もっとおいでよ甲武信ヶ岳

2020.07.05(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 40
休憩時間
1 時間 11
距離
17.7 km
のぼり / くだり
1607 / 1605 m
21
1 17
1 37
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5
3
4
1 20
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19
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1 8

活動詳細

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結論から言うと登山者はまさかの三組5名しか会わなかった。 百名山なのに、凄い非密っぷり。 さて、甲武信ヶ岳は百名山制覇に躍起になっていた10年以上前に登った。 何故、今更の甲武信ヶ岳? ①暑いから高山がいい。 ②先週ガッツリやったから足が出来てるうちにキツい山をしたい。 ③今どうなってんのかな。 ④甲武信ヶ岳の山バッチが家で見当たらない、ついでに十文字小屋のバッチ欲しい。 ⑤たぶん密にはならない山。 以上。 はい、行きましょう。 昼に出発、すき家で夏の定番、ニンニクの芽牛丼を食ってだらだら行く。 ちょっと出遅れた、到着が遅くなりそう。 ちょっと高速使いましょう。 買い出しを済ませ藤岡から面倒な碓氷峠や県境を通過し、最近開通した中部横断道を行く。 中部横断道は現在無料。 昔は本当にダラダラ国道を走ったものだ。 目的地は今夜の風呂と飯、相木温泉滝見の湯。 ここは何度も来ている所。 バイクツーリング時代や200・300名山時代、山梨百名山時代など。 おや、今日は空いている。 上野村のしおじの湯と並ぶ日帰り温泉の秘湯。 梅雨時だからかな。 ぬるま湯でだらりと溶け、名物の相木蕎麦を食う夜の一時。 昔は携帯圏外だったが無料Wi-Fi付いたのね。 登山口に向かいましょう。 夜だから対向車の心配もなく短絡路の峠道で川上村へ行く。 こっちはもう本当に何度も通った。 高原レタス畑の道を奥へ奥へ進む。 林道に入り砂利道を行くと舗装された広い駐車場に到着した。 他に車は2台。 立派な便所あり、角には東屋がある。 この東屋、10年以上前にここでテント泊したのだが、激しいラップ音が一晩中鳴り続け寝苦しい思いをしたものだ。 だから奥の方は嫌。 離れた所に停めて、一杯飲む。 そういえばホタル出るかな。 外で雲間から星を眺めて待つが出そうもない。 何か違うの出そう。 早めに寝る。 朝5時前に車が数台来る。 早いな~。 ん。 いや。 俺が遅いのか。 朝食にわらじカツ丼を食う。 1024kcal、更にカキフライで追い討ち。 重い朝食だと昼までしっかり持つ。 鹿が現れる。 若い鹿だな、こちらが動くとビクッとするが逃げる事なく見つめ合う。 もう他の人はいない、やはり遅いのか。 便所を済ませて出発する。 ゲートから大荒れ林道を進む。 分岐を源流ルートに向かう。 渓流沿いの林道は続き、小さな神社に一礼。 林道は森の登山道に変わる。 苔々した美しい森と源流沿いの道。 昔に見た覚えのある遭難慰霊碑には使った後なのか木の杖が並んでいる。 昔はこんなびっしり無かったな。 渓流沿いをじわじわ登る。 苔が増して美しい。 ぶっしーぶっしーこーぶし~ぶしこーぶしぶし~ 勝手に甲武信の歌を歌う。 森の香りと渓流の水煙。 マイナスイオン豊富どころじゃないね。 じっくり眺めながらの静かな道。 2時間弱でナメ滝で一休み。 再開して沢が細まり、少し登ると千曲川水源地の木柱が立つ。 苔々の岩の向こうからサラサラ流れてくるのは大体が雨水だろう。 水源はそこじゃなくてちょっと下の、木の根の下の穴の所。 コップが設置されており、なかなかの甘露。 沢を離れ急に静かになる登山道。 グイグイ急坂を登る。 1人降りてくる。 早朝来た人で往復なのかな。 尾根道に到着。 ここでようやく携帯電波がギリギリ入る。 甲武信ヶ岳に行く前に、隣のピークから横顔が見えるかな。 右手、水師の山頂に向かう。 大好きな奥秩父らしい森。 少し下り、少し登ると水師山頂。 ありゃ、展望なし。 戻ろう。 分岐に戻り甲武信ヶ岳に進む。 少し進むとガレガレの急坂になり、すぐに広い山頂に到着。 大きな標柱が石積に囲まれてる。 昔はこんなんじゃなくて地面から直だったような気がする。 登山者に踏まれて山頂削られだのかな。 ベンチに一休み。 なぜか携帯は圏外。 小屋方面から三人やってくる。 記念撮影を頼まれ、手袋して対応。 甲武信小屋に向かう。 少し下ると森の中に立派な木造小屋。 テン場が明るくて良い感じだな。 マスクして入店の表示があるので、首の手拭いを顔の下半分に巻いて入店。 下だったらマジ強盗、即通報。 バッチ500円で購入。 開いてて良かった。 すぐ横から慰霊碑の前を通る巻き道を進む。 地味に上り、十文字方面に向かう。 相変わらずの原生林の稜線。 ふと、謎の道が下に向かっている。 標識には柳小屋。 これは何だろう。 西沢からのルートなのかな。 ヤマップ経路なし、謎。 展望はないが原生林に伸びる登山道を進み、またキツい登り。 広々とした草原の三宝山に到着。 三角点と標識は奥にあった。 一応、埼玉県の最高峰なんだよね。 甲武信ヶ岳より少し高いのね。 知名度は限りなく無名。 なんとも残念な山である。 いや、甲武信ヶ岳もなかなかだけどね。 山頂からガーンと急降下する。 下りきった所に巨石があり、尻岩との標識。 なるほど、尻か。 尻には見えないが。 巨石の上の木々が根性的で素敵。 本当にこの原生林、何千年この姿なのだろう。 少し登ったところで右側の尾根を巻く。 おや? 武信白岩山は行かないのか。 標識があったが山頂名は無い。 踏み跡が上に続いている。 ちょっと行ってみると藪々している。 標柱が藪の中にあり、小さな山名板がある。 わざわざ行く必要もなかった。 藪を戻り、一休みする。 丁度6時間経った。 昼食にパンをかじる。 あっ。 飲むヨーグルトが漏れてる。 あのカップのアルミの蓋が気圧に耐えきれずパンパンに膨らんで漏れてる。 くそっ、今後はこのタイプはダメだ。 いつもは紙パックの牛乳なのだが2000m以上で初めてこれにしたがダメなようだ。 森の道をガンガン下り、また少し登りなるところで梯子があり岩稜となる。 疲れたところにこれはまたキツい。 更に岩場を登ると山頂に到着。 標識があり大山とある。 甲武信ヶ岳を除けば最も展望が良い。 遠くレタス畑が白く輝く。 三宝山は見えるが奥の甲武信ヶ岳は雲で見えず。 大山を下るがとにかく急坂。 鎖が多数ある。 慎重に下り、落ち着いたところで森を進むと突然現れる十文字小屋。 やっと付いたわ。 リュック置いて小屋に行くと、休業中。 ありゃ~残念。 さて本格下山。 の前にちょっと十文字山に立ち寄ろう。 縦走路が見えるかな。 下山分岐点を過ぎ三国山方面へ進む。所々に注意を示す標識。 毛木平と間違える奴が多いのかな。 水分が少ないのか今までの苔々した感じではなく普通の雑木林の尾根道。 登りにかかるとさすがにバテてきている。 最近体重増えてるからな。 ダイエットで山をするのではない、山をするためダイエットするのだ。 だいぶ膝にキているし。 十文字山は標識あるだけで展望なし。 ちょっと一休み。 もう8時間を過ぎてる。 当初よりだいぶ遅い。 歳だねぇ。 十文字に戻ると時間食うので正面の踏み跡を直進してみる。 すぐに藪の塊に突き当たる。 仕方なく藪を迂回して唐松の斜面を下る。 登山道に合流して進むと水場がある。 丁度水2Lが切れたところ。 カモノハシに給水すると、何だか妙に緑色。 気のせいかな、よーく見てもほんのり緑色。 苔が洗われたのかな。 ミドリムシなのかな。 ビタミン豊富そうだが飲むのはやめよう。 沢沿いをただひたすら下る。 疲労も膝もキている。 ただひたすらの惰性で下る。 登山口近くなると、また水場がある。 さっきの水を捨てて汲みなおす。 うん。 緑色じゃないね。 やっぱさっきの怪しかったんだ。 後日この水でいれたコーヒーは美味しかった。 ダラダラ歩き沢を渡り、立派な橋を渡り最初の林道に合流。 やがて駐車場に到着した。 車は他に4台。 朝から停まってるやつ2台と新たに来てるやつ2台。 一休みせずそのまま帰路につく。 暗くてわからなかったが、レタス畑の道は乾燥した泥で砂煙まみれ。 ひたすら西へ国道に向かうと、スーパーのナナーズがある。 ここはバイクツーリング時代から20年来の貴重な補給基地である。 ここで一休みする。 ちょっとした長野土産とかある。 ナナーズの十割乾蕎麦とかオススメ。 なによりここは普通に標高1300m。 カップ麺やポテチなど、あらゆる袋物が膨張しているのは見物。 1300mの普通のスーパーって全国的にどうなの。 ここだけ? 実は二階に登山用品店があったのね。 マムートのシャツとか半額だし。 半額と言っても元々高額なので半額でもなかなかのお値段ですが。 長野県産の米も買って行きましょう。 八ヶ岳の飲むヨーグルトを購入して駐車場で飲みながら一休み。 あぁ疲れた。 駆け出しの頃に来た甲武信ヶ岳、大きくなってから改めて来ると奥深さを知る結果となった。 とても静かな重厚な山にどっぷりと浸る1日となりました。 また10年くらいしたら来ようかな。

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