百尋の滝から川苔山、日向沢ノ峰を経て棒ノ折山へ

2023.12.23(土) 日帰り

活動データ

タイム

09:19

距離

24.4km

のぼり

2147m

くだり

2304m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 19
休憩時間
53
距離
24.4 km
のぼり / くだり
2147 / 2304 m
1 7
3
21
39
6
28
25
14
13
13
34
8
32
30

活動詳細

すべて見る

前々回、日没が迫り滝見物をやめて下山したので、その続き。 百尋の滝にはある思いがあり、一度訪れたきり二度と訪れることはなかった。1969年1月10日付の新聞東京版に「吹き飛ばされる自然美 発破で凍る百尋の滝を行く 滝つぼは岩だらけ 景観より林道開発」いう見出しで、岩に埋まった谷の写真と共に掲載された記事が当時山登りを始めて間もない自分には衝撃的だった。そして同じ年の7月に行ってみたら、確かに谷は岩で埋まり、滝は形だけは保っているものの周囲の自然景観は台無しで、特に林道工事をしている側は無残な姿を晒していた。こんな姿になってしまっては、もう見る価値もないし2度と見たくもない。こんな自然破壊が許されていいのか…と高校生ながらに当時進行していた奥多摩有料道路の行方と共にやるせない気持ちで憤慨しながらその場を離れ、下山したのだった。それから50年以上が経ち、数年前に「日本百低山」というテレビ番組で川苔山が取り上げられたのを見ていたら、その百尋の滝が出てきたのでよく見たら、かつての岩で埋まった姿はなく、滝の景観も林道の存在が良くわからないくらいにまで甦っていたので、その後の状況を確認したくなり再訪することとしたのである。 途中、以前林道を歩いた時に、はっきり見えていた聖滝を、今回は見落としてしまった。結構立派な滝だったと思うので歩いていて気づかないはずはないと思ったのだが・・・。 登山道に入ってからは林道も見えず、次から次と現れる滝や淵を楽しみながら歩く。やがて左手はるか高くにコンクリートの擁壁のようなものが見え始め、百尋ノ滝が近づいたことを知る。こうしてみると、これまで見えない所を通っていた林道をなぜわざわざ滝の近くに寄せてきたのだろうと思う。やがて谷が右へ曲がりこんだところに滝があった。確かに54年前見た荒れ果てた風景とは異なり、一見普通の美しい滝である。谷を埋めていた岩屑も、長い年月の間に押し流されたのか、普通の川床となっていた。しかし、左手上の岩肌をよく見ると、すぐ近くを林道が通っている気配が感じられる。しかし、それも過去を知らない人にとっては気づかないほどのものであろう。渇水期なので水量が少なく、迫力にはいささか欠けるが、山合の渓流に懸かる美しい滝がそこにあった。奥多摩周遊道路も建設時の荒れた山肌が今は樹林に覆われ、あまり存在を感じさせなくなっている。50年経つとそれなりに変わるものなのだと、自然の凄さを改めて思う。 川苔山から日向沢ノ峰までは、それまでの谷間の暗い道から打って変わって日当たりのいい明るい道が続く。途中「ヨウヘイギの頭」などという小ピークに寄り道したりして、日向沢ノ峰の北側に広がる草原で前と同じく昼食とする。あまり人が来ない所だけど、今日は土曜日のせいか4人ほどが通り過ぎて行った。 日向沢から長尾丸までの間、急斜面で滑りやすい道が断続的に続く。道も落ち葉で埋まっていたりしてなおさら滑りやすい上に迷いやすい。落ち葉の中を幾筋にもついた踏み跡を追って行ったら道を間違えそうになり気づいたものの、斜面が滑るので本道に戻るのに手古摺ってしまった。 棒ノ折山着は14時を過ぎていたが人が結構多くいた。外国人のトレラングループはこの時期に半袖・短パンで登ってきている。やはり、彼らとは肌感覚が違うのだろうか。 名坂峠まで、3年前は1時間20分ほどで来れたので、今回もその程度の時間で行けると思ったのだが、道が落ち葉で滑りやすかったこともあるけど、今一調子の波に乗れず思いのほか時間がかかってしまった。さらにその下のバス停までも、20分で着いたところが30分以上かかってしまった。なので目標としていた川井発16時48分の電車には乗ることができなかった。最近特にバランス感覚に変調を来たし、下りに時間がかかるようになったみたいだ。 次は棒ノ折山から青梅鉄道公園を目指す。

川苔山(川乗山) 起点
起点
川苔山(川乗山) 鳥谷戸尾根分岐点
鳥谷戸尾根分岐点
川苔山(川乗山) 林道から見える滝
林道ができる以前は上級者向けの谷だったらしい。
林道から見える滝 林道ができる以前は上級者向けの谷だったらしい。
川苔山(川乗山) 水力発電小屋の所から歩道に入る。対岸にベンチが設けられ、休憩所のようになっている。
水力発電小屋の所から歩道に入る。対岸にベンチが設けられ、休憩所のようになっている。
川苔山(川乗山) 沢は滝が連続する
沢は滝が連続する
川苔山(川乗山) 同じく
同じく
川苔山(川乗山) 渓流の様子 渇水期なので水量が少ない
渓流の様子 渇水期なので水量が少ない
川苔山(川乗山) 道は狭く、谷側は切れ落ちている。
道は狭く、谷側は切れ落ちている。
川苔山(川乗山) 渓流の際を道が付いている
渓流の際を道が付いている
川苔山(川乗山) 大きな淵
大きな淵
川苔山(川乗山) 橋
川苔山(川乗山) 見上げると林道が接近してきたのが分かる
見上げると林道が接近してきたのが分かる
川苔山(川乗山) 滝全景
滝全景
川苔山(川乗山) 54年前は岩屑で埋まっていたが・・・
54年前は岩屑で埋まっていたが・・・
川苔山(川乗山) 林道側の山肌も、よく見ないと林道があるのが分からなくなっている。左手の岩肌高くに林道の気配は感じられるのだが・・・
林道側の山肌も、よく見ないと林道があるのが分からなくなっている。左手の岩肌高くに林道の気配は感じられるのだが・・・
川苔山(川乗山) こうして見ると、大規模な破壊行為があったようには見えなくなっていた。
こうして見ると、大規模な破壊行為があったようには見えなくなっていた。
川苔山(川乗山) 滝の落ち口は元々変化がなかったはず
滝の落ち口は元々変化がなかったはず
川苔山(川乗山) ・・・
・・・
川苔山(川乗山) 足毛岩と思われる
足毛岩と思われる
川苔山(川乗山) 建物跡のような平地 昔造林小屋などがあったのかもしれないが古いガイドブックにも記載はない。
建物跡のような平地 昔造林小屋などがあったのかもしれないが古いガイドブックにも記載はない。
川苔山(川乗山) 遠景 結構人の手が入っている
遠景 結構人の手が入っている
川苔山(川乗山) 足毛岩方面分岐
足毛岩方面分岐
川苔山(川乗山) 川苔山山頂付近を仰ぎ見る
川苔山山頂付近を仰ぎ見る
川苔山(川乗山) 道は沢沿いに続いている
道は沢沿いに続いている
川苔山(川乗山) 手造り堰堤かな
手造り堰堤かな
川苔山(川乗山) いい雰囲気の道
いい雰囲気の道
川苔山(川乗山) 東の肩着
東の肩着
川苔山(川乗山) 山頂付近の冬枯れの景色
山頂付近の冬枯れの景色
川苔山(川乗山) 曲ヶ谷北峰通過
曲ヶ谷北峰通過
川苔山(川乗山) 正面の山頂に木札が掛かっているのが見えたので行ってみた
正面の山頂に木札が掛かっているのが見えたので行ってみた
川苔山(川乗山) ヨウヘイギの頭・・・だった
ヨウヘイギの頭・・・だった
川苔山(川乗山) 引き返さずそのまま防火帯を歩いていく
引き返さずそのまま防火帯を歩いていく
川苔山(川乗山) ここで登山道と合流 左側に古い間伐材のようなものが大量に放置されている
ここで登山道と合流 左側に古い間伐材のようなものが大量に放置されている
川苔山(川乗山) 横ヶ谷平
横ヶ谷平
川苔山(川乗山) 雷電山 縦走路の数m上に山名標がある 知らずに通過する人も多いだろう。
雷電山 縦走路の数m上に山名標がある 知らずに通過する人も多いだろう。
川苔山(川乗山) 踊平の下をトンネルで潜る林道 百尋の滝も今の時代ならトンネルで迂回していただろう。
踊平の下をトンネルで潜る林道 百尋の滝も今の時代ならトンネルで迂回していただろう。
川苔山(川乗山) 踊平
踊平
川苔山(川乗山) 蕎麦粒山への巻道分岐点(今は林務作業のため通行止め)ここから急登が続く
蕎麦粒山への巻道分岐点(今は林務作業のため通行止め)ここから急登が続く
川苔山(川乗山) いよいよ日向沢の峰かと思ったら・・・
いよいよ日向沢の峰かと思ったら・・・
川苔山(川乗山) 燧石山だった
燧石山だった
川苔山(川乗山) こちらが本物の日向沢の峰
こちらが本物の日向沢の峰
川苔山(川乗山) 蕎麦粒山
蕎麦粒山
川苔山(川乗山) 御前山
御前山
川苔山(川乗山) 雲取山方面
雲取山方面
川苔山(川乗山) 標識がなんで壊れているのだろう・・・
標識がなんで壊れているのだろう・・・
川苔山(川乗山) 蕎麦粒山方面への防火帯を見送る
蕎麦粒山方面への防火帯を見送る
川苔山(川乗山) 棒ノ折へは暗い植林の道が続く
棒ノ折へは暗い植林の道が続く
川苔山(川乗山) 急傾斜で滑りやすい道 この辺は下りの方が時間がかかる
急傾斜で滑りやすい道 この辺は下りの方が時間がかかる
川苔山(川乗山) 有馬山分岐点
有馬山分岐点
川苔山(川乗山) 落合方面分岐点
落合方面分岐点
川苔山(川乗山) 有馬山付近
有馬山付近
川苔山(川乗山) この付近で道を間違えそうになった。急斜面が落ち葉で埋まり、道が分からなくなっている。幾筋もつけられた踏み跡を辿るうちに別方向へ引き込まれそうになった。
この付近で道を間違えそうになった。急斜面が落ち葉で埋まり、道が分からなくなっている。幾筋もつけられた踏み跡を辿るうちに別方向へ引き込まれそうになった。
川苔山(川乗山) やまなし山付近、以前確認した山名標は見落としてしまったみたいだ。
やまなし山付近、以前確認した山名標は見落としてしまったみたいだ。
川苔山(川乗山) 滑りやすい急斜面が断続的に続く
滑りやすい急斜面が断続的に続く
川苔山(川乗山) クロモ山
クロモ山
川苔山(川乗山) ホッとする平地
ホッとする平地
川苔山(川乗山) 行く手に長尾丸
行く手に長尾丸
川苔山(川乗山) 山頂手前
山頂手前
川苔山(川乗山) 長尾丸
長尾丸
川苔山(川乗山) 有馬山付近?
有馬山付近?
川苔山(川乗山) 長尾丸山頂付近
長尾丸山頂付近
川苔山(川乗山) 棒ノ折山が見えてきた 左は槙ノ尾山
棒ノ折山が見えてきた 左は槙ノ尾山
川苔山(川乗山) 同じく
同じく
川苔山(川乗山) いい雰囲気の平地
いい雰囲気の平地
川苔山(川乗山) 仙岳尾根分岐点
仙岳尾根分岐点
川苔山(川乗山) 平坦な尾根上の道
平坦な尾根上の道
川苔山(川乗山) 正面棒ノ折山頂を目指して
正面棒ノ折山頂を目指して
川苔山(川乗山) 埼玉県側の展望、東京側は植林が伸びてつまらなくなってしまった。
埼玉県側の展望、東京側は植林が伸びてつまらなくなってしまった。
川苔山(川乗山) 権次入峠
権次入峠
川苔山(川乗山) 黒山山頂
黒山山頂
川苔山(川乗山) 地図上では逆川の丸あたりだが、やまびこ広場と標示され、周囲はベンチなどがいくつか置かれている。誰が何のために作ったのか・・・?
地図上では逆川の丸あたりだが、やまびこ広場と標示され、周囲はベンチなどがいくつか置かれている。誰が何のために作ったのか・・・?
川苔山(川乗山) 同じく 休憩するにはいいが・・・
同じく 休憩するにはいいが・・・
川苔山(川乗山) 展望台みたいな所からの大岳山
展望台みたいな所からの大岳山
川苔山(川乗山) 平らなピーク
平らなピーク
川苔山(川乗山) 興越山と岩茸石山
興越山と岩茸石山
川苔山(川乗山) 道が折れ曲がる地点 この辺が興越山らしいけど、山名標は見当たらなかった。
道が折れ曲がる地点 この辺が興越山らしいけど、山名標は見当たらなかった。
川苔山(川乗山) 岩茸石山とその手前のピーク
岩茸石山とその手前のピーク
川苔山(川乗山) 名坂峠手前のピーク上
名坂峠手前のピーク上
川苔山(川乗山) 名坂峠
名坂峠
川苔山(川乗山) 下山開始
下山開始
川苔山(川乗山) 最初は細い道で滑りやすいが・・・
最初は細い道で滑りやすいが・・・
川苔山(川乗山) やがてゆったりした傾斜の道となる 昔の峠道を思わせる雰囲気
やがてゆったりした傾斜の道となる 昔の峠道を思わせる雰囲気
川苔山(川乗山) ベンチなどもある
ベンチなどもある
川苔山(川乗山) 林道に出る 7年くらい前に開通したらしい。
林道に出る 7年くらい前に開通したらしい。
川苔山(川乗山) 登山口 八桑のバス停
登山口 八桑のバス停
川苔山(川乗山) ここを下りると対岸に渡れそうだったので下りてみた
ここを下りると対岸に渡れそうだったので下りてみた
川苔山(川乗山) 案の定、釣り客用の橋があった。
案の定、釣り客用の橋があった。
川苔山(川乗山) しかし、上流には来年春開通予定の橋が架けられている。
しかし、上流には来年春開通予定の橋が架けられている。
川苔山(川乗山) 左岸林道に出る ここから駅まで車はほとんど通らないみたいだ。静か!
左岸林道に出る ここから駅まで車はほとんど通らないみたいだ。静か!
川苔山(川乗山) 終点
終点

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