登山

※実際の経路とログに一部差異があります。のぼり / くだり表示も実際と異なります。

昨冬にトライするも失敗（農鳥岳のみ登頂）し、今シーズンのリベンジ目標だった南アルプス・白峰三山縦走。
結果としては、2月9日から12日にかけて縦走を達成しました。
が、その実態は、考えられないミスを幾つもやらかして、初対面なのに途中から一緒に歩いてくださったKさんに助けられ、何とか下山できたという有様でした。
特に3日目以降は、写真も撮れないほどボロボロの状態でしたが、今後に向けた反省のために記録を残しておきたいと思います。

◇DAY1：2月9日（晴れ）　奈良田－あるき沢橋－池山御池小屋
●大門沢林道ゲート脇のスペースに車を駐め、午前5時、開運隧道をくぐって縦走スタート。この時間帯なら制止する警備員はおらず、扉を（反対側から）開ければ通過可能。
●県道は途中まで除雪されていたが、くるぶしあたりまでの積雪があった。のんびり歩くだけだが12キロの距離はやはり長い。
●あるき沢橋から登山道に入る。急傾斜のためアイゼン＋ストックに換装。深いところで膝程度までの積雪。ピンクテープをたどりつつ、ありがたく先行者（後にKさんとわかる）のトレースを使わせてもらう。
●計画どおり池山御池小屋にて一泊。到着時点では私だけだったが、午後6時過ぎにソロ男性が入ってきた。

◇DAY2：2月10日（晴れのち風雪）　池山御池小屋－北岳－北岳山荘
●夜明け前に出発。積雪が深くペースが上がらないものの、核心部となる八本歯のコルを無事通過。雪をまとった北岳バットレスが美しい。ソロ男性は時間切れで撤退していった。
●北岳山頂手前でガスがわいてきたが、ザックをデポして山頂を目指す。ここで山頂から引き返して北岳山荘に向かうKさんとスライド。
●山頂を踏んで引き返した直後、20センチ程度の段差でアイゼンを引っかけて転倒、左胸を岩に強打してしまう。痛みはすぐに引いて行動に支障もなかったが、これが最初のミス。後に深刻な事態につながるとは気付けなかった。
●北岳山荘へ向かう途中で急速にガスが濃くなりルートロストしてしまう。尾根の反対側に移動するも、ガーミンもスマホもGPSが反応していない。なぜ？！　自分が尾根の西側にいるのか東側にいるのか混乱してくる。さらに夕闇と風雪で視界が失われていく。ヤバい。西風を判断材料に進み、どうにか登山道へ復帰するも再びルートロスト。腿までのラッセルに陥る。
●既に山荘に到着していたKさんが、私の到着が遅いことを心配してライト点滅で誘導してくださり、ありがたいことに山荘から救援に来てくれた。気付くと、北岳山頂から山荘まで実に3時間以上も彷徨っていた。この余計な消耗もミスだった。

◇DAY3：2月11日（晴れのち曇り）　北岳山荘－間ノ岳－西農鳥岳－農鳥岳－ビバーク地点
●前夜の風雪がやんで甲府市街の夜景が見えた。夜明け前に出発し、中白根山で日の出を迎える。稜線上の積雪は心配したほど多くない。この時点では前日のミスの影響もなく、Kさんとともにテンポよく進む。
●間ノ岳を過ぎた辺りで体調に異変。低い心拍数でも呼吸が異様に苦しく、左肋骨が痛んで深い呼吸ができなくなる。前日の転倒の影響か…判断が甘かった。しかし引き返すには遅すぎ、エスケープもないので先に進む。
●信じられないミスが発覚！ 出発時にはあったサブピッケルを歩行中に落としてしまったようだ。全く気付かなかった。1本でも大きな問題はないはずだが、先行きの不安が大きくなる。
●体調不良でペースが大幅に遅くなるも、Kさんの励ましと的確な先導のおかげで西農鳥岳と農鳥岳をどうにかクリア。しかし、日没が迫り、雲行きも怪しくなってきた。大門沢小屋まではまだまだ時間がかかる。ここでKさんに無理を言って予定外のビバーク。この日の行動を終えた。

◇DAY4：2月12日（風雪のち晴れ）　ビバーク地点－大門沢下降点－大門沢小屋－奈良田
●風雪がおさまるのを待って出発準備。しかし、靴のジッパーがなかなか閉まらない。力を入れて引っ張ると、なんとジッパーのスライダーが金属破断して取れた…ウソだろ。これほどミスが続くと、平常な精神状態を保つことが難しくなってくる。
●大門沢下降点に向かう斜面に差し掛かったとき、目の前で規模の小さい雪崩が発生！　ここはたしか昨年も雪崩の痕跡があった場所。ヤバい。もはや何かに命を狙われているのではないか…一刻も早くここを脱出したい。
●大門沢下降点から樹林帯へと急斜面をひたすら下り続ける。積雪は深いところで腰まであった。重く深い雪に体力を削られ、靴の中には雪が入ってくる。バランスを崩すたびにアリ地獄のようにもがいて脱出。昨日からずっとラッセルさせっぱなしのKさんにも疲労の色が濃い。私のミスのせいでこんな目に遭わせて本当に申し訳ない。
●相変わらず左肋骨の痛みが強く、胃のムカつきと吐き気で行動食がのどを通らない。運動ができる状態ではない。ほんのわずかな登り返しと段差が辛い。一歩一歩うめきながら足を動かし続ける。何とか今日中に帰りたい。
●標高を下げても一向に積雪は減らなかったが、途中からトレースが現れて少し楽になった。夕方たどり着いた大門沢小屋に荷物の一部をデポ、少しでも負荷を軽減して下山を続行する。やがて山は闇に包まれた。
●午後8時、暗闇の中に奈良田第一発電所の明かりが見えた。ボロボロだけど生きて帰ってこられた…今までの登山の中で一番の安堵を感じる。奈良田の駐車場に移動し、Kさんとコーラを祝杯にお互いをねぎらう。長く苦しかった冬の白峰三山縦走が幕を閉じた。

楽しみにしていた白峰三山縦走は、これまでで最も辛く厳しい山行となりました。
山では些細なミスと甘さが深刻な事態を招くことを再認識しました。
自分はまだまだ甘かった。知らず知らず慢心と油断があった。
一方、厳しい状況に置かれたときこそ、その人間の本質が出ることを改めて実感しました。
Kさんは常に前向きで強かった。そのおかげで救われた。
冬の白峰三山は、そのことを私に厳しく戒めてくれたのだと思います。

北岳（きただけ）は、山梨県南アルプス市にある標高3,193mの山。日本第二の高峰である。

【概要】
富士山に次ぐ日本第二の高峰であり、火山でない山としては日本で最も高い。日本百名山、新・花の百名山及び山梨百名山に選定されており、同じく日本百名山の一峰の間ノ岳、日本二百名山の農鳥岳とともに白峰三山を構成する。「南アルプスの盟主」とも呼ばれる。野呂川 (早川の支流) の源流の山であり、山体は他の県と接しておらず山梨県内に含まれる。全山古生層の堆積岩から成る。山体の東側斜面は北岳バットレスと呼ばれる岩壁があり、登攀対象ともなっている。

北岳・間ノ岳・農鳥岳

山梨

長野

冬の白峰三山からの戒め

ただのハイカー

昨年初めて厳冬期の北岳に登った時に見た、間ノ岳へ続く白い天空の縦走路。
その美しい稜線を歩いてみたいと、頭の片隅で思っていた。
たまたま月曜に年休の取れる週末、どこに登ろうかと天気を見ていると、南ア、いい。
不安要素は幾つかあったが、その後もいい予報と行きたい気持ちに後押され、ぎりぎりで行くことに決めた。
行程は、初日；奈良田出発で池山吊り尾根で北岳登頂後、北岳山荘の冬季小屋泊。
二日目；山荘に荷物をデポして間ノ岳ピストン、その後荷物を回収し池山小屋まで降りてそこで宿泊。
三日目；奈良田まで下山。
初日が冬テント泊装備で難所もある累積3000ｍを登るという体力的にかなりキツイ行程なので、適宜途中でテント泊への切り替えや北岳を諦める等調整。

金曜仕事が終わってから出発し、途中仮眠1時間で0時過ぎに奈良田に到着。
流石にこの時間はゲートを乗り越えないといけないのかと考えていたが、すでに工事をされていて、開いていた。
ラッキー♪と思ったが、出発してしばらくしてヘルメットがないことに気が付いて取りに戻るという失態で、時間ロス、、、＋-どっちなのか？
前回冬靴での13ｋｍほどの道路歩きで足裏がベロベロになったので、今回はウォーキングシューズ持参。
荷物は重くなったが歩きやすくなって、前回よりは早く歩き沢に到着。
そこで冬靴に履き替えて、本格的に登り始める。
序盤から凍結気味の雪が薄く付いていて、早めにチェーンを装着。
しかし、ここで失態その2発生。
前回は明るくて、急だが登りは特に難しいと思わなかった池山小屋までだが、暗いとピンテが見えにくく、中途半端な雪で元の踏み跡もトレースも分かりにくい、、、結果、ルートミス。
なんだかおかしいと気が付いて、GPS見て修正するが、ここでも数10分ロス。
前途多難。
それでも、金曜からずっと予報がいいのでトレースはあるだろうという読みは当たり、池山小屋からは直前に降雪して途中でトレースがなくなった前回よりかなり恵まれた条件。
先人に感謝しつつ標高を上げ、樹林を抜けると、右手には鳳凰と八ヶ岳、振り向けば富士山、左には間ノ岳と農鳥岳が。
ボーコン沢まで登れば、目の前には険しくもカッコいい白い北岳がどん！
予報通りの快晴で、青い空に白い山々が映える。
ここから見る眺望も、十分素晴らしい。
八本歯の岩場はトレースが着いていたが、冬季テン泊装備を背負った上に雪が締まってない状態だったので、やはり緊張しつつ確実にクライムダウン。
ここまででトレースのお礼を言って4人とすれ違ったが、そのうちのお一人が先々週槍で一緒にラッセルした方だと後で知って、びっくり。
条件に恵まれて八本歯のコルまで無事来たものの、荷物が重くてその後の吊り尾根分岐までの登りで大分HPが減った気がした。
分岐で一旦重い荷物から解放されて、北岳山頂へ向かう。
途中まで夏道を追ったが、先は雪で埋もれてトレースなし。
すでに軽く2000ｍ以上登って疲れてきていて、ラッセルは体力的にもしたくない。
途中すれ違った、日帰り北岳という凄い女性に岩直登を勧められたこともあり、途中で岩場を登って稜線に出た。
そして、まもなく二度目の厳冬期北岳に到着。

前回に引き続き、今回も風は強いものの快晴♪
仙丈ヶ岳に甲斐駒ヶ岳、鳳凰、そして富士山。
遠くには、中央アルプスに北アルプス、八ヶ岳も。
登ってきた方向に進めば、間ノ岳に続く白い稜線。
青い空の下、白い山々は、この日も美しかった。
なんとなくこの日のメインは終わった気分になったが、実は今回一番緊張したのはこの後。
吊り尾根分岐で再度荷物を背負った後の北岳山荘への道のりが、思ったより大変だった。
トラバースルートはラッセル三昧というレポを見たので、稜線ルートを選択。
最初は夏道を追ったが、雪で埋もれてただの斜面になってる所が多かった。
そのままトラバースした方がいいのか、尾根通しで行った方がいいのか迷う。
ある程度の斜度まではトラバースで突っ切ったが、急になったり深く沈んだりすると、尾根の方が楽かもと稜線に出てみる。
暫く行けると進んでも、やがて険しい岩場に出て、また降りて夏道トラバースに戻ったり。
結構迷いが出てしまい、時間がかかった。
ワンミスで死んでしまうし、かといって時間をかけすぎて暗くなっても命に係る。
荷物が重かったこと、ノートレースだったこと、一番ハードな日の最後だったこと、色んな要素があって北岳山頂までより緊張した。
トラバースルートとの合流部まで来ると、多少沈むもののほぼ稜線通しで問題なく行けるようになり、明るいうちに無事北岳山荘にたどり着いた。

雪で開かない冬季小屋の扉をスコップで掘り、ようやく山荘内に入って荷物を降ろす。
解放された二部屋の奥の方にテントを張り、今の時期の北岳山荘に他に誰も来ないだろうと思い込んで色々広げていたら、がたがた音がしてびっくり。
なんと笹山から縦走してきたという、凄いへんた、いえ屈強な🚹だった。
厳冬期の人が少ない山で会う人たちって突き抜けた人ばかりだなと思う、割と頑張る一般女性ハイカーであった、、、。
思いがけず話し相手が出来て寂しい思いをせずに済み、夕食のカレーうどんを食べながら風情のあるウイスキーをちょっといただく（ビールとかは凍るし重いので、度数大事！）。
少し酔いを感じてシュラフに潜り込んだが、、、寒い。
小屋の中にテントも張ってるのに、寒くてしばらく寝れなかった。
小屋でこれなら厳冬期の高山でテン泊なんて私には無理かもとか、明日もう下山して温かいお風呂入りたいとか考えていたが、時間とともにダウンが温まりいつの間にか寝ていた。

寝不足というかほとんど寝ないでの初日のハードな行程の結果、二日目、二度寝する。
準備ももたもたして、出発したのは7時に近かった。
外に出るとちょうど富士山の左から日が登ったところで、空も雲海も朝焼けに染まっていた。
振り向けば、薄紅色の北岳。
歩くのに支障はないが、風は強めで極寒。
しかし、目に映る世界は、本当に美しい。
刻一刻と変わる空の色。
歩く雪面も色を変える。
険しくも美しい白き山々。
山での夜明けのこの時間が、たまらなく好き。
この瞬間、ここにいる、それだけですべてが満たされる。
キツイ、疲れた、寒い、もう帰りたいと昨日の夜思ったけれど、今はもう綺麗、嬉しい、幸せと思っている、、、単純。
沼るって、こういうのだと思う。
中白根山までは景色に感動しながらのんきにトレースを追っていたが、その後は緊張箇所も。
結構な斜度のトラバースは、何ヵ所もある。
固めの雪面や岩場、風が通る所では、トレースも見失う。
それでも、荷物も軽く、天気も視界もよく、基本トレースがある。
想定以上に恵まれた条件で、白い天空の縦走路を歩くことが出来、無事厳冬期の間ノ岳に登頂出来た。

歩いてきた稜線の向こうには、北岳。
仙丈に甲斐駒、中央アルプスに北アルプス。
八ヶ岳に富士山。
そして、間ノからは、南アルプス南部の山々もよく見える。
西農鳥と農鳥の後ろに、笊ヶ岳。
悪沢岳と赤石岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、塩見岳、小河内岳。
絶景！！
少し降りると風も気にならないほどになったので、素晴らしい景色を眺めながらブランチ。
至福の時間って、これを言うと思った。

荷物も軽くトレースも行きよりしっかりしたので、問題なく眺望も楽しみながら北岳山荘までは帰還。
しかし、そこで荷物を回収した後は、行きで結構大変だった分岐までの稜線ルートが待っている。
帰りは一部、山荘でお会いした方のトラバースのトレースを使わせてもらいちょっと楽させてもらったが、登り基調なので荷物が重い。
減ったはずなのに、減ってない気がする、、、。
八本歯の岩場も、登りなので難度的には下がるのに、体力的にはきつい。
難所は越えられたが、ボーコン沢の頭辺りで肩が痛くなってきて、まだかー、もう歩きたくないーとぶつぶつ言いながら、よれよれで池山小屋にたどり着いた。
完全に、体力不足、冬季のテント泊の重い荷物慣れ不足を痛感した。
小屋は誰もいなかったが、標高が下がり、毛布をテントの上下に引けたこともあって、北岳山荘に比べれば格段に寒さは和らぎ、するっと眠ることが出来た。

最終日、歩き沢への下りがやっぱり急でザレも多く、最後まで気は抜けなかったが、8時前に林道に降り、これでもう命の危険や遭難はないとほっとした。
最後の道路歩きは相変わらず長くて、トラックとのすれ違いが多くて落ち着かなかったが、無事下山。

歩いてみたかった、白い天空の縦走路・北岳～間ノ岳。
体力的にはかなりキツくて、体力・経験不足を実感したものの、天気や運には恵まれました。
刻一刻と色を変える朝焼けの空や稜線、見渡す錚々たる白い山々。
大変で、なんでこんなことしてるんだろうと思ったりもするけれど、この瞬間、この胸が痛くなるほど美しい世界を見るためなんだと改めて思いました。
当分、沼からは抜けられそうもありません、、、。

北岳～間ノ岳・白い天空の縦走路❄

rein

昨年計画するも、往路に選んだ大唐松尾根で完全に燃え尽きてしまい、未達に終わった冬期白峰三山縦走。ワタシの思う王道の冬期縦走。
アホの王を目指す身として、これは絶対に外せません。王は王道を征かねばならない。距離は長くなるものの、少しレベルを落として笹山から。最高のコンディションの日に狙いを定めて、いざ出陣！

【DOCOMO電波（4G/5G）】
笹山ダイレクト尾根下部樹林帯（〜1500m）△
以降2500m付近まで　✕
笹山山頂　△
以降白峰南嶺〜白峰三山　✕〜△
（広河原及び奈良田方面に開けた地点ほど◯）
北岳山荘冬期小屋内　△
北岳〜ボーコン沢の頭　△
以降樹林帯〜歩き沢橋　✕
歩き沢橋〜開運隧道　✕

【登山道状況】
・笹山ダイレクト尾根
標高1000mの電力施設までは踏み跡明瞭。以降も目印多く、ヤブと言えるほどの箇所もない。地形に沿って進むだけなので道迷いの危険性も少ない。YAMAPヤマレコ共に破線だが、一般道に近い。
・池山吊尾根
樹林帯に入ると少し複雑な地形となるが、目印多く、見逃さない限りは問題ない。
下部樹林帯、ザレ気味の急斜面多い。特に下山時注意。

【雪の状態及び装備】
トレースはスタートから北岳山荘までなし。
・笹山
2200m付近からスノーシュー。
・白峰南嶺
農鳥手前までスノーシュー。
・農鳥岳、西農鳥岳
農鳥手前からアイゼン。西農鳥岳の下りでダブルピッケル。以降ボーコン沢の頭までアイゼン＋ダブルピッケル。
写真でも説明するが、想定通りこの西農鳥の下りが最難関だった。夏道通り行くと非常に急な斜面のトラバースとなる。ワタシは巻かずに岩稜帯のクライムダウン＋急な雪稜を直下降する道を選んだが、本来であればロープを必要とするような箇所であり、ワタシの選択が正解と言えるかどうかはわからない。
・間ノ岳
標高3000m付近の、上部に大岩があるザレた急斜面の箇所までが長いトラバースと直登のラッセルとなり、キツかった。このルートは夏道だが、地図上では県境となっている稜線から直登するほうが楽だったかもしれない。
・北岳山荘〜八本歯分岐
一部岩稜帯を歩いたが、ここは終始夏道のトラバースをラッセルしたほうが安全だったように思う。
・北岳
山頂直下は直登せずトラバースを選んだ。ルート工作の練習のつもりでしっかりと道を付けておいた。ここはもしも直登した場合、下りでダガーポジション＋クライムダウンが必須で、今回はトラバースのほうが安全に思えた。
・八本歯のコル
軽いナイフリッジ様の箇所もあったが、正しい（と思える）トレースが付いていたこともあり、かつ、昨年通過した時と雪のつき方がほぼ同じで、上記の数カ所に比べると安心して通過する事ができた。

【反省と総括】
冬期白峰三山は、想像していたよりも厳しいものだった。
ワタシにとって雪山とは、特に森林限界を超える稜線に出てからは、基本的に登山道（夏道）を気にせず、トレースがあるとしても疑いつつ、地形と雪のつき方や状態によって進むべきルートを判断していくものだと思っている。しかし今回、夏道を選ぶべきかどうか、迷う場面が多かった。特に農鳥〜北岳は何度も通過しているのでなおさらだった。今回は結果としては夏道を選んだほうが安全だった場面が多かったような気がするが、夏道を熟知していることによる弊害ということがあり得るのではないか、ということが学びとなった。そしてたったひとつの判断ミスで、難易度も危険度も跳ね上がることを再認識させられた。常に臨機応変に、先入観に囚われず、緊張感を以て観察を続け、柔軟にルートを選択することの重要性と楽しさを強く認識できた山行となった。

【下山後のお楽しみ】
・奈良田温泉　白根館
https://maps.app.goo.gl/yAp7PTLuZPdxxErU9
0556-48-2711
泉質至上主義の方には女帝の湯よりこちらがオススメ。
・おばあちゃんたちの店
0556-48-2817
https://maps.app.goo.gl/RFeJC5f5WB1p34Tg8
小さな地場産品店。

冬期白峰三山・白峰南嶺縦走

ふぉあ

白峰三山　2泊3日テント泊

1日目
3時すぎに奈良田駐車場をスタート
第一関門の奈良田ゲートはなんと開いており、夜中なのにも関わらず大勢で仕事をしていました、、、
先輩は引き返すように言われたらしいですが、今回は素通りできました！

6時
歩き沢橋着
装備を整えてアタック
途中池山小屋で休みながら13時ごろ尾根の2500mあたりでテントを張りました。ちなみにそこからも標高80mくらいの間隔でテントを張れそうな場所がありました。


2日目
3時起きの4時スタート
農鳥岳あたりまで目指す予定でしたが、夕方から明日にかけての天気が予定より悪くなりそうで大門沢を目指すことに

ボーコン沢ノ頭までは一部腰ラッセル
稜線に出ると雪は吹き飛んでいました。
八本歯のコルへの加工点は岩もフィックスロープも出ていたのでクライムダウンで降りました(一応ロープはあります)

ゆっくり山頂を目指して8:30頃には登頂
北岳山荘冬季避難小屋で休みつつ間ノ岳、農鳥岳を目指す。
稜線上は特に危険箇所なし。
15:30頃農鳥小屋着。ここは避難小屋などはないので風下で休憩。小屋はしっかり露出していました。
夕方には稜線から降り始めたいので急いで登る

日没と共に大門沢下降点に着く。すでに瀕死
たぶん日中だと問題ないけど夜なのでルートが探しづらかった。

雪崩ポイントも無事通過してなんやかんやで21:20に大門沢避難小屋着。
他に人はおらず迷惑にならなくてよかった。

3日目
残り3時間の行程だったので8時起き、9時スタート
稜線を見上げるとかなり吹雪いていたので、きつかったけどナイス判断でした。
大門沢以下はチェーンアイゼンで問題なし
トラバースラインが薄い意外と気が抜けませんでした。

12時前には奈良田駐車場に戻り温泉に入って帰宅


初めての厳冬期3000m級の縦走でいい経験ができました！

白峰三山　2泊3日テント泊

そら

北岳山荘テント場を５時２０分に出発、間ノ岳、農鳥岳を縦走→奈良田駐車場に下山。
山頂は気温が低い早朝0℃〜5℃なので雪が積もっており、チェーンか軽アイゼンは持参。
日中行動中は長袖シャツでも汗が出るが止まると冷えるので薄手のフリースとダウンなどの防寒着が必要。
山荘は北岳山荘が11月上旬まで利用可能です。その後は小屋が閉まり閉山だと思いますが、冬季小屋（無人建物北側２階）とかは利用可能だと思います。

冬季はトイレ使用不可（暴風対策のため閉鎖）
肩の小屋も同様

一泊２日　白根三山・北岳･間ノ岳・農鳥岳、縦走

mitu

ずっとやりたかった白峰三山縦走

土日の天気とにらめっこしながら、白馬に行くか、紅葉がきれいだった上州に行くか、悩んだ末、この機会逃したら次はない、と思ったのでこのルートをやることに。

土曜芦安からバスで広河原へ、昼前出発、北岳山荘小屋泊、日曜早朝から歩き始めて間ノ岳、農鳥岳通って15時半のバスに間に合わせるという、割とタイトな山行計画たてたもんですが、経験と天候からこれならいけると判断

１日目の広河原〜北岳山荘はまあ大丈夫だろうと高を括るも、荷物の重さになかなか歩みが進まず。
２日目は間ノ岳の到着時刻が引き返し判断点（その前に、そもそも朝起きれずに北岳山荘発５時に間に合わなければその時点でリターンのつもりでした）

１０時間の連続歩行はなかなか辛かったけど、疲れを感じたら休憩、３０分経ったら疲れてなくても必ず休憩、というマイルールを設けて歩き続け、
山荘で同部屋だった二人組の方達やドイツ人の三人組と励まし合いながら抜きつ抜かれつ（競ってはいませんが、それぞれのペースで）、なんとか間に合いました。
写真も皆さんに撮って頂き、おふた組のパーティには、本当に感謝です。

間ノ岳から農鳥小屋の間では、完全に独りになったので、ふと休憩して寝そべっていると、あまりの静けさに、山と一体になれたかのような気持ちになりました。
本当に最高の経験でした。
雷鳥さんに会えなかったのは残念。
イワヒバリはやたらと近くに現れました🐦
あと帰りは奈良田で猿にも遭遇。上から威嚇された🦧

夜談ですが、北岳山荘からは事前にアイゼン、ピッケル等の準備を、と案内があったものの、今回は使うことなく、ただの重りに。
良いトレーニングになった！
やりきりました！
次はどこに行こうかな？！

白峰三山

さくらを

異常に暖かい週末と聞いて、まだアルプス行けると思い、今年3回目で慣れている白峰三山に行ってきました
北岳山荘の小屋締めの日、今回は小屋泊。食事は無く素泊まりのみでした
最近一緒に坂練しているトレラン友達が一緒に来てくれて、登山というよりトレランのトレーニングという感じに、
ついて行けなくてお待たせしてしまいました

ほとんど誰とも会わない快晴の天空の稜線、友達は初めてだったし、喜んでくれて良かったです

初めて左俣を下山したのですが、ザレていて滑りやすいです
2人とも転んで手を切ってしまい、応急処置も教えてもらいました
やっぱり、下山は草すべりがいいですね

白峰三山(広河原から農鳥岳ピストン)

えの

I’m not strong, there’s opportunity of deeply learning and understanding myself 
This tour was so toughly time for me. Even though so that I’m very happy now, I’m still alive 😂 because It was my first experience of alps traverse w/ mountain hut🛖. however due to lacking experience and pre studying, I switched opposite direction of previous planned climbing route, from CCW to CW on this morning only just before climbing. Moreover by my overslept make me confused, finally I commenced ascending at 08:40 after I had seen the bus 🚌 bound for Hirogawara at Narada bus stops off. It was too late time to start for get arriving “Kita-dake hut” from Narada-parking lot w/in daytime , i should’ve to start around 04:00 early morning. Almost guys passed by me said “are u sure?Most likely too late to get before sunset ”😭. then I had phone call to hut my ETA while inside of cellphone’s service area as I had no other choice at mid way. Fortunately I could let my intention and estimate, but I got arrived at one and half hour later I reported. My apologies to 北岳山荘のお兄さんたち.
I’ll be back to the south alps in Japan next year, See u if accepted🫡

間ノ岳

このランドマークを通る活動日記

冬の白峰三山からの戒め

北岳～間ノ岳・白い天空の縦走路❄

冬期白峰三山・白峰南嶺縦走

白峰三山　2泊3日テント泊

一泊２日　白根三山・北岳･間ノ岳・農鳥岳、縦走

白峰三山

白峰三山(広河原から農鳥岳ピストン)

Not only visit to the Kita-dake 🏔️

このランドマーク付近の写真

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北岳～間ノ岳・白い天空の縦走路❄

冬期白峰三山・白峰南嶺縦走

白峰三山 2泊3日テント泊

一泊２日 白根三山・北岳･間ノ岳・農鳥岳、縦走

白峰三山

白峰三山(広河原から農鳥岳ピストン)

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間ノ岳

冬の白峰三山からの戒め

白峰三山　2泊3日テント泊

一泊２日　白根三山・北岳･間ノ岳・農鳥岳、縦走