京都の山

  • 皆子山

    標高 971 m

    • 滋賀
    • 京都

    皆子山(みなごやま)は、京都府京都市左京区と滋賀県大津市との境に位置する標高971mの山である。 丹波高地の東端を形成する花折断層の一部をなしており、東側に安曇川上流の葛川(かつらがわ)を間にして比良山地と対峙している。北側山麓には葛川の支流が谷を形成し、足尾谷と呼ばれており、丹波高地有数の渓谷美で知られている。足尾谷を挟んだ北側には、同じ丹波高地に属し、高層湿原として知られる八丁平(はっちょうだいら)を抱く峰床山が続いている。南側山麓は葛川とその上流の百井川が流れており、南斜面から百井川に注ぐ谷は皆子谷と呼ばれている。皆子谷の源頭は山頂付近に達しており、山頂のすぐ西側でなだらかなすり鉢状・高原状の地形を形成している。 京都府京都市左京区の北部に位置し、京都府の最高峰である。

  • 愛宕山

    標高 924 m

    京都市右京区にある標高924mの山で、東の比叡山と並び古くから信仰の対象とされた。山頂には全国に約900ある愛宕神社の総本社があり、火伏せ(防火・鎮火)の神として知られている。7月31日の夜から8月1日の早朝にかけて参拝する千日参りは千日分の火伏せのご利益があるとされ、毎年数万人の参拝者が訪れる。山頂へは清滝バス停から表参道を登るのが一般的だが(下山は月輪寺~空也滝経由で清滝バス停へ)、JR保津峡駅から水尾の里を経由するのもよい。保津峡からは保津川下りの船を見ることができ、ユズの里として知られる水尾ではユズ風呂や鶏料理を楽しめる。いずれも参道なので年間を通じて登れ、スノーハイクもできる(要アイゼン)。

  • 長老ヶ岳

    標高 916 m

    長老ヶ岳(ちょうろうがだけ)は、丹波高地に属する山である。長老さんあるいは長老山とも呼ばれる。京都丹波高原国定公園に選定。 京都府北部では三国岳 (959m) に次ぐ高峰で、大きな屋根型の山容を呈する。平安時代には密教寺院が100余ある霊山であったが焼討ちにあったとされ、中世には京丹波町に移された。 山頂には一等三角点「長老ケ岳」が設置されている。山頂付近にはDDIの鉄塔が立ち並び、シャクナゲやイワカガミの群生地があり、晴れた日には青葉山、大江山など北近畿の山々および日本海、南東側には愛宕山や大峰山まで望める。 京丹波町、山頂北側の仏主、および南西側の下乙見から登山道がある。また仏主からはDDIの管理用車道が山頂付近まで延びている。

  • 桟敷ヶ岳

    標高 895 m

    桟敷ヶ岳(さじきがたけ、さじきがだけ)は、京都府京都市北区と右京区京北町の境界に位置する山。標高895.9mであり、京都市北区の最高峰である。関西百名山に選ばれており、京都北山の代表的な山のひとつである。桟敷ケ岳、桟敷岳と表記されることもある。 京都市街地東部を流れる鴨川の源流は桟敷ヶ岳の山麓にあり、桟敷ヶ岳は鴨川流域の最高峰である。北麓からは鴨川の源流のひとつである祖父谷川が発し、南南東に流れる。西麓からは清滝川の源流が発し、南南西に流れて保津峡付近で桂川(保津川)に合流する。南東には鞍馬山(584m)や貴船山(700m)などが、南には半国高山などが、西には飯森山(791m)や天童山(775m)などがある。 北麓にある石仏峠は雲ケ畑から丹後地方に向かう古道が通じていた。雲ケ畑から祖父谷峠を越える道は京の都と山国を結ぶ最短距離の道であり、昔から川魚や木炭などが宮中まで運ばれた。さらに古くは峠を通るのではなく、雲ケ畑の岩屋谷から桟敷ヶ岳山頂を通って井戸祖父谷に下る「尾棧敷」と呼ばれる尾根道が使われた。

  • 三岳山(京都府)

    標高 839 m

    三岳山(みたけさん)は、丹波高地の丹後山地に位置する山である。御嶽山(みたけさん)と表記されることもある。 丹後山地では西床尾山 (843m)についで2番目の高峰であり、北東側に対峙する大江山 (833m)より高い。山名は源頼光が大江山へ鬼退治に行く際、大江山に見立てて三嶽神社で鬼退治を祈願したことから、「見立て山」が三岳山になったとされている。 南北方向特に大江山山頂から眺めると三角錐型の山容であり、山腹はブナやミズナラの原生林で覆われる。鎌倉時代後期から山岳修験の山として開かれ、南北朝時代初期には八合目の三嶽神社に蔵王権現が祀られたという。かつて南東側喜多にある金光寺から山頂までの参道は女人禁制であった。 山頂には関西電力の反射板および、三等三角点「三岳山」が設置されている。 大江山千丈ヶ嶽から望む三岳山 南西側の仏坂から直登し、山頂に至る。また南東側の三岳山の家がある喜多登山口 (350m)から三嶽神社 (680m)付近で仏坂からの登山道に合流するルートもある。

  • 大江山(千丈ヶ嶽)

    標高 832 m

    大江山(おおえやま)は京都府丹後半島の付け根に位置し与謝野町、福知山市、宮津市にまたがる連山である。標高832m。別称、大枝山・与謝大山・千丈ヶ嶽。 酒呑童子伝説で知られる。また、雲海の名所としても知られている。2007年(平成19年)8月3日には丹後天橋立大江山国定公園として国定公園にも指定されている。新・花の百名山に選定されている。 全体を大江山連峰と呼ぶため大江山と呼ばれる頂上をもった峰があるわけではない。連山には北東寄りから鍋塚(なべづか、763.0メートル)、鳩ヶ峰(はとがみね、746メートル)、千丈ヶ嶽(せんじょうがたけ)、赤石ヶ岳(あかいしがたけ、736.2メートル)と呼ばれる峰がある。このうち、千丈ヶ嶽が最高峰で832.5メートルの標高があり丹後地方最高峰である。千丈ヶ嶽には二等三角点「千丈ケ岳」、鍋塚には三等三角点「大江山」、赤石ヶ岳には三等三角点「赤石岳」が設置されている。登山口としては与謝野町、宮津市、福知山市大江町がある。 山腹にはブナの原生林が広がり、稜線付近はナナカマドやヤマボウシ、山頂には笹原が広がる。千丈ヶ嶽山頂からは南西側に間近に三岳山、西側に氷ノ山、南東側に丹波高地の山々、福知山および綾部市街、さらに鍋塚は360°の展望が開け、若狭湾、丹後半島を始めとして、視程の良い日には氷ノ山および白山、愛宕山なども望むことができる。

  • 剣尾山

    標高 784 m

    剣尾山(けんぴさん)は大阪府豊能郡能勢町宿野に位置する、標高784mの山。北摂山系の主要な山であり、関西百名山、大阪50山の一つである。 剣尾山は、大阪府の北西部に所在する山で、北は京都府亀岡市に接する。標高は784mを測り、北摂第一の峻峯である。丹波高地や北摂山系のその他の山と同様に、準平原化した甞ての山脈が侵食されて残った残丘が、再隆起して作り上げられたと考えられる。この山は俗に「ツキガミネ」と呼ばれている。ツキガミネは当山ゆかりの月峯寺によるものと思われる。現月峯寺は、麓の大里村に再興されているが、もとは剣尾山山頂にあったもので、山頂付近には今でも旧寺の礎石や石垣が残り、さらに周辺には石造物等がいたるところに散在し、かつてはこの地の山岳信仰の中心であり、古くから多くの信者を集めていた、往時の隆盛を物語っている。 剣尾山月峯寺は、剣尾山からやや南へ下った尾根上に位置する。剣尾山の頂上は岩盤が露出し、「イワクラ」を想わせる環境である。展望も良好で、北西は丹波の山並みが見渡せ、東は京都市内の山々も部分的に見え、南は大阪湾が遠くに見える。当寺の縁起によれば、聖徳太子の命により日羅上人が開創したといわれ、広域な山上には七堂伽藍の荘厳が奇岩霊木とともに聳え立ち、霊山として近隣に知られてきたといわれる。

  • 磯砂山

    標高 660 m

    磯砂山(いさなごさん、いさなごやま)は、京都府京丹後市峰山町と京丹後市大宮町にまたがる山。丹後半島の付け根に位置する。標高は661mであり、大江山と太鼓山に次いで丹後地方で3番目に高い山とされる。「京都の自然200選」に選定されている。 現在は磯砂山(いさなごさん)という名称が用いられることが多いが、クジラの古名である「いさな」の子に形状が似ているからだとする説がある。 別称として、比治山(ひじやま)、真名井岳/真名為岳(まないだけ)、足占山(あしうらやま)、比沼山、伊佐山、白雲山、鳶尾山などがある。 表記としては「磯砂ヵ嶽」、また、国宝「海部直等氏之本記」には「伊去奈子嶽」の文字が使われている。

  • 由良ヶ岳(東峰)

    標高 640 m

    由良ヶ岳(ゆらがたけ)東峰(とうほう)は、京都府舞鶴市と宮津市の境に位置する標高640mの山であり、西峰と並んで双耳峰となっている。宮津市側・舞鶴市側の両方から登山コースが伸びているが、宮津市側は悪路で、舞鶴市・上漆原生活改善センター登山口からの舞鶴漆原コースが一般的。仁王岩・座禅岩・ドンドン岩などの巨岩や、真奥大滝を経て虚空蔵菩薩が祀られた由良ヶ岳・東峰に到着する。山頂からは丹後半島のシンボルである丹後富士・青葉山をはじめ、由良川河口から舞鶴湾の美しい海岸線を望むことができる。鞍部を経て西峰から上漆原生活改善センター登山口に戻る周回コースがあり、途中からは日本三景のひとつである天橋立も眺望できる。

  • 小塩山

    標高 640 m

    小塩山(おしおやま)は、京都府京都市西京区にある山である。 京都市西方の西山山地に位置する山である。当山の東のふもとには勝持寺(花の寺)、大原野神社、洛西ニュータウンがあり、このニュータウンからはこの山の山容をはっきりと見る事ができる。また京都市中心部の眺望が良い所や清水寺からも西方の遠くにこの山を見る事ができる。 山のふもとから山頂まで舗装道である京都府道141号小塩山大原野線が通っている。以前は一般車も通行が可能だったが、現在は一般車両通行禁止(徒歩では通行可能)となっている。 山頂は淳和天皇の遺灰を散骨した場所とされ、大原野西嶺上陵(淳和天皇陵)がある。また山頂付近には在京都FM局の送信所が置かれ、府南部の広範囲に電波を発射している。他にもNTT、関西電力、大阪ガス、国土交通省、消防、警察等の無線中継局があり、多くの中継アンテナが建っている。