花折峠、折立山から蓬莱山へ

2009.04.12(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 15
休憩時間
23
距離
12.6 km
のぼり / くだり
1025 / 1025 m
9
43
25
17
16
17
16
1 46

活動詳細

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 9年前の山行です。比良山系最南部に霊仙山とともにある折立山は、花折峠の旧道から登るのが最短ルートです。旧道の峠の北側から南東向きに登っていくと、アラキ峠に出ます。ここから南にとれば折立山の山頂です。再び峠に戻って北東に登れば権現山。さらにホッケ山を経て蓬莱山まで行きました。帰りは小女郎ヶ池からサカ谷ルートと呼ばれる道で、坂下へ。 山行記録:日時-2009年4月12日、天候-晴れ時々曇り。11:15 牛の鼻トンネルの手前の橋の下Pに駐車、出発。11:30 旧国道・花折峠道入口①、11:38 登山道口②、12:12 アラキ峠④、12:18-21 折立山山頂⑤、12:26 アラキ峠④、12:57 権現山山頂⑦、13:23-36 ホッケ山山頂⑧にて昼食、13:54 小女郎峠⑨、14:15-25 蓬莱山山頂⑩、14:44 小女郎峠⑨、14:51 小女郎ヶ池⑪、16:00 坂下⑮、16:31 駐車地P着。 この日も朝寝坊してしまい、歩き始めたのは11:15。でも、春になり、日も長くなってきたので、まあ余裕でこの周回コースをとることができました。駐車地Pは、旧国道沿いの新国道の橋の下です。旧国道を歩いて、登山口に向かいますが、平の手前で旧国道は新国道に吸収されます。ここから花折峠の入口①まで、国道を歩くので、車に要注意です。峠道はよく整備されており、10分足らずで、アラキ峠への登山道入口②です。登りは結構急ですが、距離は短く、35分ほどでアラキ峠④まで登りつきました。ここで南に向きをかえ、折立山を目指しました。5、6分であっという間に山頂⑤でした。折立山は山というより、山腹の瘤といったところでしょうか。アラキ峠から権現山への登りは、30分しっかりかかりました。山頂⑦からは春霞の中、琵琶湖や比叡山が見えていました。ここからは、栗原から登ってきた時と同じルートで蓬莱山まで進みますが、全回は秋、今回は春なので、雰囲気はずいぶんと違い、別な山に来た気分でした。蓬莱山⑩に寄った後、小女郎ヶ池⑪から、サカ谷道で下ってみました。このルートは初めてです。小女郎峠が1101m、坂下⑮が380mですから、標高差は720mほどあります。しかも、水平距離も直線距離で2kmほどあります。なかなか長いルートです。池から坂下まで、1時間10分ほどかかりました。途中、尾根でも谷でもない中途半端な地形を、しかもくねくねと下るところがあります。落ち葉の多いこの時期、テープを見失うと、迷う危険があります。でも、全体的にはよく踏まれた落ち着いたルートとなっています。この季節の比良は、山上部は茶色い枯れ草ですが、アセビやタムシバがあちこちに咲き乱れ、なかなか美しい季節でもあります。

比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(花折、比良山)をベースに作成いたしました。
今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(花折、比良山)をベースに作成いたしました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 国道367号線の新道は花折トンネルの次にこの牛の鼻トンネルを通って北上していきます。そのトンネルの手前の橋の下に旧道から入れる大きな空地があります。今日はここPに車を置いて出発です。
国道367号線の新道は花折トンネルの次にこの牛の鼻トンネルを通って北上していきます。そのトンネルの手前の橋の下に旧道から入れる大きな空地があります。今日はここPに車を置いて出発です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 クロモジ(クスノキ科クロモジ属)葉の出る前の木に黄色い小さな花がつくクスノキ科の植物のひとつです。
クロモジ(クスノキ科クロモジ属)葉の出る前の木に黄色い小さな花がつくクスノキ科の植物のひとつです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ミヤマキケマン(ケシ科キケマン属)キケマンは、主に浜辺や低地に見られるそうです。山で咲いているのはこちら、ミヤマキケマン。ヤマエンゴサクの黄色版といったところでしょうか。
ミヤマキケマン(ケシ科キケマン属)キケマンは、主に浜辺や低地に見られるそうです。山で咲いているのはこちら、ミヤマキケマン。ヤマエンゴサクの黄色版といったところでしょうか。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 15分ほど歩いて、平を過ぎ、旧花折峠への入口に達します。 
15分ほど歩いて、平を過ぎ、旧花折峠への入口に達します。 
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 10mほど先にチェーンが掛かっていて、車は入れません。
10mほど先にチェーンが掛かっていて、車は入れません。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 峠道を半分ほど登ったところに、登山道入口②があります。「アラキ峠を経て権現山」と書かれています。
峠道を半分ほど登ったところに、登山道入口②があります。「アラキ峠を経て権現山」と書かれています。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 アラキ峠登山道③です。最初は谷の中心を登りますが、やがて左の山腹に取り付き、谷線と尾根線の中間を登っていきます。
アラキ峠登山道③です。最初は谷の中心を登りますが、やがて左の山腹に取り付き、谷線と尾根線の中間を登っていきます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)線香花火のように中心から外に向かって細い花びらと蘂がでています。春のまだ他の花が咲いていない頃から咲き始めるので、けっこう目立ちます。
ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)線香花火のように中心から外に向かって細い花びらと蘂がでています。春のまだ他の花が咲いていない頃から咲き始めるので、けっこう目立ちます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 やがて傾斜が緩くなると、アラキ峠④につきます。
やがて傾斜が緩くなると、アラキ峠④につきます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ここから、まず折立山を往復します。ほぼ南向きに稜線を登ります。すると、このように東西の稜線に出て、少し左に高所へと進むと、・・・
ここから、まず折立山を往復します。ほぼ南向きに稜線を登ります。すると、このように東西の稜線に出て、少し左に高所へと進むと、・・・
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 標高819mの折立山の山頂⑤です。南は木が多くて何も見えません。三角点もありません。
標高819mの折立山の山頂⑤です。南は木が多くて何も見えません。三角点もありません。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 山頂から北東に目をやると、木々の隙間から権現山です。
山頂から北東に目をやると、木々の隙間から権現山です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 アブラチャン(クスノキ科シロモジ属)クロモジやダンコウバイにも似ていますが、花がシンプルで、いわゆる一重咲き。
アブラチャン(クスノキ科シロモジ属)クロモジやダンコウバイにも似ていますが、花がシンプルで、いわゆる一重咲き。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 一旦アラキ峠まで下り、北西に尾根を登り返します⑥。
一旦アラキ峠まで下り、北西に尾根を登り返します⑥。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 アセビ(ツツジ科ツツジ属)4月上~中旬はアセビがちょうど見ごろです。
アセビ(ツツジ科ツツジ属)4月上~中旬はアセビがちょうど見ごろです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 眼下に大きく途中峰812mが姿を見せてくれました。その左後方はナッチョ813mです。霞んではいますが、花背の大鉄塔も見えています。山肌が点々と白いのは、タムシバの花。
眼下に大きく途中峰812mが姿を見せてくれました。その左後方はナッチョ813mです。霞んではいますが、花背の大鉄塔も見えています。山肌が点々と白いのは、タムシバの花。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 枯れ草の草原になりました。もうあの先が、権現山の山頂です。ここでお昼にしました。
枯れ草の草原になりました。もうあの先が、権現山の山頂です。ここでお昼にしました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 標高996mの権現山・山頂⑦到着です。山頂から栗原方面を見下ろします。中央のピークが霊仙山。その向こうには琵琶湖が霞んでいます。
標高996mの権現山・山頂⑦到着です。山頂から栗原方面を見下ろします。中央のピークが霊仙山。その向こうには琵琶湖が霞んでいます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 権現山から少し進んだところから。右には、ホッケ山1050mのピークが。その左、隙間から覗くのが蓬莱山1174mの山頂です。
権現山から少し進んだところから。右には、ホッケ山1050mのピークが。その左、隙間から覗くのが蓬莱山1174mの山頂です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 タムシバ(モクレン科モクレン属)ホッケ山の登りで。この季節、山腹があちこちが白くなっているのは、この花です。コブシに似ていますが、花の下に葉が出ないことで区別できます。
タムシバ(モクレン科モクレン属)ホッケ山の登りで。この季節、山腹があちこちが白くなっているのは、この花です。コブシに似ていますが、花の下に葉が出ないことで区別できます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ホッケ山の最後の登りです。
ホッケ山の最後の登りです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 間もなくホッケ山の山頂⑧に着きました。
間もなくホッケ山の山頂⑧に着きました。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 そしてホッケ山から北を望めば、今日の目的地、蓬莱山です。
そしてホッケ山から北を望めば、今日の目的地、蓬莱山です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 西に目をやれば、京都府の最高峰・皆子山971mです。
西に目をやれば、京都府の最高峰・皆子山971mです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 蓬莱山と琵琶湖。小女郎峠へと向かうルートから。
蓬莱山と琵琶湖。小女郎峠へと向かうルートから。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 まもなく小女郎峠⑨です。標高1101m。
まもなく小女郎峠⑨です。標高1101m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 過ぎてから振り返る小女郎峠です
過ぎてから振り返る小女郎峠です
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 もう少し!でも最後の登りは結構きついです。
もう少し!でも最後の登りは結構きついです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 蓬莱山の山頂⑩に着きました。スキー場の一角にある一等三角点です。点名は「比良ケ岳」標高は、1173.9m。
蓬莱山の山頂⑩に着きました。スキー場の一角にある一等三角点です。点名は「比良ケ岳」標高は、1173.9m。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 帰途、小女郎峠で西に曲がり、小女郎ヶ池⑪から蓬莱山を振り返ります。ここは悲しい伝説の残る池です。
帰途、小女郎峠で西に曲がり、小女郎ヶ池⑪から蓬莱山を振り返ります。ここは悲しい伝説の残る池です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 サカ谷道の入口です。小女郎ヶ池の端から道は続いています。
サカ谷道の入口です。小女郎ヶ池の端から道は続いています。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 サカ谷道上部⑫です。この先、ほぼ、尾根上を下っていきます。
サカ谷道上部⑫です。この先、ほぼ、尾根上を下っていきます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 サカ谷道ほぼ中間部⑬です。長い長い下りです。
サカ谷道ほぼ中間部⑬です。長い長い下りです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 尾根から外れ、よくわからない地形を下ります。迷いやすいので、テープを確認しながら進む必要があります。
尾根から外れ、よくわからない地形を下ります。迷いやすいので、テープを確認しながら進む必要があります。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 やがて、杉の植林⑭を急降下すると・・・
やがて、杉の植林⑭を急降下すると・・・
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 坂下⑮に下りました。安曇川にかかる橋を渡って、旧国道に出ます。
坂下⑮に下りました。安曇川にかかる橋を渡って、旧国道に出ます。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 旧国道⑯から。ルートは、左側の尾根を中心に下ってきたようです。タムシバの白い花がたくさん咲いています。
旧国道⑯から。ルートは、左側の尾根を中心に下ってきたようです。タムシバの白い花がたくさん咲いています。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 望遠で撮ってみます。他の樹の新芽も、赤っぽいのから緑っぽいのまでいろいろあって綺麗ですね。
望遠で撮ってみます。他の樹の新芽も、赤っぽいのから緑っぽいのまでいろいろあって綺麗ですね。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)春先に新芽と花をつけます。花はクリーム色の小さな花が多数集まったものです。秋、赤い実がなるそうです。
ニワトコ(スイカズラ科ニワトコ属)春先に新芽と花をつけます。花はクリーム色の小さな花が多数集まったものです。秋、赤い実がなるそうです。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 クマシデ(カバノキ科クマシデ属)春先に花穂が垂れ下がる樹木の一つです。谷沿いなどに生える落葉高木です。
クマシデ(カバノキ科クマシデ属)春先に花穂が垂れ下がる樹木の一つです。谷沿いなどに生える落葉高木です。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 キブシ(キブシ科キブシ属)春、道端などで黄色い花が藤の花のように垂れ下がります。キブシという名前は、「黄色いフジ」が転じたという説も。
キブシ(キブシ科キブシ属)春、道端などで黄色い花が藤の花のように垂れ下がります。キブシという名前は、「黄色いフジ」が転じたという説も。
比良山地・武奈ヶ岳・釈迦岳 3か月ほど遡って、真冬の比良山系のパノラマです。比良山系北部の蛇谷ヶ峰やリトル比良と呼ばれる岳山周辺がよく見えます。また、冬の琵琶湖名物の蜃気楼も見えています。たとえば、打見山や堂満岳の下の、湖面と陸地の境界線あたりです。白い建物か何かが、縦に異常に伸びているのがわかります。彦根市三津屋の湖岸より。6枚の写真より合成。2009.1.6
3か月ほど遡って、真冬の比良山系のパノラマです。比良山系北部の蛇谷ヶ峰やリトル比良と呼ばれる岳山周辺がよく見えます。また、冬の琵琶湖名物の蜃気楼も見えています。たとえば、打見山や堂満岳の下の、湖面と陸地の境界線あたりです。白い建物か何かが、縦に異常に伸びているのがわかります。彦根市三津屋の湖岸より。6枚の写真より合成。2009.1.6

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