活動データ
タイム
06:56
距離
11.7km
のぼり
656m
くだり
657m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=25分(金沢-見上峠) 《登山コース》 7:53見上峠-8:19医王の里-9:06西尾平-9:41前山-10:30/10:40白兀山-11:03蛇尾山-11:20/12:28夕霧峠(食事)-13:38/14:03西尾平-14:49見上峠 (グレートトラバース風に) その日、random walkerは次男と医王山の見上峠にいた。次男は先日、雪山に登りたいといってワカンとトレッキングポールを購入したばかり。この日が初雪山である。小さい頃からどこでも見境なく歩き回り、すぐに迷子になる子だった。random walkerの呼称は本来、彼にこそ相応しい。果たして彼は無事、雪山デビューできるだろうか。 登山開始から30分、医王の里の少し上で二人はワカンを装着した。次男はワカンの威力をすぐに実感した様子。西尾平で林道から山道に入る。トレースは少なく、二人は重い雪質に手こずりながら進んで行く。 前山(標高724m)を経由し、しがらくびに到達すると、再びしっかりしたトレースが現れた。ここから白兀山までは急登が続く。ところが、次男は足のつけ根に異常を訴え、random walkerから大きく遅れ始めた。日頃の運動不足がたたり、ワカンと雪の重さに足が悲鳴を上げたようだ。 午前10時30分、白兀山(同896m)に到着。次男は痛みで顔を歪めているが、少し休憩すれば大丈夫と気丈に振る舞った。二人は先へと進み、次男はrandom walkerに遅れながらも蛇尾山(同920m)を経由し、何とか夕霧峠の白兀平ヒュッテにたどり着いた。 ベンチに腰かけ、笑顔を取り戻した次男。二人はメスティンでタコ飯を炊き、フライパンでとり野菜みそ鍋を作り始めた。ここでrandom walkerは残念なミスを犯す。いつもどおり炊飯にポケットストーブを使用したのだ。ヒュッテの中とはいえ雪山では火力が弱く、コメに芯が残ってしまった。失敗は成功のもと。random walkerは二度と同じ失敗を繰り返さないと心に誓った。 下山は林道をたどる。積雪は深いし、ところどころ小規模な雪崩が起きた形跡があり、気を抜けない。西尾平で休憩していると、イーサンが下山してきた。医王山ではイーサンとの遭遇率が高い。ここに棲んでいるのではないか?と思うほど(笑。 ゆっくり足を休めたのとワカンを外したのとで、次男が息を吹き返した。表情に生気がよみがえり、それ以降は遅れることもなく、しっかりとした足取りで見上峠に帰還した。次男の雪山デビューに、random walkerは内心大喜びしていた。どうやら心強い相棒を得て、山行への意欲が一段と高まったようである。前人未踏の挑戦は続く。
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