活動データ
タイム
22:28
距離
21.0km
のぼり
3662m
くだり
3671m
活動詳細
すべて見る一度も沢へ入らないまま夏が終わった。 やっと巡ってきた一泊二日で山に入れる週末も、全国的な荒天予報。 MJMさんと話した結果、チンネ左稜線を目指すなら私が行った事がない池ノ谷を詰められるし、天気が崩れても北方稜線を回って劔を周遊出来るという割と安易な考えで決まった。 1日目 白萩川は水位が下がっていたので楽に渡渉出来た。 小窓尾根はMJMさん曰く去年より整備されていたらしく、簡単に抜けられた。 池ノ谷は話に聞いていた通り遅い時期に入ると雪渓がズタズタで標高差以上に時間が掛かったが、雪渓の無い2400mより上でも水が出ていたのでありがたかった。 三ノ窓は誰一人居らず、ゴミの少ない箇所にツェルトを張る事が出来たので少し休んでから左稜線の偵察に向かったが、どこが取り付きか分からず3時間も迷った挙句、やっと見つけるも、ガスが晴れたら三ノ窓からでも確認できる事が分かり乾いた笑いが出る。 初日からまさかの12時間行動で疲れ切っていたが、翌日の荒天が信じられないほどの星空と、富山湾の夜景が綺麗だったので良しとする。 二日目 3時くらいから雨が結構な強さで降ったので4時の起床時には止んでいたが、チンネは諦め下山する事にした。 …はずだったが三ノ窓は電波が普通に入る為、次に強い雨雲が八ツ峰付近に掛かるのは8:30頃という局地予報を見たMJMさんがクレオパトラニードル(以下ニードル)なら本降りになる前に抜けられると言い出した。 正直萎えていた私はさっさと帰りたかったが、妙な意地で「ああ、いいッスね」と答えてしまった為向かう事に。 ニードルはチンネを挟んで八ツ峰との間にあるので距離的には近い。池ノ谷ガリーに荷物をデポし、チンネの終了点までヌルヌル滑る岩場をロープも出さず無理矢理登った。ステルスのフリクションを活かしてサクサク進んでいるMJMさんに対してビブラムの私は足が頼りにならず、腕を消耗しながら辛うじて後を追う。 ニードルに着いて取り付きを探し回ると、どうやらチンネ側のバンドの端から登る事が分かった。ルートは短いので20分程度でサクッと終わらせて、チンネの終了点から懸垂2Pで池ノ谷ガリーまで降りてデポ地に着いた時、丁度雨が本降りになったので時計を見ると8:20。局地予報恐るべし。 感心したのも束の間、雷の音が鳴りはじめたのでかなり焦る。横殴りの雨も激しくなってきたが、それ以上に確実に近付いている雷に二人とも恐怖し先を急ぐ。 長次郎のコルに着いた時にはとうとう霰まで降ってきて雷鳴も1秒感覚になったので二人とも固まる。 雷鳴が3秒感覚になってからようやく安心して本峰に登り記念撮影もそこそこに、逃げるように早月尾根を下る。 二日間の山行だったが、劔で他の登山者に会わないのは初めての経験だった。
活動の装備
- ペツル(PETZL)シロッコ
- ペツル(PETZL)ルベルソ
- ミレー(MILLET)ドライナミック メッシュ NS クルー
- オスプレイ(OSPREY)バリアント52
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)トレイルプロショック
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トランゴ SEVO GTX
- スポルティバ(LA SPORTIVA)カタナ
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