の分からぬ沢の渡渉は2~3度あっただろうか。この渡渉ポイントが登りの最後で唯一、渡渉の橋があった。この先から雪渓は始まる。登りは雪渓の状況もよく分からなかったので、早めにここで軽アイゼンを装着。
とても基本的なことだけれど、この雪渓の沢の名前がわからない。その名の分からぬ沢の渡渉は2~3度あっただろうか。この渡渉ポイントが登りの最後で唯一、渡渉の橋があった。この先から雪渓は始まる。登りは雪渓の状況もよく分からなかったので、早めにここで軽アイゼンを装着。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 雪渓は途中で2箇所ほど山に向かって左手の山道に入った。その2度目だったろうか、”レンゲ沢”と書かれたペンキ文字。ただ、写真右上に映る雪渓は、マヤクボ沢。このペンキ文字を過ぎたすぐ、蓮華岳から流れる沢が、”レンゲ沢”なのだろうか。
雪渓は途中で2箇所ほど山に向かって左手の山道に入った。その2度目だったろうか、”レンゲ沢”と書かれたペンキ文字。ただ、写真右上に映る雪渓は、マヤクボ沢。このペンキ文字を過ぎたすぐ、蓮華岳から流れる沢が、”レンゲ沢”なのだろうか。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 標高2,430mあたりにある”最終水場”。ここまでにも伏流水の水場があった。晴れ上がった日の登りであれば、涼を取りたいと感じだが、今日は幸か不幸か曇天の登り。有難味も半減。
標高2,430mあたりにある”最終水場”。ここまでにも伏流水の水場があった。晴れ上がった日の登りであれば、涼を取りたいと感じだが、今日は幸か不幸か曇天の登り。有難味も半減。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 針ノ木小屋にザックをデポさせてもらう。いつもなら、デポなんてしないのだが、この日の体調。小屋のご主人にお願いした。ベンチの後ろに置いておいて、とのこと。ありがたい。
針ノ木小屋にザックをデポさせてもらう。いつもなら、デポなんてしないのだが、この日の体調。小屋のご主人にお願いした。ベンチの後ろに置いておいて、とのこと。ありがたい。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 針ノ木岳に登頂。ピークを踏んでから15分程度待つ。少しずつ少しずつ、雲が切れてきた。あ~またか、とピークに居合わせた人たちと一喜一憂。スバリ岳への稜線が開けてきた。それにしても、すごい高低差。それほどキツく無い周遊ルートかと思いきや、視覚からのシンドさは想像以上。
針ノ木岳に登頂。ピークを踏んでから15分程度待つ。少しずつ少しずつ、雲が切れてきた。あ~またか、とピークに居合わせた人たちと一喜一憂。スバリ岳への稜線が開けてきた。それにしても、すごい高低差。それほどキツく無い周遊ルートかと思いきや、視覚からのシンドさは想像以上。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 更に30分ほど、黒部湖が見えては隠れ、立山を探し、剱岳を薄っすらと見渡せるように。山頂近くの岩の上で”お猿さん座り”をしている人に憧れた相方。どうしても”ボス猿”のように撮りたかったらしい(笑っ)。ちゃんと黒部湖も撮りました。
更に30分ほど、黒部湖が見えては隠れ、立山を探し、剱岳を薄っすらと見渡せるように。山頂近くの岩の上で”お猿さん座り”をしている人に憧れた相方。どうしても”ボス猿”のように撮りたかったらしい(笑っ)。ちゃんと黒部湖も撮りました。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 それにしても絶景。雲の全く無い晴れ渡った山より、隠れたり顔を出したりする山景色の方が、ドキドキ感一層。
それにしても絶景。雲の全く無い晴れ渡った山より、隠れたり顔を出したりする山景色の方が、ドキドキ感一層。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 リクエストが多い相方。剱岳と立山と黒部湖とスバリ岳への稜線と、そして私と・・・。みーんな入れるように、と。 1
リクエストが多い相方。剱岳と立山と黒部湖とスバリ岳への稜線と、そして私と・・・。みーんな入れるように、と。 1
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 最後の最後まで、剱岳のピークは雲から顔を出すことは無いか、と諦めかけて・・・。それでも無風で程よい日差しが気持ちよく、もう少しもう少しと待つことに。ようやく顔を出してくれた。
最後の最後まで、剱岳のピークは雲から顔を出すことは無いか、と諦めかけて・・・。それでも無風で程よい日差しが気持ちよく、もう少しもう少しと待つことに。ようやく顔を出してくれた。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 せっかく顔を出してくれた剱岳のピークなので、黒部湖も入れて、パシャ。こんなステキな景色だったら、ちゃんとしたカメラを背負ってくれば良かったと、後悔大。iphone11に精一杯、頑張ってもらう。遊覧船ガルベの窓がこちらを照らすようにピカッと。でもそこまではiphone11では、上手く写らずボツ。
せっかく顔を出してくれた剱岳のピークなので、黒部湖も入れて、パシャ。こんなステキな景色だったら、ちゃんとしたカメラを背負ってくれば良かったと、後悔大。iphone11に精一杯、頑張ってもらう。遊覧船ガルベの窓がこちらを照らすようにピカッと。でもそこまではiphone11では、上手く写らずボツ。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 少し広角サイドから。黒部湖は大きいなぁ。五色ヶ原と思われるあたりから、浄土山、別山、剱岳、池平山(?)まで。
いいなぁ。この風景。ミルとドリップ道具も持って来れば、美味しいコーヒーでも点てながら、どれだけでも居たい。冬山であれば、もっとステキだろうなぁと。立山・剱岳だけなら唐松からでもステキだったが、黒部湖はなぁ・・・。
少し広角サイドから。黒部湖は大きいなぁ。五色ヶ原と思われるあたりから、浄土山、別山、剱岳、池平山(?)まで。 いいなぁ。この風景。ミルとドリップ道具も持って来れば、美味しいコーヒーでも点てながら、どれだけでも居たい。冬山であれば、もっとステキだろうなぁと。立山・剱岳だけなら唐松からでもステキだったが、黒部湖はなぁ・・・。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 おっ、下山に足を向けると蓮華岳も晴れ渡ってる。でっかい山だこと。少し下がって、針ノ木小屋でコーヒーを頂きながら、小屋の親父さんから「蓮華岳は大きいから、大町からでもよく見える」と。
おっ、下山に足を向けると蓮華岳も晴れ渡ってる。でっかい山だこと。少し下がって、針ノ木小屋でコーヒーを頂きながら、小屋の親父さんから「蓮華岳は大きいから、大町からでもよく見える」と。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 もう一つ、湖が。高瀬ダムだ。と云うことは、その向こうに隠れている山は野口五郎岳か。ここも日帰りアルプスしたい山。
もう一つ、湖が。高瀬ダムだ。と云うことは、その向こうに隠れている山は野口五郎岳か。ここも日帰りアルプスしたい山。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 小屋まで下る最後。剱岳の勇姿がスバリ岳の向こうに。それにしてもスバリ岳へのルートの登り、なかなか楽しくなる上げだなぁ。
小屋まで下る最後。剱岳の勇姿がスバリ岳の向こうに。それにしてもスバリ岳へのルートの登り、なかなか楽しくなる上げだなぁ。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 小屋に戻ってくる。外は暑いくらい。周遊も諦め、蓮華岳へ行くのもいいやって。小屋の中で、休ませてもらおう。
小屋に戻ってくる。外は暑いくらい。周遊も諦め、蓮華岳へ行くのもいいやって。小屋の中で、休ませてもらおう。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 ドリップコーヒー、550円。チェックインなどでなければ「僕が伺えますから」と若い男性の方に注文。コーヒーを飲みながら、小屋の親父さんに冬山を聞く。
「冬ですかぁ。僕の学生の頃はそう云うこと、よくやってましたが、なにせ雪渓は雪崩の巣ですから。蓮華から登るって手もあるんだけど、やったら長いしね」とのこと。ん~、もっと良く調べて見よう。蓮華から黒部湖と剱岳が一望できるか、聞きそびれた。
ドリップコーヒー、550円。チェックインなどでなければ「僕が伺えますから」と若い男性の方に注文。コーヒーを飲みながら、小屋の親父さんに冬山を聞く。 「冬ですかぁ。僕の学生の頃はそう云うこと、よくやってましたが、なにせ雪渓は雪崩の巣ですから。蓮華から登るって手もあるんだけど、やったら長いしね」とのこと。ん~、もっと良く調べて見よう。蓮華から黒部湖と剱岳が一望できるか、聞きそびれた。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 小屋の南側。水晶岳から槍ヶ岳まで。
考えてみたら、北からの槍は、あまりイメージがなかった。槍穂高を一緒に眺めることが当たり前だったからなぁ。
小屋の南側。水晶岳から槍ヶ岳まで。 考えてみたら、北からの槍は、あまりイメージがなかった。槍穂高を一緒に眺めることが当たり前だったからなぁ。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 さぁ、下山しよう!
針ノ木峠に登ってきた時は、疲れもあったが、ガスもあった。写真も標識だけ。下山開始時点で、北の空は夏のそれ。暑いけれども、雪渓の下山だから・・・ラッキー。
さぁ、下山しよう! 針ノ木峠に登ってきた時は、疲れもあったが、ガスもあった。写真も標識だけ。下山開始時点で、北の空は夏のそれ。暑いけれども、雪渓の下山だから・・・ラッキー。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 当初、周回しようと考えていたルート。高低差も去ることながら長い。20kmそこそこのルートだけれども、一望できてしまうと、難易度が上がるなぁ。
当初、周回しようと考えていたルート。高低差も去ることながら長い。20kmそこそこのルートだけれども、一望できてしまうと、難易度が上がるなぁ。
針ノ木岳・スバリ岳・船窪岳 登りの時には、写真に治めなった雪渓歩き。登りは下降気流で涼しく、下りは上昇気流で涼しい。雪渓歩き、満喫。
登りの時には、写真に治めなった雪渓歩き。登りは下降気流で涼しく、下りは上昇気流で涼しい。雪渓歩き、満喫。

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