白峰鳳凰 ナ・ラ・ラ・ラウンド

2023.11.02(木) 4 DAYS

活動データ

タイム

43:54

距離

75.0km

のぼり

8072m

くだり

8071m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
13 時間 29
休憩時間
1 時間 38
距離
19.6 km
のぼり / くだり
3243 / 1190 m
10
3 53
44
37
1 4
56
27
42
25
DAY 2
合計時間
10 時間 22
休憩時間
2 時間 3
距離
15.6 km
のぼり / くだり
1706 / 2147 m
DAY 3
合計時間
10 時間 51
休憩時間
2 時間 44
距離
13.8 km
のぼり / くだり
1636 / 1625 m
DAY 4
合計時間
9 時間 10
休憩時間
1 時間 1
距離
25.9 km
のぼり / くだり
1485 / 3102 m
51
38
56
39
8
33
15
2 15
26
5

活動詳細

すべて見る

2017年、僕のアルプスデビューは北岳であった。 日本で2番目に高いこと。そして比較的アクセスが楽なことが北岳を選んだ理由だ。どうせならテント泊でと、広河原から大門沢経由の奈良田まで、3泊4日の縦走をした。 北岳の天気だけが優れず、時間の許す限りねばったのだけれど、結局ガスが晴れることはなかった。そのことがずっと、心残りでもあった。 6年が経ち、アルプス百名山で訪れていない山も少なくなってきたところで、今シーズンも残りわずかとなってしまい、行きたい山は雪と氷に閉ざされてしまった。しかし「アルプス納め」という言葉をどこかの日記で見かけたためか、どうしてもアルプスのどこかに登っておきたい気持ちがあった。 そのような経緯で北岳に狙いを定め、YAMAPの活動日記に目を通しているうちに、その気持ちが膨らんでいったのである。 前回とは逆ルートで、すこし色をつけて笹山経由、百高山の小太郎山にも寄り、あわよくば広河原から歩いて奈良田まで帰ろう。 土日の1泊あれば今の自分ならできる。しかしながら天気に恵まれず(完璧な好天を狙い過ぎていたためだ…)、やがて降雪し、こうなれば弾丸の日帰りでやってやろうと、機を窺っていた。 そのため長時間歩くトレーニングに励み、寒さ対策のため全身に育毛剤を塗りたくり、体毛を増やす試みをした。どうして頭髪には効き目がないのだろうかと疑問が残ったが、その成果は目を見張る程のものであった。 そして今回の三連休を迎えると見事なまでの晴れ予報。もうすこし欲張っておこうと鳳凰三山も歩くことに決めた。他の南アルプス百名山は今年すべて歩いているので、即決である。 さらに百高山のアサヨ峰にもタッチし、夜叉神から奈良田まで歩いて繋げたい。そこで余裕を持って有給を頂き、3泊4日で決行したのだ。 ちなみに鳳凰三山は2018年に縦走している。夜叉神から入り鳳凰小屋でテント泊、北沢峠まで駆けるつもりが気持ち、体力ともに波に乗れず、白鳳峠から広河原へあえなく下山。悔しい思いをしたことを覚えている。 ---------------------------------------------------- さて今山行は、タイトル選びで非常に悩んだ。歩いている時はもちろん、下山後もあれやこれやと考えすぎて仕事が手につかない。こうして腱鞘炎すれすれでスマホを駆使している今でもまだ、決めかねているのだ。完全にYAMAP依存症に陥っていると言えよう。 そんなわけで、これからタイトル選びに関して説明しようと思う。 まず日帰りを考えていた時は、 ①『白峰三山NTN』 白峰三山がメインであり、「奈良田to奈良田」、ここ最近のマイブームがアルファベットなので、それを引き継いだ形だ。しかし鳳凰三山も歩くことだし、 ②『白峰鳳凰NTN』 これはしっくりくるのだが、歩いているうちにもうアルファベットはいいやと思うに至り却下。 ダブルメインの白峰鳳凰は入れるとして、三山もやはり入れようかと考えて、 ③『白峰鳳凰三山三山散々登山にもう降参』 これは失敗した時の逃げのタイトルっぽい。しかも、オヤジ臭がぷんぷん匂う…何としてでも歩ききらねばと決意を固める。 小太郎山とアサヨ峰の軌跡が記録された時にこう思った。もう1つ同等のピストンを伸ばせばどうだ!翼を拡げた不死鳥に見えるのでは!そこで、 ④『白峰鳳凰フェニックス』 格好いい!少年野球のチーム名みたいではないか。だけど、同じ意味の言葉が続くのが許せない。 他に、何かに見えないか?…そう、三つ首もたげた地獄の番犬、 ⑤『白峰鳳凰ケルベロス』 これだ!今後の伏線としてもバッチこいなのだ。しかしどこへピストンしよう…地蔵岳の先に山があるけど、そこが名のある山なら…百高山なら…せめて200名山なら…確実に軌跡を残していただろうが、ごめんなさい燕頭山さん、今回はご縁がなかったということで。なので、非常に残念だけど却下。 ではでは小太郎山とアサヨ峰を主人公にしてはどうだろう。もちろん、白峰鳳凰は外せない。言葉遊びをしているうちにここに辿り着いた。 ⑥『しらっとねっとり小太郎くん、ほうほうおっとりアサヨちゃん』 これは物語仕立てであって、地蔵岳に着いたとき、こんな会話の展開が予想される。 「あら、小太郎くんのオベリスク、そそり立ってるわ」 「アサヨちゃんだって、✕✕✕✕✕✕」 つまるところ、下ネタである。 これはいけない。女性からのドーモが来ないではないか。これからのYAMAPを支えるのはなんてったって女性の力だ。いかんいかん。却下。 次に考えたのは地図の問題だ。僕の持つ北岳のYAMAP地図には辻山あたりから夜叉神峠あたりまでの道が表示されていない。ダウンロードする気もない。もしかしたらその区間にある山には登ったことにならず、軌跡すら残らないかもしれない。 そして軌跡が残ったとしても、夜叉神で力尽きた場合だ。 つまり、丸い軌跡のうち、ある部分が抜け落ちている。その形から、 ⑦『白峰鳳凰クリニック~「ええっと、右、かな?いや、右下!」~「はい残念、南東でした。0.03ね。次、左眼さんどうぞ~」』 と、視力検査風のタイトルにしてみる。 これはいいアイデアだ。しかし、終わってみると軌跡は残ったし、最後まで丸く収まった。 ということで、周回をしたわけだからシンプルに、 ⑧『白峰鳳凰サーキット』 アンナプルナ・サーキット(いつか歩いてみたいネパールのトレッキングルートだ)にあやかって、これでいいのではないか、うん、そうしよう!と、なんとなく調べてみると、 針ノ木サーキットなるものが存在するらしい… 知るにつれ、サーキットってスピード感を連想させるよなぁ、対して僕はテント泊で地道に進んでいたよなぁと思い、さらにサーキットはこの世に3つも要らないよなぁとなり。 同じような言葉でラウンドはどうだろう。少しずつ、テント泊しながら回っていくイメージではないか。いいぞ!奈良田起点だから、奈良田ラウンド。すこし崩して、奈良らラウンド。よし、これだ!漢字が続くのは避けて、 ⑨『白峰鳳凰 ナ・ラ・ラ・ラウンド』 どうだ! ララポートみたいではないか! ララランドみたいではないか! ララララブソングみたいではないか! ララ、ララ、ラララララ! うん、決まり!なんちゃらラウンドありますよ~なんて言わないでくれ!もうこれ以上は考えない。 ---------------------------------------------------- あとは写真で語ろう。 そして、語りきれなかったことを最後にいくつか書いておく。 ---------- 奈良田までの林道歩きで、ピンクテープが目印の地図にない登山口をいくつか見つけた。鳳凰三山や辻山から見えた、地図にルートがない尾根に続く登山口だと思い、後に調べると確かに地図にないルートを歩いている人たちがいる。 同じく林道歩きで、ずっと左手、つまり東側に立派な尾根が続いていた。地図にルートがない尾根だ。もしやあれも歩けるのではと調べていると、いやはや歩いている人たちがいる。 夜叉神から西に進路を取らず、南に伸びる地図ルートにない尾根を歩いて奈良田に行けば、より綺麗な楕円形の軌跡ができていたのだ。 例えば私有地や、通行が禁止されている道や山域などでなければ、自分の好きな道を歩いていいのではないか。 決められた道だけを歩く必要はない。 人生と同じではないか。 それが今回得た収穫の1つだ。 ---------- 通行禁止といえば、広河原の先から北沢峠までが通行禁止となっている。 とはいうものの、禁止を強制できないから実際は自己責任で通れば?的なノリらしい。 僕はとってもとってもとっても、そこを通って北沢峠へ行きたかった。それから早川尾根に上がり鳳凰三山を目指せば、アサヨ峰をピストンせずに縦走できたのだ。 しかしこうしてYAMAPで不特定多数の方に見てもらっている以上、ここで「やってやったぜ通行禁止を通ってやったぜ」とヘロヘロしていては自分のことが嫌いになるだろう。 なので、やめておいた。 そういうとこを歩きたい時は、人知れずこっそり歩くことにする。 ---------- YAMAP地図をダウンロードしていなくても、歩いた軌跡は残るし、そこにある山頂を踏めば記録にも残ることを知った。 ということは、山と高原地図で歩いてきた僕のスタイルを考えると、わざわざ地図をダウンロードする必要はない。 よって、このまま無料ユーザーでいいではないかと結論した。 まあ、Pには諸々のメリットがあるんだけど。 ---------- 避難小屋の在り方、使い方について。 これは考え出すと奥が深い。 もうすこし寝かせよう。 ---------- 今すぐ、華々しくチェンスパデビューできる雪山はないかしらん。 ・神奈川県から公共交通機関、もしくはノーマルタイヤで楽に行けるところ ・テント泊地は平和、そこから多少アドベンチャー要素のある雪道が始まるところ ・ローカットシューズでもok ・ピッケルは持っていない ・ピストンは嫌 ・下山後は温泉 ・あ、雪洞泊してみたい ・イグルーだっけ?あれ、作りたい ・雪崩は怖い ・厚い手袋必要か? ・雪山装備って何が要るんだ? ・バラクラバと打とうとしたらバラクオバマが出てきた ・バラクラバに関して書きたいことがあったけど、また今度にする ・スタート地点とゴール地点を同じにしたのに、のぼりとくだりがズレたのはどうしてですかYAMAPさん! ・次はPPPだ!あと、奥多摩だ!奥秩父だ!ええと、八ヶ岳だ!最後にアルプスおかわりあるか! ---------- 最後に、カバー写真について。 初めて歩く白峰南嶺のクジラの背にしようかと先ず考え、北岳で6年越しの風景を見て、さらにそれが僕の尊敬するヤマッパーさんの白峰三山カバー写真と似たような(もしくは同じ、けど迫力は到底及ばない)構図であったのでこれだ!と思い、小太郎くんとアサヨちゃんのことを考えているとやはりオベリスクの写真にしようかと揺れたけど。 辻山からの景色に本当に感動したのだ。思い出深い初めてのアルプスの山々だ。 歩いてきた稜線が奥ではなく、真正面に、真横に、走っている。これはひたすら稜線を行く周回(サーキット?ラウンド?)ならではなのではないか。…ん?日本語おかしいか? とにかく、実はここに居合わせた方に素晴らしい写真を撮って頂いたのだけれど、どうしてか自分で自分を撮りたくなった。 そこでNGなしの一発自撮りをしたものをカバー写真に採用することにした。 撮り終わってみるとザックが写っていてなんとも中途半端。煮え切らない。でも、そんなところが自分らしいのかな。 すこしだけ、自分のこと好きになってもいいのかな。 そんなことを感じていると、とってもとってもとっても、お気に入りの写真になったのでした。 ---------- 今回はいつも以上に理屈っぽくなってしまったかもしれない。 読んでくれてありがとうございます。

北岳・間ノ岳・農鳥岳 さあ、本日はブラックスタート!(←この言葉、使ってみたかった)

このルートで熊が出たとの情報をキャッチしていたので、ヘルメットで防御力を上げようと考えていたのだが…家に忘れてきてしまった😭
人間の攻撃力なんてたかが知れている。熊対策は防御力の底上げ、そしていかに遭遇を避けるかだ。
熊鈴を振り回し、今回はラジオを投入!ゲーム「ストリートファイター」に関する話を聴きながら、いざ!橋を渡る。
さあ、本日はブラックスタート!(←この言葉、使ってみたかった) このルートで熊が出たとの情報をキャッチしていたので、ヘルメットで防御力を上げようと考えていたのだが…家に忘れてきてしまった😭 人間の攻撃力なんてたかが知れている。熊対策は防御力の底上げ、そしていかに遭遇を避けるかだ。 熊鈴を振り回し、今回はラジオを投入!ゲーム「ストリートファイター」に関する話を聴きながら、いざ!橋を渡る。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 強風予報の通り、樹林帯でも時折強い風を感じた。その度に大量の木の葉が舞い散る。「先に捕まえたほうの勝ちね」と、桜並木を歩いた甘酸っぱい記憶が甦る。
顔を上げ、大きく口を開ける。喉元まで枯れ葉が飛び込む。ああ、こんなに簡単なことだったんだ。

ピンクテープあり。熊なし。まずまずの急登あり。
絶好調。よし、いける!
強風予報の通り、樹林帯でも時折強い風を感じた。その度に大量の木の葉が舞い散る。「先に捕まえたほうの勝ちね」と、桜並木を歩いた甘酸っぱい記憶が甦る。 顔を上げ、大きく口を開ける。喉元まで枯れ葉が飛び込む。ああ、こんなに簡単なことだったんだ。 ピンクテープあり。熊なし。まずまずの急登あり。 絶好調。よし、いける!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ザックはパンパン。
マットは外付け。
夏の1週間ほど縦走くらいの重さか。久しい重量感。僕は耐えられるが、ザックにとっては新境地。頑張れ!THREE!

あのトンガリ坊やが北岳かな。
ザックはパンパン。 マットは外付け。 夏の1週間ほど縦走くらいの重さか。久しい重量感。僕は耐えられるが、ザックにとっては新境地。頑張れ!THREE! あのトンガリ坊やが北岳かな。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 森の、マリモ??

はい!一句できました!

モリマリモ
下から読んでも
モリマリモ
                      右眼
森の、マリモ?? はい!一句できました! モリマリモ 下から読んでも モリマリモ 右眼
北岳・間ノ岳・農鳥岳 スプーン発見!
どうした?置いてかれたか?それとも、自ら望んでそこにいるのか…
スプーン発見! どうした?置いてかれたか?それとも、自ら望んでそこにいるのか…
北岳・間ノ岳・農鳥岳 広河内岳にて、歩いて来た稜線を振り返る。
「クジラの背」と表現される白峰南嶺。次は笹山以南を歩きたい。
広河内岳にて、歩いて来た稜線を振り返る。 「クジラの背」と表現される白峰南嶺。次は笹山以南を歩きたい。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 君のことは覚えているよ。
あの時は鳴らさなかったかな。周りに人いたしさ、照れ臭くて…
今日は、誰とも会わないな。

※このあと農鳥岳手前で人とすれ違う。この日行動中に出会った唯一の人間だ。しばらく声を出していなかったので、掠れた声で夢中になってお話しした。
君のことは覚えているよ。 あの時は鳴らさなかったかな。周りに人いたしさ、照れ臭くて… 今日は、誰とも会わないな。 ※このあと農鳥岳手前で人とすれ違う。この日行動中に出会った唯一の人間だ。しばらく声を出していなかったので、掠れた声で夢中になってお話しした。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 農鳥岳にて、パノラマモード。
今日は西風が強く、稜線の西側に出ると、立ち止まって踏ん張らないとやり過ごせないくらいの風が時々吹いた。
風が吹くと寒い、そうでなければ暑い。
フードと胸元のジッパー、手袋の着脱で温度調節をする技を身に付けた。
農鳥岳にて、パノラマモード。 今日は西風が強く、稜線の西側に出ると、立ち止まって踏ん張らないとやり過ごせないくらいの風が時々吹いた。 風が吹くと寒い、そうでなければ暑い。 フードと胸元のジッパー、手袋の着脱で温度調節をする技を身に付けた。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 農鳥小屋にて。
おにぎり食べよう。
横になって休もう。
農鳥小屋にて。 おにぎり食べよう。 横になって休もう。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 前回は気がつかなかったかもな。
今回は逆ルートだから、君に逢えた。よろしくな!
前回は気がつかなかったかもな。 今回は逆ルートだから、君に逢えた。よろしくな!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 間ノ岳南側にて、道の脇、僅かに雪を発見!
雪道デビュー!!
チェンスパ使わず。
間ノ岳南側にて、道の脇、僅かに雪を発見! 雪道デビュー!! チェンスパ使わず。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 間ノ岳にて。
前回も天気良く、ここからの景色はサイコーだった。
塩見岳方面を見て、アルプスのスケールの大きさを感じたことを覚えている。
間ノ岳にて。 前回も天気良く、ここからの景色はサイコーだった。 塩見岳方面を見て、アルプスのスケールの大きさを感じたことを覚えている。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 チェックイン。
日本1位と2位が夕陽に染まるのを眺めながら、ビールをいただく。
テント泊は僕1人。
チェックイン。 日本1位と2位が夕陽に染まるのを眺めながら、ビールをいただく。 テント泊は僕1人。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 2日目の始まり。
朝の準備頑張った!山頂御来光間に合った!
北岳にて、前回見れなかった景色に感無量です。
2日目の始まり。 朝の準備頑張った!山頂御来光間に合った! 北岳にて、前回見れなかった景色に感無量です。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 影北岳と仙丈ヶ岳と、看板と。

間ノ岳、北岳とも北側は雪や凍結あったがチェンスパ要らず、とはチェンスパ未経験者の判断である。1度滑ったくらいで済んだ。手は付いてないから、転んだわけではない。
影北岳と仙丈ヶ岳と、看板と。 間ノ岳、北岳とも北側は雪や凍結あったがチェンスパ要らず、とはチェンスパ未経験者の判断である。1度滑ったくらいで済んだ。手は付いてないから、転んだわけではない。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 肩の小屋とうちゃっく。
前回はどこにテント張ったかな~アルプス初テント泊ここなんだな~と、思い出にふける。

「北岳に来ただけ。」は当時はなかったと思う。写真撮ったけど、定番すぎて載せないぜっ!枚数制限あるからじゃないぜっ!

-ほんとは、載せたい?

…うん。
肩の小屋とうちゃっく。 前回はどこにテント張ったかな~アルプス初テント泊ここなんだな~と、思い出にふける。 「北岳に来ただけ。」は当時はなかったと思う。写真撮ったけど、定番すぎて載せないぜっ!枚数制限あるからじゃないぜっ! -ほんとは、載せたい? …うん。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 小太郎山にて、北岳を眺める。
光を受けて虹色に輝く蜘蛛の糸が、天に伸びる。みんな、どこへ行こうと言うのだ。

分岐からここまではハイマツの干渉がうるさい。分岐にザックをデポ(←この言葉使ってみたかった)して良かったかも。
でも、ジャムパンとコーヒーセットでも持ってくれば世界一のランチタイムを過ごせたかも、とも思う。
そう、ここはなかなかに景色が良く、お勧め。

人は常に最高の選択をしながら生きている。
小太郎山にて、北岳を眺める。 光を受けて虹色に輝く蜘蛛の糸が、天に伸びる。みんな、どこへ行こうと言うのだ。 分岐からここまではハイマツの干渉がうるさい。分岐にザックをデポ(←この言葉使ってみたかった)して良かったかも。 でも、ジャムパンとコーヒーセットでも持ってくれば世界一のランチタイムを過ごせたかも、とも思う。 そう、ここはなかなかに景色が良く、お勧め。 人は常に最高の選択をしながら生きている。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ケルベロスの研究、かな。
ケルベロスの研究、かな。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ババ様!あそこ!あの稜線!巨神兵です!!

-行ってみるかえ?

…いいえ、行きません。ワタシこれから草スベリです。あ、やっぱり前回と違う道を通ります。あっちのが人も少なそうだし。すでに昨日の100倍くらい「こんにちは」言ってるし、静かに歩きますわ。
ババ様!あそこ!あの稜線!巨神兵です!! -行ってみるかえ? …いいえ、行きません。ワタシこれから草スベリです。あ、やっぱり前回と違う道を通ります。あっちのが人も少なそうだし。すでに昨日の100倍くらい「こんにちは」言ってるし、静かに歩きますわ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 この道通りたかった。また今度だな。
しかし、

「二十四本歯うしナウ」

じゃなくて良かったよ。
お前、前向きだよな!?
見習いたいよ。
この道通りたかった。また今度だな。 しかし、 「二十四本歯うしナウ」 じゃなくて良かったよ。 お前、前向きだよな!? 見習いたいよ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 僕の持っている「山と高原地図2017」の白根御池小屋にはこう書かれている。

「受付のおねえさんめっちゃイイ人。めっちゃキレイ。」

人はワクワクせずには歩けない。
僕の持っている「山と高原地図2017」の白根御池小屋にはこう書かれている。 「受付のおねえさんめっちゃイイ人。めっちゃキレイ。」 人はワクワクせずには歩けない。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ただいま。

初めてのアルプスはここからスタートした。
今回は、通過点。

本日の核心部に備え、インフォメーションセンターでしばし休憩させてもらう。アルファ米赤飯でエネルギー補給。
ただいま。 初めてのアルプスはここからスタートした。 今回は、通過点。 本日の核心部に備え、インフォメーションセンターでしばし休憩させてもらう。アルファ米赤飯でエネルギー補給。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ここから登り返し。

YAMAP地図だと2時間30分。
山と高原地図だと3時間30分。

ババ様、ワタシ、本気を出しますわ。2時間で登ってみせますわ。
ここから登り返し。 YAMAP地図だと2時間30分。 山と高原地図だと3時間30分。 ババ様、ワタシ、本気を出しますわ。2時間で登ってみせますわ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 あとどれくらいかを見える化してくれます。
なかなかの急登です。メンタル維持のために、下を向いてこの目印を見ないようにするのもアリです。見てしまうとまだまだか~となります。それくらいつまらない(おっと失礼)道です。

木々の間に青空が覗いたとき、本気で喜びました。
あとどれくらいかを見える化してくれます。 なかなかの急登です。メンタル維持のために、下を向いてこの目印を見ないようにするのもアリです。見てしまうとまだまだか~となります。それくらいつまらない(おっと失礼)道です。 木々の間に青空が覗いたとき、本気で喜びました。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 チェックイン。
水あり、トイレあり、熊なし。
僕以外にはテント2人、避難小屋に3人。

小屋から気持ち離れたとこに張り、夜は瞑想に耽った。南無南無…
チェックイン。 水あり、トイレあり、熊なし。 僕以外にはテント2人、避難小屋に3人。 小屋から気持ち離れたとこに張り、夜は瞑想に耽った。南無南無…
北岳・間ノ岳・農鳥岳 3日目。
朝のお散歩でアサヨ峰へ。
山頂御来光また間に合った!素晴らしい!ブラボー!ヤッホー!
3日目。 朝のお散歩でアサヨ峰へ。 山頂御来光また間に合った!素晴らしい!ブラボー!ヤッホー!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 お家に戻り、8時出発できたら合格点だったけど…まあいっか!撤収が苦手なのです。ゆっくり朝ごはんを楽しんだ。
お家に戻り、8時出発できたら合格点だったけど…まあいっか!撤収が苦手なのです。ゆっくり朝ごはんを楽しんだ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 高嶺まではハイマツ天国。横向きマットがボロボロになり、雷鳥が歩いたような穴が開く始末。縦向きにザックに付ければ良いのだ!と気付いたときにはご覧の岩登りゾーンに突入。下りだと結構怖そうだ。
高嶺まではハイマツ天国。横向きマットがボロボロになり、雷鳥が歩いたような穴が開く始末。縦向きにザックに付ければ良いのだ!と気付いたときにはご覧の岩登りゾーンに突入。下りだと結構怖そうだ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 小太郎くん…
小太郎くん…
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ここが一般人が来れるオベリスクで1番高いとこらしい。これ以上は本気の人じゃなきゃ降りれないだろう。
トレランお兄さんに秘密の入り口を教えてもらい、初潜入。
ここが一般人が来れるオベリスクで1番高いとこらしい。これ以上は本気の人じゃなきゃ降りれないだろう。 トレランお兄さんに秘密の入り口を教えてもらい、初潜入。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ねぇババ様?YAMAP地図のクチコミで知ったんだけど、オベリスクの巨神兵ってのがいるらしいの。ワタシ、それに改名しようかと思うの。

-オベリスクの巨神兵の右眼かえ?

う~ん、なんか違うわ。アルプスのいぬってのもいいかと思うの。

-アルプスのいぬの右眼かえ?

う~ん、それもなんだか違うわ。
ねぇババ様?YAMAP地図のクチコミで知ったんだけど、オベリスクの巨神兵ってのがいるらしいの。ワタシ、それに改名しようかと思うの。 -オベリスクの巨神兵の右眼かえ? う~ん、なんか違うわ。アルプスのいぬってのもいいかと思うの。 -アルプスのいぬの右眼かえ? う~ん、それもなんだか違うわ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 観音岳にて、パノラマモード。
歩いてきた道を一望する。
観音岳にて、パノラマモード。 歩いてきた道を一望する。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 薬師岳にて。
あれ、イルカかな。
燕の、イルカかな。
いいや、違うや。
でも、去年よりずっと、きれいになった。
薬師岳にて。 あれ、イルカかな。 燕の、イルカかな。 いいや、違うや。 でも、去年よりずっと、きれいになった。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 何て読むんだろうと、疑問のまま残しておきたかったけど、謎が解けてしまった。
会う人会う人に「南なんちゃら小屋」と話しかけていたんだけど…

それにしても僕の水回りは青々している。寒い時期には、ちと刺を感じる。
何て読むんだろうと、疑問のまま残しておきたかったけど、謎が解けてしまった。 会う人会う人に「南なんちゃら小屋」と話しかけていたんだけど… それにしても僕の水回りは青々している。寒い時期には、ちと刺を感じる。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 1番奥にチェックイン。
寒いのにみんなよくやるよなぁ。
1番奥にチェックイン。 寒いのにみんなよくやるよなぁ。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 4日目最終日、辻山に寄った。
期待していなかった景色が目に飛び込んできた。
目の前に白峰三山。何度も何度も、自分が歩いてきた稜線を目でなぞる。自分の姿が、そこに現れる。広河原へ降り、早川尾根に上がり、鳳凰三山を越えてこちらに向かってくる。
未知の稜線もなぞってみる。あの尾根はなんだろう、地図ルートにない尾根。世界が広がる。
4日目最終日、辻山に寄った。 期待していなかった景色が目に飛び込んできた。 目の前に白峰三山。何度も何度も、自分が歩いてきた稜線を目でなぞる。自分の姿が、そこに現れる。広河原へ降り、早川尾根に上がり、鳳凰三山を越えてこちらに向かってくる。 未知の稜線もなぞってみる。あの尾根はなんだろう、地図ルートにない尾根。世界が広がる。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 かの有名なマユミ分岐。
ここから、西口登山道を目指す。

※ごめんなさい、マユミ分岐などありません。マユミという木、あるんですね。
かの有名なマユミ分岐。 ここから、西口登山道を目指す。 ※ごめんなさい、マユミ分岐などありません。マユミという木、あるんですね。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 徐々に急斜面のトラバースになり、片足ほどの幅になり、しかも落ち葉で不明瞭なうえに滑り、遠くの谷底に黒い影が2つ歩くのを見てしまったり、やがて道ではなくなり、掴まる木はほぼ腐っていて役に立たず…滑落しても死にはしないだろうけど、たくさん落ちている木が目から後頭部を貫くイメージをしながら歩いた。

途中からYAMAP地図や高原地図のルートとは違う道を行かされるが、この写真の「西口登山道」の看板が落ちていたり立て掛けてあるし、ピンクテープもある。これらを信じ、安心して進めばよい。
が、ところどころ、そして最後も急斜面だ。

林道が見えて安心し気が緩んだのか、派手に転んだ。幸いしっかりとした木に掴まり滑落は免れたが、10年ほど着続けているロンTが破けてしまった。
これを機に新しいのを買うか…でも、何がよいのかわからんし、まだ着続けるんだろうな。貧乏性だし。
徐々に急斜面のトラバースになり、片足ほどの幅になり、しかも落ち葉で不明瞭なうえに滑り、遠くの谷底に黒い影が2つ歩くのを見てしまったり、やがて道ではなくなり、掴まる木はほぼ腐っていて役に立たず…滑落しても死にはしないだろうけど、たくさん落ちている木が目から後頭部を貫くイメージをしながら歩いた。 途中からYAMAP地図や高原地図のルートとは違う道を行かされるが、この写真の「西口登山道」の看板が落ちていたり立て掛けてあるし、ピンクテープもある。これらを信じ、安心して進めばよい。 が、ところどころ、そして最後も急斜面だ。 林道が見えて安心し気が緩んだのか、派手に転んだ。幸いしっかりとした木に掴まり滑落は免れたが、10年ほど着続けているロンTが破けてしまった。 これを機に新しいのを買うか…でも、何がよいのかわからんし、まだ着続けるんだろうな。貧乏性だし。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 しばらく林道を歩く。
バス来ませんようにと祈りながらトンネルを行く。
しばらく林道を歩く。 バス来ませんようにと祈りながらトンネルを行く。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 紅葉狩りだ!
鏡の向こうに北岳が見える!
鏡の向こうに新しい自分が見える!
紅葉狩りだ! 鏡の向こうに北岳が見える! 鏡の向こうに新しい自分が見える!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 最後の山は鷲住山。
地図では鷲ノ住山。
どっちが正しい?いやいや、そんなのどうでもいいさ。

今まで見てきた中で1番熊っぽいう◯こがあったし(湯気は出ていなかった、どうやら古いものだ、セーフ)そのせいかそこら中の穴が熊の寝床に見えてきて、自分にとっては熊住山だった。
最後の山は鷲住山。 地図では鷲ノ住山。 どっちが正しい?いやいや、そんなのどうでもいいさ。 今まで見てきた中で1番熊っぽいう◯こがあったし(湯気は出ていなかった、どうやら古いものだ、セーフ)そのせいかそこら中の穴が熊の寝床に見えてきて、自分にとっては熊住山だった。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 発電所が見えた。
ここからは徐々に急な下り、そして落ち葉もふさふさ。
パターの素振りをしながら落ち葉を掻き分け進む。
発電所が見えた。 ここからは徐々に急な下り、そして落ち葉もふさふさ。 パターの素振りをしながら落ち葉を掻き分け進む。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 橋を渡る。
橋を渡る。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 さて、ロードを行く。
トンネルでミニバスとすれ違うときは、壁に張り付く。
さて、ロードを行く。 トンネルでミニバスとすれ違うときは、壁に張り付く。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 この道で、この速度で、紅葉を眺めながら歩く。とても贅沢な時間を過ごしている。
この道で、この速度で、紅葉を眺めながら歩く。とても贅沢な時間を過ごしている。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ご機嫌にもなるさ。

決められた道なんて歩かなくてもいいのかもしれない。
ご機嫌にもなるさ。 決められた道なんて歩かなくてもいいのかもしれない。
北岳・間ノ岳・農鳥岳 長ーいトンネルの末、見覚えのある門に到着。
ここからは前回も歩いた道。
微かに記憶に残っている。
もう少し!
長ーいトンネルの末、見覚えのある門に到着。 ここからは前回も歩いた道。 微かに記憶に残っている。 もう少し!
北岳・間ノ岳・農鳥岳 ゴール!反省会するか!
おいそこの新入り、自己紹介しろ!

「へい、おれの名は、チェーンスパロウ。2つの地図を股にかける男だ。みんな大好き、略してチェンスパ!よろしくな!」

…で、スパロウくん、今回きみ、出番なかったよな。周り見てみろ、ほら、みんなボロボロになって俺を支えてくれた。

「へい、この坊やのほうが新入りで何もしてませんぜ」

このお方はミツヤサイダー様だ、150円でこれから俺の喉を潤してくださる。で、きみはいくらだったかな?

「い、1万オーバーです…」

ほう、今回のためにきみを雇ったのだが…未使用に近いでメルカリ逝きでよいかな?

「それだけはご勘弁を!それにほら、あの時、氷で滑った時、おれを使ってくれてればよかったのに…」

だまれ!出すのが面倒だったのだ。

「…お前、チェンスパ向いてねえよ」

お前て言うな!…でも、そうかもな。滑るか滑らないか、ドキドキしながら歩くの楽しかったし。

「で、どうすんだよ?」

ああ、どこかいい山ないかな。
11月、テン場は雪なくて、そこを拠点にローカット+チェンスパで身軽に雪山デビューできるところ…
ゴール!反省会するか! おいそこの新入り、自己紹介しろ! 「へい、おれの名は、チェーンスパロウ。2つの地図を股にかける男だ。みんな大好き、略してチェンスパ!よろしくな!」 …で、スパロウくん、今回きみ、出番なかったよな。周り見てみろ、ほら、みんなボロボロになって俺を支えてくれた。 「へい、この坊やのほうが新入りで何もしてませんぜ」 このお方はミツヤサイダー様だ、150円でこれから俺の喉を潤してくださる。で、きみはいくらだったかな? 「い、1万オーバーです…」 ほう、今回のためにきみを雇ったのだが…未使用に近いでメルカリ逝きでよいかな? 「それだけはご勘弁を!それにほら、あの時、氷で滑った時、おれを使ってくれてればよかったのに…」 だまれ!出すのが面倒だったのだ。 「…お前、チェンスパ向いてねえよ」 お前て言うな!…でも、そうかもな。滑るか滑らないか、ドキドキしながら歩くの楽しかったし。 「で、どうすんだよ?」 ああ、どこかいい山ないかな。 11月、テン場は雪なくて、そこを拠点にローカット+チェンスパで身軽に雪山デビューできるところ…
北岳・間ノ岳・農鳥岳 女帝の湯。
前回は暑い季節だったのか、縁側がもっと開放的だった。大門沢テント場にいたお兄さんが、とても美味しそうにビールを飲んでいたのが印象的。今でもその姿が脳裏に焼き付いている。満足気な、とても、とても生き生きとした、いい笑顔であった。
女帝の湯。 前回は暑い季節だったのか、縁側がもっと開放的だった。大門沢テント場にいたお兄さんが、とても美味しそうにビールを飲んでいたのが印象的。今でもその姿が脳裏に焼き付いている。満足気な、とても、とても生き生きとした、いい笑顔であった。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。