新雪の南八ヶ岳(硫黄岳・横岳・赤岳)_赤岳鉱泉テント泊

2024.02.10(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 54
休憩時間
33
距離
7.3 km
のぼり / くだり
818 / 86 m
DAY 2
合計時間
9 時間 50
休憩時間
2 時間 28
距離
16.2 km
のぼり / くだり
1118 / 1847 m

活動詳細

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今シーズンの冬は山の雪が少ないと言われていますが、そんな中でも八ヶ岳に登る機会に幾度か恵まれました。 今回は今シーズン自分の中での集大成として、南八ヶ岳の主稜線を歩くことに決めました。 2週間前に息子と訪れたばかりの美濃戸から、今回は北沢ルートで赤岳鉱泉へ。数日前の南岸低気圧で、八ヶ岳の森にもしっかりとした積雪があったようです。少しずつ日長が伸びるこの季節、春らしくみずみずしい雪の匂いを感じた気がしました。 赤岳鉱泉でのテント泊は、樹林帯を整地して設営しました。毎回少しずつ整地の技術も向上してるようで、今回はなかなか快適な寝心地でした! 夜間の気温はそこまで下がらなかったのですが、夕方から夜半にかけ断続的な降雪があり、翌朝はトレースが消えてるかなぁなど考え事しながら、横になりました。 翌朝、起床はスムースだったのですが、アイゼンの調整に手間取り、若干スタートが遅れました。 それでも鉱泉から硫黄岳へ向けては一番乗りだったらしく、序盤からトレースに積もった雪を掻き分けながらのスタートとなりました。 森林限界からは完全にトレースは消え、吹きだまりでは、ひざまで沈む箇所もありました。 硫黄岳では雪混じりの雲に覆われ、ホワイトアウトの一歩手前くらいの様相でしたが、ここの地形は頭に入っていたので、ほぼルート通りにトレースを着けることが出来ました。 横岳の通過には気を使いました。 私と同じルート(南下)する登山者は少なく、クサリ場で雪を掻き分けながら進むという緊張感もありました。 また、西側に面した岩場は新雪に埋もれた傾斜になっており、先行者のトレースがあったとはあえ、まだ新雪が安定しておらずかなり緊張感がありました。私も最初の一歩を踏み出した瞬間に、足元がサラサラと崩れて行き、気がついたらカラダが雪面を下に滑り落ちていく体勢になっていました。 時間にしたらおそらく一秒未満、「あ、このまま谷まで滑っていくのかな」なんて瞬間的に考えましたが、直ぐに摩擦抵抗で5メートルほどの滑落で最悪の事を逃れました。先日、谷川での滑落停止訓練が活きたのか、反射的にピッケルは制動停止の位地に構えていましたが… 夏場で知っている地形の知識でも、降雪直後は役に立たないこともあるのだと、改めて考えさせられました。 横岳通過でそこそこ体力も消耗してましたが、赤岳を登る体力はちゃんと残せていました。山頂からは、今回のチャレンジを褒めてもらったような素晴らしい景色を望めました。 新雪たっぷりの縦走コースということもあり、今まで登った赤岳登山の中で一番達成感がありました。 同時に、今回は反省する点もいくつか見え、これからの自分の登山活動に活かすべき課題が見えたようにも思います。山に行くと学ぶことが本当に多いですね。

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 暗がりの樹林帯をひた上がり、いきなり硫黄岳の様子。
森林限界の赤岩の頭あたりで軽い地吹雪に見舞われ、かなりの視界不良でしたが、地形がおおよそ頭に入っていたので、うまくトレースはつけられたかと。
暗がりの樹林帯をひた上がり、いきなり硫黄岳の様子。 森林限界の赤岩の頭あたりで軽い地吹雪に見舞われ、かなりの視界不良でしたが、地形がおおよそ頭に入っていたので、うまくトレースはつけられたかと。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 寒々しい山の斜面を照らす陽光は、なんて温かいのでしょう。
寒々しい山の斜面を照らす陽光は、なんて温かいのでしょう。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 爆裂火口を振り返る。規模がスゴイ。
爆裂火口を振り返る。規模がスゴイ。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 硫黄岳山荘で小休止のち横岳へ向かいます。
天気は上々だい。
硫黄岳山荘で小休止のち横岳へ向かいます。 天気は上々だい。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 新雪と雲海と富士。
究極に贅沢な稜線歩き。
新雪と雲海と富士。 究極に贅沢な稜線歩き。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 横岳にも雪がどっさり積もりました。
白い山は本当に美しい。
横岳にも雪がどっさり積もりました。 白い山は本当に美しい。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 夏道のクサリ場はすべて雪に埋もれたようです。
先行する若者たちが掘り出してくれてます、ありがとう!
夏道のクサリ場はすべて雪に埋もれたようです。 先行する若者たちが掘り出してくれてます、ありがとう!
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 稜線の樹木はもれなく霧氷。
稜線の樹木はもれなく霧氷。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 絶景かな絶景かな。
絶景かな絶景かな。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) ただでさえ岩の迫力がある横岳の岩峰群、雪が着いたことでさらに恰好良い。
ただでさえ岩の迫力がある横岳の岩峰群、雪が着いたことでさらに恰好良い。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 石尊峰のトラバース。
夏は岩だらけの場所が積雪して、すっかり斜面になっています。
この序盤で私は足を取られ、滑落をしました。
石尊峰のトラバース。 夏は岩だらけの場所が積雪して、すっかり斜面になっています。 この序盤で私は足を取られ、滑落をしました。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 横岳・二十三夜峰あたりから見る赤岳は雄々しく、そそり立ってるよねぇ。
横岳・二十三夜峰あたりから見る赤岳は雄々しく、そそり立ってるよねぇ。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 赤岳本峰がだいぶ近づいてきました。
赤岳本峰がだいぶ近づいてきました。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 地蔵尾根の頭。
地蔵尾根の頭。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 天望荘です。
発電機が動いていたので、週末営業していたみたい。
天望荘です。 発電機が動いていたので、週末営業していたみたい。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 東側の県界尾根は雪の中。
さて、山頂までひと踏ん張りです。
東側の県界尾根は雪の中。 さて、山頂までひと踏ん張りです。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 赤岳山頂に到着。
硫黄岳から一緒に歩いてくれた、やまうさん。
ありがとね~
赤岳山頂に到着。 硫黄岳から一緒に歩いてくれた、やまうさん。 ありがとね~
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 文三郎尾根を下ります。
こっちの岩と雪も相当に格好良い。
文三郎尾根を下ります。 こっちの岩と雪も相当に格好良い。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 尾根下りの途中で見上げる中岳と阿弥陀岳。
尾根下りの途中で見上げる中岳と阿弥陀岳。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) 赤岳鉱泉でテント撤収して下ります。さらばアイスキャンディ。
赤岳鉱泉でテント撤収して下ります。さらばアイスキャンディ。
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) いつもの八ヶ岳山荘でお風呂を借りた後は、カツカレー!
今回はバスの時間が迫っていたので、風呂上がりの時間に合わせてカツを揚げていただきました、ありがとうございます~。
いつもの八ヶ岳山荘でお風呂を借りた後は、カツカレー! 今回はバスの時間が迫っていたので、風呂上がりの時間に合わせてカツを揚げていただきました、ありがとうございます~。

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