胎内尾根〜足ノ松尾根
朳差岳・鉾立峰・大石山
(山形, 新潟)
2022年07月27日(水)〜28日(木)
日帰り
7/27と7/28休みを合わせていたやまとさんと南アルプスの沢へ行こうかって言ってたんだけど、天気が不安定で南は無理かも。。。
と言う事で代案をやまとさんに提案。
それは、新潟の藪尾根。
2020年の8月に奥胎内ヒュッテまでランチを食べに行った。
その時、足ノ松尾根の登山口まで散歩したのだが、そこから見えた尾根がわたしは気になった。
わたしはこの時からこの胎内尾根がずーっと頭から離れなかった。
調べてみると40年以上廃道の尾根らしい。自分が生まれた時にはもう既に廃道だったのだ。
友人が2019年に登ったことがあるので聞いてみたら、ツラい尾根だと言っていた。友人は日帰りで行ったが19時間かかり、帰りの運転では廃人だったとの事。わたしは日帰りで周回したとしても次の日は運転も大変なはずだから、他の山とかも登らずゆっくり帰るだけにしようと思って出掛けた。
7/26
仕事に行く時にザックは車に入れておいた。新潟の上の方は1人で運転するには遠すぎるから。少しでも早く集合場所の奥胎内ヒュッテに着いて仮眠したかった。
が、その日に限って残業。
定時に帰れない。
焦ったところでどうしようもない。お風呂に入る時間は無くなった。
そのまま運転して新潟まで。
1時間位仮眠出来そうな時間には着けたものの眠れず。
7/27
4:30スタート。序盤の吊橋が渡れなそうなので日が出てからスタートしようとやまとさんと話していた。
少し前まで渡れていたらしい吊橋はもはや踏板が外れてデンジャラスだった。
大人しく渡渉する。
雨量計まではしっかりと踏み跡があった。雨量計のおかげらしい。
が、そこから先は藪尾根だ。もはや昔に登山道であったなんて信じられないくらいの激藪猛藪。雨量計から門内岳までの13時間藪漕ぎに費やすこととなる。
それでもわたし、初めはアスレチック的な藪を楽しんでいた。藪漕ぐのは嫌いじゃないから。けれど、休憩する場所も困るくらい藪を漕ぎまくっていると萎えてくる。オマケに暑いし湿気多いし、露と自分の汗にまみれて不快極まりない。
が、藪漕ぎを続けるしか無い。
そんな中でも池塘と雲が抜けた時に見えた周りの景色には癒された。
やまとさんと初めは日没までに下りたいねと言っていたのが、日没までに一般登山道に行ければいいねに変わった。
それくらい前に進まなかった。まるで雪山の新雪ラッセルのような歩み。
藪の植生も様々だった。
灌木やツル植物、笹。
色々だった。けれど、KING OF KINGはネガマリタケである。
わたしたちは二ツ峰から門内岳まで稜線上を進んだが、そこは背の高さを遥かに越えるネマガリタケが非常に濃く、牢獄のようだった。
後で調べたら稜線上ではなくカールの草地帯を進むのが正解だったらしい。
今回急遽代替え案を採用した為、事前準備が疎かな部分があった。
それでも今回一緒のやまとさんは力のある人だし、わたしもいろんな経験重ねているから行く前は一切不安は無かった。
しかし藪漕ぎ中、全然進まないのに時間が過ぎていく状況に心は何度か折れかけた。もし、1人で行っていたとしたら絶望して発狂していただろう。
やまとさんと励まし合いながら何とか門内岳直下まで進む。そこで見た夕日はとても綺麗だった。目と鼻の先にある門内岳は近づかず日没を迎える。
門内岳に到着したのは20:01。
もう日没したのだからいつ駐車場に到着してもいいよねと話してゆっくり下ることにした。2人とも次の日は休みだったからそこに余裕はあった。
稜線ナイトハイクは辛いことは一切なくて楽しかった。ただ、体中が痛い。
くたくたのボロボロ。
奥胎内ヒュッテに到着したのは日が変わって2:43。22時間14分の行動時間であった。
胎内尾根はわたしの想定の上の更に上をいく尾根だった。豪雪地帯の藪は恐るべしでした。
こんな山行になると思っていなかったのでやまとさんに申し訳ないと伝えたら、もう2度と行きたくないけれど貴重な経験だったし2人で登れて楽しかったと言ってくれた。1人ではなかなか遠征する気にならないらしい。
わたしも出来ればもう胎内尾根は2度と登りたくない。それくらいしんどかった。
わたしの登山人生のツライ山をランキングにするとしたら胎内尾根は2位にランクインするでしょう。
(1位は今年1月の積雪期ランカン尾根)
でも、ずっと気になっていた尾根を登ることができたし、藪ヤとしては少し成長出来たと思う。
※胎内尾根は体力・メンタルはもちろん、藪に突入する勇気、忍耐、根性が必要なとても難しい尾根である。