活動データ
タイム
10:12
距離
18.4km
のぼり
1309m
くだり
1282m
活動詳細
すべて見る倉橋後火山から北東稜を辿り、千本岳まで縦走してきた。 倉橋島・・・と言えば、桂浜と火山を除く残りは未開の原生林と言ってあながち間違いではない。しかし、遡ること60年、かつてこの島には今の約8倍、4万1千人もの人々の暮らしがあり、わずかな耕地を求め、石垣を丁寧に築いた巾の狭い段々畑が山頂部までぎっしり積み上げられていたという(国際情報社 昭和38年発刊「新しい日本 中国①」による) 倉橋島の忘れかけられた一面に少しでも触れてみたい思いが今回の企画の根底にある。 半世紀を隔て辿った稜線はヤブに完全に覆い尽くされ、たかが3kmの道のりに5時間半も費やしてしまった。けれどもトップ交代しながらヤブを押しのけることで体力温存できたし、踏み跡(かつての作業道)探しには、わざと並行して進むことで、効率よく正解ラインを見つけ出すことができた。 次から次へと投げかけられる課題への対処は、進み方を組み立てる仮説~検証ゲーム。判断を誤れば日没までに下山できない可能性すらあった。しかし終わり無きヤブは無い、進めば必ず抜けられる。ヤブ漕ぎを好んでいるわけでない、困難な環境を狙っているわけでもない。ただただ乗り越えた先に広がる未知との遭遇を楽しんでいる。 高所登山とは一味違う奥深さ、困難性、そして意外性?を纏めて体感する濃密なひと時となった。
メンバー
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