活動データ
タイム
08:04
距離
11.9km
のぼり
868m
くだり
869m
活動詳細
すべて見る今回も8月31日(金)にまた裏丹沢の沢を歩いてきました。場所はかなり西側の鳥屋沢(とやのさわ)で、道志川の支流になります。沢が道志川に合流する付近は、何か田舎の用水路みたいなコンクリの壁になっていますが、先に進んで長又キャンプ場まで進んでから入渓します。しばらくただの沢歩きをしていますと、今度は鳥屋の沢キャンプ場になって、そこにテントを張る家族にガン見されちゃいまして、ちょっと右側に避けて歩いたら、支沢に入り込んで、ちょっと余計に歩く羽目になっちゃいました(笑。その鳥屋の沢キャンプ場はかなり奥まで続いていて、車では進めない歩道橋もあって、遊歩道になっていました。そこまでは沢の渓相も何の変哲もないものでしたが、そこからは倒木が多めになったり、角度の付いた滑滝や5mクラスの滝が続いて面白くなってきました。当初、水涸れもこの辺になるだろうからって、右俣・左俣の分岐の中間尾根で登ろうと思いましたが、結構水はまだ勢いがそれなりにあったので、そのまま源頭部まで進んで尾根に登ることにしました。沢は勾配を増して俄然面白くなり、一箇所右から巻かないと登れないところもありました。その先で水が涸れましたが、良く見ると左の尾根に進めるような踏み跡が見えました。しかし、もうあと少しで鳥屋ノ丸の北側の突起に至るし、見たところ左の尾根の勾配の方がかえってキツいので、そのまま谷間を進みました。鳥屋沢は大分奥まで水が流れていて、途中で横の尾根に逃げていたら一番オイシイところを知らずに「沢歩きルートね」と物足りなさを感じるところでしたが、最後の1/3が肝でした。 甲相国境尾根に出て東に向かい、一旦しっかり下ってから登り返したピークが樅ノ木沢ノ頭で、その後いくつかの小ピークを経た後に油沢ノ頭に到着。少し前から曇り空になっていましたが、山頂のベンチで昼食を作っていると、どんどん南側から雲が押し寄せてきて、霧に包まれました。それまでかいた汗と沢の水に濡れた服が、風にさらされて結構寒かったですが、昼食を温かいラーメンにして良かったです。 下山ルートは油沢ノ頭のベンチ裏の尾根で、当初勾配がちょっとキツかったですが、先で緩やかになります。支尾根が多いのでルートファインディングは必須になります。後半も結構な勾配になり、土も緩いので面倒なんですが、下の沢からの入口にはマーキングがありました。 で、下り立った沢は鳥屋沢の隣の持萩沢で、ここももっともっと先まで水流が続いている感じの勢いでした。後日登りで使ってみたいと思わせる沢でしたが、ここから下流はなだらかな傾斜なので、沢下りできます。せいぜい1~2m程度の棚がある程度ですから、ここも尾根を下ったところから上流側が面白いのでしょう。ただ、スカイバレーキャンプ場に下る手前に、しっかりした堰堤が立ちはだかっていて、右側から巻いて斜面を下りましたが、土がかなりやんわりしていて、滑り台状態でした。しばらくしたらキャンプ場の遊歩道のようになり、キャンプ場内で釣りをしているところに沢下りしたら顰蹙なので、手前で沢から上がりました。 スカイバレーキャンプ場を抜けて道は沢から離れるんですが、下の林道に出てから鳥屋沢方面に戻るとセンタービレッジキャンプ場があり、そこのご主人としばし歓談。とても気さくで楽しい方で、何でも鳥屋の沢入口にある矢頭山(やのうさん)登山道(頼朝の豪弓)の整備を彼が個人でやったそうです。まだ完成しておらず、今後山頂の祠に案内板を、その先から東に下って矢崎までのトレッキングコースを整備したいとのことですが、その情熱に頭が下がりました。頑張って頂きたいですね。 結局ご主人と長いことおしゃべりしていたので、車にたどり着いたのは午後4時過ぎになりました。畑ではない草地に車を止めましたが、この辺は皆私有地だそうで、所有者のおばちゃんに注意されちゃいました。そうなると車は各キャンプ場内でお願いするしかないですが、開場は土日はともかく、平日は朝早くはされていないでしょうから、ちょっと今後は駐車スペースで悩みそうです。センタービレッジキャンプ場は土日なら朝8時頃には開けていて、平日は事前に電話してくれればOKとのことでした。 それはともかく、道志から国境尾根に遡上する沢は意外と奥まで続いていることを実感しました。後日持萩沢を最後まで進んで詰めてみたいですが、今回すでに暑さも感じることなく面白い沢歩きができた反面、もうじきに沢は冷たくて歩くのがしんどくなりそうですね。 【コース状況】 鳥屋沢は手前の長又キャンプ場まで進んでから入渓しますが、少し先には鳥屋の沢キャンプ場があって、この施設の遊歩道がしばらく先まで沢沿いに続きます。キャンプ場の遊歩道が終了した辺りで沢が三又になりますが、ここで正面の尾根を登ってしまうのはもったいないです。右俣の本流を遡行すると、それまでのただただ穏やかな渓相が変化し、沢登りらしくなってきます。水涸れは大分奥になり、かなり上の方から水が流れていました。下流は花崗岩や閃緑岩が多目ですが、玄武岩や安山岩等も混在する形で、上流に向かうにつれて石灰岩のような割れやすい岩が目立っていました。 水涸れからの詰めは左の尾根にトラバースする踏み跡がありましたが、そちらに移って登るよりも、谷間をそのまま登り切る方が楽そうでしたので、そのまま登りました。もう上の鞍部が見える位置まで来ています。 尾根の鞍部からはわずかに登って鳥屋ノ丸の北側に出っ張ったピークに至ります。そこからもわずかに登る形で鳥屋ノ丸(P1306)に至りますが、そこには山名表示はありません。少し東に細長いピークの端まで行っても山名標柱はないですが、ヤマレコではそこが樅ノ木沢ノ頭になっています(YAMAPには情報はありません)。このピークから一旦しっかり東に下って登り返したピークに東海自然歩道の道標兼山名標柱が立っていました。松田警察署の西丹沢地図ではP1306が鳥屋ノ丸になっていますから、ここでもそれに従います。 国境尾根はしっかり整備されているので問題なし。途中細かい凹凸がありますが、油沢ノ頭まではすたすた進めます。油沢ノ頭にはベンチがあるので、休憩にも持って来いです。 油沢ノ頭から北側に下る尾根は前半と後半が急な勾配ですが、中間はなだらかです。支尾根が多いので、しっかり読図しておかないといけません。 持萩沢に下り立ったところはまだまだ水流がたっぷりで、このまま遡行してみたくなるきれいな棚が上流側に続いていました。下流はほとんど大きな棚のない歩きやすい渓相で、下りで使ってもほぼ問題ないですが、スカイバレーキャンプ場の手前にしっかりした堰堤があって、これを越えるのはいささか面倒です。左岸にトラロープがありますが、それは送水管が流されないように吊っているもので、それを使っては下りられませんし、そもそも岩場なのでロープまでたどり着くことも難しいです。右岸を一旦登ってから下りますが、かなり急な斜面なので要注意です。ただし、木々が結構立っているので、それを頼りに下ればロープを出すまでもなかったです。 もう少し下流に進むとスカイバレーキャンプ場に入りますから、利用者が釣等をしているとそこに下って行くと申し訳ないので、ここで右岸の歩道に出て戻ります。林道に下って西に戻ると下流側のセンタービレッジキャンプ場になり、持萩沢はその中を流れています。駐車スペースはこの辺にはないので、土日ならセンタービレッジキャンプ場を利用すると良いでしょう(1日500円)。11月半ばまで営業しているとのことです。
活動の装備
- その他(Other)ミランダG
- その他(Other)クライミングギアハンマーゴルジュライトRTHAMGLブラック
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