活動データ
タイム
07:03
距離
14.9km
のぼり
1451m
くだり
1428m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間20分(金沢-市ノ瀬ビジターセンター) 《登山コース》 5:50市ノ瀬-6:53/6:58釈迦新道登山口-9:17/9:21釈迦岳前峰-9:37/9:45白山釈迦岳-9:59/10:13釈迦岳前峰-11:58釈迦新道登山口-12:54市ノ瀬 (グレートトラバース風に) 6月4日の早朝、random walkerは白山登山の拠点、市ノ瀬ビジターセンターにいた。この日の舞台は白山釈迦岳(標高2,053m)。先月、6年ぶりに開通した釈迦新道を歩こうと彼は考えていた。釈迦新道は、市ノ瀬から白山釈迦岳を経由して七倉ノ辻(北竜ヶ馬場)へ至る登山道。いつも観光新道から見える白山釈迦岳の力強い山容に彼は魅せられていた。果たして、彼は憧れの山峰の先に立つことができるだろうか。 白山公園線を歩くこと10分余り、ヘアピンカーブの手前に大きな標識があり、そこから登山道が始まる。20分弱で白山禅定道との分岐があり、湯の谷林道を左へ進む。ボーっと歩いていたrandom walkerは、うっかり釈迦新道への入り口を通り越してしまった。チコちゃんに叱られそうである。 美しいブナ林の中を通る釈迦新道沿いには、マイヅルソウ、フタリシズカ、チゴユリなど、さまざまな植物が白い花を咲かせていた。急登は少なく、6年ぶりに開通したとは思えないほど登山道はよく整備されていた。高度が上がるにつれ、イワカガミ、ショウジョウバカマ、イワナシなど色鮮やかな花が増えてきた。樹林帯を抜けると視界が開け、加越国境の山々が背後に広がった。 スタートから3時間半、random walkerは釈迦岳前峰(同2,020m)に到達した。前峰の正面には、白山釈迦岳と別山を従えた白山の4つのピーク(御前峰、大汝峰、七倉山、四塚山)が威風堂々と聳えている。目を凝らすと、大汝峰を西側に巻く登山道が一本の筋となって見えた。 ここから白山釈迦岳の本峰へは少々時間がかかった。山頂へ行くには釈迦新道を外れ、薮に覆われた踏み跡程度の小径を登らなければならない。その取りつきがなかなか見つからなかったのだ。しかし取りつきが判明すると、数分の薮漕ぎでrandom walkerは山頂に到達した。前峰に比べると山頂は狭く、三角点の上に山頂標識がちょこんと乗っかっているだけ。下から後続者の声が聞こえたので、彼は前峰に戻ることにした。 前峰には3人の先客がいた。3人とも一眼レフを持っていて、お花畑のある湯ノ谷乗越まで行くという。random walkerはさほど食欲もなかったので、白山の眺望をおかずにして、行動食のパンで食事を済ませた。素晴らしい景色を目に焼きつけると、彼は下山を開始した。 random walkerは軽い足取りで高度を下げていったが、水場を過ぎた辺りで両膝に違和感を覚えた。2週間前、彼は富士写ヶ岳でも膝を痛めていた。違和感はそのうち軽い痛みに変わったが、酷くなる前に何とか市ノ瀬に帰還した。またもや発症した膝痛に、彼は表情を曇らせた。これから彼は登山のたびに膝痛に悩まされるのだろうか。前人未踏の挑戦は続く。
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