活動データ
タイム
05:30
距離
9.3km
のぼり
1099m
くだり
1098m
活動詳細
すべて見る毎年恒例となった締めの七高山と新山ツアー、連休の5/3-4が好天だったので行ってきた。今シーズンは雪どけが早く心配されたが、まだ雪はたっぷりあり、残雪時の難敵、縦溝もなく最高のザラメに恵まれた。今シーズンは雪崩を経験するなど余り良くないシーズンとも思われたが、前回の八甲田に続き、四連続の快適な滑降を味わった。締めくくりにふさわしい大満足で終えることができて感謝している。 〇第二駐車場から五合目 前日、第二と第一駐車場をチェック。圧倒的に第一の方が駐車が多く、初めてだが第二の車中泊に決めた。第二もトイレ完備で水洗であり、アプローチがしやすいことから第二の方が条件は良い。クラストしているので最初からアイゼン、スキーは引きずりである。連休とあって今までで一番多くの登山者とスライドしたが、引きずりで登っている人はなく、僅かにボーダーがひとりアイゼンなしのツボ足引きずりで登っていた。 兼用靴は、足首の曲がりが少ないので歩行モードにしても登山靴のように直登はできないが、ジグを切る角度はシールよりは急な角度で登れるので早く登れる、しかもスリップはゼロだ。 6:26 標高1140mから、時間たっぷりなので遅めに出発、6:59難所のブッシュ帯を通過した。ここは、雪が少ないと雪が切れる場所だが雪はたっぷりあり楽々通過。通過後は、次第に傾斜がきつくなり8:12五合目避難小屋に到着した。 ここまで1時間46分昨年よりわずかに遅いが、出発点の違いを考えるとほぼシール歩行と変わらない。ただし、スキーの重さがない分足の運びは軽いので、疲れは少ないはずだと言い聞かせ先を急いだ。 〇五合目から七高山 ここからは、傾斜がさらに増す。昨日か一昨日に僅かな降雪があったらしく、所々白い雪の部分があるが、登りに支障はない。連休なので先行する登山者は数知れず、頂上まで写真で数えて40人余り、そのほとんどがバックカントリー登山者だ。 ここからのコースは、目印の旗に沿っては登らず、いつもの通り左よりに迂回しながら登る。その方が傾斜が緩く楽だからだ。多くの登山者は同じようなコース取りで登る。登り始めるとすばらしいスピードの方にお目にかかった。一人は、細いテレマークスキーの方でスキー板が軽いからだろう、あっという間に追い抜いて行った。 もう一人は、クロスカントリーの方、シールを付けないで逆ハの字に開いて登ってくる。急な斜面なのだが苦にせず、軽々登りこちらもあっという間に追い抜いた。テレマークの方とはよくスライドするがクロスカントリーの方は初めてだ。トレーニングのつもりなんだろうと感心した。 途中二回ほど休憩し、10:34 標高2229mの七高山に到着した。所要時間は4時間8分、昨年と同タイムである。出発点が昨年より下なので、僅かにアイゼンの方が早かったということになる。山頂は大変な賑わいで、写真で確認する範囲でも30人は写っている。 スキーをデポして山頂標柱まで登り、眺望を楽しんだ。山頂から西向こうには白い新山が目の前だ。七高山からも行けるのだか、急斜面の下りがあり私はここから登ったことはない。ほとんどの登山者も七高山で終わりにしている。 南の外輪山、行者岳と伏拝岳はうっすら雪化粧しておりすばらしい景観だ。ここから奥には月山が見えるはずなのだが、薄雲がかかりほとんど見えない。しかし、手前をよく見ると、新山への足跡ははっきり見えた。名前はないが北の鋭鋒もすばらしい、あちらのピークの方が高く見える。左方向の新山との間には稲倉岳が見える。この山はいつか登ってみたいと思っている山である。 〇七高山から第二駐車場 ゆっくり眺望を楽しんだ後、デポ地点でエネルギーを補給し準備を整え、11:20いよいよ滑降開始。いつもより白い斜面を登山者に注意しながら好きなように回転して滑る。11:22 2170mあっという間に標高差50m滑降、雪は上質のザラメ雪。新雪も抵抗なく快適な滑りだ。 11:23 2080m雪面がほとんど荒れていないので、回転が自由自在。しかし、振り返ってもシュプールが見えないのは残念。11:26 1990mどんどん滑る、傾斜も手ごろなので楽しくて仕方がない。11:30 1920m靴跡で雪面が荒れている個所を通過したが、雪の抵抗はほとんどなく、スムースに回転。振り返ると山頂がどんどん遠ざかっていく。 11:32 1840mGPSで滑降コース確認、左寄りの真ん中がコースだ。11:38 1630m避難小屋上部に着いた。少し下ると避難小屋が見えた、小屋左の急斜面のバーンを目指し、急斜面を一気に滑降する、昨年は縦溝で少し苦労したが今年は縦溝がないので、回転しやすい。どんどん下る。 11:48 1260mのブッシュ帯付近を通過、ブッシュの中は滑走できないので右にコースをとる。幸い雪がたっぷりなのでブッシュはすり抜けで横断できた。そしてすぐ左に90度ターン。このあたりは、クラック地帯でブッシュ沿いの緩い下りを進むと、ほぼ滑降は終了。進行方向の遠目に第二駐車場が見えた。ここであらためて鳥海山を振り返り、すばらしい滑りに感謝した。ありがとう鳥海山。 11:53 祓川ヒュッテ横を通過、第二駐車場に近づくと沢山の車にビックリ、駐車場に入り切れず道路に縦列駐車している車がいっぱい。後で地元の方に聞いたらいつものことのようだ。人気度がうかがえる。 11:58 第二駐車場に到着した。雪質最高、天気最高、コースも最高で楽しい楽しい滑りでした、これだから山スキーはやめられない。
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