活動データ
タイム
05:46
距離
10.1km
のぼり
932m
くだり
931m
活動詳細
すべて見る今シーズンの紅葉のメインターゲットは、実は扇ノ山だったんです。ただどうにも天候に恵まれず、いいタイミングで訪れることは叶いませんでした。 となれば、やっぱり鈴鹿に行くしかないでしょー! 今回訪れた竜ヶ岳も、秋のメインイベントとしてじっくり温存していた山です(^^) 鈴鹿セブンマウンテンにも選定されている竜ヶ岳。三重県いなべ市と滋賀県東近江市にまたがる山で、北に藤原岳、南に釈迦ヶ岳という位置関係です。 前回登った三池岳は竜ヶ岳と釈迦ヶ岳の間に位置していたので、本当にすぐお隣の山ですね。三池岳からすぐ間近に竜ヶ岳が見えていました。 中華鍋を裏返したようななだらかで穏やかな山頂部は、一面を笹原に覆われ美しい姿を見せています。その笹原にシロヤシオの木が点在するんですが、真っ白なシロヤシオの花が満開になると、まるで緑の牧草地に放牧された羊の群れのように見えることから、「竜ヶ岳の白羊」と呼ばれ名物となっています。シロヤシオは紅葉するので、秋の季節には赤羊なんて呼ばれていますが、赤い時点で羊じゃなくね?…なんて思ったりも(^_^;) 美しい山容とパノラマ展望で、鈴鹿セブンマウンテンの中でも屈指の人気を誇る山でもあります。 私にとっての竜ヶ岳は、「また来る理由」の山。前回訪れたのは5年前の奇しくも11月。 息もできないほどの冷たい暴風が吹き荒れ、周囲には低い雲が垂れ込み展望はほぼナシ。さらにまともに歩けないほどのズルズルのぬかるみにズボンは泥んこ…という見事な三重苦を味わいました。 https://yamap.com/activities/598161 それでも振り返ってみるとやっぱり竜ヶ岳はいい山だなと…そんな悪条件でも魅力を感じられる山だったことを覚えています。 鈴鹿第一章はたくさんの山を巡りたかったので、再訪は後回しになり…5年を経て鈴鹿の山巡りも第二章に突入ということで、満を持して竜ヶ岳を訪れることにしました(^^) 天気予報は晴れですがまたもや強風の予報。見晴らし予報は△の"まずまず"なので、もしかすると少しガスるかもしれません。 大丈夫!晴れるでしょう!山の神様を信じて竜ヶ岳に向かいます!*\(^o^)/* 鈴鹿に向かう時は名神八日市ICから八風街道(R421)を東進することが多いんですが、さすがに八風街道も通い慣れました。買い出しのコンビニもお気に入りのラーメン屋さんも、ナビなしでもバッチリです(^^) 5:50に宇賀渓の竜ヶ岳駐車場に到着。まだ夜明け前で薄暗いのに、なんと入場待ちの車列ができています! おじさんが一人で料金徴収をしているので時間がかかるのと、財布をザックに入れてる人が多すぎる!いちいち車を降りて、トランクを開けて、ザックを弄って財布を探す…そりゃ時間かかるわ!(~_~;) ちなみに私は到着前から手の平に500円玉を握りしめています。仕事でも何でも"段取り8割"って言うでしょ?準備が大切なのですよ( ̄+ー ̄) 夜明け前到着なのに160台止められる駐車場は、見た目1/3ほど埋まっている感じ。こりゃあっという間に満車やな。人気の高さがうかがえます。 準備をして6:20に出発。上り金山尾根、下り遠足尾根の予定。基本「また来る理由」の山は、前回と同じルートを歩くことにしています。 出発してから30分ほどは舗装路歩き。白滝丸太橋で沢を渡ってから本格的に山に入ります。ちなみに遠足尾根の登山口は丸太橋の少し手前。 丸太橋を渡って少しだけ山を登り、魚止橋を渡った先に分岐があります。右が本線、左は魚止滝です。 この魚止滝はぜひ立ち寄っていただきたいポイント。大きな岩壁と深い森に囲まれた滝は幻想的で、まさに秘境の滝を感じさせる風情です。分岐からすぐ近くなので、面倒臭がらずにぜひ見に行って下さい☆ 分岐に戻って本線を進むと、その先は連続する花崗岩の岩場上りになります。大きな一枚岩のロープ場が続く。しっかり三点支持で行きましょう!岩盤を斜行するような所もありますので充分注意してください。 岩場を登り切ると、ようやく金山尾根に取り付きます。出発していろいろ寄り道しながら、ここまでおよそ45分。 金山尾根も厳しい急登続き。さすが鈴鹿!決して楽はさせてくれません。やっぱり鈴鹿はこーでなくちゃ!テンション上がりますね!(^^) 前半は岩場多め、後半は木立に囲まれた尾根の急坂が続きます。岩頭を踏み越えながら登るのも楽しいですし、後半の尾根上りは尾根幅も広いので、セルフジグザグ斜行でリズミカルに行きましょー! YAMAP地図上の展望台まで来ると、高い木々が少なくなり、一気に展望が開けます。 竜ヶ岳山頂は…ちょっとガスっぽいか?北に藤原岳、南に釈迦ヶ岳…ありゃー!1000m付近は雲がかかってますねー。下りに使う遠足尾根の稜線がキレイに見えます。たくさんの人が登って来てますね。上り遠足尾根の方が多いのかな?みなさーん!金山尾根は誰もいなくて静かですよー! そして振り返ると、うーみーっ!キラキラと輝く海が見えます。伊勢湾です。いやー、素晴らしいな(^^) 足元をよく見ると…あれ?岩が違いますね?石灰岩かな? 太古の海の底…石灰岩の岩盤の下でマグマがゆっくりと冷えて花崗岩になる…それがそのまま地殻変動で隆起したのか?標高の低いところは花崗岩、高いところは石灰岩。面白いですね! 山頂は石灰岩なのでなだらかな形状です。花崗岩ならこうはならない。花崗岩ならもっと険しい山容になるでしょう。 南側に位置する御在所岳や鎌ヶ岳は、全体が花崗岩でできているので、崩落も激しく険しい山容です。 逆に北側の藤原岳は全体が石灰岩の山で、近江カルストの一部を形成しています。そのため山頂部は比較的なだらかで平坦地も多い。御池岳や霊仙山は言わずもがなですね。広大なカルスト平原を抱えた山です(^^) このような地質の違いも鈴鹿の山々の個性。だから鈴鹿は面白い!…なーんてことを一人で考えながら歩くのが楽しいんです(^-^) 8:40、出発してからおよそ2時間20分、山頂へ向かう稜線に乗りました*\(^o^)/* スゴい開放感!お?ガスも晴れてきたかな? ここからは絶景を楽しみながらの、笹原の稜線歩き。木々の色づきもいいですね。シロヤシオは深紅です。 竜ヶ岳…なんて美しい山なんでしょう。こんなに美しい山もなかなかないです。厳しい急登の連続に疲れもありますが、この姿を見れば全然頑張れます!…ですが、稜線に出たら風が…ヤバい!(>_<) いよいよ最後のひと上り!遠くから眺めていると、「気持ちよさそうな一本道やなー!」と思うんですが、斜面を見上げると結構キツいかも(^_^;) 最後のひと頑張り!9:05、出発してからおよそ2時間45分、無事に竜ヶ岳山頂に到着です!*\(^o^)/* 人が多くて賑やかな山頂です(^_^;) ラッキーなことにガスも見事に晴れました!展望も最高!言葉はいりませんね。画像で見てください。 御池岳や雨乞岳は依然雲がかかっています。1200m付近はまだガスですね。 それにしてもスゴい風やーっ!まともに立つこともままなりません。ハットのツバがパタパタして、視界が遮られるぅ(ー ー;) とても食事なんて無理!コンロの火なんてつかないよー!とにかく絶景をしっかりと目に焼き付けて、おやつの甘栗を頬張って、早々に山頂を離脱します!(^_^;) 風の強いことを除けば、最高に気持ちいい稜線歩き。何度も振り返って景色を眺めながらため息…はぁ、美しい… 本来なら真っ直ぐ進めばそのまま遠足尾根に入るんですが、現在一部が整備作業による通行止めになっているので、クラのピークの手前から迂回路に入ります。稜線の北斜面に道がつけられています。よく整備された歩きやすい道で、藤原岳がキレイに望めます(^^) 迂回路を歩き切って本来の稜線に戻ります。食事のできるところを探しながら歩いてたんですが、眺めのいい開けたところは大概風が強い。 森の斜面に入る手前の展望地では、遠くに雪をたたえた御嶽山と乗鞍岳が見えました*\(^o^)/* 森の急坂をグングン下り、10:30、ポイント137番の開けた岩場に到着。前回はここで食事にしたので、今回もここにします。山頂からおよそ1時間10分。 風もなくて穏やか。展望はありませんが、キレイに色づいた紅葉を眺めながらのんびりと食事です(^^) ゆっくり休憩をして11:15に下山再開。 ここからは尾根の急坂を一直線に駆け下り、さらに九十九折の急斜面をスラローム。下山再開からおよそ30分で登山口に到着です*\(^o^)/* そう言えば、登山口が近づいて沢音が聞こえる辺りまで石灰岩でしたね。沢音が聞こえるようになって、ようやく花崗岩。南側の金山尾根は花崗岩中心、北側の遠足尾根は石灰岩中心みたいです。もしかしたら北の近江カルストの石灰岩層と、南側の花崗岩帯の切れ目になってるのかな?面白い!(^^) あとは舗装路を20分ほどのんびりと歩いて駐車場に戻るだけ。 戻ってビックリ!予想はしていたものの、広大な駐車場は見事にほぼ満車!空いてる所は下山して帰られたのでしょう。 いやー、みんなどれほど竜ヶ岳好きやねん!?(^_^;) さあ、竜ヶ岳ですが… 前回かなりの悪い条件の中でもいい山だと思ったんですが、今回改めて…めっちゃいい山です!*\(^o^)/* 歩きごたえ、登りごたえは、さすが鈴鹿の山と納得できるボリューム感。山頂近くの稜線は展望もよく、とても気持ちいい。そして何と言っても山が美しい! さすが竜!人気の高さも頷けますね。暴風以外は満点登山でした☆満足です(^-^)
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