活動データ
タイム
06:21
距離
16.7km
のぼり
676m
くだり
659m
活動詳細
すべて見るまたまた「国見山越え」ですが、越えただけではあまり意味もないので尊延寺経由、甘南備山、さらに虚空蔵谷の滝を巡るコースを考えました。これらのコースは人気コースのようで多くの方が歩いていますが、一応、「葛城北峯の修験の宿」の探索を念頭に置いています。 ■国見山越えの道 「枚方の歴史」(瀬川義則、馬部隆弘ら、松籟社)をみていると、国見山は昔から地元の人々から「高峯」と呼ばれていたという記述があるので「葛城北峯の修験の宿」の「高峯」は、やはり国見山でしょう。その次は尊延寺(波多寺)は分かっていますが、その尊延寺の道を確認したい。国見山から尊延寺に降りる明治の陸測図の道は歩いてみましたが、それに関連して今の地理院地図にある破線路を歩いてみたい。これが第一の目的です。 2020/3/27(明治陸測図破線路);https://yamap.com/activities/5855343 2020/3/13(尊延寺からの谷道);https://yamap.com/activities/5848831 2020/3/03(尊延寺の波多寺);https://yamap.com/activities/5754982 ■尊延寺の次の宿は? さらに、尊延寺の次(田寺もしくは田九十)がさっぱり分かっていないのです。三井寺の行者さんも樟葉の久修園院に無理やりこじつけみたいです。ここでは甘南備山(神南備神社・廃甘南備寺)あるいは、大住の虚空蔵谷の滝を想定してみました。 「三井寺と修験道」:http://www.shiga-miidera.or.jp/doctrine/msyugendo/03.htm その根拠は・・・全くありません。あるとすれば虚空蔵谷の滝で滝行ができそうというくらいですかね。あと、甘南備山にあったという(元)甘南備寺跡地には石標の横の案内板に「天平年間(729年~749年)行基により創建と伝えるが、それ以前に役行者が柴灯護摩(サイトウゴマ)の秘法を修していたという。」という記述があるくらいです。 戸原さん;http://www.y-tohara.com/kannabi.html とりあえず行ってみなければ・・・ ■津田はどうかな? 今日は津田から入ります。型通り源氏の滝から登ろうとしていましたが、歩くのはチト遠いという横着心で津田だからにして、一応津田のことを調べておりました。 Localwikiを見ていると・・・ 【津田の圓通寺は天平時代、興福寺の僧宣教大師が円通谷の平瀬に開基。葛城修験道場として隆盛を極めたが衰退していった。この寺は津田の地名のルーツとなった古代寺院「津田寺」を起源とする。 寛文9年(1669)釈迦堂を再興 元禄13年(1700)頃、釈迦堂を津田春日神社境内に移築 元禄14年(1701)、浄土宗知恩院末の遣教山円通寺となる 宝暦11年(1761)、現在地(津田元町二丁目)に移転、本堂を建立】 とあります。このwikiは引用文献が「菅原生涯学習市民センター資料」とあるだけでオリジナルが不明なので、少し調べてみると、『興福寺官務牒疎』に「開元寺 徳泉寺 津田寺 在同郡(交野)倶宣教大師開基坊舎八舎宛有之」と記されているとありました。 大阪再発見!;http://www12.plala.or.jp/HOUJI/otera-2/newpage1032.htm 等多数 またややこしいことを!。「興福寺官務牒疎」はかの有名な椿井文書(江戸時代後期に作成)で偽作という評価が高いのです。 」 しかし、大阪再発見!のサイトでは、【1682年(天和2年)成立の『当郷旧跡名勝誌』の「円通寺事」には、えんず谷にあった円通寺の所在を示すとともに、渚の院を開いた惟喬親王が当地で狩猟のとき門前に雪女が現れたことやえんず谷の奥で光物が出て障害があったため住僧がなく、修行をつんだ山伏が蟹の化身を祈りにより退治したが、その後寺は衰退したことなどを記されている。 平安時代に著された『諸山縁起』には葛城北峰の宿として、宣教大師開創の寺院が登場すること、現在の円通寺の境内には行者堂がある】云々と書かれていて興味深いです。「当郷旧跡名所誌」は馬部隆弘先生のブログによると「あやしい」ということですが、ボクはもとより正誤の判断基準など持ってないので注意の上で引用しておきます。まあ行って見るだけですので。 https://researchmap.jp/read0106719/research_blogs ■歩いてみて 国見山越えの道に関して、今回の尾根道はところどころに踏み跡らしきものはありましたが、ほとんど廃道で、おまけに降りる先が工事中だったんで、次の尾根に迂回しました。そんな訳で参考にはなりませんが、前回明治陸測図の破線路は歩いたので、通ったことにしておきます。堰堤工事はもう少し続くようなんで、国見山からは穂谷に降りるしかないようです。 廃甘南備寺(跡)に行けなかったのは残念ですが、甘南備山(甘南備神社)は行者さんにとっても、虚空蔵谷の滝に行く途中に立ち寄ってもおかしくはないと思いました。サイト情報からだけの感想ですが。 虚空蔵谷の滝に行く前に虚空蔵堂を通りますが、その虚空蔵堂は立派な磐座を背負っていて感動モノでした。滝は山とは言えないほどの低山の谷にありますが、滝らしい立派な滝で、十分に滝行もできたのではないかと思いました。 京田辺道中記によると【虚空蔵堂は承久3(1221)年に大住家友当時の領主が建立。 地元の人には「こくぞうさん」の愛称で親しまれている。以前は法輪山葛井寺と呼ばれる。足利義満の時代に兵火で寺は焼失したが、お堂だけが残り、現在に至る。 ご本尊は、知恵と福徳にご利益があるといわれている虚空蔵菩薩。】ということで、修験との関わりの記述はありませんが、虚空蔵谷の滝は虚空蔵堂を抱える磐座あたりを拠点にして滝行するにはもってこいの滝と思われました。 京田辺道中記(京田辺市観光協会);http://kyotana.be/object/detail/6/ 一方では、尊延寺から甘南備山経由、尾根道を通って虚空蔵谷へのルートは、「葛城北峯の修験の宿」の道と考えなくとも、ハイキング道としてもなかなか良き道だと思いました。みなさんが好んで歩くはずだと。 トップ写真はなんのことか分からないでしょうが、虚空蔵堂背後の磐座。あまりに立派だったので、これを採用しました。 ■接近遭遇 国見山周辺:ハイカー約15名(2〜10m)、府職員2名(2m) 甘南備山周辺:ハイカー、ランナ-など約8名(2〜10m) ■コースタイム 10:10 JR津田 10:27 津田春日神社 10:34 10:40 コンビニ■15分準備休憩 10:55 11:00 圓通寺 11:21 円通谷口 12:00 国見山 12:05 尾根下降点■19分休憩 12:24 12:31 尾根分岐 12:37 尾根引き返し点 12:50 谷着地 13:14 厳島神社 13:21 13:29 尊延寺 13:33 13:54 扇池端■16分昼食休憩 14:10 14:20 神南備神社 14:25 14:36 三角点 14:54 ゴルフ場境界道入り口 15:14 野外活動センター東屋 15:29 虚空蔵堂 15:36 虚空蔵滝 15:53 16:08 堤防下■6分休憩 16:14 16:30 JR松井山手 ---------------------------------- 18.3km/6時間21分(山旅ロガー読み、沿面距離、うち休憩56分)
活動の装備
- その他(Other)TCL10Pro
- その他(Other)京セラ Urvano V03
- ミレー(MILLET)M08842
- キャラバン(caravan)グランドキング GK71
- その他(Other)ワークマン エアロ ストレッチ クライミングパンツ
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