日光白根山　極寒のプレミアムキャンピング

プレミアムキャンピングというイベントにて前日はロープウェイ駅周辺でテント泊ができた。 しかし、実際のところ、夕方６時には氷点下を遥かに下回り、キャンプを楽しむ余裕はまったく無かった。飯を掻き込んだら、着れるものをありったけ着込み、カイロを貼り付けたシュラフに潜り込むしか無い。１２時間以上の睡眠時間である。 夜通しテントを叩く雨音を聞きながら過ごしたが、朝起きてみたらそれは雪であったようだ。 サラサラとしたパウダースノーが辺りを埋め尽くしていた。 既に降り止んではいたが空は曇天。しかし、天気予報はこれから快晴に向かうはず。それを信じて登山道へと歩を進めた。 既に先行者が沢山おり、薄く積もった雪上のトレースを辿って登っていくので足取りは軽い。 １時間程度歩くと、ガスに覆われていた頭上に青空が広がり、霧氷に覆われた樹木が輝き始めた。 ゆっくりと進み、３時間弱で登頂するころには期待通りの快晴。足元には紅葉が広がり、その奥には至仏山や上州武尊山などの稜線が美しくみえる。 かなりの防寒をしたつもりだったが、吹きっさらしの頂上は大変に寒い。どうやらマイナス３度らしい。スマホを弄る手が悴む。あまり長くは居られなかった。アンパンだけ食って早々に降りる。 ロープウェイ駅まで降りると朝はガスで全く見えなかった白根山が青空を背景に白く輝いていた。 登ったことのある山は、さらに美しく見える。改めてそう感じた。