09:04
13.8 km
2332 m
点の輝き 剱岳
剱岳 (富山)
2024.11.26(火) 日帰り
厳冬期に剱岳に登っているレポ見たことないなー と思ってたら、剱岳には富山県により12月1日から登山を禁止する条例があると、今年の春に初めて知った。 許可のない登山は違法となる。 つまり締め切り前の駆け込み乗車ってやつなんだけど、ギリギリまで冠雪するのを待って登るわけだ。 (単にゲートが閉まってアクセスできなくなるとか、そういう理由かと思ってた😅) 雪の剱沢を見てみたい、雪の剱岳に挑戦したい気持ちも半分、 昨年剱岳に登るレポを見てから、心の片隅にちょっぴり憧れを持ってたので、挑戦してきました🙋♂️ いつもの通り夜勤終了後、登山口へ直行。 同じゼロ睡眠でも勤務直後の登山はパフォーマンスが落ちてしまう。 今月からまとまった休みが少なくなって夜勤ばかり、好きな日に有給とれる職場ではないので、こんな登山しかできないのは仕方がない。 登れるだけ有難いので頑張ろう。 西側で南北に並ぶ低気圧に吸いよせられる南風に乗って、すぐに曇、暴風域へ変わるリスクあり。出発前予報では夕方から荒天。 不安定な気圧配置でいつ天候が変わるかわからないので、朝のうちに危険域から撤退したい。 --------------- ▽登り 日、月曜の登山日和で高速トレースあり。 早月小屋までスムーズに登れたが、そこから先は、所々トレース上を覆う粉雪に難儀する。 フラットフィッティングでは滑って登れないので、キックステップで新たに段差を作りつつ、前爪をしっかり立たせながら登る。 ▽下り 北ア南部に厚い雲が沸き上がってくる様子をみて撤退したが、登りではなかった強風で顔面をたたきつけてくる地吹雪に苦心する。 風衝地では、あれほど深く踏み固められいたトレースのU字溝がどんどん溶けていく。登って下るまでの間に、早月小屋の少し上から先の全トレースのうち感覚的に1割ほど更地になった。 --------------- 前日出勤前に上がってた日曜レポをみると、霧氷の幻想的な景色がみえて胸がときめいた。 さすがに火曜までは持たなかったか😅、毛勝の山肌や岩の露出が思ったより多かったが、 それよりも、岩と雪の殿堂を謳う、雪の剱岳に初めて登っているという気持ちの昂りが強かった。 2年ぶりの早月尾根、ビーナスベルトにたたずむ大日連峰や毛勝三山、雪をかぶっている剱岳を正面からまともにみるのも初めてで、何もかも新鮮だった。 人影ゼロのリスクに緊張しながらも、一歩一歩ルートをたぐり寄せ、辿り着いた山頂を見て酔いしれる感動✨ 喜びを噛みしめながら眺めた、剱沢と別山尾根の銀世界❄️の輝きが頭に焼き付きました😊 ***** 下山中、1600m~三角点あたりでご年配の女性1人とすれ違い。泊りでこれから登るとのこと。。 今晩から荒天が続くことはお伝えしたが、どうかな?という反応で疑問を感じており、翌日の様子をみてご判断されるようです。 確かに朝は晴れ間がちょっとありそうな予報は見たけど…。 荒天ありきで、泊まってから考えるとはすごい行動😅過酷な雪山に臨む人はみんなこうなのだろうか❓どんな景色が見れたのか気になる。 ついでに夜に能登で震度5の地震もあったけど、どうなったのだろう🙄 --------------- 順調に山行を終えたように見えるけど、いろいろやらかしてます(笑) ・登山開始5分で、ふともも、ふくらはぎが攣りそうになる(デスクワークの弊害か💧) ・針ノ木サーキットの最強パートナーだったチェンスパを車のボンネットに置き忘れたまま登山。小屋までの圧雪・凍結と岩・根ミックスに苦労した。特に下山😅 ・盛大に靴擦れおこす。痛すぎて何かをもらしたような歩き方で苦痛に悶えながら下山した。下山後、靴下脱いでみると、両足小指の皮膚がはがれ、左足小指付近が血まみれに💦 ***** 自分なりにルーファイがまぁまぁできるようになったと思ってたが、もしトレースゼロだったらどうなってただろうかと、考えさせられることが多々あり。 やらかしたのは自業自得だけど、試練とはこういことか、いろんな意味でいい経験になりました😊 雪の量から見ても、例年よりきっと優しい方だったんだろうなぁ〜。でもビギナーにはちょうどよかったかも。 雪と刺激を求め来年もまた登りたい。 そんな気持ちになりました😊