赤岳(八ヶ岳)-2020-08-01~02

2020.08.01(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 35
休憩時間
41
距離
7.8 km
のぼり / くだり
846 / 118 m
DAY 2
合計時間
10 時間 38
休憩時間
2 時間 57
距離
12.9 km
のぼり / くだり
828 / 1558 m

活動詳細

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前回の山行でテント泊をやるには30リットルより大きいザックが必要と痛感し、カリマーのcougar 55-75を購入。さっそくザックをつかってやろうと考えていたのですが、7月は長引いた梅雨で天気が悪かったり、仕事の所用が入ってしまったりとなんだかんだと8月に入ってしまいました。 目標としたのは八ヶ岳の赤岳。赤岳鉱泉でテン泊をし、2日目の朝から赤岳を目指します。 天気予報も確認し、いざ出発と思ったらあいにくの雨。移動手段が二輪のため出発を躊躇してしまい、結局、美濃戸口到着が予定より1時間以上遅れ、10:30になってしまいました。しかも、やまのこ村、赤岳山荘の駐車場は満車の表示。二輪だから無理矢理行けるのでは、という悪い考えもよぎりましたが、迷惑かけちゃまずいと素直に八ヶ岳山荘の駐車場に停めることとしました。 本来であれば赤岳鉱泉に行った後、1日目は硫黄岳に登ろうと思っていましたが、出発遅れ&美濃戸口スタートのため取りやめ。 赤岳鉱泉までの道は途中までは車道と兼用している緩やかなコース、途中からは沢の近くを通る気持ちの良いルート・・・のはずなのですが、荷物が重くてそれどころではありません。今回の荷物重量は16kg超、自分的には初体験の領域です。肩の痛みを感じつつ、コースタイムをオーバーしながらも赤岳鉱泉に到着しました。 テント設営してからはテントの中でダラダラし、その後赤岳鉱泉で夕食。ステーキを目当てに事前に予約をしていましたが、運よくありつくことができました。 ステーキは評判となるだけあって確かにうまい! お代わり自由の御飯とポトフ、付け合わせのサラダとフルーツもあって言うことなしです。 その後、明日に備えて、早めに寝ようとしたのですが、川の音がうるさいのか、普段の生活状況が悪いのか、テント設営した所が若干斜めになっていたためか、全く眠れません。なんとか寝られたと思いきや1時間ちょいで目が覚める始末。結局寝たのかどうか良く分からない状態──横になって目をつぶっていた時間は10時間以上──で2日目スタートです。 まずは朝食。赤岳に挑むための糖分爆弾サンド(食パンにあんことバターとバナナを挟んでホットサンドメーカーで焼いたもの)を食べ、口の中を甘々にしてから出発です。アタックザックも新ザックと合わせて用意しています。用意したのは、Black Diamondトレイルブリッツ12。cougarの重さに比べるとまるで背負ってないかのような軽さです。 昨日と同じような風景を、沢の音を聞きながら行者小屋まで進み、ここからいよいよ地蔵尾根。 最初のうちはやや急登となった樹林帯で特に困難ではないのですが、樹林帯が終わった途端、いきなり鉄階段が現れます。今までの樹林帯に慣れ切っていたせいか、鉄階段がやけに怖い・・・。鎖場の方は岩をつかみながら登ると多少は安心なのですが、地蔵尾根の鉄階段は高度感があり、壊れたり、滑ったりしないか、という恐怖感があり少々苦手です。しかし、慎重に支持をしながら登っていき、なんとかお地蔵さんが待つ尾根の上に上がることができました。 尾根の上に上がると、ちょうど八ヶ岳を挟んで西側は快晴(というか雲海の上にいる状態)、東側は雲の中、という状態。東側の雲は勢力を強めているような感じで、急ぎつつも慎重に、赤岳を目指します。 赤岳までの道はぱっと見た感じ、普通に歩ける稜線コースのようでしたが、近くまで来てみるとほとんど鎖場のかなりの急登。しかしここまで登ってきたからにはひるんではいられません。すれ違う人に留意しつつ、赤岳頂上山荘(2020年は前シーズン営業自粛)をスルーし、やっとのことで赤岳登頂です! 頂上では、山梨側は雲で真っ白、長野側は雲海バックと面白い構図でした。 パシャパシャと写真を撮ったら、混んできたのでそそくさと頂上を後にします。帰りは文三郎尾根から下山開始。頂上のすぐ下に岩場があり、登ると結構楽しそうな気がしました。今度はこちらから行ってみるのも良いかも。 そして、快晴に映える阿弥陀岳が美しい! 余りにも良い天気・良い景色だったので、分岐点の近くあたりで、少々寝転んでみたり。今回は時間と体力の都合で諦めましたが、阿弥陀岳にも行ってみたいですね。 熱射病か、疲れか、高山病か、軽い頭痛と吐き気を感じながらも赤岳鉱泉まで帰還。体力を回復しようと、赤岳鉱泉の水場で水をがぶがぶと飲みましたが、これが良くなかったのか、気分の悪さが急にひどくなってきました。具体的にはテントを片付けようと、しゃがんで前かがみになると吐き気がする、しばらく作業を続けると吐き気がする・・・と言った具合。そのせいで片付けに1時間30分以上もかかってしまいました。 そして再び重いテン泊装備を担いで下山の途についたのですが、吐き気がより一層強くなってきて、30分程度歩いたところでリバース・・・。内容物は昼食を食べていなかったせいか、ほとんど水と胃液でした。その後も吐きつつのろのろ歩きつつでなんとか赤岳山荘 に。タイムを振り返ると、赤岳鉱泉から赤岳山荘までにかかった時間は2時間となっていますが、気分的にはその倍以上もかかっているような、いつまでたってもたどり着けないような嫌な感覚でした。 赤岳山荘でOS-1を購入、チビチビと飲んでいると多少は体力回復。赤岳山荘に来るまでの道中ではヒッチハイクでもしてやろうかなどと思ってましたが、覚悟を決めて美濃戸口までのラスト3kmを歩くことに! その覚悟が良かったのか、はたまたザックの背負い方が変わったのが良かったのか、今まで感じていた吐き気がすっと消え、頭痛も収まってきました。しかし、最後の試練というべきか、朝の晴天が嘘のように激しい雨が・・・。まあ、キツい太陽が照り付けるよりは幾分マシだとポジティブに考えながら、ゆっくりと歩を進めていきます。 そしてついに16時25分、美濃戸口に到着! 振り返ってみれば苦しいこともありましたが、気持ちの良い、正に晴れ晴れとした景色と、赤岳登頂の達成感を手に入れた良い山行となりました。

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