北陸の山一覧

  • 立山

    標高:3015 m

    難易度
    3
    体力度
    3

    日本百名山の立山は、北アルプス北部に位置する富山県が誇る名山で、主峰の雄山(標高3,003 m)、最高点の大汝山(3,015 m)、富士ノ折立(2,999 m)の3峰からなる連峰の総称である。富士山、白山とともに日本三霊山のひとつに数えられ、古くから山岳信仰の山として栄えてきた。標高2,425mの室堂から雄山山頂をめざすメインコースは難所が少なく、初心者でも歩きやすいので、ファミリー層も多い。山頂からは眼前にそびえる大汝山をはじめ、剱岳、薬師岳、後立山連峰など360度の展望が広がる。より歩きたい人は、室堂を起点に浄土山(2,831m)、立山、別山(2,880m)のいわゆる立山三山をめぐる周回コースを取るといいだろう。

  • 剱岳

    標高:2999 m

    難易度
    4
    体力度
    4

    富山県東部、黒部川を挟んで後立山連峰と対峙する鋭峰。あと1m高ければ3000m峰という惜しい山でもある。岩場の険しさから、空海をもってしても登れなかったとの伝説が残り、初登頂は明治期に達成された。その経緯に関しては新田次郎著の『劔岳・点の記』に詳しい。アルプス一ともいえる抜群のスタイルを持つ山だが、一般登山道は別山尾根と早月尾根の2コースのみで、いずれも日本の山々のなかでは難路として知られる。毎年のように滑落事故が発生し、また、登山者の集中する別山尾根ではクサリ場渋滞によって登山計画が狂ってしまうケースも少なくない。一方、日本では数少ない氷河のある山で、三ノ窓、小窓、池ノ谷の各雪渓が認定されている(他は立山、鹿島槍ヶ岳、唐松岳にある)。

  • 難易度
    4
    体力度
    5

    水晶岳(標高2,986m)は、北アルプス中央部最奥にそびえる岩峰。富山県富山市大山地域に位置し、黒部川源流域を取り巻く山群の最高峰である。山名は、上部の岩塊に水晶の結晶が見られるため。地形図では黒岳と併記されているが、これは周囲から見てこの山だけが黒々としていることから名づけられたもの。展望抜群の山頂は南北に2つのピークを持ち、南峰が三角点のある北峰より8m高い。主な登山口は高瀬ダム、新穂高温泉、黒部ダム、折立だが、いずれも山頂に立つには最低でも2泊を要するハードな行程だ。奥深い位置にある山だけに、近くにある同じ日本百名山の鷲羽岳(標高2,924m)とセットで登ると効率がよい。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    富山県にあり、北アルプス最奥部の山として登るのがたいへんな山のひとつ。その名は病苦から人々を救う薬師如来(薬師瑠璃光如来)に由来し、古くから山岳信仰の対象として知られてきた。たいへん大きな山容を持ち、東面には北から南へと順に、北カール、小説『劔岳・点の記』(新田次郎著)に登場する山案内人・宮本金作の名をとった金作谷カール、中央カール、そして南稜カールの4つの圏谷(カール)が並び、これらは薬師岳圏谷群として国の特別天然記念物に指定されている。最短路となる西面の折立からのコースはこれといった難所もなく、夏なら体力勝負で山頂に立てるが、豪雪地帯の山ゆえ冬期登山は厳しいものとなり、1963年(昭和38)には愛知大学山岳部の大量遭難が発生している。

  • 難易度
    3
    体力度
    5

    長野県と富山県の県境に位置する北アルプス最奥部の山の一つ。西側の山腹には「黒部川水源地標」が立ち、ここ一帯が黒部川の水源とされている。南側の三俣蓮華岳から眺めると鷲が羽を広げたかのような姿を持つ鷲羽岳は、水晶岳(黒岳)などとともに北アルプスの最奥部にあり、山頂に立つのに時間を要する山だ。最短路は新穂高温泉から双六岳を経由するコースだが(通常、途中1泊)、烏帽子岳から槍ヶ岳へと続く裏銀座コースや黒部五郎岳を経て槍ヶ岳へと至る西銀座ダイヤモンドコースの縦走時に立ち寄る登山者が多い。山頂の北西には「最後の秘境」と呼ばれる溶岩台地、雲ノ平があり、数多くの高山植物や独特の景観を求めてのプラス1泊もぜひおすすめしたい。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    長野県と富山県の県境に延びる人気コース、裏銀座縦走路の前半部に位置する。そのユニークな山名は、長野県大町市の野口集落と“ゴーロ(大きな石や岩の堆積地)”の当て字である“五郎”を組み合わせたものといわれる。なだらかなスタイルを持ち、裏銀座縦走路のなかでは目立たない存在だが、コース中の山々の標高でみれば槍ヶ岳に次いで鷲羽岳とともに2番目の高さ。山頂の西側には五郎池が佇むカール地形も見ることができる。また、裏銀座縦走路を歩く登山者はたいてい、初日の烏帽子小屋のあとは野口五郎岳を越えて水晶小屋あたりまで足を延ばすが、山頂北側にある野口五郎小屋に泊まるスケジュールもおすすめだ。昔ながらの山小屋の雰囲気を味わえるだけでなく、混雑を多少なりとも避けることができる。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    長野県と富山県にまたがってそびえ、白馬岳とともに後立山連峰の主峰の一座。南峰と北峰をつなぐ吊り尾根はこの山のシンボルでもあり、奥穂高岳~前穂高岳間の吊り尾根と同様に美しい姿を見せる。どこから登っても日帰りは難しく、南側からは爺ヶ岳、北側からは五竜岳を経由する1泊以上の登山となる。爺ヶ岳からはこれといった難所はないが、五竜岳からの場合は、槍・穂高連峰の大キレット、唐松岳の不帰ノ嶮とともに日本三大キレットのひとつである八峰キレットを通過しなければならない。剱岳の別山尾根などと同レベルの登山となるので、細心の注意を払って行動したい。なおこの山では、北峰の北壁に突き上げるカクネ里雪渓が日本では数少ない氷河として知られている。

  • 難易度
    4
    体力度
    5

    黒部川の最上流域にそびえる、北アルプス最奥の山のひとつ。やや赤茶けて見える山肌と牛が寝そべっているかのような穏やかなスタイルから赤牛岳の名が付いたといわれる。人気の山やコースから大きくそれたところに位置するため山頂に立つのはたいへんで、烏帽子岳から槍ヶ岳へと続く裏銀座コース上の水晶小屋を起点にした場合でも往復7~8時間。途中で水晶岳を越えなければならず、水場や避難小屋もない。一方、黒部湖から登る場合は山頂まで10数時間。奥黒部ヒュッテから山頂までの6~7時間はほぼ登り一辺倒で、山頂からも最寄りの山小屋まで3時間ほどかかる。まるで修行僧のような登山を強いられるが、山頂から眺める薬師岳や黒部源流の山々は疲れを忘れさせるほどに絶品だ。

  • 難易度
    3
    体力度
    4

    三俣の名のとおり、岐阜・長野・富山3県の県境にそびえる日本三百名山。烏帽子岳から槍ヶ岳に向かう裏銀座コース、そして近年、西銀座ダイヤモンドコースと呼ばれるようになった折立から太郎山、黒部五郎岳を経て槍ヶ岳に向かうコースの交点でもある。多くの登山者はそのまま槍ヶ岳をめざすことになるが、この山の南部にある双六小屋からは、槍・穂高連峰の岐阜県側登山基地である新穂高温泉や人気の百名山、笠ヶ岳方面に進むこともできる。三俣蓮華岳は高山植物の多い山としても知られ、南東面にあるカールには広大なお花畑が広がる。そこから双六小屋へと続く山腹の道も花がいっぱいだ。ただし、この道を歩くと双六岳の山頂を踏めないことになるので注意したい。

  • 難易度
    2
    体力度
    4

    黒部湖の東側、富山・長野県境にそびえる日本二百名山。後立山連峰の南端に位置し、白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられる針ノ木大雪渓で知られる山だ。この山をめざす登山者のほとんどは、扇沢から針ノ木峠まで針ノ木大雪渓を登って山頂に立つコースをとる。雪渓歩きに不安のある人は軽アイゼンやストックを用意し、紅がらや幟で示されたルートを外れないようにしたい。軽アイゼンは、日本で初めて登山ガイド組合を作った百瀬慎太郎ゆかりの大沢小屋(雪渓口)と針ノ木小屋(針ノ木峠)で有料貸し出ししている。なお、針ノ木峠の東側にある蓮華岳はコマクサの群生地として有名。また、針ノ木岳~鳴沢岳~種池山荘~扇沢と歩く周遊コースも楽しい。