活動データ
タイム
04:39
距離
9.9km
のぼり
672m
くだり
672m
活動詳細
すべて見るてんくらオールA、SCW雲量60、麓スキー場の積雪も120cmということで、近場の刈田岳に行ってきた。熊野岳と地蔵岳もと思って出かけたのだがそううまくはいかなかった。朝から曇っており、そのうち晴れるだろうと期待したが一向に晴れない。おまけに標高を上げるにつれ見通しが悪くなり、稜線では風が強く凍える寒さ。頂上ではわずかに日が差したが長続きしない。無理して計画を進めても回復の見込みはほとんどない。と考え頂上で下山を決意した。 帰りのコースも見通しの悪い稜線折り返しは、リスクが大きいので、ハイライン道路沿いの安全コースを選択した。幸い帰りには途中から青空も見せ、すばらしい樹氷も見れたのでちょっぴり満足、厳冬期の厳しさを見せつけられた山行でした。 〇駐車場からエコーライン横断 スキー場までのエコーライン、いつもは圧雪状態なのだか今回は違う、圧雪は所々でなので運転しやすい。6:41少し早く出発できた。トレースはわかんがほとんど、いつもの電柱沿いのコースを進む。スキートレースは僅か1本だけだ。 7:20 後見ゲレンデを通過、シールの効く安全角度で大きくジグを切って登る。できるだけ踏み固められていない箇所を探し、途中から右よりにコースを取って登る。7:38登り切った。振り返ると後続のソロの登山者が登ってくる。いつかは追い越されるだろうと思っていたが、山頂まで追い越されることはなかった。 7:41 ショートカットの入口に到着。目印のピンクテープは色あせてほとんど確認不能、細い数本のダケカンバが目印だ。よく探すと風で消えかけたトレースが見つかり、先を進む。7:52 大きな樹氷がお出迎え、消えかけのトレースに沿って進む。いつもは、刈田岳が見えてくるのだが曇っているので方向確認ができない。GPSで方向を確認しながらさらに進む。スキーはそれほど沈まず歩行に支障はない。 8:05 観光道路を横断、ここで手袋を交換、アトム二重防寒からテムレス防寒への交換だ。アトムはこの時期用に昨年から使い始めたのだが、値段の割に暖かい。しかし、動きやすさに難がある。体は温まっており、テムレスでも寒くない。 8:26 樹林帯を抜け、ビューポイントの観光道路の脇に到着すると、ガスって見通しが悪くなってきた。これからのコースは何度も通っているので迷うことはないのだが、これ以上ガスが濃くならないよう願って進む。8:34 クリスマスツリーの樹氷は昨年より太っておらず、曇っているので感激がない。振り返ると、さっきのガスは取れて少し見通しがきくが、前烏帽子岳は山裾しか見えず、雲の中だ。 〇エコーラインから刈田岳 8:39 エコーラインを横断した。依然として見通しが良くない。幸いわかんのトレースがはっきりついており、トレースに沿って登る。8:45見覚えのあるバンザイ樹氷に到着、隣の樹氷は鶏の親子に見える。振り返ると雲にかげった樹氷原なので残念だ。最高の景観が台無しである、時折薄日が差すので8:55 シャッターチャンスとスマホを出して構える。しかし、すぐガスってチャンスを失う。 また、この付近から風当たりが強くなり、フェイスマスクの間の顔がこわばり我慢の限界、指先も冷たくなってくるので、動かし続け何とかしのぐ。9:13 ようやく薄日が差し収めた樹氷の写真、なんとも形容しがたくたとえようがないモンスター。 寒さとの闘いはあとわずか、9:31ようやく1757mの刈田岳山頂に到着した。 するとどうだろう、薄日が差し安定してきた。この時とばかり寒さも忘れ写真を撮り続ける。展望はないが近くの鳥居や刈田嶺神社、山頂標識の雪の芸術がすばらしい。不幸中の幸いとはこのことか。写真を撮り終え、少し満足し風裏の授与所のそばで休憩した。 山頂にはだれも登山者がおらず、休憩中にソロの登山者に挨拶された。さっきの後から登ってきた人らしい。 〇刈田岳からエコーライン横断 休憩中も時折ガスって見えなくなり、風も強いまま。しばし考え、時間はたっぷりあるが、回復の見込みはなさそうと判断し、今日はここまでと下山を決意した。下りは、いつもは登ってきた稜線を滑降するのだが、シュカブラやアイスバーン交じりで見通しが悪いのでは、何度も転倒するのは目に見えていると考え、安全第一を選択、ハイライン沿いのコースで下ることにして 9:57 レストハウス側にワクワク滑降を開始した。 雪面は、風で雪が飛ばされガリガリで見通しがない、嫌が上でも慎重に恐る恐る滑降。しかし、10:02 レストハウス付近まで降りると少し見通しがきいて、回転もできた。レストハウスを過ぎると山頂駐車場だ。当然平坦で、ストックを使ったよちよち歩きで進む、見通しは相変らず良くなかったが道路わきの木柱は見えるので、かろうじて方向はわかる。最初のヘアピンカーブを過ぎて少し道路を滑走、見通しが徐々に良くなったので途中からシュートカット、すると、雪上車が登ってくるのが見えた、すかさずその地点まで、斜滑降と横滑りで降りた。雪面はガリガリ、樹氷の間の慎重滑走だ。 10:23 1660mのハイライン、雪上車がつけたわだち道路に滑り込む。緊張の滑降はひとまず終わった。ここからは快適な道路滑走、次のヘアピンカーブから前方を除くと井戸沢の斜面が見えた。見通しが良いのでもちろん井戸沢を選択、斜面を滑ってみると抵抗の少ない締った極上斜面、二三回楽しくターンしてエコーラインの道路面に滑り降りた。 もう天気は心配ない、青空も見えだした。どうも、見通しが悪いのは、1660mから上の頂上付近だけのようだ。この付近の樹氷は今までと違ってとてもきれいだ、青空に樹氷は良く似合う。思う存分に樹氷鑑賞、すばらしいひと時を過ごした。来てよかったとつくづく感じる瞬間だ。 周りの樹氷を眺めながらの道路滑走もなかなか楽しい。 〇エコーラインから駐車場 10:40 エコーライン横断個所に到着した。ここから、道路を外れショートカットで観光道路、ここも横断してショートカットで後見ゲレンデに続くコースを滑る。回転ができるのは最初だけで、後は林間や藪の間を縫って滑走する。 雪質が良いので下手な私でも楽しい回転ができる。二三回ターンして観光道路の脇を通過、小藪が邪魔をするのでスピードは出せない。所々のオープン斜面もすぐ先にシラビソがあるのでこちらもセーブしながらの滑走となる。斜度は緩く雪質が良いので技術的にも難しくはない。 10:56 観光道路を横断、同じような小藪とシラビソの林間コース、時々オープンを滑走する。トレースはいくつかついているので、選択しながら下る。後見ゲレンデ直前僅かに登るが、適度の傾斜で楽しみながら下れる。 11:05 後見ゲレンデ入り口に到着。平日でもあり、スキー客はほとんどいない。音楽もほとんど聞こえずゲレンデ独り占めだ。このゲレンデ、いつもは雪質に恵まれず滑りにくいのだが、今回は極上の雪質に恵まれた。 左端の圧雪斜面を中心に、小回り回転しながら滑走、最後は大回りでスピードを上げて上り坂を駆け上がる。楽しい滑りを終えて振り返り、かすかなシュプールを目で追って自己満足でまた楽しむ。 後見ゲレンデを後に、最後の道路滑走を始めたらモービルのパトロールに止められた。大型の雪上車が登ってくるので通過待ちをしてほしいとのこと。スマホを構えて待っていたら雪上車が三台、キャットツァーの一行で一般の方が樹氷鑑賞に行くのを目の当たりにした。キャットツアーは人気らしい。 11:23 駐車場に到着。今日の山行を終えた。残念ながら、好天には恵まれず厳冬期の厳しさを味わった山行だった。しかし、幸いにも、目的の樹氷鑑賞はまずまずだったので小満足といったところか。
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