活動データ
タイム
14:16
距離
22.3km
のぼり
1882m
くだり
2682m
活動詳細
すべて見る午前5時に白馬蓮華温泉ロッジ(標高1463m)を出発。天狗の庭の北側斜面をトラバースし、スノーブリッジになっている瀬戸川の渡渉地点(標高1383m)に到着するまで1時間20分。渡渉地点一帯は雪に覆われており底が割れているような箇所は見当たらなかった。 渡渉地点の目の前にある谷筋(雪倉の滝のある谷筋ではないほう)へ取り付いて登山開始。渡渉地点から標高2610mの雪倉岳山頂までの標高差は1230m。今回は渡渉地点からアイゼンを装着し板を担いで登ることにした。標高1600m付近で小さな尾根筋を乗り越した。標高1820m付近に出合があり左側の谷筋へ。標高2200m付近まで谷筋を詰めた後、雪倉岳山頂の東側の広大な斜面を登って標高2610mの雪倉岳に登頂。登頂は11時。快晴で心地よい風が吹く程度の最高の登山日和だった。所要時間はジャスト6時間。休憩を何度か入れたので健脚の人なら蓮華温泉から雪倉岳山頂まで5時間で十分に到達可能だと思う。 私達とほぼ同時刻に渡渉地点を出発した別パーティーはシールで登っていて、私達より10分ほど早く登頂していたが、アイゼンでの歩行に支障がない雪面状況ならシールでも担ぎでもそれほど差はないのではないかと感じた。アイゼンの着脱を素早くできるなら、直線的に登れるところはシール、斜度が立ってきたら担ぎにするのが効率的かもしれない。もちろんシール登行にも技術レベルがあるので、これはシール登行レベルの高くない私のような人向けの話になります。 山頂で白馬岳や遠く剱岳の展望を暫し楽しんでから滑走準備してドロップ。山頂から標高2250mあたりまでは極上のザラメ雪を堪能できた。標高2000mから下はストップスノーではなかったもののモサモサの重たい雪となった。標高1850m付近を滑走中、人に被害が出ない程度(表層2cm程度)の表層雪崩を誘発した。標高1800m付近では私達が登りで通過した後に右岸側の急斜面で表層雪崩が発生したようでデブリが出来ていた。 14時に蓮華温泉に帰着。14時30分に木地屋に向け下山開始。蓮華温泉をこの時間に出発する時点で下山は夜になることがほぼ確実だった。暗闇の中ヘッドライトで山中を滑走するのは避けたかったので、明るいうちになんとか白池まで到達したかった。17時過ぎにようやく栂平の登り返し区間を通過。風が冷たくなりはじめたのでハードシェルを着用。上空には雲が広がってきていたが、ウド川の右岸沿いのトラバース区間を通過して樹林帯を滑り降り、なんとか明るいうちに白池付近まで降りてくることができた。白池付近の緩斜面まで降りてきたところで薄暗くなってきたので18時20分にヘッドライトを点灯。暗くなってからの滑走は嫌だったが、白池から木地屋の区間は林道上を滑走するだけの区間なのでそこまで心配はなく、落ちている大きな枝に注意しながら滑走した。19時12分、完全に暗闇に包まれた木地屋に下山。雪倉岳に登るなら蓮華温泉2泊が無難だと思いました。
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