御前山強風につき🫨

2024.02.27(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 21
休憩時間
56
距離
12.2 km
のぼり / くだり
1454 / 1259 m
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32
22
37
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45

活動詳細

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朝、奥多摩駅そばで交通整理をしていた山岳救助隊員に声をかけると今日は東京で1番風が強いのがこの奥多摩だと言う。 風が強いのは把握していたが1番強いまであるとは思わなかった。 御前山の情報を丹念に聞き、念のため今日はバリエーションで登ることを伝えて向かった。 こうして記録を付けることが出来ているので、空振りで済んで良かったのだけど非常に怖い瞬間があった。 九竜山を過ぎ背の低いアセビが並ぶ痩せ尾根を通っている時だった。 ワタシは自分の背後に異様な気配を感じ駆け出した。振り返っても何も居ない。でも何かが恐るべき勢いでこちらに向かってくるのを感じた。理由は上空から迫ってくる凄まじい音でまもなく分かった。 突風が押し寄せてきていたのだ。 ワタシは痩せ尾根の先に大きな木を見つけ飛び付くようにしがみついた。ザックは地面に下ろし踏み付けるように押さえ込んだ。 直後、立っていることも目を開けることもままならないほどの風がワタシを吹き飛ばそうとした。 ワタシは木を盾にしながら身体を小さく小さくまとめた。 折れて飛ばされた枝や小石が顔を何度も打った。 ワタシは出来る限り目を開けて周りの倒木を心配していた。幸いそのようなことは起きなかった。 30秒か1分くらいだったか、風がいっとき弱まったのを見逃さずワタシは先に広がる森の中へ駆け込んで行った。 風といえども実体のような気配があったことに驚き、自分が自然の中にあってその一部のように目に見えない脅威をハッキリ感じることが出来たことにも驚いた。 恐ろしい体験をしたものの、生きて街へ帰れば酒のツマミにでもなる話なのだ。 ワタシはこれからもこうして生きて帰ることを願っている。

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