俎嵓・燧ヶ岳(柴安嵓)・ミノブチ岳・ナデッ窪

2022.10.21(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 35
休憩時間
53
距離
12.9 km
のぼり / くだり
1155 / 958 m
44
35
47
3
12
12
1 5
23
1
17
1
8

活動詳細

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今年の春、雪のため登り損ねた燧ケ岳の柴安嵓に、雪が降る前にと思い行ってきた。結果は、天気に恵まれ最高の眺望を楽しむことができて、大満足の山行となった。このコースは、ナデッ窪の下りが難所と思っていたが、急斜面でありながら、岩礫帯はしっかりしており浮石がないので、手を使いながら下り、割と楽に下山できた。高原地図では難路となっているが難路と呼ぶほどでもない。 〇御池駐車場から俎嵓 前日は、道の駅で車中泊、御池駐車場には6時ごろ到着した。平日なので駐車場はガラ空き、天気快晴で冷え込みもそれほどない。朝食をすませ、6:31には出発できた。平坦な木道を進むと広沢田代までの登りに入る、岩礫帯の急な登りを登り切り、7:10広沢田代に到着。前方1986ピークの紅葉は終わっているが枯れた湿原の黄土色とハイマツなどの常緑樹の緑、そして青い空が見事な景観を醸し出している。湿原の中央付近まで進むと更に池塘が加わり美しさに輝きを増した。 7:30 五合目の階段上りを通過、7:51熊沢田代に到着。ここまで来るとようやく俎嵓が前方に見えてくる。広沢田代と同じような草原の向こうに俎嵓がどんと構えており、一押しのビューポイント。中央にはベンチと大きな池かアクセントになって、ベンチで少し休憩、すばらしい景観を楽しんだ。 熊沢田代から頂上まではずっと登りが続く。8:17七合目を通過したところで振り返ると、会津駒ケ岳の広い平らな山頂が見えた。ここを過ぎるとガレ場のような岩礫帯の急な登りに入り、浮石もあるので少し登りにくいが快調に登る。8:34八合目を通過、もう少しで山頂だ。ここから山頂までは意外に早く8:50には俎嵓に到着した。 俎嵓からは、すぐとなりに柴安嵓、南の方向には、手前にミノブチ岳その奥に尾瀬沼、はるか彼方に日光白根山が見えた。その右には武尊山、至仏山、その手前には尾瀬ヶ原が広がっている。尾瀬ヶ原は柴安嵓に一部隠れているので全容は見えない。青空で空気が澄んでいるのではっきりと山並みが確認できる、すばらしい眺めだ。 北の方向には、会津駒ケ岳その後ろに飯豊山や吾妻山も見えた。その左の方には越後駒ケ岳や平ヶ岳も見えた。天気に恵まれてラッキーと思った。 〇俎嵓から柴安嵓、ミノブチ岳 しばし眺望を楽しんだ後、本日の目的、柴安嵓に向かった。春には、雪がまだたっぷりあり、あまりの急傾斜にとても登れないと断念した因縁の頂きだ。登ってみると確かに急だが手を使ってよじ登れは難しくはない。9:16 僅か16分ほどで山頂に到着した。簡単に登れたので感激はない、しかし、山頂からの尾瀬ヶ原の全容とその奥の至仏山の眺望はすばらしかった。 近くの登山者が富士山が見えるというので目を凝らして見たが、私には見えなかった。後で、俎嵓からの写真に富士山の方角を撮った写真があったので調べたが、残念ながら写っていなかった。柴安嵓からは、尾瀬沼が御池岳に隠れて眺望はあまりよくない。俎嵓の頂上はすぐそこなので登山者が肉眼で確認できる。 頂上を後に登った道を下り、また俎嵓の頂上付近まで登る。トラバースの近道はないが、距離が短いので疲れるまでには至らない。 9:53ミノブチ岳の鞍部に到着。春にスキーをデポした地点で、ここから見る柴安嵓のせりあがりが見事である。同じアングルから撮った春の写真と比べてみた。春の写真には雪のとんがりピークが写っており、雪のない山頂と比較するととんがり部分にはピークがない。自然に作られた雪のピークであることが分かった。 10:03ミノブチ岳に到着、平らな山頂なのだが先端から下をのぞき込むと今日の下山コース、ナデッ窪と沼尻平が見える。ここからだと遮るものがなく尾瀬沼の全容がはっきりと見てとれる。 〇ミノブチ岳から沼尻、沼山峠休憩所 眺望を楽しんだ後、標高差560mのナデッ窪の下りに挑戦、膝に不安をあるので慎重に下った。かなりの急傾斜で後ろ向きで降りる個所もあったが、足場がしっかりしているので思ったほど不安感じない。しかし、つづら折りの下りではないので岩の段差が大きく、手を使って降りなければならず、薄手の手袋は必須であった。40分ほどで急傾斜は終わり、少し緩くなった斜面を更に30分ほど下ると、11:29ようやく沼尻平に到着した。途中スライドは2名と、御池から山頂の20名と比べるとやはり少ない。振り返ると、ミノブチ岳、その奥に俎嵓がちょっぴり見えた。 ちょうどお昼時なので沼尻休息所でランチタイム、定番のパン定食を食べ終わるころには、方々から集まった登山客十数名が昼食をとっていた。 本日の山行の核心部は終わり、後は平地の散策歩きだ。木道は歩きやすく疲れてはいないので快調に足が動く。沼のほとりは、米ツガの樹林帯と湿原が交互に現れ景色は最高、気持ちがよい。12:25沼尻峠の分岐を通過したあと、最後は大江湿原の縦断。夏にはニッコウキスゲの群落がある所のようだが、今は青い空と山際の緑、そして黄土色の草原がどこまでも続く別な美しさが見事である。 ほどなく、峠の緩い登りになるが木道の階段なので格段に歩きやすい。さすが国立公園は整備されている。峠付近の展望台は素通りして少し下ると、思ったより早く13:07沼山峠登山口に到着した。下りの樹林帯はいつの間にかコメツガからオオシラビソに変わっていたが、気が付かなかった。お疲れさまでした。 今回の山行は、登山道がよく整備されており、比較的短時間の山行だったので、いつもより疲れが少なく、快適な山行だった。登山客が少ない時期を狙って行ってみたのだが、それでも数十人の方々とスライドした。花の咲く時期はどれほど混雑するのかと思うと、あまり気が進まない。でもいつかまた訪れてみたい魅力のある山であった。

尾瀬・燧ヶ岳 6:31 御池駐車場から出発、平日なので駐車場空いている
6:31 御池駐車場から出発、平日なので駐車場空いている
尾瀬・燧ヶ岳 駐車場の奥から山道
駐車場の奥から山道
尾瀬・燧ヶ岳 分岐を燧ケ岳の方に進む
分岐を燧ケ岳の方に進む
尾瀬・燧ヶ岳 古い木道を進む
古い木道を進む
尾瀬・燧ヶ岳 6:49 石の急登
6:49 石の急登
尾瀬・燧ヶ岳 広沢田代中央、木道は古びてる前方1986ピークの紅葉は終わった。
広沢田代中央、木道は古びてる前方1986ピークの紅葉は終わった。
尾瀬・燧ヶ岳 池塘が美しい、輝いている
池塘が美しい、輝いている
尾瀬・燧ヶ岳 7:36 五合目通過
7:36 五合目通過
尾瀬・燧ヶ岳 7:51 熊沢田代入り口、俎嵓が見えた、すばらしい眺め
7:51 熊沢田代入り口、俎嵓が見えた、すばらしい眺め
尾瀬・燧ヶ岳 7:54 ベンチ到着、振り返りここでちょっと休憩
7:54 ベンチ到着、振り返りここでちょっと休憩
尾瀬・燧ヶ岳 傍らに大きな池
傍らに大きな池
尾瀬・燧ヶ岳 俎嵓登り出しの日陰に雪が残ってた
俎嵓登り出しの日陰に雪が残ってた
尾瀬・燧ヶ岳 8:17 七合目通過
8:17 七合目通過
尾瀬・燧ヶ岳 振り返り 会津駒ケ岳
振り返り 会津駒ケ岳
尾瀬・燧ヶ岳 岩礫帯を登る、少し歩きにくい
岩礫帯を登る、少し歩きにくい
尾瀬・燧ヶ岳 8:34 八合目通過
8:34 八合目通過
尾瀬・燧ヶ岳 8:50 俎嵓山頂に到着
8:50 俎嵓山頂に到着
尾瀬・燧ヶ岳 石の祠のお地蔵様アップ
石の祠のお地蔵様アップ
尾瀬・燧ヶ岳 柴安嵓はすぐそこ
柴安嵓はすぐそこ
尾瀬・燧ヶ岳 ミノブチ岳、尾瀬沼、日光白根山、男体山、長蔵小屋
ミノブチ岳、尾瀬沼、日光白根山、男体山、長蔵小屋
尾瀬・燧ヶ岳 至仏山と尾瀬ヶ原
至仏山と尾瀬ヶ原
尾瀬・燧ヶ岳 その隣に柴安蔵
その隣に柴安蔵
尾瀬・燧ヶ岳 4/20の 同じアングル、足跡があるがとても登れない
4/20の 同じアングル、足跡があるがとても登れない
尾瀬・燧ヶ岳 奥の山は左から、女峰山、小真名子山、大真名子山、男体山、日光白根山
奥の山は左から、女峰山、小真名子山、大真名子山、男体山、日光白根山
尾瀬・燧ヶ岳 更に左の山並み
更に左の山並み
尾瀬・燧ヶ岳 赤ナグレ岳、運がよけれはこの方に富士山が見える。今日は見えない
赤ナグレ岳、運がよけれはこの方に富士山が見える。今日は見えない
尾瀬・燧ヶ岳 武尊山、至仏山
武尊山、至仏山
尾瀬・燧ヶ岳 会津駒ケ岳、遠く飯豊山、吾妻山
会津駒ケ岳、遠く飯豊山、吾妻山
尾瀬・燧ヶ岳 平ヶ岳、越後駒ヶ岳
平ヶ岳、越後駒ヶ岳
尾瀬・燧ヶ岳 俎嵓を下り柴安嵓に
俎嵓を下り柴安嵓に
尾瀬・燧ヶ岳 俎嵓鞍部から柴安嵓を見上げる
俎嵓鞍部から柴安嵓を見上げる
尾瀬・燧ヶ岳 頂上直下の大岩付近につらら
頂上直下の大岩付近につらら
尾瀬・燧ヶ岳 俎嵓を振り返り、頂上に人影確認
俎嵓を振り返り、頂上に人影確認
尾瀬・燧ヶ岳 9:16 柴安嵓山頂に到着
9:16 柴安嵓山頂に到着
尾瀬・燧ヶ岳 尾瀬ヶ原と至仏山の展望
尾瀬ヶ原と至仏山の展望
尾瀬・燧ヶ岳 またまた平ヶ岳と越後駒ケ岳
またまた平ヶ岳と越後駒ケ岳
尾瀬・燧ヶ岳 俎嵓
俎嵓
尾瀬・燧ヶ岳 手前御池岳、尾瀬沼、日光連山
手前御池岳、尾瀬沼、日光連山
尾瀬・燧ヶ岳 柴安嵓下山途中でイワウメの紅葉を見つけた
柴安嵓下山途中でイワウメの紅葉を見つけた
尾瀬・燧ヶ岳 9:53 俎嵓とミノブチ岳鞍部に到着。このアングルからの柴安嵓も見事だ
9:53 俎嵓とミノブチ岳鞍部に到着。このアングルからの柴安嵓も見事だ
尾瀬・燧ヶ岳 4/20 同じアングルからの柴安嵓。あのとんがりピークは自然に雪が作ったもの
4/20 同じアングルからの柴安嵓。あのとんがりピークは自然に雪が作ったもの
尾瀬・燧ヶ岳 鞍部からの俎嵓、山頂は右奥
鞍部からの俎嵓、山頂は右奥
尾瀬・燧ヶ岳 こちらから見るとミノブチ岳は平らなビーク
こちらから見るとミノブチ岳は平らなビーク
尾瀬・燧ヶ岳 10:03 ミノブチ岳に到着、見えてる山は赤ナグレ岳
10:03 ミノブチ岳に到着、見えてる山は赤ナグレ岳
尾瀬・燧ヶ岳 その隣は御池岳
その隣は御池岳
尾瀬・燧ヶ岳 そのまた隣に俎嵓
そのまた隣に俎嵓
尾瀬・燧ヶ岳 またまた尾瀬沼全容
またまた尾瀬沼全容
尾瀬・燧ヶ岳 先端から下に沼尻平が見えた
先端から下に沼尻平が見えた
尾瀬・燧ヶ岳 ナデッ窪の急斜面を見下ろす
ナデッ窪の急斜面を見下ろす
尾瀬・燧ヶ岳 ナデッ窪を下る、写真では急に見えないがかなり急
ナデッ窪を下る、写真では急に見えないがかなり急
尾瀬・燧ヶ岳 10:26 急傾斜が続く
10:26 急傾斜が続く
尾瀬・燧ヶ岳 まだまだ続く、浮石がないので安心して下れる
まだまだ続く、浮石がないので安心して下れる
尾瀬・燧ヶ岳 10:56 だいぶ傾斜が緩くなってきた
10:56 だいぶ傾斜が緩くなってきた
尾瀬・燧ヶ岳 11:29 ようやく沼尻平入口到着、正面に沼尻休憩所
11:29 ようやく沼尻平入口到着、正面に沼尻休憩所
尾瀬・燧ヶ岳 11:30 振り返りミノブチ岳
11:30 振り返りミノブチ岳
尾瀬・燧ヶ岳 分岐
分岐
尾瀬・燧ヶ岳 分岐からミノブチ岳、俎嵓、御池岳、赤ナグレ岳
分岐からミノブチ岳、俎嵓、御池岳、赤ナグレ岳
尾瀬・燧ヶ岳 11:38 沼尻休憩所でランチ
11:38 沼尻休憩所でランチ
尾瀬・燧ヶ岳 11:51沼尻休憩所出発、振り返り登山客がいっぱい
11:51沼尻休憩所出発、振り返り登山客がいっぱい
尾瀬・燧ヶ岳 ぬまのほとりの立派な木道を進む
ぬまのほとりの立派な木道を進む
尾瀬・燧ヶ岳 実だけになったナナカマド
実だけになったナナカマド
尾瀬・燧ヶ岳 米ツガの樹林帯を進む
米ツガの樹林帯を進む
尾瀬・燧ヶ岳 浅湖湿原の小川上流方向、幅が狭い
浅湖湿原の小川上流方向、幅が狭い
尾瀬・燧ヶ岳 下流方向
下流方向
尾瀬・燧ヶ岳 12:18 長英新道分岐を通過
12:18 長英新道分岐を通過
尾瀬・燧ヶ岳 大江湿原の小川、大きな湿原なので幅がある
大江湿原の小川、大きな湿原なので幅がある
尾瀬・燧ヶ岳 下流方向
下流方向
尾瀬・燧ヶ岳 12:25 沼山峠分岐を通過
12:25 沼山峠分岐を通過
尾瀬・燧ヶ岳 しばらく大江湿原を縦断
しばらく大江湿原を縦断
尾瀬・燧ヶ岳 どこまでも続く湿原
どこまでも続く湿原
尾瀬・燧ヶ岳 12:40 湿原から樹林帯の登り
12:40 湿原から樹林帯の登り
尾瀬・燧ヶ岳 沼山峠付近の立派な緩い木道の階段、歩きやすい
沼山峠付近の立派な緩い木道の階段、歩きやすい
尾瀬・燧ヶ岳 13:05 沼山峠休憩所が見えた
13:05 沼山峠休憩所が見えた
尾瀬・燧ヶ岳 樹林帯はいつの間にかオオシラビソに変わっていた
樹林帯はいつの間にかオオシラビソに変わっていた
尾瀬・燧ヶ岳 13:07 沼山峠登山口に下山
13:07 沼山峠登山口に下山
尾瀬・燧ヶ岳 シャトルバスで御池駐車場に戻ります。お疲れ様でした。
シャトルバスで御池駐車場に戻ります。お疲れ様でした。

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