後火山⇒千本岳 縦走

2023.12.23(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 12
休憩時間
2 時間 12
距離
18.4 km
のぼり / くだり
1309 / 1282 m
31
30
21
19
5 38
1 41

活動詳細

すべて見る

倉橋後火山から北東稜を辿り、千本岳まで縦走してきた。 倉橋島・・・と言えば、桂浜と火山を除く残りは未開の原生林と言ってあながち間違いではない。しかし、遡ること60年、かつてこの島には今の約8倍、4万1千人もの人々の暮らしがあり、わずかな耕地を求め、石垣を丁寧に築いた巾の狭い段々畑が山頂部までぎっしり積み上げられていたという(国際情報社 昭和38年発刊「新しい日本 中国①」による) 倉橋島の忘れかけられた一面に少しでも触れてみたい思いが今回の企画の根底にある。 半世紀を隔て辿った稜線はヤブに完全に覆い尽くされ、たかが3kmの道のりに5時間半も費やしてしまった。けれどもトップ交代しながらヤブを押しのけることで体力温存できたし、踏み跡(かつての作業道)探しには、わざと並行して進むことで、効率よく正解ラインを見つけ出すことができた。 次から次へと投げかけられる課題への対処は、進み方を組み立てる仮説~検証ゲーム。判断を誤れば日没までに下山できない可能性すらあった。しかし終わり無きヤブは無い、進めば必ず抜けられる。ヤブ漕ぎを好んでいるわけでない、困難な環境を狙っているわけでもない。ただただ乗り越えた先に広がる未知との遭遇を楽しんでいる。 高所登山とは一味違う奥深さ、困難性、そして意外性?を纏めて体感する濃密なひと時となった。

火山(倉橋火山)・岳浦山 国際情報社 昭和38年発刊「新しい日本 中国①」表紙
国際情報社 昭和38年発刊「新しい日本 中国①」表紙
火山(倉橋火山)・岳浦山 倉橋島のページ
倉橋島のページ
火山(倉橋火山)・岳浦山 開戦前夜
忘年会?それともクリスマス会?
開戦前夜 忘年会?それともクリスマス会?
火山(倉橋火山)・岳浦山 8:20 スタート
8:20 スタート
火山(倉橋火山)・岳浦山 登山口
登山口
火山(倉橋火山)・岳浦山 落ち葉を踏みしめ登っていくと
落ち葉を踏みしめ登っていくと
火山(倉橋火山)・岳浦山 徐々に瀬戸内海の展望が開けてきた。
徐々に瀬戸内海の展望が開けてきた。
火山(倉橋火山)・岳浦山 道は極めて歩き易く
道は極めて歩き易く
火山(倉橋火山)・岳浦山 あっという間に王子峰通過
あっという間に王子峰通過
火山(倉橋火山)・岳浦山 火山方面も開けてきた
火山方面も開けてきた
火山(倉橋火山)・岳浦山 こーきちさん思い出の地?、15番霊場
こーきちさん思い出の地?、15番霊場
火山(倉橋火山)・岳浦山 少しだけ踏み込んでみる
少しだけ踏み込んでみる
火山(倉橋火山)・岳浦山 鹿島方面
鹿島方面
火山(倉橋火山)・岳浦山 グランド脇から降りてきて
グランド脇から降りてきて
火山(倉橋火山)・岳浦山 峠に降り立つ
峠に降り立つ
火山(倉橋火山)・岳浦山 順調に高度を稼ぎ
順調に高度を稼ぎ
火山(倉橋火山)・岳浦山 大黒神島。こーきちさんプロデュース「船をチャーターして大黒神島を登ろう!」ツアーが開催されるそうなので楽しみに待ちたい
大黒神島。こーきちさんプロデュース「船をチャーターして大黒神島を登ろう!」ツアーが開催されるそうなので楽しみに待ちたい
火山(倉橋火山)・岳浦山 一応登っておく
一応登っておく
火山(倉橋火山)・岳浦山 本日歩いた王子峰稜線の向こうには、浦岳~月日峠稜線が延びる
本日歩いた王子峰稜線の向こうには、浦岳~月日峠稜線が延びる
火山(倉橋火山)・岳浦山 後火山。この後歩く北稜こそ見えないが、初っ端踏み込みかけた「南松原山」?と展望岩が見えている
後火山。この後歩く北稜こそ見えないが、初っ端踏み込みかけた「南松原山」?と展望岩が見えている
火山(倉橋火山)・岳浦山 東屋通過
東屋通過
火山(倉橋火山)・岳浦山 火山ピークに人影が見えた
火山ピークに人影が見えた
火山(倉橋火山)・岳浦山 後火山到着、東面がばっさり刈り払われており、かつての鬱蒼としたムードは無い。ウォームアップ完了
後火山到着、東面がばっさり刈り払われており、かつての鬱蒼としたムードは無い。ウォームアップ完了
火山(倉橋火山)・岳浦山 東面眺望
東面眺望
火山(倉橋火山)・岳浦山 さて、ここからが本番・・・なのだが、しっかりとした踏み跡に拍子抜けする。右下への踏み跡が気になったがやり過ごし、尾根伝いに行くと
さて、ここからが本番・・・なのだが、しっかりとした踏み跡に拍子抜けする。右下への踏み跡が気になったがやり過ごし、尾根伝いに行くと
火山(倉橋火山)・岳浦山 大きな岩が出てきた
大きな岩が出てきた
火山(倉橋火山)・岳浦山 裏手に回り込むと「南松原山」?の文字が彫り込まれていた
裏手に回り込むと「南松原山」?の文字が彫り込まれていた
火山(倉橋火山)・岳浦山 その先にあった露岩からは前火山が見下ろせた。この角度からながめるとなかなか新鮮。ただしここは主稜線から逸れた場所。戻ってやり直す
その先にあった露岩からは前火山が見下ろせた。この角度からながめるとなかなか新鮮。ただしここは主稜線から逸れた場所。戻ってやり直す
火山(倉橋火山)・岳浦山 こちらが正解。下っているように見えたのはコブをまいていたからのようである
こちらが正解。下っているように見えたのはコブをまいていたからのようである
火山(倉橋火山)・岳浦山 ややシダが出てきたが踏み跡はしっかりついており、なんの苦も無く歩ける
ややシダが出てきたが踏み跡はしっかりついており、なんの苦も無く歩ける
火山(倉橋火山)・岳浦山 大迫地区が見下ろせ、亀が首踏破のプランで盛り上がる
大迫地区が見下ろせ、亀が首踏破のプランで盛り上がる
火山(倉橋火山)・岳浦山 450mコブから右手に向かわねばならないが分岐は見当たらず、北上する尾根を進んでみるが、突然シダ壁に阻まれる。考え着く限りの方向に踏み込んでみるがことごとくシダ壁に阻まれてしまった
450mコブから右手に向かわねばならないが分岐は見当たらず、北上する尾根を進んでみるが、突然シダ壁に阻まれる。考え着く限りの方向に踏み込んでみるがことごとくシダ壁に阻まれてしまった
火山(倉橋火山)・岳浦山 意を決して主稜線のシダヤブに突っ込むことにしたが、
意を決して主稜線のシダヤブに突っ込むことにしたが、
火山(倉橋火山)・岳浦山 全く弱点が見つからず途方に暮れる
全く弱点が見つからず途方に暮れる
火山(倉橋火山)・岳浦山 それでもジリジリ前進すると
それでもジリジリ前進すると
火山(倉橋火山)・岳浦山 テープが巻かれた樹木に遭遇、歩かれている場所であることが分かっただけでも励みにはなる
テープが巻かれた樹木に遭遇、歩かれている場所であることが分かっただけでも励みにはなる
火山(倉橋火山)・岳浦山 小さな岩場を見つけて立ちこむと灌木の海を泳いでいるこーきちさんが見下ろせた
小さな岩場を見つけて立ちこむと灌木の海を泳いでいるこーきちさんが見下ろせた
火山(倉橋火山)・岳浦山 振り返ってみてもP440コブから殆ど進んでおらず愕然とする。
振り返ってみてもP440コブから殆ど進んでおらず愕然とする。
火山(倉橋火山)・岳浦山 このあたりは腰から上が見ているので浅瀬と言って良い
このあたりは腰から上が見ているので浅瀬と言って良い
火山(倉橋火山)・岳浦山 地上1mの高さにあった何かの巣、外敵も寄り付けず?この高さで良かったのだろう
地上1mの高さにあった何かの巣、外敵も寄り付けず?この高さで良かったのだろう
火山(倉橋火山)・岳浦山 高密度のシダ壁に阻まれ体重かけても進まなくなったため鎌を出してみるが、疲れる割には開削できず・・・
高密度のシダ壁に阻まれ体重かけても進まなくなったため鎌を出してみるが、疲れる割には開削できず・・・
火山(倉橋火山)・岳浦山 しゃがみ込んで目を凝らすと・・・全長8mくらいのトンネル発見
しゃがみ込んで目を凝らすと・・・全長8mくらいのトンネル発見
火山(倉橋火山)・岳浦山 四足歩行で前進すると通過できた
四足歩行で前進すると通過できた
火山(倉橋火山)・岳浦山 すると深山で見かけるような大樹が出迎えてくれた
すると深山で見かけるような大樹が出迎えてくれた
火山(倉橋火山)・岳浦山 高速道路SA脇の不法投棄ゴミにあらず
高速道路SA脇の不法投棄ゴミにあらず
火山(倉橋火山)・岳浦山 正解はご覧の通り😆
正解はご覧の通り😆
火山(倉橋火山)・岳浦山 こんなところが出てきたらしめたもの、これ幸いと挽回する
こんなところが出てきたらしめたもの、これ幸いと挽回する
火山(倉橋火山)・岳浦山 あざやかなブルー、分水嶺看板かと思ってしまった、職業病?(笑)
あざやかなブルー、分水嶺看板かと思ってしまった、職業病?(笑)
火山(倉橋火山)・岳浦山 松林が目立ち始めると
松林が目立ち始めると
火山(倉橋火山)・岳浦山 P432三角点。小広く開けており本行程中では貴重な休憩ポイント
P432三角点。小広く開けており本行程中では貴重な休憩ポイント
火山(倉橋火山)・岳浦山 頭上の松に括りつけられた棒は測量用の物か?
頭上の松に括りつけられた棒は測量用の物か?
火山(倉橋火山)・岳浦山 「あの山この山」さんの記録にあった展望岩を探しに西陵に踏み込んでみる
「あの山この山」さんの記録にあった展望岩を探しに西陵に踏み込んでみる
火山(倉橋火山)・岳浦山 良く踏まれているのは林道から三角点に向けてのルートが生きているからだろう
良く踏まれているのは林道から三角点に向けてのルートが生きているからだろう
火山(倉橋火山)・岳浦山 間もなくで到着、西面が完全に開け180度巨大スクリーンとなっていた、ここだけでも訪れる価値あり
間もなくで到着、西面が完全に開け180度巨大スクリーンとなっていた、ここだけでも訪れる価値あり
火山(倉橋火山)・岳浦山 ミニ三脚持ってきたことを思い出したので取り出して撮影。本日最初で最後のツーショット
ミニ三脚持ってきたことを思い出したので取り出して撮影。本日最初で最後のツーショット
火山(倉橋火山)・岳浦山 三角点まで登り返し少し進むと今度は南東方面に素晴らしい展望が開けた。こちらも一見価値あり
三角点まで登り返し少し進むと今度は南東方面に素晴らしい展望が開けた。こちらも一見価値あり
火山(倉橋火山)・岳浦山 注意ポイント、P400からの下降点。ここで主稜線は左手に折れる。今後来られる方のためにマーキングしたが、厳密にはこれより50m手前に貼るべきだった、GPSの誤差に惑わされ外しかけてしまった
注意ポイント、P400からの下降点。ここで主稜線は左手に折れる。今後来られる方のためにマーキングしたが、厳密にはこれより50m手前に貼るべきだった、GPSの誤差に惑わされ外しかけてしまった
火山(倉橋火山)・岳浦山 ここで主稜線と分かれ千本岳方面へ向かう
ここで主稜線と分かれ千本岳方面へ向かう
火山(倉橋火山)・岳浦山 下り基調、裸地も出て来たし、核心は抜けたかのように思ったが・・・
下り基調、裸地も出て来たし、核心は抜けたかのように思ったが・・・
火山(倉橋火山)・岳浦山 う~む「隊長を探せ」の図
う~む「隊長を探せ」の図
火山(倉橋火山)・岳浦山 尾根は激しく茂り進めないため、雨裂に刻まれた凹地伝いに谷筋を下る
尾根は激しく茂り進めないため、雨裂に刻まれた凹地伝いに谷筋を下る
火山(倉橋火山)・岳浦山 予定ルートより北側にずれてしまったが人工的で平坦な地形に出くわした
予定ルートより北側にずれてしまったが人工的で平坦な地形に出くわした
火山(倉橋火山)・岳浦山 左上方より、このような谷を合わせる。かつての耕作地跡であることは間違いなく沢筋に沿って下ろうとしたが
左上方より、このような谷を合わせる。かつての耕作地跡であることは間違いなく沢筋に沿って下ろうとしたが
火山(倉橋火山)・岳浦山 思った以上に険しくいっこうに進まない。ここでこーきちさん英断により・・・
思った以上に険しくいっこうに進まない。ここでこーきちさん英断により・・・
火山(倉橋火山)・岳浦山 尾根筋に登り返し本来のルートに戻ろうとしたが、
尾根筋に登り返し本来のルートに戻ろうとしたが、
火山(倉橋火山)・岳浦山 荘厳なシダ壁が待ち受けていた。埃と胞子を吸い過ぎて、くしゃみと咳でむせ返る
荘厳なシダ壁が待ち受けていた。埃と胞子を吸い過ぎて、くしゃみと咳でむせ返る
火山(倉橋火山)・岳浦山 リカバリーしたものの、今度はシダ+灌木+イバラミックスとなる
リカバリーしたものの、今度はシダ+灌木+イバラミックスとなる
火山(倉橋火山)・岳浦山 足下とは対照的にのどかな遠景
足下とは対照的にのどかな遠景
火山(倉橋火山)・岳浦山 P221通過
P221通過
火山(倉橋火山)・岳浦山 再び人工的な平坦地に出くわした、今度こそは・・・
再び人工的な平坦地に出くわした、今度こそは・・・
火山(倉橋火山)・岳浦山 神がかったかのように障害物を越えていくには訳があった
神がかったかのように障害物を越えていくには訳があった
火山(倉橋火山)・岳浦山 それは、一度はあきらめかけた千本岳への可能性が見えてきたからである
それは、一度はあきらめかけた千本岳への可能性が見えてきたからである
火山(倉橋火山)・岳浦山 ゴミを蹴散らし
ゴミを蹴散らし
火山(倉橋火山)・岳浦山 貯水槽を通過すると
貯水槽を通過すると
火山(倉橋火山)・岳浦山 みかん農園に飛び出した
みかん農園に飛び出した
火山(倉橋火山)・岳浦山 作業していた方にお尋ねしたところ、千本岳は地元では「せんばたけ」と呼ばれいるという。このすぐ先の獣柵から右手の尾根に取り付く
作業していた方にお尋ねしたところ、千本岳は地元では「せんばたけ」と呼ばれいるという。このすぐ先の獣柵から右手の尾根に取り付く
火山(倉橋火山)・岳浦山 竹林の先に
竹林の先に
火山(倉橋火山)・岳浦山 たわわに実ったミカン畑が広がっていた。
たわわに実ったミカン畑が広がっていた。
火山(倉橋火山)・岳浦山 こーきちさんの正確無比な読図力でトリッキーな林道乗り換えもこなし
こーきちさんの正確無比な読図力でトリッキーな林道乗り換えもこなし
火山(倉橋火山)・岳浦山 予定通りのルート?を通過する。
予定通りのルート?を通過する。
火山(倉橋火山)・岳浦山 ピーク直下の岩場を登り返すと
ピーク直下の岩場を登り返すと
火山(倉橋火山)・岳浦山 千本岳に到着
千本岳に到着
火山(倉橋火山)・岳浦山 5時間以上も前にいた後火山がすぐそばに聳える違和感
5時間以上も前にいた後火山がすぐそばに聳える違和感
火山(倉橋火山)・岳浦山 眼下には何事もなかったかのように穏やかな海が広がっていた
眼下には何事もなかったかのように穏やかな海が広がっていた
火山(倉橋火山)・岳浦山 見とれている暇はない。陽も没したのでそそくさと下山に入る
見とれている暇はない。陽も没したのでそそくさと下山に入る
火山(倉橋火山)・岳浦山 廃林道の通過に手間取ったものの
廃林道の通過に手間取ったものの
火山(倉橋火山)・岳浦山 ヘッ電点灯前に
ヘッ電点灯前に
火山(倉橋火山)・岳浦山 なんとか下界に逃げ切った
なんとか下界に逃げ切った
火山(倉橋火山)・岳浦山 振り返る千本岳は薄暮に溶け込んでいた
振り返る千本岳は薄暮に溶け込んでいた
火山(倉橋火山)・岳浦山 あとはロードをジョグで進むのみ
あとはロードをジョグで進むのみ
火山(倉橋火山)・岳浦山 ライトアップされた桂浜を通過し
ライトアップされた桂浜を通過し
火山(倉橋火山)・岳浦山 ラウンド完了
ラウンド完了

メンバー

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。