剱岳への道 試練編DAY3(最終日)蒜山三座再縦走

2024.04.29(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 29
休憩時間
1 時間 21
距離
23.1 km
のぼり / くだり
1426 / 1426 m
24
52
12
37
1 18
52
2 48

活動詳細

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2週間ほど前に、18kgのザックを背負って縦走の練習を行った蒜山三座ですが、肩と足裏の痛みが酷く、踏破したものの課題の残る登山となりました。 肩や足裏の痛みを検証して特定しましたが、それが本当に正しかったかを確認するため、蒜山三座の再縦走を最終日に組み入れました。 「剱岳への道」試練編DAY3最終日、蒜山三座再縦走の活動日記です。 ※試練編3日間の簡易備忘録 【登山関連】 ・歩行時間 20時間3分 ・歩行距離 42.2km ・累積標高 3484m ・平均睡眠時間 5時間6分 ・車移動距離 515km 【費用関連】 ・交通費 5560円 ・飲食費 7458円

蒜山 ゴールデンウィーク最初の2日間は好天に恵まれましたが、試練最終日は午後から雨予報。
コースタイム8時間程度を見込んでいたので、午前4:30に上蒜山駐車場を出発しました。
ゴールデンウィーク最初の2日間は好天に恵まれましたが、試練最終日は午後から雨予報。 コースタイム8時間程度を見込んでいたので、午前4:30に上蒜山駐車場を出発しました。
蒜山 登山道入口付近に来ました。
日の出は午前5:30くらいでしたが、空が白み始めました。
登山道入口付近に来ました。 日の出は午前5:30くらいでしたが、空が白み始めました。
蒜山 さあ、スタート。
樹林帯の中は真っ暗なため、ヘッドライトを点灯して山行します。
さあ、スタート。 樹林帯の中は真っ暗なため、ヘッドライトを点灯して山行します。
蒜山 この階段、本当に段差があり、しかも長く続くため、かなりキツい。
前回はこの辺りから肩が痛くなりました。
この階段、本当に段差があり、しかも長く続くため、かなりキツい。 前回はこの辺りから肩が痛くなりました。
蒜山 5合目到着。稜線から朝焼けが見えます。
今回は前回と異なり、肩や足裏の痛みは全くありません。これは検証どおりですが、2日間の疲れが全く感じられません。
なぜだろう?
5合目到着。稜線から朝焼けが見えます。 今回は前回と異なり、肩や足裏の痛みは全くありません。これは検証どおりですが、2日間の疲れが全く感じられません。 なぜだろう?
蒜山 蒜山の朝。
日の出とともに人々が動き始める様子が山から見えます。
蒜山の朝。 日の出とともに人々が動き始める様子が山から見えます。
蒜山 同時に蒜山三座も目覚め始めます。
同時に蒜山三座も目覚め始めます。
蒜山 上蒜山頂上に難なく到着。
本当に疲れていない。前へ前へと足が進みます。一体自分の体に何が起こっているんだろう。
上蒜山頂上に難なく到着。 本当に疲れていない。前へ前へと足が進みます。一体自分の体に何が起こっているんだろう。
蒜山 とにかくよくわからないですが、上蒜山で休憩を取る必要がないため、すぐさま中蒜山に向かいます。
とにかくよくわからないですが、上蒜山で休憩を取る必要がないため、すぐさま中蒜山に向かいます。
蒜山 前回来た時より、カタクリの花がたくさん咲いていました。
前回来た時より、カタクリの花がたくさん咲いていました。
蒜山 雄大な景色。稜線は涼しく、汗もすぐ乾きます。
雄大な景色。稜線は涼しく、汗もすぐ乾きます。
蒜山 中蒜山に到着。
前回苦戦した蒜山三座を最終試練に選びましたが、かなり拍子抜け。むしろ最後の山行を楽しめる余裕がありました。
とは言え、次が核心部、前回最もキツかった中蒜山から下蒜山へ向かいます。
気を抜かないように、と自分に言い聞かせました。
中蒜山に到着。 前回苦戦した蒜山三座を最終試練に選びましたが、かなり拍子抜け。むしろ最後の山行を楽しめる余裕がありました。 とは言え、次が核心部、前回最もキツかった中蒜山から下蒜山へ向かいます。 気を抜かないように、と自分に言い聞かせました。
蒜山 中蒜山避難小屋から少し行くと、何やら山道を塞ぐかたちで横たわってます。
折れた木か?いや、違うぞ…、ヒェー!マムシだー!😱

この後、マムシが逃げるのを待ちますが、一向に動く気配がありません。仕方ないので、その辺の石を投げると、こっちを睨みつけ、シャーシャーいってくる始末…。
らちがあかないので、意を決してストックを長くしてチョイチョイとマムシさんの顔の周りで振り回すと茂みに入っていきました。

ここに来るまでにも、巨大なヒキガエルと遭遇し驚かされましたが、最終日の試練、蒜山の神様は容易く克服させてくれそうにありません…。
中蒜山避難小屋から少し行くと、何やら山道を塞ぐかたちで横たわってます。 折れた木か?いや、違うぞ…、ヒェー!マムシだー!😱 この後、マムシが逃げるのを待ちますが、一向に動く気配がありません。仕方ないので、その辺の石を投げると、こっちを睨みつけ、シャーシャーいってくる始末…。 らちがあかないので、意を決してストックを長くしてチョイチョイとマムシさんの顔の周りで振り回すと茂みに入っていきました。 ここに来るまでにも、巨大なヒキガエルと遭遇し驚かされましたが、最終日の試練、蒜山の神様は容易く克服させてくれそうにありません…。
蒜山 最後のピーク、下蒜山頂上が見えてきました。
美しい山様ですが、何度も登り返しがあり、過酷な山道です。
最後のピーク、下蒜山頂上が見えてきました。 美しい山様ですが、何度も登り返しがあり、過酷な山道です。
蒜山 さっき出くわしたマムシの記憶がずっと残っていて、草むらから音がするたびに、ビクビクしてました😓
さっき出くわしたマムシの記憶がずっと残っていて、草むらから音がするたびに、ビクビクしてました😓
蒜山 嫌な雲模様。午前中は晴れ予報でしたが、天候が動き始めます。
この後、山の天候は変わりやすい、と言う言葉を体感します。
嫌な雲模様。午前中は晴れ予報でしたが、天候が動き始めます。 この後、山の天候は変わりやすい、と言う言葉を体感します。
蒜山 登り返し最後の稜線で、もの凄い突風が吹き出しました。
ガスがあっという間に流れていき、体が持っていかれるくらい強い風でした。
それと同時に体温がどんどん下がるのを感じます。
慌てて稜線を離れます。
登り返し最後の稜線で、もの凄い突風が吹き出しました。 ガスがあっという間に流れていき、体が持っていかれるくらい強い風でした。 それと同時に体温がどんどん下がるのを感じます。 慌てて稜線を離れます。
蒜山 樹林帯に入ると、風が止みました。
そして、ついにビクトリーロード。
樹林帯に入ると、風が止みました。 そして、ついにビクトリーロード。
蒜山 前方に明るい隙間が見えました。
いよいよです。
前方に明るい隙間が見えました。 いよいよです。
蒜山 試練編、最後のピーク、下蒜山頂上到着!
還暦が段々と近づいている体に鞭打ち、3日間の山行を成し遂げました。
試練編、最後のピーク、下蒜山頂上到着! 還暦が段々と近づいている体に鞭打ち、3日間の山行を成し遂げました。
蒜山 眺望はガスのため一切ありません。
これもまた一興。
さあ、気を抜かずに安全に下山しよう。
眺望はガスのため一切ありません。 これもまた一興。 さあ、気を抜かずに安全に下山しよう。
蒜山 登山あるある、下山し始めたらガスが抜けました😅
登山あるある、下山し始めたらガスが抜けました😅
蒜山 朝早くスタートしたので、下蒜山までほとんど登山者に出会わなかったのですが、下山時にたくさんの人が登ってくる登ってくる!
元気のいい子供達の集団、蒜山にお住まいの73歳の元気なお姉様、急登に恐れをなしているお母さんと娘さん、蒜山登山が初めての男性、スニーカーで走って上がって来てバテバテのお兄さん、さまざまな人との出会いがこの日もありました。
朝早くスタートしたので、下蒜山までほとんど登山者に出会わなかったのですが、下山時にたくさんの人が登ってくる登ってくる! 元気のいい子供達の集団、蒜山にお住まいの73歳の元気なお姉様、急登に恐れをなしているお母さんと娘さん、蒜山登山が初めての男性、スニーカーで走って上がって来てバテバテのお兄さん、さまざまな人との出会いがこの日もありました。
蒜山 無事下山。感慨に浸ります。
さて、ここからどうしようか。
前回はバス停まで歩いて、バスに乗って駐車場まで帰りましたが、下山予定時刻より2時間くらい早く下山出来て、体力もまだ余裕があったため、10kmの道のりを歩いて帰ることにしました。
それにしてもお腹空いた…。
無事下山。感慨に浸ります。 さて、ここからどうしようか。 前回はバス停まで歩いて、バスに乗って駐車場まで帰りましたが、下山予定時刻より2時間くらい早く下山出来て、体力もまだ余裕があったため、10kmの道のりを歩いて帰ることにしました。 それにしてもお腹空いた…。
蒜山 蒜山高原自転車道を歩いて帰ります。
あー、お腹空いた…。あったかいお米と味噌汁、漬け物と、焼き鯖が食べたい…。
蒜山高原自転車道を歩いて帰ります。 あー、お腹空いた…。あったかいお米と味噌汁、漬け物と、焼き鯖が食べたい…。
蒜山 あー、山頂ガスガスになっちゃった。
先ほど出会った人たち、残念だろうな。
あー、山頂ガスガスになっちゃった。 先ほど出会った人たち、残念だろうな。
蒜山 色とりどりの花が自転車道の脇に咲いてますが、頭の中は、「焼き鯖食べたいー」のみ😅
花より団子状態。
色とりどりの花が自転車道の脇に咲いてますが、頭の中は、「焼き鯖食べたいー」のみ😅 花より団子状態。
蒜山 道の駅に立ち寄りましたが、焼き鯖定食などあるはずもなく…。
道の駅に立ち寄りましたが、焼き鯖定食などあるはずもなく…。
蒜山 冬に仕事でお食事を振る舞っていただいた、ひるぜんジャージーランド。
もちろん、ここにも焼き鯖定食はありません…。
冬に仕事でお食事を振る舞っていただいた、ひるぜんジャージーランド。 もちろん、ここにも焼き鯖定食はありません…。
蒜山 ジャージーのチーズフォンデュかあ。確かにめちゃ美味かったんだけど、わたしゃ今焼き鯖が食べたいのよ…。
ジャージーのチーズフォンデュかあ。確かにめちゃ美味かったんだけど、わたしゃ今焼き鯖が食べたいのよ…。
蒜山 韓国料理のお店。辛いもの大好きなんだけど、今は焼き鯖なのよ、焼き鯖。
韓国料理のお店。辛いもの大好きなんだけど、今は焼き鯖なのよ、焼き鯖。
蒜山 もう、焼き鯖が頭の中をぐるぐる回って、夢遊病のように歩き続けました😥
もう、焼き鯖が頭の中をぐるぐる回って、夢遊病のように歩き続けました😥
蒜山 ん?あれ?上蒜山登山道入口?
なんで、私ここにいるのよ?
蒜山の神よ、まだ試練を与えて登らせるつもりなのか…。
あー、回る回る焼き鯖のメリーゴーランド…。
ん?あれ?上蒜山登山道入口? なんで、私ここにいるのよ? 蒜山の神よ、まだ試練を与えて登らせるつもりなのか…。 あー、回る回る焼き鯖のメリーゴーランド…。
蒜山 あー…、最後の最後に痛恨の道間違い…。
あー…、最後の最後に痛恨の道間違い…。
蒜山 来た道をトボトボと引き返す事に…。
来た道をトボトボと引き返す事に…。
蒜山 やっと到着。試練達成。
いや、帰宅するまでが登山、いやいや、活動日記をアップするまでが登山じゃ。
やっと到着。試練達成。 いや、帰宅するまでが登山、いやいや、活動日記をアップするまでが登山じゃ。
蒜山 今回のザックも初日は18kgありましたが、水や食料が徐々に減って行き、最終日には14kgくらいになったのかな。

靴、実は前回足裏の痛みが出たアルパインクルーザー800で3日間を山行しました。
スカルパやスポルティバを履いても良かったのですが、最初に買った本格的登山靴、思い入れがありました。
靴下の重ね履きや靴紐の締め方を色々調整してみて、なんとか行けそうと判断し、今回一緒に歩きました。
ありがとう、ザックと靴。感謝します。

それと、3日間一切疲れが出ず、無事に終えられましたが、今までの山行の成果が出たのかなと思っています。
綿密に計画を立て、道具を理解し、適切な歩荷訓練を行い、危険予知力や危機管理能力を高め、山と対話することで、山と抗うことなく力負けを感じたら潔く撤退する。生きて山から帰る鉄則をこれからも守りたいと思います。

何はともあれ無事試練達成。「剱岳への道」、これにて終了。しばらくはゆっくり里山歩きをしながら、最適な時期を見計らって剱岳に挑戦します。

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
今回のザックも初日は18kgありましたが、水や食料が徐々に減って行き、最終日には14kgくらいになったのかな。 靴、実は前回足裏の痛みが出たアルパインクルーザー800で3日間を山行しました。 スカルパやスポルティバを履いても良かったのですが、最初に買った本格的登山靴、思い入れがありました。 靴下の重ね履きや靴紐の締め方を色々調整してみて、なんとか行けそうと判断し、今回一緒に歩きました。 ありがとう、ザックと靴。感謝します。 それと、3日間一切疲れが出ず、無事に終えられましたが、今までの山行の成果が出たのかなと思っています。 綿密に計画を立て、道具を理解し、適切な歩荷訓練を行い、危険予知力や危機管理能力を高め、山と対話することで、山と抗うことなく力負けを感じたら潔く撤退する。生きて山から帰る鉄則をこれからも守りたいと思います。 何はともあれ無事試練達成。「剱岳への道」、これにて終了。しばらくはゆっくり里山歩きをしながら、最適な時期を見計らって剱岳に挑戦します。 ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
蒜山 つるやさん、あんた神だよ。
つるやさん、あんた神だよ。

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