20240916 富士山(御殿場口)

2024.09.16(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 48
休憩時間
58
距離
18.9 km
のぼり / くだり
2431 / 2427 m

活動詳細

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<日 程> 令和6年9月16日(月)(天候:晴のち雨) <山 名> 富士山(御殿場ルート) <目 的> 一般登山(高地トレーニング) <コースタイム>   御殿場ルート登山口 05:45→ 09:23 七合→ 11:16 御殿場ルート山頂→ 11:27 剣ヶ峰 → (お鉢巡り)→ 御殿場ルート山頂 12:27→ 13:27 七合→ (大砂走り) → 14:34 御殿場ルート登山口 <報 告>  車中泊にて前泊。高地順応のため富士宮口(約2,400m)で宿泊予定だったが、交通渋滞等で遅くなったため、御殿場口(約1,500m)に変更。  起床後すぐ、腕時計型のパルスオキシメーターでSpO2を計測。95%ぐらいで自宅と同じぐらい。  SpO2は、酸素が結合している赤血球の割合で、標高が上がり空気中の酸素濃度が低下するとこの値が低下し、高山病の症状が現れるそうだ。  今回の目的は、高所登山に向けて、高所でで自分のSpO2がどう変化するのか確認(記録)することと、もうひとつは、SpO2を維持するための行動適応(呼吸法など)の練習である。  登山口のバリケードを横からすり抜けると、さっそく火山灰性のさらさらした砂地の登りが現れ、それが延々と続く。一時間ほど歩いたところで朝の便り。トイレバッグは大砂走り沿いに立てられた目印の杭にデポ(下山時に回収。なお小用もすべてピーボトルに入れ持ち帰った)。  10時45分過ぎ、3,500mを超えたあたりで、ポツポツと雨が降り始めた。予報よりもかなり早い。レインウェア、ザックカバーを装着。  3,600m付近、SpO2を測ろうとして、パルスオキシメーターを落としたことに気が付く。レインウェアを着たときグラグラしていたのを思い出した(下山時に奇跡的に拾うことができた)。  山頂付近では雨が止んでいた。お鉢巡りは、天候が午後から下り坂の見込みだったので悩んだが、時間的、体調的によかったので、予定どおり歩くことにした。  下山中、七合から大砂走りに入ったあたりで道迷いの二人に話しかけられた。  富士宮口から入山し、誤って御殿場ルートを降りてきてしまった模様。YAMAPの地図を見せて現在地を説明。遠回りになるが、宝永山経由で、宝永山荘まで戻りたいとのこと。体力はあるが、地図がないとのことだったので、スマホで地図の写真を撮ってもらうことにした。  別れたあと、宝永山方面の分岐に先着すると、ガスがかなり濃くなっており、案内板も取り外されていたので、ケルンを積んでおいた。案内板は、冬季に壊れてしまうから取り外すのだろうが、こういうときはあったほうがよいと思った。  雨脚が徐々に強くなるなか順調に下降を続けていると、右手側から「ゴッ」という威嚇するような音が聞こえた。何かの聞き間違いかとフードを脱ぐと二度目の「ゴッ」という音。立ち止まるのも良くないと思ったので少しペースを落としてその場をやり過ごした。  正体はわからなかったが、そこからはクマよけの笛を吹きながら降りることにした。富士宮口のようなイメージ(ごつごつした岩山)でクマスプレーを置いてきていたので、いっそう恐ろしい思いをした。  総評としては、SpO2は、3,400m付近の行動中に70%と非常に低い値を示したが、腹式呼吸をベースに、鼻から吸って肺の奥まで空気を入れる、口をすぼめて長めに吐くなどの意識呼吸や、歩幅をできるだけ狭くして、急が付くような動きをしないなどの行動適応により、89%まで回復できることがわかった。また、同じ3,400m付近でも下山時は90%となっており、低酸素は、主に登坂時に問題になることもわかった。  富士宮口から登ったときに比べて、格段に体調よく、いいペースで登ることができた。 今後にもつながるよい山行となった。

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