由布市
出典: Wikipedia
このエリアについて
掲載されている山
鶴見岳
標高 1374 m
鶴見岳(つるみだけ)は、大分県別府市にある活火山。標高は1,375m。日本三百名山のひとつ。東側山麓の扇状地には別府温泉(別府八湯)が広がる。 鶴見岳は阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、別府湾からは後方の由布岳と並ぶ美しい姿を見ることができる。初夏のミヤマキリシマ、秋の紅葉、冬の霧氷等の自然に恵まれている。 山頂へは、別府ロープウェイが中腹の別府高原駅(標高503m)から山頂の鶴見山上駅(標高1,300m)まで通じており、10分足らずで登ることができる。山頂からは、東方に別府市街や別府湾、南方に城島高原を見おろし、すぐ西側には由布岳、遠方には九重山を望む。晴れた日には東方に四国を遠望することができる。また、山頂には火男火売神社(通称、御嶽権現)奥院の石祠や鶴見七福神が祭られている。 日本最大の温泉都市別府の源である鶴見岳には、古代より山麓に温泉があることは広く知られていたが、活発な噴火活動で荒地や沼地になっており、整備されていなかった。『豊後国風土記』や『万葉集』には、現在の柴石温泉の血の池地獄にあたる「赤湯の泉」や、鉄輪温泉の地獄地帯にあたる「玖倍理(くべり)湯の井」等についての記載がある。『伊予国風土記』逸文には、大国主命が鶴見山麓から湧く「速見の湯」を海底に管を通して道後温泉へと導き、少彦名命の病を癒したという神話が記載されている。771年(宝亀2年)に創祀されたとされる火男火売神社は、神体山である鶴見岳の2つの山頂を火之加具土命、火焼速女命(ひやきはやめのみこと)の男女二柱の神として祀っており、別府八湯の守り神として信仰を集めている。府内大橋から眺めると由布岳と鶴見岳が並び稜線が透けたように見える。これは一番手前にある小鹿山の稜線が由布岳と鶴見岳の稜線に偶然にも合致しているためである。 立地のよさから、各放送局の施設や警察庁の通信施設、県防災行政無線などの中継所が設置されており、また、大分県デジタルネットワークセンターの区域外再放送の受信施設を設置、北九州局(デジタル・アナログ)と久留米局(アナログ)の電波を受信し、大分県のケーブルテレビ局に配信する。
高塚山(黒岳)
標高 1583 m
黒岳(くろだけ)は、阿蘇くじゅう国立公園の指定区域であり、大分県由布市庄内町及び竹田市久住町にある九重連山の山。標高は1,587m。 九重山系の北東部にあり、大船山の北東側に位置する。前岳、天狗岩、高塚山などの峰からなる鐘状の火山で、最高地点は高塚山にある。南側の竹田市などから見ると、仰向けになったおたふくの面のように見えることから、おたふく山とも呼ばれる。 草原が多い九重山系の山々にあって、広葉樹の原生林が広がる山であり、樹木が茂った山の様子が黒く見えることから黒岳の名がある。また遠くから見ると広葉樹林が四季折々に黒色または紫色に見えることから別名「黒山」ともいわれている。 ミヤマキリシマをはじめとする高山植物が多く見られるほか、国の天然記念物であるイヌワシの生息地の南限とされている。 山麓の男池湧水群は、名水百選にも選ばれており、その周辺には、ヒメボタルやミスジチョウ等の希少な昆虫類が生息している。また、国内で数少ない純粋な天然炭酸泉である、白水鉱泉が噴出している。 黒岳は、「21世紀に残したい日本の自然100選」及び大分百景ならびに大分百山に選定されている。
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