鋸山-2020-11-16

夜中のうちに嫌なことがあった。 釈然としないまま朝を迎えた。 そうだ、山に行こうと思った。 しゃくれた気持ちとは裏腹に、持ち物を整え着替えをし、時刻表を調べ、以前立てた登山計画を見直す。 頭の片隅に冷静な自分が生まれる。 電車に小一時間揺られるうちに、たった一人で山道を歩くうちに、いつもの緊張と不安が戻ってくる。 YAMAPを終了する頃には心がオブラートで包まれ、やんごとなき何某から緩く守られていた。 元々が解決した訳でも好転した訳でもないが、強いて言えば、心に「柳と風に受け流す」隙間が出来たといったところか… 明日は明日の風が吹く。 鋸山の山頂も良い風が吹いていた。