朝日連峰(日暮沢-大朝日岳・中岳・西朝日岳・竜門山・寒江山・以東岳)
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山
(山形, 新潟)
2026年05月23日(土)〜24日(日)
2日間
この週末の関東近郊は土日も冴えない予報でした。
一方で南東北なら土曜だけは晴れるようなので、五月上旬の連休にも検討した朝日連峰を考えてみることにしました。
<計画について>
朝日連峰へ行くなら大朝日岳へ登った後に以東岳まで足を伸ばしたいと思っていたのですが、直近の記録や天気予報を見てわかったことは次の通りです。
・残雪もあるものの、雪解けが進んで12本爪アイゼン・ピッケルまでは必要なさそう。
・水場は大朝日岳側では使えなさそうだが、狐穴小屋で出ている。
・登山口としては日暮沢小屋まで車で入れるようになった。
・縦走して別の登山口まで降りてしまうと交通手段の問題があるが、やや戻れば日暮沢小屋を起点に周回できそう。
・2日目は雨風とも弱そうなので、気象リスクは高くなさそう。
上記を前提とすると、日暮沢を起点に次の計画なら考えられそうです。
・1日目は大朝日岳に登頂してから天気がいいうちに以東岳まで歩き、以東小屋もしくは戻って狐穴小屋に宿泊する。
・2日目は竜門小屋・ユーフン山を経由して下山する。景色は楽しめないが、1日目に満喫したので帰ることに専念する。
※CT0.7以上のペースを維持することが必要。距離が長いため実際の進捗や体力次第では竜門小屋からそのまま下山する。
<実際の行程>
夜行バスで山形駅に着いたのが6時前、そこから車を借りて朝食にして、日暮沢小屋に着いたのが8時過ぎです。
歩き始めると昨日の雨のせいか、道は湿っていて沢の水も少し多いようです。
気を遣いながら尾根に乗ると急登続きです。
途中で残雪も現れ、それなりに滑りますが何とか乗り越えていきます。
かなり登ったところで飲み物を車に置き忘れていることに気付いたのですが、せめて大朝日岳くらいは登って帰りたいです。
幸いそこまで喉は渇かなかったのですが、雪を掘って汚れの着いていない部分を口に入れて水分を補給します。
無事に大朝日岳には登れたのですが距離がそれなりに長く、この時点で10km弱です。
まだ以東岳を目指さずに下りることも選択肢と残しつつ、以東岳へ向かって稜線を歩いていくことにします。
水は雪でどうにかし、塩分は今日の分くらいは持って来たツナサンドで凌ぎます。
景色のことを言えば広く穏やかな稜線がとにかく美しいです。
多少の上り下りはあるし、雪上を歩く部分もあって注意は必要なものの、概ね歩きやすいです。
中岳、西朝日岳、竜門山を越えて竜門小屋へ着くと小屋の前のホースから水は出ていないものの、既にいらっしゃった登山者の方から雪渓下で雪解け水を採取できると教えていただくことができました。
ここで飲んでおけば狐穴小屋までは1時間半くらいなので持ちそうです。
このまま稜線伝いに歩いていくと無事に狐穴小屋です。
小屋の前にはホースから水が出ています。夕食・朝食用の水もここで汲めます。
時間・体力ともに持ちそうなので計画通り以東岳も目指すことにします。
近づくにつれて登山道が崩壊している箇所や砂礫の区間が増えていきますが、これらを除けば景色は大きく変わりません。
むしろ以東岳へ向かう道が景色としては最も美しかった気がします。
登りごたえがあったのも以東岳で、偽ピークに騙されることもありました。
山頂の景色の素晴らしさもこちらが一番だと思います。
朝日連峰の稜線に鳥海山や月山、飯豊連峰、二王子岳、日本海が見える点は他のピークも共通していますが、大鳥池と以東小屋、粟島の景色は以東岳ならではという気がします。
吾妻連峰と磐梯山なら大朝日岳から見た方がよいですが、それでも以東岳からの景色の方が素晴らしいと感じました。
狐穴小屋まで戻る道では滝雲を拝むことができ、想像以上にいい眺めです。
1日目はこの日だけの晴天を満喫しようと歩き回ったのでそれなりに疲れました。
天気が崩れないうちに進めるだけ進みたいと考えていましたが、計画通りに狐穴小屋に宿泊です。
とても綺麗で快適な空間でしたが、贅沢に自分だけで使わせていただきました。
2日目は3時前に目が覚めるとそれなりに雨風の音がします。
お湯を沸かして朝食にしてから出発の準備を進めるのですが、ちょっと動き出す気になりません。
食べて終わってしばらく出発せずに様子を見ていたら6時半を過ぎてしまいました。
さすがに帰らないといけないので外に出てみると、風は無く雨もほとんど降っていません。
そのまま歩き始めると雨は降ったりやんだり。風は吹いてもそれほど強くはありません。
少し霧がかかっていて遠くは見通せませんが、歩く分には問題ない視界です。
竜門小屋までが昨日より遠く感じましたが、順調に進んでいます。
竜門小屋では昨日お会いした方がちょうど出発しようとしていたところです。
竜門山へ登らず雪渓をトラバースするというので後ろを歩かせていただくことにしました。
トラバースを終えてコースに復帰すると夏道だったり雪が残っていたりを断続的に繰り返します。
グリセードの練習ができるくらいの斜面もあれば、薄く狭い道に踏み抜きそうな程度に残っている箇所もあり、それなりに歩きにくいです。
標高1050mくらいまで降りるとあとは雪も無く、ひたすら急な下り坂です。
小朝日岳のコースも歩きにくかったですが、こちらもなかなかです。
無事に日暮沢小屋まで戻った後はラーメンと温泉を楽しみ、山形新幹線で帰りました。
<感想>
・広く穏やかな稜線の景色や山形県と新潟県に跨っていること、山形県側の登山口を起点に周回できる点などは飯豊連峰にかなり似ていると感じた。
・雄大な稜線が美しく、特に以東岳へ向かう稜線や以東岳山頂からの景色が素晴らしかった。
・主峰だけ登って帰ってしまったら勿体無くて、美しい稜線を歩いた方が楽しめる点も飯豊連峰と重なる。
・飯豊連峰と比べれば朝日連峰の方が少しコンパクトだと思った。
・予報通りに2日目は冴えない天気だったので、1日目のうちに思う存分歩き回れてよかった。
・これまで履いた中で最も歩き心地のいいインソールについて耐久性の課題を感じていた為、試しに他社の製品で歩いてみた。しかし土踏まずへの突き上げを感じてしまい、かなり疲れてしまった。登山用を謳うインソールが合わなかったのは2種類目。