丹沢主脈縦走 焼山~姫次~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳

2018.05.25(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 39
休憩時間
42
距離
23.6 km
のぼり / くだり
2203 / 2212 m
40
10
45
1 51
27
9
10
33
10
12
19
18
20
5
4
56

活動詳細

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丹沢主脈。今更言うのも憚られますが、丹沢山地の背骨を成している主稜線のことです。 過去、八丁坂ノ頭から塔ノ岳は2回縦走しているのですが、焼山、黍殻山の山頂を踏んでいないことで、どうしてもやり残し感がありました。 コースタイム約11時間の道のりで、陽のあるうちに大倉に下山したいと思っており、できるだけ早く登り始めたいのですが、焼山登山口に一番早くても8時着のバスしかないので、日の長いこの季節に行うことにしました。 三ヶ木バスターミナルで月夜野行きバスを待っていると、重装備をした若者から中年カップルまで8人程の登山客がいました。 重装備の若者達はテントを持ってる様ですが、たしか丹沢では稜線上のテント泊はできないはずでは・・・。 キャンプ場のある終点の月夜野まで行くのだろうか、などと思っていると、予想に反し全員焼山登山口に下車。 各々身支度してるなか、一足早く歩き始める。 登山口方面に左折すると、すぐさま林道となり、川を渡ると間もなく登山道の取りつき点に着く。 「山ビル注意」の看板が建っている。登山者が麓の集落まで運んでしまうことも多く、迷惑をかけているいる事も自覚しておきたい。刺されたら完全に殺さないと増える一方だという。 今日は気温が高く、すぐに汗だくとなる。長距離を歩くにはキツイ出だしとなった。 1時間程登った頃、つば広の帽子を被った男性が追い付いてきた。私より20歳は若いだろうか、軽く挨拶を交わすと休んでいる私を尻目にどんどん登って行く。うーん、何か悔しい。 やがて焼山に到着。 山頂からの眺望はほとんどないが、鉄塔が建っており、それに登ると周囲を見ることができた。宮ヶ瀬ダムと仏果山や丹沢三峰から丹沢山に至る稜線などが見えるが、ことさら言うほどの眺望はなかった。 次の黍殻山は眺望も無く、真ん中にドーンと降雨計が鎮座している殺風景な山頂で、初めてじゃなければ巻道で通過したいところだ。 登山道は姫次まで徐々に高度を増していき、そこから一旦高度を下げ南東に向きを変えながら、ブナ林の中を再び高度を上げていく。 最後のキツイ階段の登りが終わると神奈川県最高峰の「蛭ヶ岳」(1673m)だ。2時に近い時間では流石にもう人はいない。傍らにはシーンと静まり返った蛭ヶ岳山荘が佇んでいた。 比較的天気は良くて、山頂からの眺めは富士山は勿論、山中湖まで確認できた。 軽く食事を摂ると、急いで出発。まだまだ先は長い。 この時期の丹沢は丁度つつじの見頃だ。シロヤシオ、三ツ葉躑躅など白や赤の花が咲き誇っている。 特に蛭ヶ岳から丹沢山の間に多く見ることができた。 蛭ヶ岳から檜洞丸までの登山道周辺にも多く見られるそうだが、登山道崩落の為、通行止めとなっていた。 丹沢山を過ぎ、塔ノ岳に向かっていると、続々と前方から登山者が来る。どうやら、丹沢山の「みやま山荘」を目指しているようだ。 疲れた表情で「小屋はまだですか?」などと訊かれたりもする。 塔ノ岳に着く頃には大分陽も傾いてきていた。俄かに雲も湧き上がり、雲海を作り始めている。 そんな様子を、ビール片手に眺めている小屋泊まりの人々を横目に大倉尾根に向かう。いわゆる「バカ尾根」である。 登りで苦しいのは勿論だが、先の見えない延々と続く坂にウンザリするのは下りも同じだ。 石がゴロゴロしているところや、歩幅に合わない階段だったり、歩きにくいこと夥しい。 途中で日没を迎えたようだが、幸いなことに残照あるうちに大倉バス停に着くことができた。

塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 焼山登山口バス停
焼山登山口バス停
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 最初は林道歩きから。
最初は林道歩きから。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 登り始めは石畳が敷かれている。
登り始めは石畳が敷かれている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大きな石が点在している所に着くと、一旦は尾根にのるが、すぐにまたトラバース道になる。
大きな石が点在している所に着くと、一旦は尾根にのるが、すぐにまたトラバース道になる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 焼山山頂への分岐。巻道との時間的差は殆ど無い。
焼山山頂への分岐。巻道との時間的差は殆ど無い。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 焼山山頂
焼山山頂
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 焼山展望鉄塔
焼山展望鉄塔
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 鉄塔の上から宮ヶ瀬ダム、仏果山方面を望む。
鉄塔の上から宮ヶ瀬ダム、仏果山方面を望む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢三峰方面。右端の丸い山は丹沢山。
丹沢三峰方面。右端の丸い山は丹沢山。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 焼山展望鉄塔
焼山展望鉄塔
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 祠が三つあり、麓の三つの集落にそれぞれ向いているという。
祠が三つあり、麓の三つの集落にそれぞれ向いているという。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 祠
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 祠
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 平丸分岐
平丸分岐
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 五葉躑躅が満開。
五葉躑躅が満開。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 黍殻山への尾根道。
黍殻山への尾根道。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 殺風景な黍殻山頂。雨量計がドーンと真ん中に建っている。
殺風景な黍殻山頂。雨量計がドーンと真ん中に建っている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 黍殻避難小屋分岐
黍殻避難小屋分岐
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 黍殻避難小屋。上から見る限り新しそうだ。
黍殻避難小屋。上から見る限り新しそうだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 青根分岐
青根分岐
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 八丁坂経由で青根に下る分岐。
八丁坂経由で青根に下る分岐。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 姫次付近では躑躅も終わりか。
姫次付近では躑躅も終わりか。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 東海自然歩道最高標高地点。
東海自然歩道最高標高地点。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 姫次からの富士山。
姫次からの富士山。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 姫次。テーブルが三つ並んでいる。奥に見えるのは蛭ヶ岳。
姫次。テーブルが三つ並んでいる。奥に見えるのは蛭ヶ岳。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 姫次を下ったところからの富士山と大室山。中央の鞍部は武田軍が犬を先頭に越えたといわれる「犬越路」。
姫次を下ったところからの富士山と大室山。中央の鞍部は武田軍が犬を先頭に越えたといわれる「犬越路」。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 原小屋平。昭和30年の神奈川国体に際して神奈川県が建てた小屋の跡と山岸猛男氏の著書にあった。
原小屋平。昭和30年の神奈川国体に際して神奈川県が建てた小屋の跡と山岸猛男氏の著書にあった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 竜の頭か?フェニックスか?
竜の頭か?フェニックスか?
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ブナ林の中の地蔵平。
ブナ林の中の地蔵平。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 コバイケイソウもよく目にする毒草だ。発芽時は行者にんにくとよく似ているので注意が必要。
コバイケイソウもよく目にする毒草だ。発芽時は行者にんにくとよく似ているので注意が必要。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢ではよく目にする木製階段。首都圏に近い山地の宿命か、オーバーユースぎみの道が多く、木道などで保護が図られている。
丹沢ではよく目にする木製階段。首都圏に近い山地の宿命か、オーバーユースぎみの道が多く、木道などで保護が図られている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大室山と御正体山(左奥)。
大室山と御正体山(左奥)。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 所々にある躑躅がまぶしい。
所々にある躑躅がまぶしい。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 檜洞丸と富士山
檜洞丸と富士山
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳への登りから姫次方面を振り返る。真ん中のピークは袖平山。
蛭ヶ岳への登りから姫次方面を振り返る。真ん中のピークは袖平山。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 シロヤシオ?
シロヤシオ?
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 あと一登りで蛭ヶ岳。
あと一登りで蛭ヶ岳。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 シロヤシオツツジ
シロヤシオツツジ
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 こちらは三つ葉躑躅?
こちらは三つ葉躑躅?
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢は山体が古いせいか崩壊地が多い。
丹沢は山体が古いせいか崩壊地が多い。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 時間が遅いため、人気のない蛭ヶ岳山頂。
時間が遅いため、人気のない蛭ヶ岳山頂。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳山荘。稜線上の山小屋の中で一番小さい小屋。
蛭ヶ岳山荘。稜線上の山小屋の中で一番小さい小屋。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳山荘前からこれから向かう稜線を望む。右奥に縦走最後の塔ノ岳が見えている。
蛭ヶ岳山荘前からこれから向かう稜線を望む。右奥に縦走最後の塔ノ岳が見えている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 斜面にしがみ付くように咲いている躑躅。
斜面にしがみ付くように咲いている躑躅。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 鬼ヶ岩ノ頭
鬼ヶ岩ノ頭
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 躑躅と西丹沢方面
躑躅と西丹沢方面
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 鬼ヶ岩から蛭ヶ岳を望む。
鬼ヶ岩から蛭ヶ岳を望む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ブナの枯れ木も多い。
ブナの枯れ木も多い。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳を振り返る。
蛭ヶ岳を振り返る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 不動ノ峰。
不動ノ峰。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 不動ノ峰より振り返る。中央奥が蛭ヶ岳。
不動ノ峰より振り返る。中央奥が蛭ヶ岳。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 不動ノ峰より丹沢山(左端)から塔ノ岳(右端)への稜線を望む。奥は大山。まだまだ、塔ノ岳は遠い。
不動ノ峰より丹沢山(左端)から塔ノ岳(右端)への稜線を望む。奥は大山。まだまだ、塔ノ岳は遠い。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 不動ノ峰休憩所。天候の急変時にも役立ちそう。
不動ノ峰休憩所。天候の急変時にも役立ちそう。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 象篏されたように躑躅が点在している。
象篏されたように躑躅が点在している。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山
丹沢山
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山にある「みやま山荘」
丹沢山にある「みやま山荘」
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大山と相模湾
大山と相模湾
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 箒杉沢と富士山
箒杉沢と富士山
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳より富士山を望む。
塔ノ岳より富士山を望む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳より蛭ヶ岳方面を望む。
塔ノ岳より蛭ヶ岳方面を望む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳山頂
塔ノ岳山頂
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 尊仏山荘。この山頂も昔はブナ林だったとか。
尊仏山荘。この山頂も昔はブナ林だったとか。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 夕刻になり湧き立つ雲。
夕刻になり湧き立つ雲。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 富士山と雲海
富士山と雲海
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 まだこんなに高い。ここから一気に下る。
まだこんなに高い。ここから一気に下る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大倉まで6.4kmの表示でゲンナリ。
大倉まで6.4kmの表示でゲンナリ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 「金冷し」から大倉尾根へ。
「金冷し」から大倉尾根へ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大倉方面にも雲が流れ込んでくる。
大倉方面にも雲が流れ込んでくる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 夕日に照らされる松。
夕日に照らされる松。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大倉バス停。平日でも30分に一本はあるようだ。
大倉バス停。平日でも30分に一本はあるようだ。

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