活動データ
タイム
12:45
距離
23.5km
のぼり
1936m
くだり
1934m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る今シーズンの冬は山の雪が少ないと言われていますが、そんな中でも八ヶ岳に登る機会に幾度か恵まれました。 今回は今シーズン自分の中での集大成として、南八ヶ岳の主稜線を歩くことに決めました。 2週間前に息子と訪れたばかりの美濃戸から、今回は北沢ルートで赤岳鉱泉へ。数日前の南岸低気圧で、八ヶ岳の森にもしっかりとした積雪があったようです。少しずつ日長が伸びるこの季節、春らしくみずみずしい雪の匂いを感じた気がしました。 赤岳鉱泉でのテント泊は、樹林帯を整地して設営しました。毎回少しずつ整地の技術も向上してるようで、今回はなかなか快適な寝心地でした! 夜間の気温はそこまで下がらなかったのですが、夕方から夜半にかけ断続的な降雪があり、翌朝はトレースが消えてるかなぁなど考え事しながら、横になりました。 翌朝、起床はスムースだったのですが、アイゼンの調整に手間取り、若干スタートが遅れました。 それでも鉱泉から硫黄岳へ向けては一番乗りだったらしく、序盤からトレースに積もった雪を掻き分けながらのスタートとなりました。 森林限界からは完全にトレースは消え、吹きだまりでは、ひざまで沈む箇所もありました。 硫黄岳では雪混じりの雲に覆われ、ホワイトアウトの一歩手前くらいの様相でしたが、ここの地形は頭に入っていたので、ほぼルート通りにトレースを着けることが出来ました。 横岳の通過には気を使いました。 私と同じルート(南下)する登山者は少なく、クサリ場で雪を掻き分けながら進むという緊張感もありました。 また、西側に面した岩場は新雪に埋もれた傾斜になっており、先行者のトレースがあったとはあえ、まだ新雪が安定しておらずかなり緊張感がありました。私も最初の一歩を踏み出した瞬間に、足元がサラサラと崩れて行き、気がついたらカラダが雪面を下に滑り落ちていく体勢になっていました。 時間にしたらおそらく一秒未満、「あ、このまま谷まで滑っていくのかな」なんて瞬間的に考えましたが、直ぐに摩擦抵抗で5メートルほどの滑落で最悪の事を逃れました。先日、谷川での滑落停止訓練が活きたのか、反射的にピッケルは制動停止の位地に構えていましたが… 夏場で知っている地形の知識でも、降雪直後は役に立たないこともあるのだと、改めて考えさせられました。 横岳通過でそこそこ体力も消耗してましたが、赤岳を登る体力はちゃんと残せていました。山頂からは、今回のチャレンジを褒めてもらったような素晴らしい景色を望めました。 新雪たっぷりの縦走コースということもあり、今まで登った赤岳登山の中で一番達成感がありました。 同時に、今回は反省する点もいくつか見え、これからの自分の登山活動に活かすべき課題が見えたようにも思います。山に行くと学ぶことが本当に多いですね。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。