胎内尾根〜足ノ松尾根

2022.07.27(水) 日帰り

活動データ

タイム

22:14

距離

23.0km

のぼり

2371m

くだり

2369m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
22 時間 14
休憩時間
4 時間 10
距離
23.0 km
のぼり / くだり
2371 / 2369 m
1
2 3
1 20
2 59
1 4
3 10
9
45
5
17
11
30
27
24
13
22
30

活動詳細

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7/27と7/28休みを合わせていたやまとさんと南アルプスの沢へ行こうかって言ってたんだけど、天気が不安定で南は無理かも。。。 と言う事で代案をやまとさんに提案。 それは、新潟の藪尾根。 2020年の8月に奥胎内ヒュッテまでランチを食べに行った。 その時、足ノ松尾根の登山口まで散歩したのだが、そこから見えた尾根がわたしは気になった。 わたしはこの時からこの胎内尾根がずーっと頭から離れなかった。 調べてみると40年以上廃道の尾根らしい。自分が生まれた時にはもう既に廃道だったのだ。 友人が2019年に登ったことがあるので聞いてみたら、ツラい尾根だと言っていた。友人は日帰りで行ったが19時間かかり、帰りの運転では廃人だったとの事。わたしは日帰りで周回したとしても次の日は運転も大変なはずだから、他の山とかも登らずゆっくり帰るだけにしようと思って出掛けた。 7/26 仕事に行く時にザックは車に入れておいた。新潟の上の方は1人で運転するには遠すぎるから。少しでも早く集合場所の奥胎内ヒュッテに着いて仮眠したかった。 が、その日に限って残業。 定時に帰れない。 焦ったところでどうしようもない。お風呂に入る時間は無くなった。 そのまま運転して新潟まで。 1時間位仮眠出来そうな時間には着けたものの眠れず。 7/27 4:30スタート。序盤の吊橋が渡れなそうなので日が出てからスタートしようとやまとさんと話していた。 少し前まで渡れていたらしい吊橋はもはや踏板が外れてデンジャラスだった。 大人しく渡渉する。 雨量計まではしっかりと踏み跡があった。雨量計のおかげらしい。 が、そこから先は藪尾根だ。もはや昔に登山道であったなんて信じられないくらいの激藪猛藪。雨量計から門内岳までの13時間藪漕ぎに費やすこととなる。 それでもわたし、初めはアスレチック的な藪を楽しんでいた。藪漕ぐのは嫌いじゃないから。けれど、休憩する場所も困るくらい藪を漕ぎまくっていると萎えてくる。オマケに暑いし湿気多いし、露と自分の汗にまみれて不快極まりない。 が、藪漕ぎを続けるしか無い。 そんな中でも池塘と雲が抜けた時に見えた周りの景色には癒された。 やまとさんと初めは日没までに下りたいねと言っていたのが、日没までに一般登山道に行ければいいねに変わった。 それくらい前に進まなかった。まるで雪山の新雪ラッセルのような歩み。 藪の植生も様々だった。 灌木やツル植物、笹。 色々だった。けれど、KING OF KINGはネガマリタケである。 わたしたちは二ツ峰から門内岳まで稜線上を進んだが、そこは背の高さを遥かに越えるネマガリタケが非常に濃く、牢獄のようだった。 後で調べたら稜線上ではなくカールの草地帯を進むのが正解だったらしい。 今回急遽代替え案を採用した為、事前準備が疎かな部分があった。 それでも今回一緒のやまとさんは力のある人だし、わたしもいろんな経験重ねているから行く前は一切不安は無かった。 しかし藪漕ぎ中、全然進まないのに時間が過ぎていく状況に心は何度か折れかけた。もし、1人で行っていたとしたら絶望して発狂していただろう。 やまとさんと励まし合いながら何とか門内岳直下まで進む。そこで見た夕日はとても綺麗だった。目と鼻の先にある門内岳は近づかず日没を迎える。 門内岳に到着したのは20:01。 もう日没したのだからいつ駐車場に到着してもいいよねと話してゆっくり下ることにした。2人とも次の日は休みだったからそこに余裕はあった。 稜線ナイトハイクは辛いことは一切なくて楽しかった。ただ、体中が痛い。 くたくたのボロボロ。 奥胎内ヒュッテに到着したのは日が変わって2:43。22時間14分の行動時間であった。 胎内尾根はわたしの想定の上の更に上をいく尾根だった。豪雪地帯の藪は恐るべしでした。 こんな山行になると思っていなかったのでやまとさんに申し訳ないと伝えたら、もう2度と行きたくないけれど貴重な経験だったし2人で登れて楽しかったと言ってくれた。1人ではなかなか遠征する気にならないらしい。 わたしも出来ればもう胎内尾根は2度と登りたくない。それくらいしんどかった。 わたしの登山人生のツライ山をランキングにするとしたら胎内尾根は2位にランクインするでしょう。 (1位は今年1月の積雪期ランカン尾根) でも、ずっと気になっていた尾根を登ることができたし、藪ヤとしては少し成長出来たと思う。 ※胎内尾根は体力・メンタルはもちろん、藪に突入する勇気、忍耐、根性が必要なとても難しい尾根である。

朳差岳・鉾立峰・大石山 友人が2019年に行った際は辛うじて渡れていたらしい吊橋はもはや渡れなかった。序盤から無理するのはやめた。
友人が2019年に行った際は辛うじて渡れていたらしい吊橋はもはや渡れなかった。序盤から無理するのはやめた。
朳差岳・鉾立峰・大石山 フィックスロープも張ってあったので下降はスムーズ
フィックスロープも張ってあったので下降はスムーズ
朳差岳・鉾立峰・大石山 下から見た吊橋。
踏板も外れてこの有様。
下から見た吊橋。 踏板も外れてこの有様。
朳差岳・鉾立峰・大石山 渡渉します。そんなに深くなかったけれどなかなか流れは早いです
渡渉します。そんなに深くなかったけれどなかなか流れは早いです
朳差岳・鉾立峰・大石山 わたしはコケたくなかったのでポールを使ったよ
わたしはコケたくなかったのでポールを使ったよ
朳差岳・鉾立峰・大石山 尾根の登り口にはピンテ
尾根の登り口にはピンテ
朳差岳・鉾立峰・大石山 道標もあったよー
道標もあったよー
朳差岳・鉾立峰・大石山 何となく道型はあります!
何となく道型はあります!
朳差岳・鉾立峰・大石山 雨量計まで到着!
雨量計まで到着!
朳差岳・鉾立峰・大石山 ガスっていた雲が少し切れてゆく
ガスっていた雲が少し切れてゆく
朳差岳・鉾立峰・大石山 ちょっと危険な下り。
足元が見ずらいから慎重に!!
歴史を感じるロープもあった。
ちょっと危険な下り。 足元が見ずらいから慎重に!! 歴史を感じるロープもあった。
朳差岳・鉾立峰・大石山 岩稜帯もあるよ!
岩稜帯もあるよ!
朳差岳・鉾立峰・大石山 エンドレス藪が続く稜線。。。。
エンドレス藪が続く稜線。。。。
朳差岳・鉾立峰・大石山 オーバーヘッド藪な稜線。
オーバーヘッド藪な稜線。
朳差岳・鉾立峰・大石山 癒し系スポットに出ました!!
迷わず休憩しちゃうね!!
癒し系スポットに出ました!! 迷わず休憩しちゃうね!!
朳差岳・鉾立峰・大石山 メルヘンですがこの後、右上の藪に突っ込むこととなります😂
メルヘンですがこの後、右上の藪に突っ込むこととなります😂
朳差岳・鉾立峰・大石山 雪も少し残っていたよ
雪も少し残っていたよ
朳差岳・鉾立峰・大石山 藪とわたし。
藪とわたし。
朳差岳・鉾立峰・大石山 ガレとやまとさん
ガレとやまとさん
朳差岳・鉾立峰・大石山 さあ、どのラインから登ろう?
なるべく藪を回避したい。が、なかなか回避は出来ないのだな。。。。
さあ、どのラインから登ろう? なるべく藪を回避したい。が、なかなか回避は出来ないのだな。。。。
朳差岳・鉾立峰・大石山 藪と青空とやまとさん
藪と青空とやまとさん
朳差岳・鉾立峰・大石山 一ツ峰から見た稜線。
なかなか進まない。藪はまだまだ続いているのだ。
一ツ峰から見た稜線。 なかなか進まない。藪はまだまだ続いているのだ。
朳差岳・鉾立峰・大石山 ガレの縁を通ったりもするよ。
ガレの縁を通ったりもするよ。
朳差岳・鉾立峰・大石山 わたしは段々疲れてきた。
やまとさんと間が空く。
わたしは段々疲れてきた。 やまとさんと間が空く。
朳差岳・鉾立峰・大石山 藪からこんにちは!
藪からこんにちは!
朳差岳・鉾立峰・大石山 トンボと笑顔のわたし
トンボと笑顔のわたし
朳差岳・鉾立峰・大石山 時間ばかりが過ぎてゆく。
果たして門内岳には何時に着くのだろう?
時間ばかりが過ぎてゆく。 果たして門内岳には何時に着くのだろう?
朳差岳・鉾立峰・大石山 とりあえず二ツ峰下降。
なかなかなクライムダウン。
下ってから上を眺めたら別のラインに昔のフィックスロープの名残があった。
とりあえず二ツ峰下降。 なかなかなクライムダウン。 下ってから上を眺めたら別のラインに昔のフィックスロープの名残があった。
朳差岳・鉾立峰・大石山 思ったより時間も掛かるし水が消費する。雪解け水で水を補給。やまとさんに浄水器を貸してもらった。
わたしは沢登り以外では今まであまり浄水器を持ち歩いていなかったのだが、今後はこんなこともあるので日帰りの際も水場がないところを歩くときは浄水器を持っていこうと思ったのでした。
思ったより時間も掛かるし水が消費する。雪解け水で水を補給。やまとさんに浄水器を貸してもらった。 わたしは沢登り以外では今まであまり浄水器を持ち歩いていなかったのだが、今後はこんなこともあるので日帰りの際も水場がないところを歩くときは浄水器を持っていこうと思ったのでした。
朳差岳・鉾立峰・大石山 藪が凄すぎて、余計に池塘はメルヘンでオアシスで天国と感じる。
藪が凄すぎて、余計に池塘はメルヘンでオアシスで天国と感じる。
朳差岳・鉾立峰・大石山 これぞ天国と地獄。
これぞ天国と地獄。
朳差岳・鉾立峰・大石山 やまとさんとハクサンイチゲ
やまとさんとハクサンイチゲ
朳差岳・鉾立峰・大石山 やまとさんとコザクラ
やまとさんとコザクラ
朳差岳・鉾立峰・大石山 かわゆいなぁ
かわゆいなぁ
朳差岳・鉾立峰・大石山 二ツ峰を振り返る。
カッコイイとんがりだ!!
二ツ峰を振り返る。 カッコイイとんがりだ!!
朳差岳・鉾立峰・大石山 飯豊山地は素晴らしいな
飯豊山地は素晴らしいな
朳差岳・鉾立峰・大石山 そしてラスボス!!
ネマガリタケの激藪に挑む。
そしてラスボス!! ネマガリタケの激藪に挑む。
朳差岳・鉾立峰・大石山 そんな中でもニッコウキスゲが癒しをくれる
そんな中でもニッコウキスゲが癒しをくれる
朳差岳・鉾立峰・大石山 ネガマリタケの密度がヤバくて全然進まない。
日没までに門内岳まで行けない。。。。
でもここから見た夕日綺麗だったなー
ネガマリタケの密度がヤバくて全然進まない。 日没までに門内岳まで行けない。。。。 でもここから見た夕日綺麗だったなー
朳差岳・鉾立峰・大石山 幻想的な空の色。
わたし、ちゃんと下山出来るかな?
幻想的な空の色。 わたし、ちゃんと下山出来るかな?
朳差岳・鉾立峰・大石山 何とか門内岳到着。真っ暗である。
何とか門内岳到着。真っ暗である。
朳差岳・鉾立峰・大石山 やまとさんがグレープフルーツ切ってくれた。
疲労回復!!下山も頑張らなきゃ。
やまとさんがグレープフルーツ切ってくれた。 疲労回復!!下山も頑張らなきゃ。
朳差岳・鉾立峰・大石山 足ノ松尾根では殆ど写真も撮らずに下山し、駐車場でやまとさんとお別れ。わたしは運転する気力も無かったので、体を拭いて着替えて車中泊。朝暑くて起きた後は奥胎内ヒュッテのトイレ横の靴洗い場で装備と着ていた服を水洗い。只今、奥胎内ヒュッテは停電の為営業していません。
足ノ松尾根では殆ど写真も撮らずに下山し、駐車場でやまとさんとお別れ。わたしは運転する気力も無かったので、体を拭いて着替えて車中泊。朝暑くて起きた後は奥胎内ヒュッテのトイレ横の靴洗い場で装備と着ていた服を水洗い。只今、奥胎内ヒュッテは停電の為営業していません。
朳差岳・鉾立峰・大石山 やっと温泉。汚い体を洗って乾いた服を着るだけで人間は幸せになれるのだ。
やっと温泉。汚い体を洗って乾いた服を着るだけで人間は幸せになれるのだ。
朳差岳・鉾立峰・大石山 足がボコボコになった。
特に脛から足首が痛い。。。
何故か行った温泉が塩の温泉だったので傷がめちゃめちゃ沁みた😭
足がボコボコになった。 特に脛から足首が痛い。。。 何故か行った温泉が塩の温泉だったので傷がめちゃめちゃ沁みた😭
朳差岳・鉾立峰・大石山 お腹空きすぎたのでこの温泉施設の中にある食堂で冷やし坦々麺にご飯をプラスして!
まともな食事やっと食べれるー😭
お腹空きすぎたのでこの温泉施設の中にある食堂で冷やし坦々麺にご飯をプラスして! まともな食事やっと食べれるー😭
朳差岳・鉾立峰・大石山 それだけではお腹は満たされず炙りチャーシュー注文!!レディースデーだったのでアイスもらっちゃった!!
それだけではお腹は満たされず炙りチャーシュー注文!!レディースデーだったのでアイスもらっちゃった!!
朳差岳・鉾立峰・大石山 家に帰って一晩寝て起きたら顔がやばいことに。
ヌカカは時間差で赤みと激しい痒みが生じるのだ。
ステロイドを塗ってもう1日寝たら赤みは少し引いた。以前新潟の沢でヌカカに足を100箇所以上刺され、酷い目に遭っていたのに今回、虫対策をするのを忘れた。今後は虫対策もしっかりせねばと思いました。
家に帰って一晩寝て起きたら顔がやばいことに。 ヌカカは時間差で赤みと激しい痒みが生じるのだ。 ステロイドを塗ってもう1日寝たら赤みは少し引いた。以前新潟の沢でヌカカに足を100箇所以上刺され、酷い目に遭っていたのに今回、虫対策をするのを忘れた。今後は虫対策もしっかりせねばと思いました。

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