雲の中・雨の中の雲ノ平
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳・湯俣
(富山, 岐阜)
2025.09.08(月)
4日間
8年ぶりの雲ノ平。今回は男5人のメンバーです。前回は初めての雲ノ平、黒部源流の景色に感激したのですが、三俣山荘から太郎平小屋へのロングランにばてたことが忘れられません。今回はそれよりも余裕を持った計画で臨んだのですが、体力低下の影響は否めませんでした。
本来は8月上旬に企画していたのですが、雲の平山荘のインターネット予約は開始と同時につながらなくなり、つながったときは既に満員御礼。前からとっていた休みの計画も没となり、なんともやり場のない憤りでやるせなくなりました。今年はダメかと一度はあきらめたのですが、計画変更を要求した仲間がいたので、他の仲間にも連絡し再度9月上旬ということでアタック。まただめだったらと黒部五郎小舎、太郎平小屋の予約もヒヤヒヤの状況でした。旅行会社がとってしまうのだという話もありますが、早くネット予約できる方法があるのでしょうか???
初日は雨の中のスタート。最初の天気予報は新潟県で線状降水帯の発生の恐れありで、4日のうちせめて一日晴れてくれればという切なる思いでしたが、天くらでは「A」マークも出ておりそれにすがる思いでした。結果は雲ノ平だけは残念無念でしたが、黒部五郎岳、鷲羽岳はありがたい天気となりました。北俣岳から黒部五郎岳までの稜線歩きは気持ちがよかったです。最後の黒部五郎への地獄の急登前迄ですが・・・
黒部五郎小舎は今回が2回目の宿泊ですが、以前泊まったのは40年くらい前の話。あの時から比べると実に綺麗な山小屋になっており、快適に過ごすことができました。受付をする前に生ビールを玄関前で乾杯してしまいました。小屋の人には悪かったのかもしれません。雲ノ平山荘もさすが人気の山小屋であり、評判の「石狩鍋」は登山者の体、心も温めてくれる食事でした。何で富山なのに石狩なのかと気になってしょうがない仲間もいましたが、そんなに深い意味は無いようです。とにかくこんなご馳走を出してくれる山小屋の方の努力に感謝であります。雲ノ平では雨降りと時間切れでそそくさと山荘へ急ぐこととなりましたが、自然相手の登山なのでまぁーいいかって感じです。本当は山小屋のテラスでのんびりコーヒーでも飲みたかったのですが・・・・夜中の雨の音はすごかったです。
初日の太郎平小屋への道中で、女性の二人組と仲良くなり、太郎平小屋の前のテーブルで交流会となりました。お二人は雲ノ平山荘で2泊して高天原温泉に浸かってくるということでした。なんとも羨ましい登山です。何かの旅行で仲良しになった友達のようです。一人は秘湯に入るのが好きだということですが、私も温泉は好きですが高天原まで行こうという気力は私にはありません。フレンドリーな素敵な同世代の女性たちでした。山には色々な出会いがあっていいものです。
最終日、雲ノ平小屋の朝は雨降りでスタートはのんびりしました。天気予報もよくなかったので弁当をやめて食堂で朝ごはん。予定は少し遅れましたが、何とか日没前に折立駐車場に到着できました。途中の太郎平小屋では名物の太郎ラーメンをいただいたのですが、うまかったのですがギョウジャニンニクがはいっていなかったようで、実はあのラーメンは太郎ラーメンではなかったようです。まぁこれもしょうがないですね。食べ終わって出発しようとしたところ、雲ノ平山荘で一緒だった女性二人組も追いついてきました。彼女らも2時までの販売のラーメンのために急いできたとのことでした。
最後、太郎平小屋から下りるときに、お別れの挨拶をした女性二人組が後ろから、「がんばれー!がんばれー!長岡」のコール。何とも恥ずかしいやら嬉しいやらで元気のいい方々です。山もよかったのですが、いい仲間と酒を飲み、いい方々と出会え、本当にいい登山だったと思いながら、まだかまだかと折立迄頑張りました。やっぱり登山はいいですねぇー!