国見岳遭難 京丈山・平家山周辺捜索 2023-06-18~19

2023.06.18(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 20
休憩時間
7 時間 17
距離
19.7 km
のぼり / くだり
979 / 865 m
2 50
5
2
11
1 55
7
59
9
3

活動詳細

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こちらは捜索記録として、また、遭難した時の参考にして欲しいと願い、残すものです。 私は管理・連携・指揮なので、写真や軌跡ログは当てになりません。 ご見解等ありましたら是非ご教授頂けますと幸いです。 また大変長文となりますので、苦痛に感じられましたら画面戻られることをお勧めいたします。 今回連携させていただいたのは、各行政機関、五家荘登山道プロジェクト、ば!脊梁小学校の方々 7DAYS投入班 指揮隊 山行捜索隊 ドローン隊 予備での補給隊(SNSより遠隔参加・準備だけ依頼) 23時頃発令 初動として過去ログ 軌跡ログ可能な限り確認 現着にて行政機関との連携と情報共有と稜線潰しの最適化 一次二次の指揮系統確認と連絡方法確認 出発 東尾根登山道より山行隊 予定していた雁俣山までの谷山頂付近は捜索不可となったのでドローン投入 各稜線は行政機関にて捜索 11時頃 本人からの入電 道に迷って滑落したと それぞれ捜索に力をいれ、県警ヘリ、防災ヘリも要所で出動。 五家荘登山道プロジェクトさんにおいては1日で二回入山されました。 15時頃 GPS反応あり、あらかたで3エリアに絞れるたので、日暮れギリギリまで捜索 しかしながら見つけることできず。 翌日サーマルドローン投入の目処がたち、20時半より撤退 夜間の内に過去ログ再確認 迷いそうな部分とGPS反応を照らし合わせ、夫婦山、南平家山付近の広大な林道や崖、谷、京丈山、平家山の旧作業林道や谷に絞り込み。 翌日早朝よりドローン確認も見つからずドローンは夜間にかける。 午後からはヘリ捜索、山行捜索にて南平家山等の林道はしらみ潰しにバリエーションにて捜索ずみ。 あとは見落としている部分や捜索出来ない所を潰すため会議と、指揮所移動を決め、少しの間休憩していると、、、 ご本人の自力下山が発覚、ご本人が目の前へ。 最後に見る予定の登山口方面から降りてこられたそうです。 どうやら平家山までたどり着けてなかったようでした。 兎にも角にも無事に下山してくれてよかったです! ご本人は ピンクテープがなくなって道がわからんくなった。 とりあえず暖かい所で寝た。 アイスクリームが何せ食べたい。 とのことで急ぎ段取り、お届けさせていただきました。 手渡したあとに 「あぁ、おいしかぁ」 この言葉だけで満足です。 そして山を後にしました。 プライバシー上省略もありますが以上です。 今回は課題も良かった点も沢山あります。 良かった点 完全に連携することで、初日は雨にもかかわらず30人弱でこれまでの100人オーバー(当過去データ調べに基づく)の捜索範囲を潰せた事になります。 それに当隊の使用無線機がかなり強く、適格な情報伝達により活躍してくれました。 かなり危険な下山ルートも夜間ながら安全に捜索隊を導けたのは、普段の訓練の賜物だったかなと思えました。(もちろ私が、ではありません) 土砂崩れ、明らかに行けない所もドローンで同時並行して捜索 崖や谷は二日でターゲット範囲の半分近く網羅ずみ 総合的に最終の捜索予定ポイントに遭難者がいたこと。 脊梁山地において捜索マニュアルと連携スキームが大きく前進したと感じました。 課題・問題点 捜索隊との指揮が遅れてしまい、捜索隊と当隊の下山時刻が夜20時になってしまった事。 時系列で振り替えると1時間45分ほどロスしていました。 私のミスです。 今一度冷静にタイムスケジュール管理を完璧にしなければなりません。 最終、遅い時間を選択したことは怪我もなく二次災害もなく、安全に下山ということになりましたがそれは結果論であって、現実的ではないということを課題として認めなければなりません。 捜索隊の装備の把握が不十分だったため疲労を大きくさせてしまったこと、縦走を無理強いした形。 出発前の指揮による確認管理不足が要因。 やはり遭難者は動く、ということ。 想定力をもっと高めることで、これまで以上に遭難者までたどり着くスピードを早くしなければなりません。 ネット環境がないために応援者から連絡がきてもリニアに対応出来なかった事。 衛星通信をいち早く導入します。 無線の数の少なさにより情報伝達の遅延発生 無線機の更なる導入します。 迷いやすい地形図の把握が今一つのため捜索隊の体力のキャパ計算が乏しかった。 地形等の把握を更に研究しなければなりません。 沢山の課題と良かった点が今回見えました。 当団体としまして、数名の詳しい方に同行頂き、山に登らない私が同条件で明日登ってみます。 検証データとりますので、素人からの率直な意見を記します。 またそれにてご意見いただける方は是非お手数ですがご教授くださいますよう宜しくお願い申し上げます。 長文ながらお付き合い頂きありがとうございました。

国見岳・烏帽子岳 ワナバノ東尾根登山口から山行捜索隊入りました。

軽自動車は有事の際に予備で置いておきました。
ワナバノ東尾根登山口から山行捜索隊入りました。 軽自動車は有事の際に予備で置いておきました。
国見岳・烏帽子岳 一人一人の装備や衣服の記録、有事の際の目印として撮影しておきます。
一人一人の装備や衣服の記録、有事の際の目印として撮影しておきます。
国見岳・烏帽子岳 後ろ姿も撮ることで聞き込みする時のヒントとします
後ろ姿も撮ることで聞き込みする時のヒントとします
国見岳・烏帽子岳 現行型で考えるとMILLETのザックカバーが上空からだと一番目立てます。

この蛍光イエローが一番発見しやすいです。
現行型で考えるとMILLETのザックカバーが上空からだと一番目立てます。 この蛍光イエローが一番発見しやすいです。
国見岳・烏帽子岳 色んな角度から撮ります
色んな角度から撮ります
国見岳・烏帽子岳 当方での見解ですが、赤は四番目に上空から視認しやすいとランキングしております。
当方での見解ですが、赤は四番目に上空から視認しやすいとランキングしております。
国見岳・烏帽子岳 装備は十分以上に持参します
装備は十分以上に持参します
国見岳・烏帽子岳 こちらもあらゆる角度で
こちらもあらゆる角度で
国見岳・烏帽子岳 無線は二種類保持で情報伝達を万全にします。
無線は二種類保持で情報伝達を万全にします。
国見岳・烏帽子岳 どこの登山口から入ったという証拠写真となります
どこの登山口から入ったという証拠写真となります
国見岳・烏帽子岳 遠目でみるとどう目立つか、というのも写真に納めます。
遠目でみるとどう目立つか、というのも写真に納めます。
国見岳・烏帽子岳 雨がどれくらい降っているかという参考の画像です。
雨がどれくらい降っているかという参考の画像です。
国見岳・烏帽子岳 指揮所で常に現地からの情報を共有します。
指揮所で常に現地からの情報を共有します。
国見岳・烏帽子岳 車での移動でどこまで無線が入るか確認しながら指揮系統の管理をします。
車での移動でどこまで無線が入るか確認しながら指揮系統の管理をします。
国見岳・烏帽子岳 雨ですが写真では分かりにくいです
雨ですが写真では分かりにくいです
国見岳・烏帽子岳 行政の方々はその時々で車両が変わるので、こちらの4WDを有効活用できるように、行政の方に伝えるのも捜索円滑化にはかかせません。
行政の方々はその時々で車両が変わるので、こちらの4WDを有効活用できるように、行政の方に伝えるのも捜索円滑化にはかかせません。
国見岳・烏帽子岳 ドローン飛ばすときも一人ではなく2名以上での確認を怠らないようにしております。
ドローン飛ばすときも一人ではなく2名以上での確認を怠らないようにしております。
国見岳・烏帽子岳 雨ですが多少なり強引に飛ばします。
何気に雲って暗い方がドローンでの捜索は認識しやすいです。
雨ですが多少なり強引に飛ばします。 何気に雲って暗い方がドローンでの捜索は認識しやすいです。
国見岳・烏帽子岳 19時過ぎ暗くなってきたので下山隊の道しるべに登山道向けてハイビームで待機
19時過ぎ暗くなってきたので下山隊の道しるべに登山道向けてハイビームで待機
国見岳・烏帽子岳 東尾根登山道の捜索軌跡
これは先行のワナバノ谷捜索隊と少し被ったので、情報共有ミスとなったのでタイムロスです。
これは無線の共有が課題です。
東尾根登山道の捜索軌跡 これは先行のワナバノ谷捜索隊と少し被ったので、情報共有ミスとなったのでタイムロスです。 これは無線の共有が課題です。
国見岳・烏帽子岳 初日での捜索済みポイントログ

指揮所(中心の白丸)から南東、南の荒れた林道、北西の未捜索の谷に絞りました。

それでもダメなら北側か東の平家、国見、広河原分岐付近とターゲットを定めておりました。
初日での捜索済みポイントログ 指揮所(中心の白丸)から南東、南の荒れた林道、北西の未捜索の谷に絞りました。 それでもダメなら北側か東の平家、国見、広河原分岐付近とターゲットを定めておりました。
国見岳・烏帽子岳 二日目は先行サーマルドローン、その後に捜索隊の方々に集中的に捜索ポイントを潰しました。
二日目は先行サーマルドローン、その後に捜索隊の方々に集中的に捜索ポイントを潰しました。
国見岳・烏帽子岳 斜線の部分を午後15時までに完全に潰す想定での作戦でした。
斜線の部分を午後15時までに完全に潰す想定での作戦でした。
国見岳・烏帽子岳 捜索ポイントが被らないように各行政や機関の方々と綿密に作戦を練りながら進めます。
前半後半で別れていたので、作戦が変更があってもすぐに部隊投入できるようにしておりました。
捜索ポイントが被らないように各行政や機関の方々と綿密に作戦を練りながら進めます。 前半後半で別れていたので、作戦が変更があってもすぐに部隊投入できるようにしておりました。
国見岳・烏帽子岳 普段では入れない所で上空からの捜索です。
普段では入れない所で上空からの捜索です。
国見岳・烏帽子岳 捜索隊が探せない崖を川沿いの下側からみていきます。
捜索隊が探せない崖を川沿いの下側からみていきます。
国見岳・烏帽子岳 専用機体2機で捜索です。
専用機体2機で捜索です。
国見岳・烏帽子岳 バッテリーを都度入れ替え充電しながら飛ばしっぱなしを維持します。
バッテリーを都度入れ替え充電しながら飛ばしっぱなしを維持します。
国見岳・烏帽子岳 アンテナにトンボ、冷静な雰囲気に羽を休めにきてくれました。
この天気なら夕方からのサーマル捜索にも期待しつつドローンも人も充電する所でした。
アンテナにトンボ、冷静な雰囲気に羽を休めにきてくれました。 この天気なら夕方からのサーマル捜索にも期待しつつドローンも人も充電する所でした。
国見岳・烏帽子岳 無事保護、捜索も終了にて帰路につきます。
無事保護、捜索も終了にて帰路につきます。
国見岳・烏帽子岳 ここは車一台停めれますが、大型車両の転回場所にもなるので極力停めない方がいいかもです。
ここは車一台停めれますが、大型車両の転回場所にもなるので極力停めない方がいいかもです。
国見岳・烏帽子岳 24日の検証ポイントとドローン上げるポイントです。
24日の検証ポイントとドローン上げるポイントです。
国見岳・烏帽子岳 丸印が遭難ポイントかもしれないので目印しておきます。
丸印が遭難ポイントかもしれないので目印しておきます。
国見岳・烏帽子岳 未捜索の場所も多いので痕跡調査をしたい箇所です。
未捜索の場所も多いので痕跡調査をしたい箇所です。
国見岳・烏帽子岳 こちらも未捜索だったので検証ポイントの案としてだしています。
こちらも未捜索だったので検証ポイントの案としてだしています。
国見岳・烏帽子岳 先入観に囚われず北側も怪しみたいところです。
先入観に囚われず北側も怪しみたいところです。

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