活動データ
タイム
08:10
距離
14.3km
のぼり
1044m
くだり
1044m
活動詳細
すべて見る雪どけが進む。溶けないうちにと思い四年ぶりの八甲田に行ってきた。今回の狙いは、南八甲田と高田大岳の連チャン。結果は、二日とも天気に恵まれ、雪はたっぷりで極上のザラメに出会い、とっても楽しい春スキーを堪能してきた。 〇城ヶ倉大橋から横岳 登山口は、城ヶ倉大橋たもとの手前の駐車場、一番乗りだったがすぐ後続が到着。後続もソロで手際よく出発。私も、6:53 730m地点から出発。先行者はクラスト斜面をものともせずガシガシ登る。後を追うが急傾斜でスリップ、ここでクトーを装着した。 この装着は、斜面で雪がクラストしていることもあり時間がかかった。装着方法は、ディアミールなのでセンターバーにクトーをはめ込みステップインするのだが、クラストしているので爪が雪に刺さらず何度もトライ。最初の平らな場所で装着すればよかったと反省しても後の祭り。 ようやく装着が終わると快適なブナ林の登り、雪面もそれほど荒れてなく傾斜も手ごろ。どんどん登る。 7:46 暑いので早くもアウターを脱ぐ、次第に傾斜は緩くなり、950m地点ではシラビソも混じってきた。8:43 1100m地点ではまばらなシラビソ帯に変わり、前方右に白い横岳の姿も見えた。 8:57 1160m逆川岳の平らな山頂付近に到着、逆川岳は一面の雪原でピークがない。ここからは、八甲田連峰の大岳と小岳などが望めた。9:06 1190mの雪原の端からは、小岳の隣に高田大岳、進行方向に白い横岳のピークも見えた。更にその左には目指す櫛ヶ峯のすばらしい雄姿も望めた。櫛ヶ峯は斜面に樹木があるのでまばらな白い輝き、南八甲田の主峰にふさわしいきれいな山に感じた。 近くに逆川岳の三角点があるが眺望は楽しんだので、捜索はせず白い稜線の先を急ぐ。稜線の左側は、急斜面で先には雪庇もあり、帰りのルートはどこがいいか考えながら登る。横岳の山頂は横に長くピークらしき所を目指して進む、まばらなシラビソ帯もあるが、山頂に近づくにつれオープンが増えてくる。山頂直下はすばらしいオープン斜面だ。 10:01 1350mの横岳ピークに到着。三角点のある山頂方向はシラビソが多く、雪もつながっていないようなので捜索はあきらめ、この地点で眺望を楽しむ。ピークからは、新たに遠く白い岩木山がぽっかり、独立峰なでひときわ存在感のある美しい姿を見せた。櫛ヶ峯は下岳を従え堂々たる姿、横岳最高点はシラビソ帯の先だが、高さが変わらないので見通せない。 〇横岳から櫛ヶ峯 横岳からは当初は、シール滑走を予定していたが勿体ないオーブン斜面を前に、滑らずにはおられない。方針を転換し、シールを外してワクワク滑降。それほど急ではない、極上のザラメを2-3回回転し、横岳の長い斜面を鞍部まで斜滑降主体で下る。途中振り返ると山頂からの見事なオープン斜面が美しく、しばし見とれた。鞍部の標高は1225m、標高差125mだが途中の八甲田連峰のすばらしい姿も見られ楽しい滑降だった。 鞍部からの櫛が峯は、白い北の稜線が見えてきて少し違った形を見せる。11:38進行方向に急斜面、振り返ると白い横岳が美しい。この急斜面クラストもしているので、安全なツボ足登行でスキー引きずりを選択、山屋のステップを利用し難なく乗り越えた。 乗り越えると北尾根の先の山頂が望めた、ここから見る櫛ヶ峯は、均整がとれ程よくシラビソがアクセントとなりひときわ美しい。カバー写真はここで撮ったものだ。 12:25 標高1516mの櫛ヶ峯山頂に到着した。先客は二名ボーダーと山スキーで下山準備中。頂上からは、新たに乗鞍岳や駒ヶ峯が望めた。山頂からは下岳もちょっぴりみえ、その右に白神山地と岩木山。八甲田連峰も青空に映えてひときわ美しく輝いた。おまけに十和田湖と岩手山と思しき姿も確認できた。素晴らしい展望に感謝だ。 〇櫛ヶ峯から城ヶ倉大橋 頂上で定番のランチを済ませワクワク滑降の開始になる。滑降コースは、東斜面のシュプールを追うのも魅力だが、安全第一と思い直し、登ってきた北尾根を滑走することにした。雪質は、ザラメだがクラスト部分があり一様ではない。また、沢山のトレースで雪面は荒れている。 13:08 ワクワク滑降の開始、北八甲田連峰目指しての滑降だ。雪の引っかかりはそれほどなく、回転もわりとスムーズ。13:12 1430mで振り返るとシュプールも何とか確認できた。雪面が固いのであまりはっきりしないシュプールになった。次第に傾斜が緩くなり、クラストもなくなり極上のザラメに変わってきたので回転がすこぶる楽しくなった。 13:16 1370m振り返り、きれいなシュプールを確認し大満足、この先は急傾斜になる。わずかな斜面なので回転はせず、横岳めがけて斜滑降主体で下る。13:23 急斜面を下り切り、傾斜はどんどん緩くなる。13:44 鞍部の少し手前1250mで登りが入ったのでシール装着、ここから横岳と逆川岳の稜線まで登り返す。 稜線は逆川岳よりは雪庇があるので、雪庇が始まる手前を目指す、幸いトレースが何本かついていたので良さそうなトレースを選んで登る。14:23 1300m地点で稜線に到着、振り返ると櫛ヶ峯がまた来いよと言っているように見えた。これから二度目、正確には三度目のワクワク滑降の開始。進行方向に傾斜はほとんどないが、何とかストックなしでも進んでいる。逆川岳山頂付近からは、左に方向を変えて滑走、傾斜も出てくるのでまた、極上の滑走を楽しんだ。始めはオープン、雪質は最高、どこでも自由自在だ。今シーズン最高と思える滑走を思う存分楽しんだ。次第にシラビソの密度が増すが、オープンが多く1000m付近までのシラビソ帯は自由に滑走できる。 1000mを境に次第にブナが混じりオープンではなくなるが、先行者のシュプール通り回転すれば、後は方向をたまにGPS確認するだけで、連続した快適な滑降を楽しめる。今シーズンの林間は回転が連続することはほとんどなかったが、ここの林間は程よい間隔でわりと広い、おまけに極上のザラメで回転が連続してできる。これほど連続滑走したのはシーズン初めて、楽しい楽しい滑走だ。 15:07 730mの出発点に到着。程よい林間滑走は出発点まで続いた。極上のザラメと、すばらしい天気、何よりすばらしいコースに恵まれ、シーズン終盤にきて、ようやく溜飲の下がる山行となった。
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